流星のロックマンV Angel×Daemon 作:kaira
というわけでいきましょうかとは言ってもどこから始めればいいのやら・・・・
時が過ぎるのは早いものである。
知らず知らずして時は過ぎ、やがてはそれが遠い過去へとなる。
十年、二十年となればそれなりの遠さは感じるが二年。と行った月日は一体どうなるのやら。
長い年月なのか、短い年月なのか。
日単位で計算すれば長い。しかし二十年の家の何分の何と聞かれるとまだ十分の一にしかみたっていない。
だから時は何を変えるのかわからない。
その人の人生を変えるかもしれない。
生き甲斐を変えるかもしれない。
そして・・・・・運命も変えるかもしれない。
少女、響ミソラは目覚めた。
今日は相棒のハープに起こされず何とか目覚ましのアラームが鳴る前に目が覚めた。
辺りは既に日が差している。
七月七日。七夕、流星。
そして命日。
ふとそんなことが思い浮かんだ。
眠たい目を擦りベッドから起き上がる。
ハープはまだ目覚めていない。
そりゃそうだ。まだ時刻は六時前。いつもミソラが起きる時間より一時間早い。
これからまた寝たとしてもどうせ寝坊する始末だ。
せっかくだから散歩にでも行こう。
そんな気がした。
クローゼットから着替えを取り出す。
普段は制服だけれど簡単な夏服を着こなせば五分もせずに着替えられる。
母親はまだ起きてはいない。おそらくミソラの事だろうと思ってあと三十分くらいは床に就いているはずだ。
彼女の母親、星河あかねは実の母親ではない。
それは血縁上であって。
ミソラの実母は数年前に他界。父親も何らかの理由でミソラが小さい頃に他界してしまったため、ミソラ自身父親の顔は写真でしか見たことがない。
けれど父さんと母さんは今の母さんと父さんたちを受け入れてくれるはず。
今までは大事な・・・・・大事な想いの人がそばにいた。
だから彼女は強くなれる。
強くならなくてはならない。
お気に入りのスニーカーを履いて外へと出た。
朝の六時台というのにもかかわらずセミが鳴いている。周りには学校に登校する人もいる。部活なのだろうか。とりあえず熱中症には気を付けるようにと心の中で呟く。
ミソラは歩きある場所へと向かう。
いつもは隣にいるがあれ以降一人、あるいはハープと共に行っている。
二年前に卒業したコダマ小学校の横通りを通り、階段を上っていく。
一段一段、しっかりと踏みしめて登っていく。
つけば見慣れた風景が。
初めてあの人と出会った場所、初めて泣いた場所、初めて・・・・になった場所。
何もかもが懐かしい。
ミソラはさらに上へと登り、町全体が眺められる場所に立った。
いわばここがコダマタウン名物の展望台。
「もう、二年なんだね」
彼女の言っている意味は一体なんだろうか。
二年という歳月には何の意味を持ち何が積もっているのか。
日が完全に昇りはじめた。
真夏の朝日がミソラの顔を照らす。
「今日は帰ったら忙しいぞ!!」
<朝っぱらから叫んでると近所迷惑になるわよ>
朝日に叫んだミソラに声をかけたのはさっきまで寝ていたはずの相棒、ハープだった。
以前はミソラに漬け込み、今は仲間であるウォーロックとは敵同士で会った彼女は今やミソラの世話役の様なものだ。
そしてハープとウォーロックはいわば宇宙人。
別名、FM星人。
電波技術が発達しウィザードという人工電波生命体がでた今では珍しい事ではないがそれまではこの二人はかなり珍しい存在であった。
「ロック君は?」
<グースカピースカ寝ているわよ>
「また太らなきゃいいんだけれど」
<そんな心配するなら最初から苦労しないわよ>などハープは言う。
「ロック君も・・・・少しは落ち着いたよね?」
<どうだか、私にはさっぱりわからないわね>
などハープは言うけれど実際は心配なのであろう。
本日、七月七日、流星の日、そして・・・・・・・・・
星河スバルの命日。