里を捨てた少年   作:落ち葉崩し

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第15話 野獣の一撃、デブの意地

「それでは第9試合の抽選を開始する」

 

ルーレットが周り始め、名前が表示された。

 

「ロック・リーVS秋道チョウジ」

 

名前が表示された途端大きな声が上がる!

 

「やっと、やっと僕の番です!ガイ先生、見ていてください!」

 

シュタっと闘技場に降り立ったリー。

 

めんどくさそうに階段を降りてくるチョウジ。

 

リーは非常に礼儀正しく、一礼から始める。

 

「よろしくお願いします」

 

構えを取り開始の合図を待つ。

 

チョウジはなにやら静かに闘志を燃やす。

 

「焼肉、焼肉」

 

どうやら担当上忍のアスマにそそのかされているようだ。

 

「それでは試合開始」

 

リーは開始の合図とともに一気に距離を詰める。

 

拳の間合いに入るまではすごい速さだった。

 

「え!?」

 

チョウジは驚きを隠せず反応するもガードは間に合わない。

 

リーの上段への拳を顔面に受けると、その巨体が浮く。

 

そこへリーの追撃。ラッシュが始まる。

 

突きも蹴りもチョウジはガードしきれずまともに受け止め続ける。

 

リーの後ろ回し蹴りがクリーンヒットしたところで、チョウジは後ろに飛ばされ倒れる。

 

それを見てリーは構えなおし立ち上がるのを待っていた。

 

「おいデブ、やられっぱなしだぜ?」

 

シカマルの声が響く。それは禁句中の禁句。

 

「諦めちまえよ、デブのお前じゃ敵わねぇ」

 

言葉を続けるシカマルをいのが制し言葉が途切れる。

 

だがその言葉を聞いた瞬間チョウジの目に火が灯る。

 

「僕はデブじゃない、ぽっちゃり系だー!」

 

立ち上がっだ瞬間印を組み攻撃へと転じた。

 

「倍化の術! 木の葉流体術、肉弾戦車!」

 

チョウジの体が先ほどとは段違いの大きさになり回転しながらリーに迫る。

 

リーはその攻撃を避けるために飛び上がるが、チョウジも体を地面に打ち付け跳ね上がる。

 

「やりますね、でも僕も負けませんよ」

 

声を上げるとチョウジの回転を見極め上に蹴り上げる。

 

一旦着地してまた飛び上がった。

 

「影舞踊」

 

その技を見たガイは驚きの声を上げる。

 

「リー、やめろ、その攻撃は!」

 

もはやその声はリーには届いていない。

 

腕に巻いていた包帯が身動きが取れないチョウジに巻きついてその後ろにはリーが。

 

「表蓮華!」

 

回転しながら地面に激突する。

 

チョウジは目を回して地面に倒れこむ。

 

リーはその隣に立っている。

 

「秋道チョウジ、試合続行不可能により勝者、ロック・リー」

 

試験官が告げるとリーは一礼して元の場所に戻る。

 

「「チョウジ!」」

 

シカマルといのがチョウジに駆け寄るが医療班に止められる。

 

「チョウジ、お前はよく頑張ったぜ」

 

「ちょっと見直しちゃった、手も足も出てなかったけどね」

 

2人は呟くと運ばれていくチョウジを見つめていた。

 

アスマは遠目に微笑みながら教え子たちを見守っていた。

 

 

 

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