多分面白くないですが

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インフィニット・ストラトス~戦魔鉄~

なぜ、自分は今生きているんだろうか?

 

ふとたまに思うことがある。

 

今を生きているということは過去を生きたということであろう。

 

過去を生きたということは未来を生きるということであろう。

 

ふと自分の腹部を見る。

 

ひどい出血だ。

 

なぜこんなことになってしまったのだろうか?

 

だが自分には過去というものを思い出せない。なぜ自分はここにいるのか、なぜ自分は出血をしているのか。

 

あぁ・・・そうだ・・・あれは近くて遠い時間帯でのことだ・・・

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「え?!神様!僕を転生させてくれるんですか?!」

 

僕はそう声を荒げて目の前の恰幅のいい爺に尋ねる

 

「いいだろういいだろう。私は君のような哀れな人間を見るのが好きでね、ずっとみていたんだ」

 

そう答える神様は笑みを浮かべながらゆっくりとこちらに近づいてきた。

 

「そうだいそうだい、しっかりと生きていたんだ。来世ではもうすこし楽にさせてやりたいだろう?」

 

なんという言葉だ!自分が37年間必死に生きていたことがこんなところで報われるなんて!

 

僕は大変興奮している!やっと他人から認められる!やっとがんばれたといえる!

 

「ありがとうございます神様!....ところで自分はどこの世界に転生するのでしょう?」

 

「インフィニット・ストラトスという小説の世界はどうだい?あそこなら君も生きていけるだろう」

 

インフィニット・ストラトス・・・確か女性しか乗れないロボットが蔓延る世界だったな・・・

 

だけど目の前に居るのは神様だ!小さいことなんて考えないでおこう!

 

「ありがとうございます!僕もインフィニット・ストラトスを乗れるようにしてくれるんですね!」

 

神様はそのしわだらけの顔をさらにしわくちゃにしながら笑いながら言ってくれた

 

「フッフッフそうだな・・・君は成長したらイケメンで頭脳明晰、文武両道の何でも出来る者にしてやろう。」

 

あぁ・・・イケメン・・・なんという甘美な響なのだろうか・・・

 

これで今までしたこともない女性とのふれあいを体験できるのだ!

 

「ありがとうございます!それがあれば僕は何でもできます!」

 

神様は答える

 

「そうかいそうかい!それでは達者に生きるのだよ」

 

そう答える神様はしわくちゃに笑った顔をさらにさらに歪ませながら手を振ってくれる

 

それと同時に僕は意識を失った。

 

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僕は生まれ直した。

 

そう気づいたのは6歳の頃だ。

 

今までは神様なんていない!そう思っていたが、自分が『転生した』と認識すると、神様はいい人だ。

 

と刷り返られてしまう。なんと単純なんだろうか。

 

しかし、ここからは自分の本領だと様々なことをした

 

剣道を始めたし、コンピューターのプログラミングもした。なんだったら機械工学すら学び始めた。

 

そうして熱中をしていくといつしか自分は周りから『神童』と敬われるようになった。

 

バカな人達だ。ここにいるのは『神童』なのではなくただの二週目なのに。

 

そうも思いながらもしっかりと対応していった。

 

自分が成長したある日、そう、原作の束が白騎士のお披露目を開始した。

 

 

 

「逃げろ!ミサイルがたくさん飛んでいる!」

 

僕の父が叫ぶ

 

「ヒロト!貴方はしっかり隠れているのよ!」

 

この世界で貰った名前を言うのは僕の母だ

 

「お父さんとお母さんは・・・?」

 

僕は泣きそうな声で喋る

 

「お父さん達は今から逃げ遅れた人達を助けに行く!だからヒロトはココに隠れていなさい」

 

父は優しい表情で頬を触り、そのまま頭を撫でて母を連れ離れていく

 

『僕はココから物語が始まるのだ』

 

そう心の中で予感が告げていた。

 

「ならここでじっと父を待っている場合じゃない!原作の白騎士を見に行かなきゃ!」

 

そういい僕は外に思いっきり飛び出た。

 

例えるならば核攻撃を受けた自国の兵士の気持ち。

 

今まで見えないはずだが見ていた『日常』というものが一切ない。

 

そこらじゅうにビルの崩壊した後があり、石ころと一緒に人の血液や内臓であろう血の塊もある。

 

『地獄絵図』

 

思わず想像してしまったその言葉がぴったりである。

 

しかし、それと同時にこれで原作介入ができる!という気持ちがあふれ出る。

 

今の僕は眼がギラギラと輝いているだろう。

 

さあ一歩進んで空を見上げればきっと白騎士が..........

 

ズドンッ という鈍い音。目の前には大きな石片。足が動かない・・・なぜだろう・・・

 

ふと下半身を見ると腹部には鉄のパイプが3本ほど

 

あぁ・・・なるほど・・・ここから自分の物語が始まるのか・・・

 

そう思いながら自分は意識を手放そうとした直前に神様の言葉が頭に響いた

 

「私は君のような哀れな人間を見るのが好きでね・・・でも二週目というのはゲームと同じでつまらないだろう」

 

こうして僕は死んだ。



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