森の中を走りながら索敵を続ける。
我愛羅を先頭に縦列に走る。
ナルトは周りに注意を向けながら話す。
「もう少し行ったところに3人いるってばよ、どうする?」
ナルトの声を聞き足を止める。
「まず陽光が奇襲を仕掛ける。そこで俺達2人は陽光の援護だ。いくぞ」
我愛羅の合図で一気に駆け出しターゲットに飛び掛る。
「うらぁ!」
3人組のうちの一人がナルトの蹴りで大きな木に激突する。
「がはっ・・・」
そのままナルトは残りの2人に向き合う。
「お前ら、運が悪いってばよ、残念ながらここで寝ててもらうぜ」
じりっと一歩近づく。残りの2人はうろたえながらもクナイを構えた。
「か、簡単にやられるもんか」
一人がクナイを投げるがナルトはそれをよけもせずに簡単に受け止めてしまう。
もう一人もクナイを投げ印を結ぶ。
「水遁・水銃弾の術!」
とたんにナルト目掛けて小さな水の塊がいくつも飛んできた。
それをナルトは受け止めたクナイを使いすべて弾くと、駆け出し術を放ってきた忍に右のストレートを食らわせ、そのままの勢いで体を回転させ相手の顎を蹴り抜いた。
「ぐぅぉ・・・」
うめき声を上げて白目をむく忍を横目に最後の一人であるくのいちに目を向ける。
くのいちは2人があっという間に倒されたのを見てからだの震えをとめられずにいた。
そこに我愛羅とカンクロウがやってきた。
「お前らの巻物をよこせ。そうすればこれ以上の攻撃は加えない、拒めば攻撃を加え奪う」
我愛羅はたんと告げると残り2人の伸びた忍をひきずりくのいちに歩み寄る。
目の前でその2人を離すとくのいちをにらみ付け
「さぁ、選べ」
ナルトはいたずらをされたときの我愛羅を思い出し一瞬いやな感じを思い出した。
カンクロウもまた同じであった。
くのいちは無言で忍の一人の荷物を探り地の巻物を差し出す。
我愛羅は無言で受け取るとナルトとカンクロウのもとに戻る。
「いくぞ」
それだけ告げると三人は森の中に戻っていった。
残ったくのいちは涙を流しながら二人の忍の手当てをしていた。
・・・・・・・・・・・・・・・
第7班
「サスケくん、サイ、もう少しペース落としましょう?1週間もあるんだからまだまだ間に合うわよ」
始まってからずっと移動していたためサクラが疲れてきたのか声を上げる。
「サスケ、もしサクラに何かあっては元も子もないからいったん休憩してから再出発してもいいんじゃないかな?」
サイの言葉に仕方ないとうなずき、茂みに隠れながら休憩をとることにした。
「お前ら、まず戦いを避けたほうがいいチームが2つある。ひとつは砂の我愛羅のチーム、次に木の葉のネジのチーム、この2チームは見つけ次第隠れる、もしくは逃げるぞ。
次の試験の前に無駄な消耗は避けるべきだからだ。消去法でほかのやつらを狙うのが適任だが多く見積もってこの試験を突破できるのは7チーム、それよりも少ない可能性もある。だからできるだけ早く塔にたどり着き待ち伏せで巻物を奪う。いいな」
2人がうなずくのを見るとサスケは立ち上がる。
「さぁ、行くぞ」
告げると二人も立ち上がり一斉に駆け出した。
・・・・・・・・
ナルト達三人は走り塔を目指していると気配を感じる。
「誰だ、出てくるってばよ」
ナルトがクナイを投げると茂みから何かが飛び出した。
「あら、あなたたちなかなかやるじゃない」
草隠れの忍が一人飛び出してきた。
「あら、あなたは4代目風影の息子ね、見たことあるわ」
忍は舌なめずりしながら3人を見つめる。
「そんな逸材に会えたのはうれしいんだけど今はあなた達の相手をしている暇は無いのよ。悪いんだけど引いてくれるかしら」
忍のセリフの意味はわから無かったが戦闘意欲は無いようだ。
「見逃すのはいいがひとつだけ聞く。お前の巻物は何だ」
我愛羅の問いかけに巻物を見せながら答える。
「見てのとおり地の巻物、ほしいならくれてやってもいいわ」
忍は表情を変えずに提案するが我愛羅はまったく動じず
「俺達は天の巻物がいる。地の巻物ならば用は無い」
「いくぞ」
それだけ告げると我愛羅はその場を離れ、二人はそれについていった。
「なぁ、あの巻物も奪っちまえばよかったんじゃないか?交渉の材料は多いに越したことは無いじゃん」
カンクロウの問いにはナルトが答えた。
「いや、カンにぃ、あいつはおそらく相当強い、戦わなくて正解だってばよ」
その言葉に我愛羅もうなずく。
「危険を冒してまで巻物を奪わなくてもほかのやつらから奪えばいいってばよ」
「陽光の言うとおりだ、あれが天の巻物なら地の巻物との交換交渉をしたところだがな」
我愛羅のセリフにカンクロウも納得いったようだ。
「もうそろそろ日も暮れる。今からは敵がきたときに備え罠をはり、休息をとるとしよう」
川のほとりの大きな木を中心に罠を張り巡らせその下で休むことにした三人。
その姿を見つめる影があった。
・・・・・・・
第7班
「待て」
急に立ち止まりサクラとサイを静止させる。
「どうかしました?」
サイが小声で話しかけるとサスケは顎で木の下にいる我愛羅たちと草の忍がいることを合図した。
「あれはさっきサスケ君が言った戦わないほうがいいって言ってたやつね」
サクラが小声で告げるとうなずき話し続ける。
「どうやら草のやつは地の書を持っているらしい。あれを奪い塔に行けば俺達は勝ち抜ける」
我愛羅たちが去ったのを見計らいサスケは印を組む。
「火遁・豪火球の術」
草の忍に対し不意打ちを仕掛けると直撃した
ように見えたが、気づいたら後ろにいた。
「あら、いきなりあんな術を使ってくるなんてせっかちな子ね。やるじゃない」
サスケの後ろでつぶやくとそのままサスケの首筋に手を添える。
「うあぁぁぁ!」
その手を振り払うかのようにサスケは右手にクナイを構え振りかざす。
だがかすりもせずに腕は振るわれ、気がつけばその忍は少し離れた場所にいた。
「まぁまぁ、あのうちは一族の生き残りって聞いてきたんだけどたいしたことは無いわね、イタチに比べたら粗末なもの。まだ写輪眼も安定していないしね」
見透かされたようなセリフの中に恨むべき名前が聞こえる。
「お前、イタチを知っているのか」
声を上げると同時にクナイを投げるもかわされる。
「ふふふ、知っているわよ?あの子は強く美しい忍だからね、あなたでは彼には追いつけないわ」
忍の声に苛立ちを隠せずとうとう飛び出してしまった。
「写輪眼!」
走り飛び掛るとそのままよけられるも2の手として風魔手裏剣を2対投げると、それにつないであったワイヤーに忍が動きを封じられる。
「火遁・龍火の術」
「しまった」
忍がつぶやくと同時に火炎があがる。
サクラとサイは援護しようにも自分達の力では足手まといになると感じ一歩引いていたが、サスケの姿を確認すると若干の笑みを浮かべ近寄る。
「さすがサスケくん!さすがにもうあいつも立てないでしょ!」
サクラが近寄っていく。サイもまた後ろから追いかける。
その瞬間今まで感じたことの無い気迫を感じる。まがまがしい気、これは殺気であると気づくまで時間はかからなかった。
「ふふふ、なかなかやるわね、サスケくん、でもそれじゃぁまだまだよ。だからあなたに力を上げる」
そうつぶやくと煙の中から溶けた顔の男が牙をむいて迫り、サスケの首筋に噛み付く。
「ぐあぁぁ」
サスケはうめくと体に違和感を感じる。
体が熱く焼けるようである。
「さ、サスケくんに何をしたの!?」
サクラは忍にたずねるも忍びはニヤニヤといやらしい笑みを浮かべているだけ。
サイはサスケに近づきかまれたところを確認すると目を見開いた。
「これは、呪印か」
忍をにらみ付けきくと
「あらよく知っているわね、それは私の開発したものよ、サスケくんはいずれ力を求め私にあいにくる。」
忍びは続けてこういう。
「強くなりたければ死に物狂いでこの試験を勝ち抜きなさい。そうすればあなたに本当の力を上げるわ。私の名前は大蛇丸。覚えておきなさい」
そういうと大蛇丸の体は燃え上がり、すべてが灰になる。
そしてそれと同時に地の巻物も燃え上がっていった。
サクラとサイは倒れ付すサスケをつれて隠れられる場所を探すことになる。