「どうしてここにいるんですか⋯⋯⋯カナデ?」
何時ものカナデならラファエルさんと一緒にここに来る、なのに今日は1人とは珍し
いですね⋯というか坐禅中ずっと待っていたのでしょうか?
「ラファエルに頼まれたから」
「頼まれた?」
「アガルぺを呼んできてって頼まれた、だから呼びに来たのよ」
「因みにどのくらい前から待っていたのですか?」
「⋯⋯2時間前くらいだと思う」
「⋯⋯⋯」
「どうしたの?」
「⋯待たせてすみません」
「私のほうから来たのだから謝る必要はないと思うのだけど⋯」
「気持ちの問題なんです⋯」
2時間も待たせたとなると申し訳ないんですよ⋯
「そういうものなの?」
「そういうものです⋯」
無心になっていたからといって気が付かないとは⋯これじゃあ眠っているのと大差ない じゃないですか、まだまだ未熟ということですね
「取り敢えずラファエルのところに行こ?」
「分かりました。では出かけると伝えてきますので少し待っていて下さい」
「ん、分かった」
というわけでお弟子さん達とジャンヌさんに伝えてきました。
まあ伝えるだけですからね、そこまで時間は掛かりませんんでしたよ。
ジャンヌさんには少々手こずりましたが⋯というかジャンヌさんは仕事があるでしょうになんであんなにも付いて行きたがったのでしょうか?
と、あんまりカナデを待たせてはいけませんね、直ぐに戻るとしましょうか。
「お待たせしました⋯⋯なんで『カンタカ』がいるんです?」
どういう状況ですかコレ?
「?⋯借りた」
「借りたって⋯⋯カンタカはいいんですか?」
カンタカ的にそれはいいんですか?大丈夫なのですか?
≪たまにはおもいっきり走りたいので⋯⋯数世紀程前からブッダは私をあまり利用しないの
で走りたいという欲求が溜まっているのです≫
「⋯⋯ブッダさんに伝えておきしょうか?」
≪頼みます⋯≫
なんというか、走りたいといのも本当なのだろうが、どちらかというと『ブッダさんと走りたい』っていう感じですね⋯⋯たまにはかまいましょうよブッダさん⋯
「それでは乗りましょうか」
「なら私が前ね、アガルぺは後ろ」
「いいですよ、女の子と一緒に乗るのに手綱を任せるのは男として良くないですから
ね。ですがいいのですか?」
「⋯⋯?」
「自分で言うのは少々気恥ずかしいですが⋯抱きしめる形になりますよ」
「平気⋯寧ろ役得」
女の子がそう簡単に言うことではないでしょう⋯少しからかってみますか
「役得って⋯⋯余りそういことを言っては誤解されますよ?」
「私はアガルぺのこと好きだよ?」
「真顔で言わないでください⋯⋯」
「?」
からかってもこんな返しをされたら負けた気分です⋯⋯嬉しくない訳ではないですが⋯⋯
「なんでもないです。それよりも行きますよ」
≪私の上でラブコメとか⋯⋯別にいいですけどイラッときました。
本気出しますので落とされないようしっかり捕まってくださいね?≫
「はい?⋯え、ぎゃあああああああああああ!?」
~20分後~
カンタカの馬とは思えない、というかもう馬じゃないんじゃないかな?と思える速度に驚愕しながらしばらくすると、巨大な宮殿に着いた。
≪久しぶりに全力で走りました、感謝します。それと先ほどの約束のこと頼みます≫
「あ、はい⋯大丈夫ですよ、ちゃんと覚えてますから」
それにしてもよく耐えれましたね僕の体、流石神様プロデュースの体は伊達では
ないってことですかね
「というかカナデはどこですか?目の前にいたはずなんですが」
「何を突っ立っているの?速く行くわよ」
「⋯⋯何時の間に降りたんですか?ああもう⋯待ってくださいよ!」
カナデ、せめて何か言ってから行動してください⋯⋯
カナデと移動し体感時間で約4分、目の前には巨大な扉、中からは数人の話し声、多分ではなく確実にここが目的地なのだろう。
あとはこの扉の中に入るだけなのだが⋯⋯
「カナデ」
「なに?」
「押しても引いても横にスライドさせようとしてもまったく開かないのですが⋯⋯」
「そうね」
「そうねって⋯」
「だって鍵がないと開かないもの」
「じゃあ早く開け「忘れた」もうどうしろと⋯⋯」
忘れたんじゃ入れないじゃないですか⋯⋯ん?
「だから壊す」キュイイイィ⋯⋯
「ハイ?」
「離れて」バチッ!バチバチッ!!
「カナデさん?その手のひらの上にある光球はなんでしょうか?どんどん大きく
なってるのに加えて謎のスパークが発生しているのですが⋯⋯」
なんか⋯⋯イエスさんに見せられたドラゴン○ールのベジー○を連想させるんですが
まさか⋯
「ビッグバンアタック⋯⋯!!」
「いやそれはアウトでしょおおお!?!?」
カナデが例の技をぶっぱなしたおかげで宮殿は全壊し見る影もない⋯
それをした張本人は上司であるラファエルさんに叱られてはいるが⋯⋯
「鍵がないからといって何故壊したんですか!」
「反省はしているわ、でもスッキリした」
「答えになってませーん!!」
全然反省してないじゃないか⋯ほら、イエスさんとブッダさんの目から生気が感じられませんよ。それに『またあの子か⋯』またってこれが初めてではないんですね⋯⋯
「本気で反省してくだ「アガルぺ」⋯さ、い?」
聞き覚えのある声がした。その声がしたほうに顔を向けると⋯
「2か月と21時間、体感時間にして2兆年⋯⋯会いたかったぞ」
色々と聞きたいことや言いたいことがあるが
「ええ、僕もです⋯」
先ずは⋯⋯
「お久しぶりです⋯スカサハさん!」
再会の挨拶から始めよう
「仕事が忙しくお主に会いに行くのが遅くなってしまった、いまは有休を使って
いるから心配するな」
「じゃあ暫くは一緒にいれるんですね!」
「その通り、なんだが先ずはお主に問わねばならん事がある」
スカサハさんが口を濁すって⋯それに表情がどこか険しいような⋯⋯
「なんですか?」
「因みにこの問こそがお主を呼んだ理由だ。重要なことだ、だが断ってくれても構わん」
「断ってもいい⋯?」
「そうだ⋯⋯お主が転生する場所は一般的にみて危険はない場所だ」
「それが⋯なんなんです?」
「危険はないといっても『一般的にみては』だ、実際は危険なものがある」
「⋯⋯!」
「死徒・真祖・魔術師・、他にもまだまだ多く存在するがお主の場合まず魔術師に確実
に狙われるだろう」
「⋯⋯理由を教えてください」
「お主の体だ、それとここの環境⋯だな」
「体と環境ですか⋯」
「そうだ、お主の体は神自らが創作したものだ⋯故に神性が付いてしまった、そして
天界という全てが神秘である環境にいたことにより神性が高くなってしまった⋯⋯
だが問題はそこではない」
「ではなにが問題なんですか?」
「タイミングだ、地上の神秘が薄れ始めたこの時代⋯そんななかに高位の神性を持った
人間が生まれる⋯あいつらにとっては格好の研究材料だ」
「研究材料?」
「あー⋯つまりはだ、もし捕まったら体を○○されたり□□されたり脳を◆◇されて
洗脳や≪バキューン!≫されたり⋯それから×××が×○×で(以下省略)」
「」
「という感じだ⋯⋯大丈夫か?」
「ダイジョウブデス」
「とてもそうは思えないが⋯⋯」
「ダイジョウブデスカラ⋯ツヅキヲ」
「そうか⋯まあ当然ながら私達はそんな事をさせるつもりないのだが、万が一という
こともある⋯⋯そこでだアガルぺ、お主には私と共に地獄、冥界に来てもらいたい」
「メイカイ?」
「冥界」
「ジゴク?」
「地獄」
「⋯⋯⋯マジですか」
「大マジだ。天界は修行にはむかん、それに比べ冥界ほど肉体を鍛えるのに適している
場所はない」
「精神面はどうするんですか?」
「心配ない、冥界にいけば嫌でも強化される」
「嫌でもですか」
「ああ⋯で、どうだ?答えは決まったか?」
「行きます」
「いいのか、辛いぞ?苦しいぞ?」
「僕はもうそれ以上の辛くて苦しいことを知っているし体験しています」
「それは⋯」
「それにこれは僕のためなんですよね?だったらやりますよ」
「アガルぺ⋯」
「それに守られてばかりじゃ立つ瀬がないですよ、だからスカサハさん⋯」
「なんだ?」
「僕を貴女の手で強くしてください、お願いします」
「フフッ⋯了解した、このスカサハに任せておけ」
「『貴女の手で強く』、か⋯⋯反則だな、これは//」
スカサハさんオリジナル設定
神話以降は各国を転々とし、現在はドイツの劇団「 Atziluth(アティルト)」に劇団員
として働いており、時折冥界に行っては悪魔達相手に修行をしている。
性格
・意外と純情
趣味
・修行 ・読書(結婚雑誌や恋愛小説)・アガルぺ(どゆこと?)
悪魔からのコメント
・「悪魔より悪魔らしい」
・「もう姉御だけでいいんじゃないか?」
・「最近よく人間の話を嬉しそうにしてる」
・「人間の話をしてる時の顔が可愛くて死にそう」
・「結婚しよ」
・「踏まれたい」