僕の周りは普通と違う    作:セイハラン星人

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天界=天国

冥界=地獄


天界も天国もこのSSではさほど違いはありません。

冥界と地獄もです。

天国の別名が天界で、地獄の別名が冥界とでも思ってください。


それと今回長い文があるので誤字があるかもしれません⋯あったら言ってください。





天使は天使だったよ⋯

 

 

イエスさんが泣き止み落ち着きを取り戻すと、僕に『転生する気はないかな?』と話を持ち掛けてきた⋯何故転生?と思ってしまった僕は悪くないと思う。

イエスさん曰く、僕が彼等と交わした約束を叶えるために僕を転生させようということだ。

 

 

1人の人間に対してそこまでする必要はないのでは?と思い彼に伝えると⋯

 

「確かにそうかもしれないね⋯⋯でもこういうのは理屈じゃない、気持ちの問題なんだよ⋯

 だから私達は君のために何かをしてあげたいんだよ⋯駄目かな?」

 

 別に駄目ではないですよ、寧ろ嬉しいです

 

 

嬉しい⋯かなり嬉しいのだが⋯転生と聞くと不安がある。何が不安というと、転生することによって全く別の存在になるのではと⋯話を聞く限りそんなことはないのだろうが⋯

 

 

 あの⋯転生した後ってどうなるんですか?

 

 

「転生後?⋯ああ、心配しなくても記憶はそのままだよ。もっと詳しくいうと本来の転生

 とは少し違うんだけどね」

 

 それはどういうことですか?

 

「長くなるけどいいかい?」

 

 はい、大丈夫です

 

「分かったよ、先ずは『死』というのがどういうことなのかを説明しよう」

 

 

 

「君も知っているように生き物の死とは生と死の神々によって決められる。だけどそれ

 はあくまで肉体の死であり、精神の死はまた別なんだ。肉体の死は腐敗し消えていく

 が、精神は肉体が死んだ後天界へと向かうんだ。まあ、一部は未練などでそのまま

 下界に留まってしまうのもいるんだけど、それが幽霊と言われてるんだ⋯話を戻そう⋯

 天界に向かった精神はそこで審判を受けるんだ、それで天国に行くか地獄に行くか、

 輪廻の輪に行くかが決まるんだ。天国に行くには徳を積むか聖人として認められるか

 ブッダの様に悟りを開くなどがある。地獄は悪徳を積みすぎたりしたら堕とされてし

 まうんだけど、少しの悪徳なら堕とされはしないんだ。生きていれば多少の殺生は

 してしまうからね、でも殺人や大量虐殺は容赦なく堕とされるけどね。輪廻の輪は

 一番行くのが多いいかな、徳を積んだのが少なかったり徳を多く積んだが悪徳を少な

 からず積んでしまった者達が行くところなんだ。その輪に入ったらそれ以前の記憶は

 消えてしまうんだけど、輪廻に入りもう一度死んで天界に戻るとその時に記憶は返さ

 れるんだ。因みに輪廻転生はどの生き物に転生するかは決められないからね。」

 

 

 なんとなく理解はしました⋯それで、イエスさん達が私に提案した転生とは一体どの

 ような内容なんですか?

 

「いまの君は精神だけがある状態だ、だから私が器を創り、それに君を宿す⋯ただ⋯⋯」

 

 ただ⋯なんです?

 

「器となる肉体はもう用意してあるんだけど⋯1つ問題があってね⋯⋯」

 

 

 ⋯え?

 

 

「肉体に精神を宿らせるのは難しくないんだけど⋯精神が肉体に定着するまでの時間が

 3年程掛かってしまうんだけど⋯⋯それでもいいかい?」

 

 それはいいんですけど⋯その間僕はどうするんですか?

 

 

別に3年とかはハッキリ言ってどうでもいい、ただその3年間の間僕は何所で衣食住をすればいいのか⋯それが問題なんだ⋯まあ何も知らないから結局何所だろうと問題はあるのだろうけど⋯

 

 

「そのことなら大丈夫だよ、ブッダが君の面倒を見てくれるからね」

 

 ブッダさんが⋯また会えるんですね

 

「それより先ずは君に肉体を与えないとね!」

 

 いきなりテンション高くなんないでくださいイエスさん⋯

 

 

 

 

テンションの高いイエスさんが僕に向け手を突き出す⋯すると僕の周りに小さな粒子の様なものが集まりだし、僕の中に入ってきた⋯

 

 

 

それはとても暖かなもので、とても心が安らいでいく⋯

 

 

その心地よさに心を委ねていると自分に変化が起きたことに気付いた⋯浮遊感と欠けていたものが埋まる様な感覚⋯ふと下を見ると手足が見えた⋯驚いているとほんの一瞬だけ視界が暗転した⋯一度だけじゃなく何度も小刻みに暗転する⋯確かめるように手をかざし、そして触れる⋯

 

 

そこには瞼があり、瞳があり、顔があった⋯髪も頬も⋯何度も手で確かめた⋯

 

 

何故だろう⋯何だか目元が熱くなってくる⋯

 

 

そして粒子が全て僕の中に入り終わると⋯

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           おもいっきり顔を下にぶつけた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ッツ!⋯ツ!?⋯⋯⋯ん”ん”!?!?!?

 

 

 

ナニコレ超痛い⋯痛いってこうゆう感覚なんだ⋯ぶつけた場所が熱くなってくる⋯

肉体得たことで痛覚が戻ってくることを考えてなかった⋯視覚はなくても『視える』からいいけどさ⋯

 

 

 

「だ、大丈夫かい!?」

 

 顔痛いです⋯特に鼻が⋯⋯

 

「ごめん⋯!いきなり肉体を与えたからだね、君は立つときの力の入れ方を知らない

 ことを忘れてたよ⋯」

 

 いえ⋯別にいいんです⋯

 

「とりあえず教えるから⋯少しそのままにして聞いてくれるかい?」

 

 ⋯はい

 

 

 

 

 

 

               ~数分後~

 

 

 

 

 

 

 

「凄いね、数分で立つだけじゃなく歩くこともできるようになるなんてさ」

 

 そうなんですか?でも歩くっていいですね。踏み出した足に感触が伝わってきて

 気持ちがいいです

 

「そうかい⋯ところで1つ気になったことがあるんだけどさ」

 

 なんですか?

 

「いやね、なんで気付かなかったのかなって?不思議なんだけどさ⋯」

 

 

 

「君⋯肉体与えたからちゃんと口があるのに⋯というかなんで『念話』できるの?」

 

 

 

 念話ってなんですか?何時もみたいにしてただけなんですけど⋯

 

「だって念話って聖人⋯」

 

 成人?まあ、なんでもいいじゃないですか

 

「え、あ、うん、君がいいならそれでいいよ⋯」

 

 そうですよ

 

「⋯ブッダのとこ、行こうか⋯」

 

 そうしましょうか

 

 

 

 

僕達はブッダさんのもとに行くために歩き始めた。歩きながらイエスさんが僕に口での

喋り方を教えてくれた、一度声の出し方が分かると案外簡単にできるようになった。

でもこっち喋るよりイエスさんの言っていた念話の方が楽で簡単だ、それをイエスさんに言ったら⋯

 

『いやなるべく口で⋯というより基本口で喋るようにしてね?じゃないと転生した後が

 大変だからね⋯?』

 

 

なんだか言葉に重みがある⋯そこまで切実に言わなくてもいいですから⋯

 

それから約2時間程歩くとブッダさんのもとに着いた⋯久しぶりって言うには早いけど、なんだかとても長い間会えなかったように感じる⋯なんて言えばいいのか迷っていると⋯

 

 

『久しぶり⋯というには早いですが⋯⋯久しぶりです、待っていましたよ』

 

 

本当に⋯なんで彼はこちらが言いたいことを理解できるのだろう⋯ただ、こういうやり取りをすると、また会えたと心の奥から実感できる⋯

 

それから数十分2人で会話を楽しんでいるとブッダさんが急に話を止めて後ろを凝視しはじめた、なんなのだろうと振り返ると⋯

 

 

『⋯⋯⋯⋯』ドクドクドク⋯

 

 

そこには茨の冠から血を流し、下を見て俯いてしまっているイエスさんがいた⋯

 

 

『え!?なんで血を流しているんですか!?』

 

『イエスは負の感情が一定を超えると聖痕から血が流れてしまうんだ⋯恐らく私達が喋る

 のに夢中でイエスのことを忘れてしまったからを超えてしまったんだ⋯』

 

突然のブッダさんの説明口調に戸惑ったが、それよりもイエスさんを早く慰めるのが先だと判断した僕はブッダさんとともに、何度もイエスさんを慰めた⋯

 

機嫌が直るのに時間は掛からなかったがものすごく疲れた⋯その後は3人で他愛無い会話を楽しんだ⋯最後に僕の話題になったのだが⋯⋯

 

 

 

『そういえば君は⋯⋯』

 

『どうしました?』

 

『いきなり黙ってどうしたのイエス?』

 

『何か違和感があるなと思っていたんだけどね、やっと今その正体が分かったよ』

 

『『?』』

 

『名前だよ君の』

 

『は?名前?』

 

『確かにずっと「君」って呼んでたからねー』

 

『うん、だからさ』

 

『だから⋯なんです?』

 

『今から考えようよ、君の名前をさ!』

 

 

というイエスさんの提案で僕の名前を決める会議になってしまった⋯最初はイエスさんとブッダさんの2人だけだったのに一体どこから嗅ぎ付けたのか数十人に増えてしまった⋯

僧侶の様な人や羽の生えた天使の様な方⋯老人の見た目の割に放つオーラがやたらデカいおじいちゃん⋯30代で天パのお兄さんなどとにかく皆キャラが濃い⋯でも問題そこじゃないんだ⋯皆のネーミングセンスが問題なんだ⋯

 

 

『タマなんてどうだ!』

 

 猫じゃないんだよ

 

『ポチだろ』

 

 犬でもないよ

 

『わさお』

 

 そういう問題じゃないんだよ

 

『⋯ラーフラ』

 

 小声でなに言ってんすかブッダさん

 

『チ○ッ○ーとか?』

 

 なんだか呪われそうな予感しかしないよ 

 

 

なんか悪乗りしたような名前もあるが一生懸命考えている人もいるからツッコミは心の中ですることにした⋯それにしても何時まで続くんだこの会議は⋯

 

 

 トントンッ

 

 

ふと肩を突かれたのを感じた⋯突かれた方を向くと⋯

 

『あの⋯私も貴方の名前を考えたのですが⋯』

 

金色の髪を伸ばした天使がいた⋯いやちゃんと白の羽があるから天使なのだろう⋯

 

『⋯⋯⋯』

 

『えと⋯その⋯⋯聞いてくれますか?』

 

『え?⋯あ、ああ⋯はい』

 

なんか思わず敬語になってしまった⋯

 

『⋯!じゃあ言いますね?』

 

『⋯⋯⋯⋯』

 

 

なんでこんな緊張するんだ⋯さっきまでは平気だったというのに⋯

 

 

『⋯アガルペ、アガルペ⋯なんてどうですか?』

 

『⋯⋯⋯』

 

『やっぱり⋯ダメですか?』

 

『そんなことないですよ⋯』

 

『⋯え』

 

『今までの中で一番ですよ、スッとなんの違和感もなく入ってきましたから』

 

『そ、そうですか⋯』

 

『その名前もらってもいいですか?』

 

『私のでいいんですか?』

 

『貴女のがいいんです』

 

 

僕がそう言うと彼女は慌てはじめてしまった⋯言葉まちがえたか?

 

 

『そ、それでは私は戻りますね?』

 

『あの⋯最後に名前を聞かせてください⋯貴女の名前を⋯』

 

『⋯ラファエル、です⋯』

 

『ラファエル⋯』

 

『あ、あの⋯それでは⋯⋯「アガルぺ」さん⋯』

 

『はい、「ラファエル」さん⋯』

 

 

 

なんでだろう⋯

 

肉体を得たことよりも数段嬉しい⋯

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side:イエス達

 

 

 

『なんか私達⋯』

 

『完璧に⋯』

 

『忘れられて⋯』

 

『おりますね⋯』

 

『若いってよいの⋯』

 

 

『『『『『⋯⋯⋯⋯』』』』』

 

 

『『『『『ブッラクコーヒー飲みてえ⋯』』』』』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





長々とすまない⋯何回か書き直したけど駄目だったんだ⋯すまない⋯⋯

なんかイエスの語尾に「ね」が多い気がしてならない⋯

そして転生はまだなんだ⋯転生詐欺ばかりですまない⋯


「聖☆お兄さん」からラファエルが登場!しかもTS!そしてヒロイン!


途中主人公の台詞に「」がついたのは口で喋るのを覚えたためです。
前の方が読みやすいようなら戻します。


主人公の名前はアガペーをもじってみました。
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