頑張って行きたいと思います。
いつもの朝である。
時計はいつもの朝起きる時刻を指している。
俺はいつものように腐った目をこすりながらリビングへと向かう。
つーか目が腐ってるの認めちゃうのかよ!
まあ、認めざるをえないんですけどね。
そんな死ぬほどどうでもいいことを考えながら歩いているとリビングについた。
すると、そこには戸塚が...!
いたら良いなぁと思うが、朝から家に戸塚がいたら多分もう学校行かない。
朝の家で戸塚を見ることは残念ながら出来ないので代わりに戸塚に劣らないパワーを持った小町に挨拶でもしよう。
...挨拶って字が難しいよね。俺とかこんなの全然覚えられない。
由比ヶ浜だったら見ただけで即倒するレベル。
奉仕部行ったら由比ヶ浜に学力チェックしよう。
そんなことを考えていたら小町が先に挨拶をしてきた!...我ながらいい妹である。お兄ちゃん感動。
「おはよ~、お兄ちゃん」
「おはよう、小町。お前、挨拶って字書けるか?」
思っていた疑問が口に出てしまった。
「...お兄ちゃん、何かあった?」
小町の反応が斜めでお兄ちゃん悲しいよ!
お兄ちゃんそんなにいつも悩んでないよ!
「...またそれか?」
「小町はお兄ちゃんが心配なのです」
「また喧嘩したくないだろ?だったらやめろ。やりすぎだ」
「え~、小町が心配してるのに」
ここでキレてはいけない。小町のお節介はやりすぎだとは思っているが、まだ怒るほどじゃない。
「お兄ちゃん怒るぞ?」
「ほら、そんなに怒らないでよ。人間万事、馬耳東風っていうでしょ?」
「...」
妹の口から聞いたことのない馬耳東風の使い方が出てきたので一瞬、馬耳東風してしまおうかと思った。
別名、既読無視、それは最強である。
俺はもちろんそんなことしないよ?
する友達が居ないからな!
まさに外道!
要はそんな下らないこと考えて現実逃避してしまいたくなるほど小町はアホだった。
小町が「えっ!?言わない?」みたいな顔をしているがもう面倒だから怒っていいよね?兄として妹に社会を教えてやるのである。
「しつこいな、やめろよ」
やっちゃった。
ここが小学校なら周りに人が集まってみんなで「い~けないんだ、いけないんだ。せ~んせいに言っちゃ~お♪」を始めるだろう。
小学校の時に俺は「比企谷って存在がいけないよな」とか言われてクラス総出でこの歌を歌われたことは絶対に忘れない。あの歌はそんなトラウマの歌である。
ちなみに小町にもその情報が回っていて家で小町にやられた時には泣いた。
要は小町は兄がネタにされても動じない強い妹であるということである。
だから小町にこれくらい言っても小町は馬耳東風するであろう。
「迷惑だったかな、ごめんね...お兄ちゃん」
なんということだ...
小町がまるで俺の様に腐った目をしながらそんなことを言っていた。
いかがでしたでしょうか。
励みになるのでコメント、評価よろしくお願いします。