「へー、そんなのが森にいるんですね!」
伯父様をお迎えする当日のお昼前。
私はカルネ村の村長のお宅にお邪魔していた。
もちろんネムも一緒なのだがさっきから眠そうにこくり、こくりと船をこいでいる。
「数百年を生きた伝説の魔獣かぁ。わたしはまだそんなのに会ったことないなぁ」
「そうなんですか?」
ニコニコと笑う私とネムの間には長い金の髪を横で束ねた女性がこれまたニコニコと村長さんと私の三人で楽しそうな会話を交わしている。
彼女はヴィヴィ姉様。
魔法で誤魔化してはいるがエルフで私がまだお会いしたことのない御姉様の一人、リィリィ御姉様の妹だそうです。
ヴィヴィ姉様は私とネムが御母様のところにお泊まりするための言い訳として来てくださいました。
今朝がた家に私達を迎えにいらっしゃって一緒に朝御飯をいただき、日が登りきった早朝、村長さんにごあいさつ。
お泊まりの言い訳には王都にいるという御母様、ナナシス様が遊びにこないかというお誘いを此方に依頼で向かう御弟子さんのヴィヴィ姉様に伝言とお迎え役として遣わせ、依頼が終わった姉様が私達を迎えに来たというもの。
もちろん私達は行くと了承し、村長にその旨を伝えて今に至ります。
「わたしはまだ冒険者になってまだ三年だからねー。まだまだ出会ってない魔物ばかりだよ」
「しかし、お若いのに一人で王都からこの村まで来れる程の腕前とは」
私の見立てだとヴィヴィ御姉様はついこの前いらっしゃった王国戦士長さんよりも強い。王都から此処に来るどころかトブの大森林を探索するのもヴィヴィ姉様にとっては食後の散歩にもならないと思える。
というか御姉様方に王国戦士長さんより弱い方がいるのだろうか?
「いやいや、わたしの場合師匠が良かっただけですから」
村長さんのお世辞もニコニコと笑いながら謙遜してらっしゃる御姉様。
お師匠様。この場合は御母様?いや、ヴィヴィ姉様のお師匠様だったら御母様の御姉様でいらっしゃるがんばるヤンデレ義母様だろう。
姉さんの話では御母様方の中で最も魔法に長けた方だとか。
けど、ヴィヴィ姉様は格闘家。どういった教えを乞うていたのかちょっとだけ気になる。
んー、がんばるヤンデレ。なんか不思議なお名前。お名前にがんばるがつくし、それにヤンデレってどういう意味をもってるのかな?もしかしてがんばるヤンデレじゃなくてガンヴァーリヤディーレがちゃんとした呼び方なのかな?まぁ、姉さん達ががんばるヤンデレ義母様って呼んでるから私もそれに倣うけど。
「私も若ければ腕試しに賢王に挑んでいたのですがね。ハッハッハッ!」
「やっぱり村長さんもその道の人だったんですか?どうりでそのお年にしてはがっしりとしてるなぁって思ってたんですよ!どうです?今度一緒に挑戦してみませんか?」
「いやいや、これからは若い人の時代。老兵は去るのみですよ」
なにが若い人の時代だ。
なにが老兵は去るのみだ。
私は私は知っている。村長さんはお母さんが小さい頃から一歩も村の外に出てないし。男衆では最弱。多少知恵がある程度。昔私のお尻を触ろうとしたので一撃で沈めて、その後、お母さんに再び一撃で沈められたのだ。
姉に要らぬ嘘を吹き込もうとしてる村長さんを口許は笑っているがジト目で睨む私。
見えているぞ。その額に流れる冷や汗が。
「それじゃ、私達はそろそろ出発しますね」
お話も大体一区切りし、ネムも起きた頃。
ヴィヴィ姉様は出立する旨を村長さんに切り出して椅子から立ち上がった。私達もそれに続いて立ち上がるのだが。
「いやいや、お待ちください。いくら冒険者と云えど腹はへり、備蓄には限りがあります。どうぞ、家でお昼を食べていってください。ナナシス様の使いの方におもてなしをしていないとなれば末代までの恥となります故。おーい母さんや!昼を出してくれんか!」
村長さんが私達にお昼を薦めてきた。
そのまま此方の返事を聞かず奥さんにお昼の用意を頼み、控えていたのか奥さんが結構な量のお昼御飯を持ってくる。
村長の奥さんはお母さんに追随した唯一の女性で現カルネ村最強。ヴィヴィ姉様に喋る暇もなく、強引に座らせて目の前に料理を置いた。
「あ、あははは。そ、そこまで言うならご馳走になりますね」
力なく、料理に手を付けた姉を見て私とネムは顔を見合わせた後に再び席につくのだった。
その頃ナザリック地下大墳墓は着々と客の来訪に向けて準備を進めていた。
俺もいつもならば玉座の間か、執務室で客の来訪を待っているのだが今回は別だ。
ムササビの新しい娘であり、俺の新しい姪が来るのだ。
義妹が寄越すといった人物の可能性で一応頭の中で挙げていた二人だったのだが。まさか本当に二人を寄越すとは思わなかった。
故に急遽、俺は皆に二人を迎える準備の指示を出したのだ。
「モモンガ様。シモベ達の配置の変更完了いたしました」
軍事関連を任せているデミウルゴスが報告の為に近づいてきた。
「御苦労。守護者達と親衛隊は致し方ないが各階層のシモベでできるだけ二人を怖がらせたくないからな」
ナザリック地下大墳墓。
最盛期にはランキング9位に入ったこともある俺達アインズ・ウール・ゴウンの拠点。
異形種ギルドということもあって、配置しているシモベもホラーばりに独特の味をもっているモンスターばかりだ。
そんなホラーダンジョンに人間種の姪がきたらショックで心臓を止めかねない。
故に配置はするができるだけ見映えのいいシモベを前面に出して強面(?)のシモベは後ろに控えるようにした。
「よほどモモンガ様はそのお二人の御嬢様がお気に召されたのですね」
「人間でもムササビの娘で私の姪だぞ。どこの世界に姪を怖がらせようとする伯父がいる。それに先日も私は言ったはずだ。あの二人はただの下等生物ではなく我らの盟友たりえる小さき芽だと」
「はっ、大変失礼いたしました。でしたらこういう催しはいかがでしょうか?万魔殿へ出立するまではまだいささか時間がありますのでロイヤルスイートにて甘いものをご馳走になられては?」
デミウルゴスの提案を聞いて俺は思考を回転させる。
確かにそれはいいかもしれないな。二人はきっと慣れない高級な馬車に乗って、慣れない服を着てくるだろう。
更には人間のいないナザリックに入って来るのだから精神的疲労も大きかろう。はじめてのお使いのご褒美としては妥当なものだ。
「その案を採用しよう。料理長に伝えてくれ、つまめる甘味を用意しておいてくれと。ただしロイヤルスイートではメイドも監視もつけなくてよい。いては二人とも気疲れしてしまうやもしれぬからな」
「かしこまりました。メイドには甘味を運ばせる時のみとします」
「階層守護者は参加だ。二人への紹介もあるからな。相手は子ども大人の対応、寛大な心で接してやれ」
これでいい。
これで多少は無礼があっても問題はないだろう。
アルベドには感謝だな。成り行きとはいえ、二人が来るという情報を持ち帰ったのだ。これで相応の対応がてきる。
「そういえばアルベドはどうした?」
そんな事を考えているとアルベドの姿が見えない事に気付いた。
いつもならばほぼ常時傍に控えているのだが。
「少々お待ちください。・・・お待たせいたしました。アルベドは現在厨房にて万魔殿へ持参するお菓子を作っているそうです」
それを聞いて小さく吹き出してしまった。
「そうかそうか。アルベドには此方の事は任せて気にせず続けてくれと伝えてくれ」
「ハッ、しかしよろしいので?」
「デミウルゴスよ。お前の提案は既にアルベドが実行中だ。恐らく土産の他に二人に出す茶菓子も作っているのだろう」
「残念ながらそのようですね」
「ならば簡単なゲームでも用意してみてはどうだ?アルベドから聞くにはエンリはわりと頭がいいらしいからな」
「なるほど、ロイヤルスイートで幾つか見繕ってみます。では、私はこれで」
デミウルゴスの背を見送りながら俺は再び皆に指示を出す。
気分がいい。
知らぬ間にアルベドはあの二人を個として認識し、茶菓子を自発的に作るようになった。
俺達至高の存在ではないただの少女達にだ。
もしかしたら今頃は生地でも練りながらそわそわと二人の来訪を待っているのかもしれないな。
「アルベド様自ら調理をされているのですか?」
私は至高の御方達に御出しする料理を専用に作っている厨房で万魔殿へと持参するお菓子を作っている。
一応私が作った物の他に料理長が作った物も持っていく予定だ。
傍らには私の様子を見に来たナーベラル・ガンマが私の作業している様子を見ている。
「そうよ。ムササビ様にそう言ったのだから当然ね」
「あの・・・まだお作りになられるのですか?」
ナーベラルが見る先には丁寧に梱包されたお菓子の山。色とりどりの包装紙やリボンでラッピングされたあの山からは甘い香りが漂っている。
一見作りすぎに思えるがムササビ様の御嬢様は沢山いらっしゃるし、中には信じられないぐらいの大喰らいの赤ん坊がいるのであれぐらいがちょうどいいはずだ。
「これはもうすぐ来る御客様用。思う存分食べさせてあげたいけど万魔殿ではムササビ様があの子達用に夕食を作っていることでしょうから少なめにしているの」
今作っているのは小さい一口サイズのマフィンを六個程。さっきまでとは違い、今度は少量なので楽なものだ。料理長は黄金林檎のシャーベットを作っているのだけれど、そちらはお試しということで二人に上流階級を経験してもらうために作ってもらっている。
「御客様は人間でしたね。ムササビ様の養女となられた、名前は・・・ネンリとエム?」
「エンリとネムよ。二人の前で間違えてモモンガ様に恥をかかせてみせなさい。至高の御方が手を下される前に私が貴女を叩き潰すわよ」
睨み付ける私にナーベラルは顔色を青くして頭を下げた。
全く義理とはいえ、モモンガ様の姪っ子の名前を間違えるとは何事だ。ましてやお前は初めてムササビ様がいらした時からあの方に憧れていたのではないのか?御息女の名前を覚えるなんて基本中の基本なのに。
「あ、アルベド様は人間がお嫌いではないのですか?」
「嫌いよ。弱くて、醜いあんな下等生物」
至高の方々がお築きになったこのナザリックに何度も攻め入り、同胞の命どころかモモンガ様やタブラ・スマラグディナ様のお命まで奪おうとした存在を好きになれるはずがない。
滅ぼしても、滅ぼしても人間達は愛する人々を殺そうと私達の家に土足で上がり込んでくる礼節の欠片もない連中だった。
「ではなぜ?」
「・・・貴方は安物の茶葉で美味しくお茶を淹れる事ができるかしら」
「・・・安物は安物。最高級品にはとるに足りない味かと」
「そ、だったらエンリにも自慢できる特技ができたわね」
型に入れた生地をオーブンに入れて私は言った。
「姉のエンリはウチのメイドより上手く淹れるわよ?」
あの時のお茶に使われた茶葉は確かに安い物だった。
しかし、その茶葉で淹れられたお茶を私は不覚にも美味しいと感じてしまったのだ。
彼女はあの茶葉を最大限に活かしてこれ以上ないくらい美味しく淹れた。
もし、あの茶葉が普段私達が飲んでいる物だったらきっと大絶賛していたことだろう。
ただの人間がお茶を淹れる技量だが至高の方々が創造した存在を上回った。ただそれだけのことだがモモンガ様が云いたい事はそういうことなのだろう。
「モモンガ様は言っていたわ。あの二人は盟友たりえる小さき芽だと。育つわ、少なくとも貴女達プレアデスの領域に。もしかしたらあの時のお茶はその片鱗かもしれないわね」
だから私はあの二人をただの下等生物とは思わない。ムササビ様の娘として、短いながらも教え子として、将来戦場で肩を並べる戦友として見ている。
こんな私を見たらタブラ・スマラグディナ様はどう思うかしら?
そんな事を考えながらエンリに負けてると言われショックを受けているナーベラルを眺めつつ私はマフィンが焼けるのを待つのだった。
そういえば、あの子達は今何をしているのかしら?
まぁ、今頃はきっと万魔殿でお姉さん達と顔合わせでもして今日の打ち合わせでもしているのでしょうけど。
「も~!なんなのよ!あのお爺ちゃんは~!!」
いえ、現在私達は大森林を万魔殿に向けて全力疾走中です。
あ、私は走ってませんよ?走っているのはヴィヴィ姉様です。
「あー!遅刻だぁ!お姉ちゃん達に怒られる~!!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「ヴィヴィねーさまはやーい!!」
私はヴィヴィ姉様の背中にしがみつき。ネムは抱っこの状態。
お分かりの通り現在は待ち合わせの時間をものすごく過ぎてしまっていて、あと2時間足らずで姉さんが準備してくれた馬車が伯父様のいるナザリックに向けて出発する予定の時刻になってしまうのです。
あれもこれも全て村長さんが悪い。
ヴィヴィ姉様は私達を“朝”迎えに来てくれたのだ。
時間に余裕を持てるように。
姉達と顔合わせして緊張しないように。
打ち合わせして私達が本番で恥をかかないように。
みんな時間を調整してくれていたのだ。
それをあの村長は姉さんが綺麗だから引っ張りに引っ張って。お昼まで食べさせて。更に引っ張って終いには都市にいる自分の息子との縁談まで投げてきた。
村長との話は任せてくれと人間に対してかなり温厚らしいヴィヴィ姉様の顔を立ててずっと黙っていたけど。最後に縁談の話を出した瞬間に私の堪忍袋の緒が切れた。
数年ぶりに村長を沈め、グルのカルネ村最強である奥さんも黙らせて村を飛び出した。あのままだったら最悪村長の家に泊まってたかもしれない。
「本当にごめんなさい!私がもっと早く村長を沈めてたら!」
「大丈夫!この場合怒られるのはその場にいた最年長の姉だからエンリとネムは大丈夫だよ!!」
「それってヴィヴィ姉様が大丈夫じゃないですよね!?」
「あはは!リィリィお姉ちゃんが出てきたらやだなー!!」
「呼ばれたから、出てきた」
「「ひぃっ!?」」
物凄い勢いで走っていたはずなのに突如並走するように現れた女性。
現実逃避していたヴィヴィ姉様のように走っていないが同じ速度で飛んでいる。
突然現れた長女の一人に思わず悲鳴をあげた直後、回りの景色が変わった。
森の中から、空き地へ。
いきなりの出来事に驚いたがそれよりも。
「あ、ぶつかるぶつかる!」
「二人とも掴まって!」
眼前に大きな門が迫っていた。
このままじゃぶつかると思った瞬間にヴィヴィ姉様は私も腕の中に引き込んで門と私達の間に自分の身体を差し込む。姉様は私達を庇ってくれた。そんな姉を信じて私とネムは目を閉じて衝撃に備えるのだが。
「ーーー第六位階・影網・・・。ヴィヴィ、だいじょうぶ?」
「確かに大遅刻ですが。姉は妹を庇ったヴィヴィを誉めてあげましょう」
衝撃は来なかった。
目を開ければヴィヴィ姉様の後ろ、門まであと一メートルの所で門との間に立ち、右手一本で妹の背中を支えているもみじ御姉様がいた。更に視線をずらせば伸びきっている黒い蜘蛛の巣みたいな網の中に私達がいるのがわかった。
「あ~よかった。あんまり遅いからピオーネに様子を見に行かせたら村にいないんだもんな」
「もう少し遅かったらお袋様に知られるより先に姉妹全員で捜索していた所だったわね」
なにが起こったのかわからないでいると側に降り立った蝶の羽を生やした女性と腕に鳥の羽を生やした女性。
それにあわせて空から舞い降りてくる沢山の女性。
「ナイス、エリザ」
「リィリィ。後でエスにおかあさんの様子を見にいかせてね。ルェフ達がなんとかごまかしてるけど、さすがにそろそろ怪しいから」
今度は複数周囲に展開された御姉様も使う暗い門のような魔法。そのうちの1つからさっきの女性が現れ、ネムより少しだけ背の高い女の子と一緒に近付いてくる。すると他の暗い門の魔法や森の中からも沢山の女性が姿を表す。
気付けば私達は沢山の人に囲まれて怪我はないか何処か痛いところはないかと心配されていた。
「もみじおねえちゃん!!」
そんな中、もみじ御姉様に抱き付くネム。
それを優しく受け止めた彼女は抱き上げた後、嬉しそうに頬擦りを始める。
「お久しぶりですネム。ちゃんとご飯は食べてますか?夜遅くまで起きたりしてませんか」
「うん!ちゃんといい子にしてたよ!」
「そうですか。そんなネムには後でご褒美をあげましょう。なにがいいですか?」
「おねえちゃんとぎゅーってする!」
「それでいいのですか?はい、ぎゅー」
「ぎゅー!」
もみじ御姉様に甘えるネム。相変わらず御姉様の尻尾はパタパタと子犬のようにフリフリしていて可愛い。
「ヴィヴィ。確かに妹達、迎えにいくように言った。けどジョン君と二人のドレスを忘れてる」
「ああ!!ごめんリィリィお姉ちゃん!!」
視界の端では溜め息をついて妹を叱っている女性。
あ、あの方がリィリィ御姉様だったんだ。
というか私もジョン君とドレスを忘れてたのよね。
とりあえず私もリィリィ御姉様に一緒になって謝って、ドレスとジョン君を連れてきてくれた事についてお礼を言った。
「はいはーい!お姉ちゃん達、全然時間がないんだから今のうちに顔合わせするよ!!」
そこへ現れたのは守護者統括の姉さん。
皆は彼女の指示に従って移動を始めた。
え?お姉ちゃんってもしかてこれ全員?
ざっと見て30人は下らない美しい女性達を見て私は呆然とする。
「さて、ようこそ私達の可愛い妹達。二人が私達を姉として慕ってくれるなら私達は姉として二人を迎えいれます!私達の母の名に誓って二人を愛し、守りましょう!」
「・・・ネム」
「うん!」
私達は立ち上がると御姉様達に向かって挨拶をする。
「この度ムササビ御母様の娘となりましたエンリとネムです。御姉様方には全幅の信頼を、愛を捧げる所存です。至らぬところもございますが妹共々よろしくお願いいたします」
「よろしくおねがいいたします!!」
私達の挨拶に御姉様方もよろしくと返してくれて更には拍手を持って迎えてくれた。
とりあえず気になっていることを聞いてみよう。
「姉さん質問です!」
「はい、エンリちゃんなにかな~?」
「えっと、この場に親衛隊だったり近衛の方々はいますよね?」
「?・・・初めて皆で妹を出迎えるのにシモベを出すわけないじゃない。ちょっと事情で上から降りて来られないお姉ちゃんもいるけど」
どうやら本当にこの場にいる方々は全員御姉様だそうです。
その頃の女王。
「はーい。アルーシャ、ベル、ルェフ、ルーキのドレスはオッケーね。あとはレヴィ、スモモ、マロン!」
「マァー!」
「あん、アルーシャ!嬉しいけど大人しくしてぇ!!」
「まぁー」
「ルェフはなんでこんな時に限って元気なの!?」
セブンスチャイルドからの妨害を受けながらも楽しそうに末娘のドレスを作っていた。
次はエンリとネムのナザリック訪問になると思います。