黒子のバスケ~ヒーロー~   作:k-son

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暴風雨のような奴

フラストレーションが募り、我慢出来なくなった紫原。

いつも通りにプレーして、いつも通りに捻り潰す予定だった。しかし、木吉は未だ意気揚々とコートに立っており、黒子には何本ものシュートを決められ、火神の表情に陰りは見えず、ニヤケ面のふざけた奴が視界にチラつく。

パスは停滞し、紫原の手までなかなかやってこない。

 

「(そーいや、こっちにもいるよね。カスが...。)」

 

チームメイトだからこそ考えずにいたことだが、こうなってしまえば容赦は無い。

碌に誠凛を止められずに、高さで勝っているのにリバウンドを奪われ、満足にパスもできない。足を引っ張るだけのチームメイトの価値なんてあるのだろうか。

 

「(ま、流石に1人じゃ試合出来ないし。)でも、お前等は別だ....!」

 

第3クォーターが3分を過ぎ、最大17点差まで広がったリードは10点差まで縮まっている。

陽泉高校 51ー41 誠凛高校

数字からも誠凛の好調具合が窺える。誠凛としては大変気分の良いものだろう。

しかし、それが最も気に入らない。だからぶっ壊したくなる。

 

「紫原っ!?」

 

「よこせっ!!」

 

「お、おぉ!」

 

紫原がボールを受けに福井に近寄り、ボールを要求する。福井はダブルチームに捕まる前にパス。

紫原らしくない強引なプレーだが、その形相に圧されて紫原に任せた。

 

「鉄平!英雄!」

 

「「おう!」」

 

リコの指示でフリースローラインでボールを受けた紫原を2人で囲む。

今までのデータにはハイポストからの得点は無い。追い詰めてスティールを狙う。

 

「だから..なんだってんだ!」

 

スピンターンで木吉側に抜ける。

 

「させるか!」

 

Cのものとは思えない速い身のこなしでかわした紫原のシュートレンジはもう直ぐそこ。しかし、点差を一桁にしたい誠凛、木吉が追いつき、英雄は大回りでリングへのコースを塞ぐ。

 

「(うぜぇ..うぜぇ..)うぜぇ!」

 

紫原はドリブルを止め、再びピボットのターン。木吉とフォローに走っていた英雄の逆を突き、シュートチャンスを作った。

 

「ドリブル終わったぁ!」

 

「チェック!打たせない!!」

 

真っ先に木吉が詰め寄り、英雄が続く。

 

「あぁ!?いつまで勝てる気になってんだ!」

 

2人のDFにより、ダンクが出来る距離への侵入を阻めた。しかし、ボールの打点の高さは通常の遥か上を行く。

バンクショットを強引に捻じ込む。

 

「俺が本気になりゃ...。」

「火神!」

 

リングを通過したボールを伊月が拾って、エンドラインから火神へロングパス。

 

「てめっ!」

 

火神はセンターライン直前まで走っており、氷室のマークをぶっちぎる。

 

「なんでもうそんなところに!?」

 

「(アツシがシュートを打つよりも早く走っていたのか!)」

 

劉が驚いている最中、誰よりも早くスタートした火神の脚力に氷室は追いつけない。

 

「うらぁ!」

 

氷室がボールの行方を目で追った為に生じた隙を突いての速攻。火神のワンハンドダンクはが一閃し点差を元に戻す。

 

「くそくそくそ!」

 

「さて、もう1ラウンドいこうか。」

 

紫原が地団駄している横で、木吉が涼しい表情で改めて挑戦状を叩きつけた。

 

「はぁ?何言ってんの、さっきので分かれよ!」

 

「この試合の結果なんぞ、もう誰にも分かりはしない。だったら、俺にもチャンスはあるさ。お前を倒すチャンスはな。」

 

「ぎっぎぎ..!木吉ィ....。」

 

 

 

陽泉は火神のワンマン速攻の脅威を実感させられた。

DFからのカウンターでなくともその威力は凄まじい。誠凛はリバウンドの可否はある程度無視し、別の方向からのアドバンテージを上手く利用している。

紫原が点を取ろうと本気になればなるほど、紫原のDFへの戻りは遅れる。木吉と英雄がしつこく食らいついている事が原因である。

セットプレーでは火神を相手できる氷室でも、速攻となれば話は別。スタートで出遅れれば、火神に単純な速さで追いつけない。

仮に追いついても、体勢充分な火神の高さに手が届かず、高確率で決められるであろう。

火神をインサイドから外し、短所を消し長所を最大限に引き出している。

 

「(ふざけやがって..)パス!」

 

「パスっつったって状況分かってんのか!」

 

更に強張った紫原の要求だが、カウンターを警戒した福井は躊躇し、伊月と日向に捕まった。

 

「っち。インサイドへの直接パスは無理だ。」

 

ダブルチーム相手でもなんとかキープし、パスを横に流し氷室へ渡る。

 

「はぁ!?何やってんだよ。」

 

隠す気のない憤りを味方に叩きつけ、不満をアピール。

氷室がボールを受けるとフォローで岡村が近寄る、予定だった。

 

「おい!紫原!」

 

「どいて、邪魔。」

 

岡村を押しのけて紫原がハイポストへ向かった。

 

「アツシ!?(何を?そんな事したらパスが読まれやすいだろうが!)」

 

「いいから!!」

 

紫原の激昂は明らかにチームの和を乱し始めていた。

氷室も火神相手でそこまで余裕があるはずもなく、ボール目がけて手を伸ばしてくる。

ドライブのタイミングを味方に崩され、仕方なく紫原へパスをした。

 

「スティールチャーンス!」

 

見え見えのパスに英雄が食いつき、ダイブ気味に飛び込んできた。

 

「させる訳ねぇし。」

 

紫原は英雄に体を寄せて、動きを強引に静止させる。片腕で英雄を、背中で木吉をとめて、残る片腕を使ってパスを受けた。

 

「片手で!?(なんてパワーだ。)」

 

「ぐぬぬぬ..。この!この!」

 

懸命に手を伸ばしブンブンと英雄の手が空振りを打つ。紫原ならではの、ファウルギリギリのプレー。

そして、強引にゴール下へと向かい、2人を強引に押し戻す。それでも、ゴール下への侵入を徹底して阻み、ダンクだけは阻止した。

 

「紫原!こっちだ!」

 

「フリーなんだぞ!」

 

完全フリーの岡村と劉がパスを要求する。当然だが、ここでパスすれば有利な体制でシュートが打てる。確実性を求めるならば、誰でもパスをする。

 

「...なんだ。逃げるのか...。」

 

「はぁ!?逃げてねーし!」

 

このタイミングで木吉が一言を発し、その選択肢を消させた。

 

「(上手いなぁ...。)俺も頑張らないとね!」

 

ムキになった紫原は無理やりシュートを打つ。しかし、2人もタイミングを見計らいブロックに跳んだ。

シュートは紫原の精神状態と同様に荒れ、リングに弾かれた。

 

「(よっし!)」

 

「気を抜いちゃ駄目!!」

 

「ヤバ!」

 

紫原のシュートを外させる事が出来、心に緩みが発生してしまった。リコの声で気が付くが、もう遅い。

2人の背後から大きな影が覆い、押しつぶす。

 

「てめぇら相手に逃げる必要ねぇし!」

 

外したボールを自ら捕球し、そのまま叩きつけた。

 

「はっ!火神は!?..氷室!」

 

氷室は既に追っている。が、火神の動き始めのタイミングは絶妙で、パスコースを防げない。

 

「(何故..タイガ。お前はこんなタイミングを計れるようなタイプではないはずだ。)」

 

氷室の知る火神は選手として自己中で頭の良いとはいえない。良くも悪くも1対1ばかりで、トライアングルOFのような連携すらこなせるとは思えない。

1年弱くらいの時間で、攻守の切り替えを判断できるように変われるものなのか。

 

「パスを出させるな!」

 

陽泉監督の新巻が声を張り、エンドラインからパスを狙う日向の前を岡村が手を伸ばしコースを切る。

 

「ぬぅおりゃ!!」

 

岡村の気合を込めた右腕はボールに触れる事なく、伊月に渡ってそこからロングパス。

走力で氷室との距離を広げた火神が問題なく受けて、先程の得点シーンを再生するかのようにダンクを決めた。

 

「っしゃ!」

 

「いつの間にここまで..やるじゃないか。」

 

「確かに、俺はポストプレーが苦手だし、みんなにフォローしてもらいっぱなしだ。だから走って走って、走りまくって点取る事だけは負ける訳にいかねぇ。」

 

「....なるほど。(ようやく見えてきた...。)」

 

氷室は火神ではなく、日向とDFの確認をしていた伊月を見た。

火神の戦術理解度はチーム内で最低で、反復練習でなんとか出来ているレベル。緊張感漂う本番でいきなり成立させる事など難しい。

しかし、それでも上手く運用する事は出来る。それが伊月である。

福井に対してダブルチームで当り、シュートも1本決めたくらいの目立たない選手だが、目立たないところで火神のフォローを行っていた。

動き出しのタイミングをアイコンタクトで伝え、火神をバックアップし、チームの潤滑油となっている。

伊月の理解度はチーム内で1番高く、リコの考えを良く理解している。『コート内の監督』、PGをそう例える事があるが、伊月は間違いなく正統派PGなのだろう。

 

「良い仲間を得たようだな。」

 

「はっ、良いどころじゃねーよ。相手以上に味方に容赦ねぇし、言い訳なんかもさせてくんねぇ。迂闊なこと言ったら出来るまでやらせるし、怖いくらいだ。」

 

「そうか。」

 

愚痴を零す火神の顔は爽快な笑みを浮かべており、言動に不一致が起きていた。そんな表情を見た氷室も釣られて笑っており、やられているのに悪い気がしなかった。

そんな兄弟の姿を微笑ましそうに師匠が見ている事など知る由も無く。

 

「....負けんなよ。どっちも」

 

その母性溢れる表情を普段から見せれば、結婚などとっくにしているのだろう。

誠凛に若干肩入れしていたアレックスは、どちらの勝敗だろうが関係ない。ただ、お互いに後悔するような事にならなければ。

その周りにいた観客の中には、その容貌を目にし惹かれている男性が多かったのは、物語には関係ない。..多分。

 

「ぐ....パスっ!愚図ってんじゃねぇ!!」

 

「おらよ!」

 

紫原に渋々ながらもパスを送る福井。しかし、その位置は3Pラインよりも外。

そのままドリブルで突撃してくる。ブルドーザーのように。

急襲された誠凛DFは整いきっておらず、英雄を押しのけ、木吉を抜き、遂にゴール下に到達した。

 

「その体格でランニングプレー!?」

 

「何でもありか..堪らん、な。」

 

ブロックすらも出来ず、豪快なボースハンドのダンクを決められ、その天性の才能をまざまざと見せ付けられた。

 

「火神!」

 

日向がパスをしようとしたが、氷室が火神の動き出しのタイミングに合わせて既に走っている。

氷室は火神の前に立っており、行く手を妨害し、火神がスピードに乗る事を許さない。

 

「出だしのサインは、もっと分かりにくくした方が良い。敵にばれてしまうからな。」

 

「氷室っ....だよな、そんな簡単にいくわきゃない!」

 

火神のふとした言葉で氷室は看破している。そんな氷室相手に火神は更に心を熱くした。

 

「(迷ってる場合じゃねぇ!)」

 

「しょうもない手段がいつまでも通じると思ってる?」

 

日向の目の前には紫原が立っており、何もしなくてもパスコースが無くなってしまっている。

 

「(近くで見ると..)でけぇ!」

 

「順平さん!こっち!」

 

すかさず英雄が日向に近寄りパスを要求。紫原が未だこっちにいる以上、DF力は半減しチャンスはある。

 

「あぁ?だから..うぜぇって言ってるし!」

 

日向の出したパスを紫原の手が掠めて、誰もいない場所に落ちる。

 

「まだ!これを拾えば..。」

 

「そんで、お前が1番うぜぇ!」

 

ルーズボールを拾おうとする木吉を突き飛ばす形で、押し倒した。

 

「ファウル!DF白9番!!」

 

当然、主審が笛を吹き、ゲームが切れる。

 

「あ~ぁ、はいは~い。ごめんね~速攻防いじゃって。」

 

紫原の中で1番不快に思っていた木吉を突き飛ばした事で溜飲が下がったのか、笑いながら手を挙げてDFに戻っていった。

ファウル1つで誠凛の流れを断ち切った。これで、DFに戻る時間が充分にでき、カウンターを食らわない。

トライアングルOFは確かに脅威だが、紫原がいれば対応のしようもいくらかある。

 

「さ、きなよ。」

 

セットプレーになれば再び誠凛のパスワークが発動する。

 

「(5人の協調だか知らないけど、1つ分かった。)木吉を潰せばいんでしょ!」

 

今まで以上に木吉に対するチェックを強め、体を寄せる。

トライアングルOFでは、必ず始めに3人による三角形を築き上げなければならない。外からのシュートをある程度目を瞑り、まずインサイドのパスコースを潰しにきた。

 

「ぐっっ....!」

 

ハイポストでポジションを取っている木吉は、背後から圧迫してくる紫原のパワーに負け、徐々にポジションを奪われていく。

そんな状態では、パスを受けようとも紫原に奪われる恐れがある。

日向はゴール下へ走りこんでいた火神に一直線にパスを出し、チャンスを作り出した。

 

「もらったぁ!」

 

「行かせるか!」

 

火神がダンクに跳ぶが、岡村が遮ったため、直線距離は使えない。

 

「火神!こっち。」

 

受けたボールを外にパス。日向はシュートに移行し3Pを狙う。

 

「あぁぁ!」

 

劉は状況に流されず日向へのマークを行っていた。直接ブロックが出来なくても、その高い位置まで伸びた手はシュート精度を低下させる事も出来る。

 

「(やべっ!ショートする..。)リバウンド!!」

 

丁寧に狙い過ぎた為、バリアジャンパーをしなかった。不意に肩に力が入り、フォームが崩れてしまう。

ゴール下周辺には、紫原・岡村・氷室、木吉・英雄・火神が競り合っている。

リコの言うリバウンドが取れる状況ではないが、ここを引くなど許されない。

 

「ほーんと面倒。こうなったらリバウンド取れる訳ねぇだろ。」

 

「いいや!取る!!」

 

木吉が片手を伸ばしてバイスクローを狙うが、紫原が同様に片手でのダイレクトキャッチで木吉よりも上で捕球。

 

「へぇ、思ったより簡単だねぇ。」

 

「なっ!」

 

紫原の掌は木吉同様、常人よりも広い。つまり、紫原にはバイスクローが可能なのだ。で、あるならば、木吉よりも長い腕、高い身長で威力は倍増する。

 

「ナイッシュ!氷室」

 

久方ぶりのターンオーバーを決めて、波に乗ろうとする陽泉。

 

「ドンマイっす!」

 

「ホント、何でもありだな..。」

 

木吉は軽く深呼吸をし、自身の技を軽く真似されたショックを鎮めていく。

 

「それよりも....日向、大丈夫か?」

 

「あぁ..すまねぇ。」

 

そして日向の体調変化に目を向ける。

日向は、前半から今までずっとリバウンドが取れない中、シュートを打ち続けてきた。

精神的に負担を掛け、後半にはひたすら走り、状態は良くない。日向が抜ければ陽泉に捕まりやすくなり、ここまで耐えてきた事が崩壊する。

 

「後、2分とちょっとだ。..なんとかする。」

 

「何時の間に、順平さん無しではいられない体になっちゃったんだろう?」

 

「キモイわ!」

 

そこから数度の攻守交替を繰り返し、点差の変動はほぼ無かった。

陽泉は紫原オンリーのOFで点を取るが、誠凛は変わらず外から組み立てるOFと火神の速攻で食い下がるといった試合展開だった。

誠凛が何度かシュートを外してリバウンドを取られても、要所で日向が3Pを捻じ込み直ぐに追いつく。

結果11点差で第3クォーター残り3分強、誠凛はTOを取った。

 

 

「お疲れ、日向君。ラストスパート直前に少しだけ休んでて。」

 

「わりぃなカントク。そんじゃ、少しだけ..。」

 

リコは労いタオルを手渡す。

トライアングルOFする以上、状況変化によるポジションチェンジは行われる。外にはる日向は外から外へと大きく移動する事も多く、疲労の具合は限界ギリギリだった。

だからこそ、休めるときに休ませる事も必要なのだ。

 

「コガさん達とやるの久しぶりっすね。」

 

「まぁな、ぶっちゃけちょいビビってるけど。」

 

 

 

 

「紫原、結果的にリードを守れているが、暴走するのをこれ以上黙っていられない。」

 

「はぁ~?何で?いいじゃん別に。にしても、中々折れないなぁ。もう残り時間も少ないのに..ムカムカしてきた。ねぇ、お菓子食べていい?」

 

だらしなくベンチに腰掛けている紫原に我慢できず、竹刀を振り下ろした。

 

「ってーな!」

 

「敬語を使え!そういうところが問題なんだ!もっと周りを使え。」

 

「いや、使えねーし。これが1番だって分かってるでしょ?」

 

「んだとぉ!」

 

荒木の説教でも諸共せず、他のメンバーを一瞥する。

その態度に腹を立てた福井が、紫原に詰め寄っていく。

 

「あんたらがもっとちゃんとしてれば、俺が態々ここまでする必要ねーんだから。」

 

「だったら始めから..!」

 

「もうええじゃろ、落ち着け。」

 

「コイツの言葉に一々反応してたら疲れるだけアル。」

 

岡村と劉に諌められ渋々腰を下ろす福井だが、不満が表情に表れている。

 

「アツシも分かってるんだよな?誠凛は間違いなく強いって。」

 

「....別に。」

 

キセキの世代の起用は非常に難しい。その実力以上に我が強く、不協和音を齎してしまう。

紫原も普段は大人しく最低限のいう事を守り練習も取り組むが、スイッチが入ってしまうと抑えるのに苦労する。

 

「ともかく、まだあちらには黒子が残っている。気を抜くな。最低でもこの点差を維持できれば勝利は直ぐそこだ。」

 

 

内部事情は後に回し、目の前の試合に集中していった陽泉だったが、誠凛のベンチを見てしまい顔が強張った。

 

「はぁ!?どーいうつもりだ」

 

「これは一体...。」

 

「ふざけて..やがる..!」

 

サイドラインに立つ2人の姿は、陽泉の予想を完全に外したものだった。

 

「誠凛、メンバーチェンジです。」

 

交代の案内が響く。観客の表情からも驚きが見て取れる。

 

「(疲労で動きが重くなっていた日向は分かるが....。何故?)」

 

小金井 IN 日向 OUT

水戸部 IN 木吉 OUT

 

誠凛の手札はまだ残っている。


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