篠ノ之家の猫はIS搭乗者(全話修正中)   作:たいお

57 / 98
彼女、まさにタイフーンの如し

◇  ◇

 

 楽しかった自由時間は1日目の時点で終了。2日目である今日からは、本格的に臨海学校のメインであるISの各種装備試験運用及びデータ収集が行われる。専用機持ちの子たちは各国から装備が大量に送られてくるので、一般生徒のお嬢ちゃん達よりも作業量が圧倒的に多い。大変そうだ。

 

 装備試験が始まる30分前。私は旅館で最終準備を行っている学園の子たちとは別行動を取って、1匹でとある離れの場所に来ていた。

 そこには……。

 

「テオたぁぁぁぁぁん!!会いたかったよぉぉぉぉぉ!!」

 

 やって来た私に熱い抱擁で出迎えてくれた束ちゃんがいた。女性特有の2つの膨らみを私に押し付けながら、束ちゃんは嬉しそうにその場で私の身体をあちこち触り始める。

 

「はぁぁぁ……この重み、ふさふさ、香り、ぷにぷに肉球、モノホンのテオたんだぁ~!」

≪やぁ束ちゃん。暫くは通信でしかやり取りしてなかったけど、こうして直接会うとやはり安心するね≫

「おぉ、束さんも同じ事を考えてたんだよ!はっ、これが俗に言う相思相愛!?」

≪おやおや、それは嬉しいねえ≫

「ふふふふふ!」

≪はっはっは≫

 

 そう言いながら私と束ちゃんは手を取り合いながらその場でグルグルと回り出す。さながらそれは漫画で偶に見かける周りに華でも咲きそうなロマンスシーンであった。

 

 満足し終えた所で止まり、私が束ちゃんの肩に飛び乗ったところで話は再開される。

 

≪そう言えば、今日はクロエちゃんはお留守番かい?≫

Exactly(その通りでございます)、クーちゃんには別の所の観測を頼んでるからね」

≪観測?≫

「そーそー。それはね……おっと、噂をすれば影縫いの術ってね。あれ、影分身だっけ?まぁいいや」

 

 束ちゃんの持っている端末が受信の影響でバイブレーションしている。着信音が『あんたが誠司さんを誑かしたのね!?この泥棒猫!』『私の方があの人と結ばれたんだから、泥棒はアンタよ!』『なんですって!?』『なによ!』という昼ドラ展開中な仕様となっているのは、今の束ちゃんのマイブームなのだろうか。多分気まぐれだろう。

 

「もすもすー、あとぁすぁ束っつーもんだどもー」

『束様。ハワイの方で動きがありました。直に銀の福音は連中の手が加えられるかと』

「オーライ、あの子への仕込みは済ませてあるから、後はこっちの舞台を整えておくよー。クーちゃんは次の指示があるまでパインサラダを作って待っていたまえ。なぁに、すぐに戻ってくるさ」

『分かりました。腕によりを掛けて作らせていただきます。どうか無事に帰って来てください』

「俺、この戦いが終わったらずっと好きだったあの子に告白して田んぼに入った後に幼馴染みと結婚してくるからよ、まあ見てな」

≪随分カオスな死亡フラグになったね≫

 

 死亡フラグの乱立は逆に生存フラグになるらしいけれど。というかクーちゃんもそのノリについて来れてる辺り、成長したんだね。ギャグの方向に向かって。

 

 さて、何の話なのか私はまだ知らないから説明をしてもらわないとね。

 

≪それで束ちゃん、ハワイで何があったのかな?≫

「えっとねー、アメリカとイスラエルで共同開発していた軍用ISがそこで試験稼働してたらしいんだけどねー、そこを『あいつら』がついさっき強襲したんだよ」

 

 あいつら、となると私たちの間で共通される認識は1つだけ。

 テロリスト組織、亡国機業だ。

 

≪それにしても、軍用ISねぇ……運用協定は相変わらず仕事してくれないね≫

「本当にね。軍用だなんて笑っちゃうよね」

 

 そう言いつつも、束ちゃんの笑顔は貼り付けたかのように感情が無かった。

 

≪亡国機業の目的は判明してるかい?≫

「検討はついてるよん。テオたん、前に不細工な無人機2つと戦ったの覚えてる?」

≪ああ。私が倒した途端、紫の泡を出してドロドロに溶けたあのガラクタかい≫

 

 クラス代表対抗戦の日、アリーナのシールドを破壊して侵入してきた謎の無人機一体の裏側から来て、箒ちゃん暗殺を目論んでた2つの無人機。

 あの戦闘の動画は束ちゃんに送って、解説をお願いしていたのだがどうやら今回はそれに関連する事らしい。

 

「先ず言っておくとあの無人機、ISの構造を似せてるみたい。機体の中枢に核となるコアを配置して、無人機だからボディ部分も全部アーマーになってる。忠実な人型になり切れてないのは、試作段階だからじゃないかな?」

≪けれど、ISのコアは個々に意志が宿っている。それの代わりになるような核が亡国機業にはあるのかい?≫

「んにゃ、似せたと言っても所詮は模造品止まり。連中が管理してるISコアの人格をコピーさせたAIを搭載させたエネルギータンクがコアもどきの正体。テオたんも全く歯応えを感じなかったでしょ?」

≪確かにね。それじゃあ、あの溶解現象は?≫

 

 その件を尋ねると、束ちゃんはコクリと頷きながら目の前に立体スクリーンを羅列させる。彼女が持ち歩いてるデータベースで、ISの収納機能を参考に自作したらしい。

 束ちゃんは複数のスクリーンの中の1つを選択すると、それを拡大して私にも見やすいように配慮してくれた。

 画面には禍々しい紫色の球体と、以前の溶解の光景がワイプで表示されている。話の中心となるのは、前者の方だ。

 

「これがあのドロドロの原因。ケースがまだ殆ど無いから断定は出来ないけど、恐らくコアに搭載させることによってスペック的にプラスの作用を働かせる代物って所かな。プラスにしておいてあのザマだけど……まぁそれはいいや。ともかくこれで機体の性能向上を目論めるみたいだけど、稼働が停止したら……」

≪反動で機体全体に害を及ぼし、溶かす……という事か≫

 

 何とも趣味の悪い代物だ。

 

「名前は知らないけど、このウイルス的な奴は前回試験的に使われた。多少の期間が空いた今になって、改修したこれを銀の福音で試す……十中八九、これが亡国機業の企みだよ」

 

 そう言って束ちゃんは再びスクリーンを操作し、銀の福音のスペックが記載されたページを映し出す。攻撃面は広域殲滅を目的にした特殊射撃型。機動面は銀雲にこそ及ばないものの、それでもかなり高め。いかにも戦闘得意ですと言わんばかりの内容だ。

 これがもし亡国機業の用意した代物によって強化されれば……中々に面倒な事になりそうだね。

 

「亡国機業の手が加われば、福音は間違いなく暴走して監視空域を離脱する。きっと方角もこっちに誘導してくるだろうね。何せIS学園にはすぐに対応できる専用機が沢山揃ってるから、亡国機業にとっては都合が良いだろうからね」

≪なるほどね……で、元凶のアメリカとイスラエルはテロリストの対応に追われててこっちに丸投げする、と≫

「そゆこと。と、いうわけでテオたんにお願いが一件ほど」

 

 私に福音を迎撃して欲しいのだと、私は束ちゃんの言葉を予測していた。

 

 しかし、彼女の放った一言は私の予測を大きく外れたものだった。

 

 

 

 

 

「福音の相手、いっくんたちにやらせてあげて欲しいんだよね」

 

 

 

――――――――――

 

「全員集まったようだな。これよりISの装備試験を開始する。……と、その前に」

 

 千冬嬢は整列している子たちの顔を一瞥すると、その中から1人を選びその子の名を呼ぶ。

 

「シャルロット。一日目の自由時間の緩んだ空気が抜け切れているか軽く小テストしよう。ISのコア・ネットワークについて説明してみろ」

「はいっ。ISのコアはそれぞれが相互情報交換の為のデータ通信ネットワークを所持しています。ISは元々宇宙空間での活動を想定して造られているため、位置情報特定を理由に設けられています。現在はオープン・チャネルとプライベート・チャネルによる操縦者同士の通信手段として使われています。それ以外にも『非限定情報共有(シェアリング)』をコア同士が各自に行う事で、様々な情報を自己進化の糧として吸収している事が最近の研究で判明されています。これらの製作者である篠ノ之博士が自己発達の一環として無制限展開を許可したため、現在も進化を続けていますが、未だに全容は明らかになっていないと聞き及んでいます」

「よし、十分だ。優等生のシャルロットよりも織斑に説明させるべきだったかもしれんな」

「え゛っ……」

 

 意表を突かれて出て来た一夏少年の動揺の声に、周りの子たちが笑い始める。今の一夏少年にはシャルのような説明はまだ難しかっただろうからその辺りに安堵しつつも、結局は笑いの対象になっているので肩身を狭くするといった様子であった。

 

「では改めて装備試験を行うぞ。事前に決めた班に分かれてそれぞれ作業に取り掛かるように。専用機持ちは各自配布された専用パーツをテストしろ。では、始め!」

 

 その言葉を皮切りに、少女たちはキビキビと動き始めていく。訓練機である打鉄やリヴァイヴ本体の運搬、各種装備の運搬、データ収集用の備品など、皆で協力して取り掛からないと日が暮れてしまうからね。

 視線を動かすと、箒ちゃんも頑張って運搬に携わっている。

 

「では、専用機持ちのお前たちも作業に――」

 

 直後、海の方から凄まじい水しぶきが徐々にこちら側に近づいているのがこの場に居る全員が目視出来た。

 

「んんんんんんん!!」

 

 近づいているのは水しぶきというよりも、水しぶきを上げている存在と言った所だろうか。なんとそれは人の身でありながら、海上を猛スピードで走っているのだ。

 ……まぁ私はもう正体が分かってるんだけどね。格好とかついさっき見たばかりだし。

 

「うおおおおおおお!!」

 

 しかし、あの子の事を知らない子たちは人が海上を走っている事を肉眼で把握した途端にパニックに陥った。当然の反応である。

 

「な、なにあれ!?」

「鳥か!?飛行機か!?」

「いや、超人だ!」

「……すごい女だ」

 

 冷静な事で定評のあるラウラちゃんも、これには驚かざるを得ないようだ。

 

 なお、海上を彼女の正体が誰なのか分かった千冬嬢は非常に顰めた表情になり、同じく正体が分かった箒ちゃんは、頭を抱えて呆れている。

 

「トゥ!ヘアー!」

 

 まるで地上で行う様に海上で踏込みとジャンプを行った彼女は、そのまま千冬嬢に目掛けて勢い良く飛び込んできた。

 もう分かり切っていた事だけど、その正体は束ちゃんである。こんな芸当が出来る人間は世界でも指を数える程度しかいないだろう。

 

「ふーじこちゃ~~~ん!!」

「誰が不二子だっ!!」

「るぱんっ!?」

 

 しかし千冬嬢は飛び込んできた束ちゃんの頭目掛けて、タイミングを合わせて拳骨をお見舞いした。束ちゃんの機動が彼女の拳骨によって垂直に落とし変えられ、地面へと叩き付けてみせた。

 いやぁ、相変わらず容赦がないね千冬嬢。普通の人間だったら病院送りだったよ。

 

「ふぅ、久々に良いパンチもらったぜぇ……束さん、満足☆」

 

 なお、束ちゃんはケロリとしている模様。流石である。

 

「何をしに来た束。何故貴様がここに居る」

「いやいや、私はちーちゃんのいる所なら例え火の中水の中あの子のスカートの中だよ。あ、でもちーちゃんのスカートなら見てみたいかも」

「やかましい」

 

 神速の腹パンを束ちゃんにお見舞いする千冬嬢。

 

「うごぉ……このお腹の痛み、これこそお腹の中のちーちゃんの子が元気な証拠……!」

「今度余計な事言うと口を縫い合わせるぞ」

「イエッサー!アイアイサー!あ、ちょっとまってちーちゃん眼球に指を入れながらのアイアンクローは流石の束さんも天に召しちゃうからヒエー!」

 

 まるでコントの様に絡み続ける2人。

 2人がこうして一緒に居る姿は私も久しぶりに見たから、非常に感慨深い物がある。会話の内容についてはノータッチの方向で。

 

 そんな2人のやり取りに、真耶ちゃんが勇気を出して介入してきた。

 

「あ、あのぉ……ここは関係者以外立ち入り禁止ですので……」

「関係者以外立ち入り禁止?おうおういぇいいぇい、wow wow yeah yeah、この私こそが天下の大泥棒、じゃねーやISの生みの親、あっ篠ノ之 束だぜぇい!決まったゼ」

 

 そう言って歌舞伎の見え切りを適当な感じで行った束ちゃん。

 

 真耶ちゃんや周りの子たちにとっては、束ちゃんの突然の行動よりも彼女の名前、というか存在の方が驚きのようだが。

 

「え、今篠ノ之 束って……」

「し、篠ノ之 束ってあの篠ノ之博士!?」

「知っているのか雷電!」

「あんたは何しにこの学校に来てんの」

 

 そんな彼女たちの反応を尻目に、束ちゃんは次に箒ちゃんの元へと歩み寄っていた。

 

「ハロー箒ちゃん!マイネームイズマイケル!」

「何故自己紹介?というか完全に偽名じゃないですか。それに姉さん、今日此処に来るという話は聞いていないのですが……」

「ほらアレだよ、アレ。サンライズってやつ?」

「サプライズです。まったく、久しぶりに直接会ったというのに何故ボケ一辺倒なんですか……」

「いやぁだって箒ちゃんの素晴らしい成長を目の前で見たら、こう込み上げてくるものがあってさ……ちょっとした照れ隠しナリ☆」

「取り敢えず、胸を凝視しながら言うのは止めてくれませんか」

 

 久しぶりの再会だけど、以前に電話で和解が出来た事もあってか気まずい雰囲気は全く感じられない。紅椿の件があるだろうが、束ちゃんのボケ連発はその辺りを意図に含めているのかもしれないね。

 

「束、お前が来たという事は、まさか篠ノ之の……?」

「んにゃ。箒ちゃんはまだ受け取ってないよ。けど折角作ったのに勿体ぶり続けるのもアレだから、今日は自動操縦でデモンストレーションでもやらせて頂こうかなと思いまして!」

 

 そう言って束ちゃんは、自身の胸の谷間をまさぐるとその中からスイッチの付いた端末を取り出した。

 

「さあさあ皆の衆、澄み渡ったあの青空にご注目!」

 

 端末を空の向こうへと掲げながらポチッとスイッチを押した束ちゃん。

 

 この場に居る全員が彼女の示した方角を向いた。だが、空には何も無い。

 

「かかったなアホが!稲妻十字空裂刃(サンダークロススプリットアタック)!」

 

 ドグァァァッという擬音が浮かび上がらんばかりの勢いで、腕を前に交差させながら千冬嬢に向かって突撃する束ちゃん。足による固定は完全省略なので、普通のクロスチョップになってるけど。

 なお、ラリアットで呆気無く返り討ちにされた模様。

 

「おい、ふざけるだけなら海岸に沈めて大人しくさせるぞ」

「ジョ、ジョークジョーク……では改めまして、上をどうぞ」

 

 束ちゃんがそう言った途端、上空から此処に向けて何かが降って来た。その何かは六面体の箱のような物体で、地表すれすれの所で急停止するとパカッと外箱のように開かれた。

 その中にあった物は、真紅のISだった。

 

「これこそ束さんの最新作、第4世代型IS【紅椿】!総合スペックは全ISでトップ!最新鋭にして最高性能機ってやつだね!」

 

 束ちゃんの言葉を聞いた子たちは、驚くばかりであった。何せ各国がやっとこさ第3世代機の開発に到達したところなのに、あの子は既に一歩も二歩も先を進んでいるのだからね。驚かない方が無理というものだろう。

「まぁ実際に動いてる所を見た方が早いよね。というわけで紅椿ちゃん、テイクオフ!」

 

 束ちゃんはいつの間にか先程とは別の端末を持っており、それを弄って紅椿を無人のまま浮上させた。これまたしれっととんでもない事してるね、この娘。

 

 浮上しながら紅椿はその形を変えていき、人が搭乗している時のフォームに変形するとスイスイと宙を舞うように飛行していく。

 不自由なく空を飛ぶ紅椿の姿を見て満足げに頷く束ちゃんは、次の行動に移る。

 

「ではではお次に演習用ミサイルを紅椿ちゃんに捌いてもらいましょー!数は……今日のラッキーナンバーだから16機!」

 

 そう言って束ちゃんは片手で立体パーソナルを展開させ、片手でタイピングを行うとISの武装展開のように彼女の傍に出現させた。そしてミサイルが16機、宙を飛ぶ紅椿に向けて向かっていく。

 

「ちょちょいのちょいっと」

 

 束ちゃんは何事も無い様子で端末を操作すると、紅椿がそれに呼応して迎撃を開始。右の刀『雨月』と左の刀『空裂』を巧みに用いて、あっという間に全て撃ち落としてみせた。

 

「……すげえ」

 

 一夏少年が無意識に呟いた言葉こそ、ここに居る子たち全員の大まかな感想だろう。今回は無人で動かしているが、これに人が乗って本格的なフィッティングとパーソナライズを行えば、紅椿は本来の仕様で動く事が出来る。

 

 その動かし手となる子は、紅椿から視線を離さずにジッと見つめ続けている。

 

「ふむふむ。機体、武装共に不具合無しっと。まぁ束さんが直接手掛けたんだから当然と言えば当然だけど」

 

 ふふん、とその大きな胸を自慢げに張る束ちゃんは、まるで幼い子供の姿みたいでとても可愛らしい。

 束ちゃんは再び端末を操作すると、紅椿を地表に下ろして実演を終わらせた、

 

「さっき直接見せたけど、右の刀が対単一戦向け刀剣型武装『雨月』ねー。打突に合わせて刃から針みたいにエネルギー刃を射出させて、敵を攻撃する仕様になっていて、調整次第では弾幕も貼れる様になってる優れもの!続きましてご紹介するのは左の対集団戦向け刀剣型武装『空裂』、こちらは突きの雨月とは逆で、薙ぐ事によって帯状の攻性エネルギーが放出される代物!斬撃の範囲に合わせて展開を調節してくれる補助機能付きで大変便利!テレビの前の奥様、面倒な訪問販売はこれ一本で一掃出来ちゃいますよぉ!」

 

 途中から普通の説明に飽きたのか、通販みたいに解説をし始めた束ちゃん。営業に来ただけなのに空裂を振るわれる人は堪ったものじゃないだろうね。

 

「さてこの紅椿、最も特筆すべき超機能が備わっているのですが、何とそれは……お~っと残念!時間が押してしまっている様なので本日はこれにて終了!ではでは皆さん、また来週この時間にお会いしましょー!あばよ、いい夢見ろよ!」

 

 そう言って束ちゃんはサッとその場を走り去っていった。

 

 ……と思いきや、途中でUターンしてきて一夏少年の元まで駆け寄ってきた。

 

「という訳でいっくん、白式見せて!」

 

 ズコー、と周りの子たちがコントのようにズッコケてリアクションしてみせた。下は岩礁なので実際にこけたら痛いのだが、皆怪我の無いように受け身を取りながら転んでみせている。何という精練されたお家芸。

 

 どうやら、まだまだ束ちゃんのステージは続くようだ。

 

 

 

―――続く―――

 




 中途半端になりましたが、この辺りで一旦切らせていただきました。
 ホントは真耶ちゃんが銀の福音暴走を知らせてくるシーンまで書く予定でしたが、思いのほか束さんが暴走して尺が伸びたので延長です。ボケる時が異常に書き易い。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。