週一で、と活動報告に書いた癖にルーキーランキングに載ってるのを見たら書いちゃってたバカはココだって。
モッピー知ってるよ!
…………知ってるんだよ……
「エリートであるこの
「は、はぁ……」
入学式早々に絡んできた
「そうですわ。私はアナタ方とは違い
「へー。あ、一つ良いか?」
と一夏が軽く手を挙げ
「えぇ。エリートである私が庶民の質問に答えるのは義務というものですし、構いませんわよ?」
「代表候補生って…………何だ?」
セシリアは信じられないモノとを見た、と言った表情でエリートらしからぬ大口を開けているし、周囲で聞き耳を立てていたクラスメイトはズッコケていた。
康介はと言うと
(ふむ。こんなのあったなぁ……懐かしい。そして織斑は小説通りの残念さか。幾ら何でも一般常識範囲内だと思うが……ウチの担任様はどれだけISから遠ざけていたんだか)
懐かしんでいた。
「あ、ありえませんわ……エリートである私の事を知らない上に、代表候補生についてすら知らないなんて……日本にはテレビがありませんの?!」
無論テレビくらいある。単に織斑一夏が
「選ばれた、という意味では俺たちもその中に入るがな。
寧ろ幸運なのはそっちじゃないか?喜べよ。世界でたった二人の男性ISランナーだぞ。同じクラスで
「なっ!!」
政府の人間との窮屈な交渉事。その後家族と離され、軟禁状態。できる事もやるべき事も勉強で、やればやるほど別の課題が見えてくる。
教室に来れば嗅ぎ慣れない悪臭に軽い頭痛がして、止めに
ストレスが溜まっていたのだろう。康介は普段だったら決して言わない様な事を口にした。
「クッ!バカにして!」
「事実だろう。何か間違っている事があるなら訂正してくれ。謝罪しよう」
「あ、貴方!……ふん!まぁ私は優しいですから許して差し上げますわ。それより勉強の方は大丈夫ですの?泣いて、泣き喚いて焼き土下座しながら頼まれるのであれば、教えてあげない事もなくってよ?
なにせ私は入試試験の際に唯一教官を倒して入学した生徒なのですから!」
ここで
「入試って先生と戦うっていうアレか?アレなら俺も倒したぞ?」
「んな゛!?!」
その言葉に納得のいかないセシリアは一夏に詰め寄る。
まぁ実際は試験官だった麻耶が実技テスト直前まで相手が男子という事を知らずに本番を迎えた結果、持ち前のあがり症でテンパり、
ちなみに本来康介の試験官を担当するはずだった麻耶が戦えなくなった事で康介の相手をしたのは____
(いや手も足も出なかったな。流石
織斑 千冬になっていた。更に言えば千冬が相手をしたのは康介のみという超特別待遇だ。思い出しただけでも康介の目頭に涙が滲む。
「__なたは!貴方はどうなんですの?!貴方も教官を倒しましたの?!」
康介が遠い目をして此処では無い何処かを見ていると、いつの間にか康介が標的にされていた。
「いや無茶言うな。倒せるわけ無いだろうあんな化け物」
「そ、そうですわよね!一人目の方がラッキーだっただけで、私は実力で__」
ここで
忌々しげに此方を睨みつけてくるセシリアと話し足りなそうに此方を見つめてくる一夏を席に促し、一息つく康介。
「結局、勉強殆ど出来なかったな……」
睡眠時間が削られる事が確定した。
「それでは授業を始める。では号令を……あぁ、そうか。まだクラス代表を決めていなかったな。では出席番号1番の相川。号令を頼む」
「は、はい!」
日本ではお馴染みの『起立、礼、着席』の3コンボだ。
海外の人間にも通じるのだろうか、と一夏は疑問に思い、先ほど話したセシリアの方を見る。どうもしっかりできているようだ。
「お前は何処を見ている」
「んだぁっ!!」
本人が一撃もらったが。
その漫才のようなやり取りに教室の空気が緩む。千冬は咳払いを一つして切り替えた。
「んん!三限目はISに
(脅すな脅すな。アンタが言うと冗談に聞こえないぞ)
言い過ぎかもしれないが、事実ではある。
火薬の扱いでミスをしてもISを装備しているランナー自体はISに守られるだろう。だが周りはそうはいかない。生身の人間が近くにいれば死ぬ事だって充分にあり得る。
IS関係者の死因の6割がこの類の事故というデータからも、コレは証明されている。
「と言っておいて何だが、先に決める事がある。
先ほど少し言ったがクラス代表というものだ。
やる事と言えば集団行動時の纏め役や、教師側から生徒に連絡事項をする際の中継役。私達から頼み事をする事もあるだろうが、それより1番大きな役目は学期毎に行われるクラス対抗戦の出場だ。
入学した際にこの1年の大まかな予定表が送られているだろう。それにも書いてあるがクラス毎の学習速度、実力の差を明確にし競争意識を持たせる為のものだ。
あぁ、だからってクラス同士で揉め事を起こすなよ?あくまで学習の水準を図る程度のモノだからな。
まぁ要はクラス委員と変わらん。内申にも加点されるしそう悪い物でも無いだろう。
自薦他薦は問わない。誰かいるか?」
そういって生徒たちに発言を促す。男子2人を除いた生徒たちはザワザワと騒ぎ出した。
「はいはーい!私織斑君を推薦しまーす!!」
「やっぱり織斑君だよね」
「千冬様の弟だし!」
「流石ですお姉様!」
未だに使用されるさすおにネタ。いい加減にしろと突っ込みたくなるが、どう突っ込んで良いのかも分からない。
(ふむ……要約すれば雑用係に
すまんな織斑。民主政治は絶対なんだよ)
「え?!あ、俺ぇ?!?ちょっと待て俺はそんなのしな___」
「自薦他薦は問わないと言った。辞退は認めん」
「クッ、それだったら俺は康介を推薦する!!」
「あ、私も私も!」
「私も守崎君!」
「織斑君より勉強できるっぽいし!」
「グハァ!!」
漸く事態を理解した一夏が康介を推薦し、それに同調した女生徒が一夏にダメージを与えた時、男子クラス代表論に机を叩いて異議を唱えるモノが現れた。
「納得がいきませんわ!!
クラス対抗戦がある以上、このクラスの中で1番ISの操縦に長け、戦闘能力が高い人間がクラス代表になるべきですわ!そしてその人間は私、セシリア=オルコット以外あり得ませんわ!!」
(自薦他薦問わないと言っていたはずだが、それはどうなったんだろうな?
ウチの担任は恐ろしいし、話は聞いておく事をお勧めするよ。まぁ口には出さんが………………あっ)
それと同時にコレに思い出す。このままの流れでいくと、恐らくこの
「それを物珍しさからこんな猿のように知識が欠けた男にさせるなんて屈辱以外の何物でもありませんわ!!
私はわざわざこんな極東の島国に来てまでサーカスをするつもりは毛頭ございませんことよ!
大体、こんな文化的に遅れている国で生活する事自体、私にとっては耐え難い苦痛で___」
「そこまでにしろよ。
イギリスだって大したお国自慢無いだろうが。メシマズ大国何年覇者やってんだよ」
「なっ?!?」
手遅れだったか、と天井を見る康介。
まぁ内容を予め知っていた康介でさえイラつくモノがあったのだ。仕方ない。のかもしれない。と言えなくもない。
「何て事を仰いますの?!美味しいものも沢山ありますわ!!これだから野蛮人は!!!私の祖国を侮辱するなんて!!」
「先に言ったのはどっちだよ!」
売り言葉に買い言葉。一夏もセシリアも、怒りで我を忘れている。
「決闘ですわ!」
「良いぜ。分かりやすくて最高だ」
そしてこの流れになると、巻き込まれる人間が一人。
「話は纏まったな。では来週の月曜日の放課後、第1アリーナを使用して模擬戦を行う。許可は私が取っておくから、織斑、オルコット、守崎の3人は各自用意をしておく事」
(やはりこうなるか……)
さてこうなると困るのは康介だ。面倒事に巻き込まれるのもゴメンだし、勝っても負けても地獄とはまさにこの事。
周りはハンデがどうの、負けたらどうのと騒がしいが関係ない。
「織斑先生」
「なんだ?守崎」
「確認したいのですが、何故俺も戦うのです?あの
「その模擬戦でクラス代表を決めるのだ。織斑が苦し紛れに言ったのが発端だが、数名からお前も推薦されている。出ないというわけにはいかないだろう?」
千冬は嫌らしい笑みを浮かべる。
康介はその笑みの意味が分からないし、分かりたくもない。
「では辞退を」
「な!康介!お前あそこまで言われて逃げんのかよ!」
「静かにしろ織斑。
さっき織斑にも言ったが、例外はない。辞退は認めん」
「そうですか」
思わず破顔してしまう。小説通りの返答過ぎて。自分の思惑通りに事が運び過ぎて。
急に俯いた康介に千冬や騒いでいた2人だけでなく、教室にいる全員が注目する。
康介は教室中にしっかりと響く声で言い放った。
「でしたら
一気に騒がしくなる教室。流石に千冬も予想外だったのか少し目を見開いている。
「そんな事認められる訳が___」
「認めざるを得ませんよね?
苦し紛れだろうがなんだろうが、推薦されたからには辞退は許さない。そう仰ったのは織斑先生。貴方だ」
逃げられない。それを理解した生徒たちは口々に「えっ?じゃあ私達もオルコットさんと戦うの?」「
(自分達が巻き込まれない内は騒ぎに騒いでいたのに、被害を被った瞬間コレか……)
そう、康介のやった事はただ一つ。対岸の火事と決めつけていた彼女達のいるその場所が実は火事なのだと教えただけだ。
その中で千冬が取れる道など、たった一つしか無かった。
「……分かった。辞退は認めよう。無理強いはしない」
「そうですか。残念です。
だとよ織斑、ソイツと戦わなくて済むぞ」
一夏の方に顔を向ける康介。その途中セシリアが視界に入るが、見下すような視線を康介に向けていた。
(どうせ逃げたとか腰抜けとか思ってるんだろうなぁ……)
「ふふふ。男なんてそうやって逃げ回っているのがお似合いですわ」
「康介!でもコイツは!」
「そもそもお前が戦わなくてもソイツ自分で墓穴掘っただけだろうに」
「あらあら負け惜しみですの?」
「……お前さ、本当に
「どう言う意味ですの?!」
再び机を叩き身を乗り出して康介に噛み付くセシリア。
対する康介は椅子に腰掛けたまま、至って冷静に切り出した。
「少しは周りを見てみろよ。お前、どんな目で見られてる?」
セシリアが言われた通りにしてみると、その視線は冷たいものだった。
「な、なんで……」
「当然だろ。お前は俺ら個人だけでなく、あのブリュンヒルデ、IS開発者、そしてお前以外の此処にいる全員の故郷である日本を貶めたんだ。そんな事すりゃ孤立する事は、小学生でも分かる事だろう?」
康介がセシリアに言い聞かせるようにゆっくりと説明をする。その間セシリアの顔色はどんどん悪くなっていく。
「ちょうどいいじゃないか。この国にいるのが嫌だったんだろう?ほら、おかえりはあちらだ」
そう言って指差したのは教室の前にあるドア。
言い切った瞬間、セシリアがストンと席に座る。
「ほら織斑。お前や俺が何もしなくても、彼女は自爆している。国に帰っても理由を聞かれれば居場所はないだろうし、このクラスもご覧のとおりだ。
それでも戦うか?無駄だぞ」
「…………それでも、アイツが決闘を叩きつけてきて、俺がそれに乗った。なら、やらなきゃ男じゃねぇよ」
一夏はこうなると頑として動かない。それを小説で知っている康介は溜息を吐く。
「はぁ……それで俺だけ逃げたら腰抜けみたいに見られるじゃないか。どうしてくれる」
「ゴメン」
「まったく……分かった。では俺も参加させてもらうぞ。オルコット、この勝負にお前が勝てば、俺はこの件をすっぱりと忘れよう。それで後腐れ無しだ」
今までから一転、康介は主張を変えた。先程まではクラス全員を巻き込んでまで戦う事を避けていたのにだ。
それには当然のように理由がある。
(勝っても負けても地獄、それが嫌ならどちらかに天国を用意すれば良い)
今までの流れは全てこの為。
康介が負けても本当のところ大して気にしていない今回の件を
そして康介が何より求めていたのは……
(これでリスクを負わずに戦闘経験を積める!)
原作通りに進むならばこの先康介は様々な厄介ごとに巻き込まれるだろう。そしてその殆どが
今まで武術という鍛錬を積んできてはいるものの、彼はISについては素人だ。短期的な目標ができれば努力もしやすいし、模擬戦自体が鍛錬になる。康介は最初からこうなるように動いていた。
とどのつまり、
「クラス代表の決定権をかけて勝負だ!」
このセリフを言う為に。
今回は他所の作品と被っちゃってるかもですね。
ありがちな展開です。
さて次回はドリルって素敵♪な髪型をしてらっしゃる彼女との模擬戦に向けてこーちゃんが邁進します。上手く描写できると良いけれど。
追記:感想にて指摘された箇所の内、モッピーが同意した部分の訂正を行いました。ですが大筋に影響は御座いません。