フェアリィ空軍、戦術空軍団が誇る最強の戦闘機、シルフィード。
そのパイロットの俺は・・・
駄文ですが楽しんで頂ければ幸いです。
そのパイロットの俺は・・・
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以前にじファンでカスケードレインジの右手のアレと名乗っていた頃の短編のリメイクです。
妖精と舞う空
妖精が舞う。
鋼の翼で風を引き裂いて。一対の不死鳥の名を冠した心臓を激しく鼓動させて。澄み渡った空に、風の妖精が舞う。
官制機からの警告。
彼女らの電子の眼が敵を捉える。
巨大なブースター・ユニットを取り付け、噴煙を引きながら駆け上がって来る敵。
ジャム。
役者は揃った。
さあ、ダンスを始めよう。ドロップタンク投棄。
マスターアームON。
身軽になった妖精が優雅に踊る。
ミサイルと機銃がリズムを刻む。
旋回。
上昇。
降下。
反転。
テンポについていけない者は翼をもがれ、爆散する。妖精が舞う。
美しく、暴力的に。
澄み切った空を爆煙で汚しながら。
格納庫に翼を休める戦闘機。
カナード翼。
クリップドデルタの主翼。流線型の滑らかなボディ。双発。
FFR‐31 シルフィード
FAFが誇る、最強の戦闘機。
幾ら見ても飽きることの無い、美しい、戦うために産み出された妖精。
その傍らに立ち、供に戦場を舞い、戦う俺。
犯罪者。
役立たず。
邪魔者。
地球から摘み出された屑人間。
今日も同じような連中が7人、帰って来なかった。
明日は俺も帰って来れないかも知れない。
だが、まぁ、コイツと一緒の最後なら。
そんなに悪くは無いだろう。
駄文ですが楽しんで頂ければ幸いです。