テイルズオブジアビスAverage   作:快傑あかマント

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第18話 ライガ対カーネル☆ジェイド 森林の大決戦

「いやぁ、皆さんご無沙汰しております♪ 私、カーネル☆さんが来たからには……そうです! カーティスさんちのジェイドさんが来たからには、もう安心♪ ですよ! さぁ、できれば前の方からドッカラでもかかって来なさ~い!」

 

 口調も軽やかに、歌い上げる様にジェイドはまくし立てるが、肩幅程度に両脚を開き左肩で身体を隠す様な、簡素な構えで隙なく静かに佇んでいる。

対峙する者に何処か、ちぐはぐな印象を与える事だろう。

 

「ジェイド! 待ってください!! 彼らとの……ライガとの問題は話し合いで解決できます!!」

 

「イオンさま! アブナイです! ってばぁ!!」

 

 イオンが叫ぶ様に訴え、ジェイドの前に飛び出そうとするが、アニスに抱き着かれる形で止められてしまう。

 

 「おぉ♪ そうなんですか? それはナニヨリな、ミミヨリ情報ですね♪ 『平和主義者のJ』異名を持つ私にとっては喜ばしい事ですよ!」

 

 ジェイドは、笑顔で嬉しそうに言ったが、構えを崩す事なく臨戦態勢だった。

 

「……ですが、納まりが付かない方々がいらっしゃるようですよ? まぁ、全て私に原因があるんですけどね……」

 

 ジェイドは微苦笑したかと思うと、突如しゃがみ込んだ。紫電の矢がジェイドの顔が存在した空間を穿った。

 宮殿の物陰から、十数頭の赤黒い毛皮のしなやかな体躯を持ったライガ達が紫電をまとい飛び出して来た。

 鼻面に皺を寄せて牙を剥き、毛を逆立てて、皆殺気立っている。

 

「仇討ですか? 討たせて差し上げたいですねぇ……。ですが、そうもいかないのが、私の立場です♪」

 

 ジェイドは、隙なく構えたまま、微笑んだ。

 

 近衛ライガの一頭が、赤黒いライガ達に向かって吠えた。「下がれ!」と諌めているようだが、赤黒いライガ達は下がろうとしない。

 

 その時、四頭のライガが、同時にジェイドに襲い掛かった。皆、ジェイドの背後から、彼を引き裂かんと殺到する。

 死角からの攻撃とはいえ、ジェイドは全く反応せず、動かない。

 四頭のライガが、ジェイドめがけて同時に跳んだ。

 

 小気味よいフィンガースナップの音と共に勝負は着いた。

 

 ジェイドの勝利で……である。

 

 突如、四本の手槍がライガ達の軌道上に出現し、彼らに突き刺さったのだ。空中では回避のしようもない。

 

 飛びかかったライガの内一頭は、頭に手槍を受け、息絶えた。残りの三頭は、胸や腹に受けた。生きてはいるが、致命傷だろう。

どう見ても、もはや戦闘不能だ。

 

 「うふ♪ 種も仕掛けもございます。少しばかり手の込んだ譜術でぇす。カッコイイでしょ?」

 

 ジェイドは、ぱちりと片目を閉じて、不敵に笑った。しかし、その笑みを苦笑に変えると、呪文を呟やき、手槍を出現させ手にすると、倒れたライガ達の首筋を切り払い、止めを刺した。

 

「弱い者イジメは嫌い……ではありませんが、戦いとかは大ッ嫌いなんですよ! もうやめにしませんか?」

 

 ジェイドは不意に表情を引き締め、訴えるように叫んだ。本気なのか冗談なのか判断できない。

 ライガ達は、仲間の仇を討たんと一斉に駆け出そうとした。しかし、純白の小爆発によって阻まれた。

 

 ジェイドの十の指先に譜術『エナジーブラスト』の極小な譜陣が描かれ、鈍く光っている。

 

「ね♪ やめません?」

 

 ジェイドは、微苦笑した。しかし、言葉とは裏腹に赤い瞳には冷酷な色が宿っている。

 

 

 その時、雷鳴の如き咆哮が轟いた。

 

 

『我が子達よ、下がれ!お前達では、その青い服の男には倒せぬ。相手の力量も図れず血気に逸って牙を剥くなど情けない……!』

 

 クイーンの喝が宮殿に響いた。近衛ライガの命令では下がろうとしなかったライガ達が、耳を伏せ怯えたように身体を竦めた。

 

 『確かにお前達の忠言通り、この森も煩わしくなってきたようだ』

 

 クイーンは、ルーク達を見回して呟いた。

 

『食い尽くすのは造作もないが……面倒だ。それに我が子の命を救った娘と幼子を、殺すのも忍びない……』

 

 クイーンは、ジェイドをつまらなそうに一瞥した後、ティア、ルーク、イオンを順に見つめ、言った。

 

『その娘の献身と、我が娘の名に免じて見逃してやろう。この穴も引き払ってやる……。早々に立ち去れ。己の抑えが効くうちにな……。怒り狂ったライガは、毒吹き竜よりも凶暴だ……』

 

 クイーンは、宮殿の入口を顎をしゃくって示しながら、ルーク達を見回した。

 

 その時、ルークが意を決したように

 

「……! 仲間が、子供が殺されたのに! イイのかよ!? オマエは母う……じゃなくて母親なんだろ!!」

 

 と叫んだ。

 

「ルーク殿……」

 

「ミュウウ……」

 

 ルークのやや幼稚な、幼稚であるがゆえの純真さからの怒りに、コゲンタもミュウも胸を突かれ、言葉を失う。二人はクイーンの言葉を聞いて、正直「助かった……」と思っただけだった。ライガ達の死を見ていたのに、本当の意味で見ていなかった。

 

「ルーク……。落ち着いて」

 

 ティアはが優しく言った。そして、ルークの硬く握られた拳を手で優しく包んだ。もちろん彼の言葉は、彼女にも伝わっていた。それでも、ここで冷静さを失ってはいけないと思い、彼を諌めたのだ。

 

「だってよ……!」

 

 ルークが、それでも何か言おうとした時、クイーンが言った。

 

『人らしい『優しい』考え方だ。優しいゆえに、人は殺し合う。『殺られたら殺り返す』それの繰り返しだ。それは滅びの道だ。己らは、『神鳴りの具現せし牙』。力ある者。喰らいし者だ。喰らいし者は、己が食われたとしても怒らない。怒る権利がない。ゆえに愛する者が喰われたとしても、許し忘れるのだ……』

 

 彼女は、自分を睨み付けてくるルークを慈しむような口調で諭した。まるで本物の母親のようだ。

 

『我が子らのために憤ってくれた事、感謝する。名は何と言う? 朱色の髪の幼子よ。』

 

「オサナゴ? ……なっ、ガキ扱いすんな!」

 

『では名乗れ。己の名は「火竜を喰らいし雷の三度目の春の最初の娘」だ』

 

「それ、名前か? 長すぎだろ? オレは、ルーク。ルークだ! おぼえとけ!」

 

 ルークは、クイーンに向かって吐き捨てるように名乗った。

 

『ルークか……。憶えたぞ、ルーク。娘、名乗れ。我が子を救いし者の名も知りたくなった』

 

 クイーンは、子供のヤンチャに目を細めるような表情で頷くと、今度はティアに向かって言った。

 

「はい。わたしは、メシュティアリカ……。ティアと申します。女王様」

 

 ティアは、王族に対してするように跪き、深々と頭を下げ、名乗った。

クイーンは鷹揚に頷きティアの礼に応える。

 

「女王。貴女と貴女の一族は、『導師イオン』の名に懸けて何人にも手出しはさせません。約束します……」

 

 その時を待っていたかのようにイオンが言った。彼は祈るように手を組み、凛とした表情でクイーンに誓った。

 

『お前のその名に、どんな意味があるかは知らぬ。だが、そうしたいのならば好きにせよ』

 

 クイーンは、どうでも良い事のように軽く頷いた。

 

「イオン様♪ ソレ、私も一口噛ませて下さい。兵隊さんほど平和主義者いませんからね♪ 大賛成です。本部には適当にねじ込んでおきますので!お任せあれっ♪」

 

 ジェイドは、ドンと胸を叩き、頼もしくも胡散臭く微笑んだ。

 

『お前が殺した子ら、娘……アリエッタも『弟』と思って、可愛がっていた。あの娘も、やはり『人』だ。弟達が殺されたと知れば……、お前を殺しに来るかも知れぬ。せいぜい気を抜かぬ事だ』

 

 クイーンは、しゃしゃり出てきたジェイドを一瞥すると、「ついでに……」といった調子で忠告した。

 

「御忠告ありがとうございますぅ♪ しかし、三度のご飯も叩いて頂くジェイド・カーティスに死角はなかったのです!うふ♪」

 

 ジェイドは、クイーンにお手本のようなお辞儀とブイサインを返した。

 そして、ジェイドは、ルーク達に振りかえると、言った。

 

「それじゃあ皆さん、お暇しましょ♪」

 

 しかし、ルークだけは動かない。もう冷たくなり始めたライガの亡骸を見つめている。

 

「アトあじワリぃぜ……。くそっ!」

 

「ルーク……?」

 

 ティアがその様子に気が付いた。

 

「ティア……。こいつら、オレ達がここに来たから死んだようなモンだよな……?」

 

 ルークは、今にも泣き出しそうな顔で言った。

 

「ルーク、それは……」

 

 ティアは、何も言えなかった。自分も同じ事を思っていたからだ。

 

 その時、コゲンタが、パンと膝を叩いた。

 

「よぅし、決めた! 女王よ! わしは、この勇士たちに敬意を表して自身の手で弔いたいと存ずる。よろしいか?」

 

 彼は、一つ大きく頷くと、言った。

 

『弔う……? しかし、お前だけでは喰いきれまい?』

 

 クイーンは、コゲンタの言葉に首を傾げ、真剣な声音でとんでもない事を言った。

 

「喰わん喰わん! 墓を作らせて頂きたいのだ!」

 

 コゲンタは、滑りそうになるのを堪えて、クイーンの思い違いを訂正した。

 

『ハカ……? あぁ、直接、土に帰すという人の習慣か』

 

「そう! そいつだ! 人は、そうやって死者に敬意を払うのだ」

 

 多少発音がたどたどしかったが、意味は合っていたので、コゲンタは頷いた。

 

 その時、ジェイドが、

 

「お墓ですかぁ? そんな時には、私にご相談下さい♪ 何故なら私は、戦友達に『除隊したら田舎で葬儀屋になるんだ』と常々語るほどの……穴掘り名人なんですよ!」

 

 胡散臭く爽やかな笑顔で、名乗りを上げた。親指ポーズも忘れていない。頼もしい限りだった。

 

 

 

「と……いうわけで、私の譜術で、巣の外にライガさん達のご遺体を運びましたよ♪」

 

 ジェイドは、言うや口笛交じりで重力緩和の術式を行使し、クイーンの間から入口の道のりを戻って行く。

 すると、胡散臭い笑顔でルーク達を振り返った。

 

「イチーチ、言わなくてもワカるっての……」

 

 ルークは、呆れて言った。

 

「ごもっとも! 流石はルークさん♪ 一味違いますねぇ」

 

 というジェイドの答えは、さらに彼を呆れさせた。

 

 一方、ティアはジェイドの譜術操作に脱帽していた。ティアも重力制御の譜術は、使えない事もないが、あれだけの大きさのライガを、しかも数匹となると、その場を動かず数分が「やっと……」だろう。

 

 こうして、ライガの巣から出てきた一行は、適当な場所を見つけ、そこを墓にする事にした。

 

「見よ! 穴掘り名人ジェイド・カーティスの妙技♪ 狂乱せし地霊の宴よ『ロックブレイク(1/30)』」

 

 ジェイドは、その場に片膝立ちになると、人差し指を地面に立てると、譜術を発動させた。

 

 轟音と共に地面が隆起し弾け、四つのライガ大の穴が開いた。

 

「ささ、埋葬させていただきましょ♪穴掘りは得意なんですが、埋めるのは苦手なんです。やはり、いざという時に頼れるのは人力のみですね!」

 

 ジェイドは苦笑しつつ、三本のスコップ状の手槍を出現させた。

 

「はい♪ ルークさん、コゲンタさん!そして私♪ レッツ埋葬♪ しめやかに~♪」

 

 こうしてルーク達は、ようやくライガ達の亡骸を埋葬する事ができた。

 

「これで……、故人も報われる事でしょう……。こんなにも心優しい少年少女達に弔われるのですから……。加害者として厚く御礼申し上げます」

 

 ジェイドは、埋葬を終えたルーク達に静かな口調で挨拶し深々と頭を下げた。

 

「では、まずはチーグルの巣に戻って長老殿に顛末を話そう。ライガとは話をつけたのだ。チーグルにもきっちり『落とし前』をつけてもらわんとな」

 

 コゲンタが、にがい表情で言った。

 

 ミュウがびくりとコゲンタを見上げた。

 

「悪く思うなよ、ブタザル。チーグルにもそれなりの負担を強いなければ不公平だ。一度見逃せば、同じような事がまた起きる。『あの時は大丈夫だった。だから今回も……』って話だの……」

 

 コゲンタは、やはり眉を寄せて、苦い表情でつぶやいた。

 ルーク達は何も言えなかった。

 

 

 

 チーグルの巣に向かって森を進むルーク達。

 

 ある時、先頭を行くジェイドが首を身体ごと傾け、ルークに話しかけた。

 

「う~む♪まだ浮かない顔ですねぇ、ルークさん?やはり死んだライガさん達の事が、気になりますか?」

 

「ウルせぇ……」

 

 ルークは、不機嫌そうに吐き捨てた。

 

「優しい方なのですね。『気に病むな』という方が無理がありますが……。あのライガ達を挑発し、殺害したのは、全て私の『意志』と『力』です。貴方とは無関係、貴方の『意志』も『力』も介在する余地は一切ありませんでした……」

 

 ジェイドは、静かに言った。持って回ったような言い方だが、ルークを気遣っているらしい。

 

「つまり、ライガクイーンさんも言ったように、恨まれるポジションは私。ルークさんはむしろ褒められるポジションでしょう。裏山険し……もとい♪ 羨ましい~! ね? スゴく論理的でしょう?!」

 

 ジェイドは、ルークに親指ポーズと笑顔を送ると、再び前を向き歩き始めた。

 

「ルーク殿、大佐殿の言う通りだ。優しいのは良い事だがの、自分に直接関係ない事にまで責任を感じる事はない。『過ぎたるは及ばざるが如し』って話だの」

 

 コゲンタが、ジェイドの話を補足するように言った。

 

 「さっきから、優しい優しいって! ウルセエっての!! もう知らねぇ! オレは悪くねぇ! 悪いのはミンナこのメガネだ!!」

 

 いきなり、ルークがわめき出し、そっぽを向いた。朱に染まった耳が良く見える。

 

「ええ、全て私が仕組んだ事です。犯人は私です。ですが、良かれと思ってぇ!!」

 

 ジェイドは、悲痛な声を上げながら、先頭を確かな足取りで歩いて行く。

 

「ルーク……。貴方が悪いと言うなら、ぼくも悪いという事になります。いえ……ぼくは、あなた達を始め、ジェイドやアニスを危険に巻き込んだ。罪の比重は、ぼくの方が重いはずです。だから……その……」

 

 イオンが、懺悔するように言った。

 

「もうウゼエって! もう全員悪くないって事でイイだろ! ホント、イオンといい、おっさんといい、ウゼェ奴らだな!」

 

 ルークは、吐き捨てるように言うと、「もうその話は終わりだ!」とでも言うようにそっぽを向いた。どうやら、いつもの調子をだいぶ取り戻したようだ。

 

 

「さぁ、こちらですねぇ?チーグルのミュウさんのお宅はぁ~♪ 大変、立派なお宅ですねぇ! 泉に囲まれた我が家というわけですねぇ……見て下さい、皆さん! 木の桟橋。完全天然素材というわけですねぇ♪ 素晴らしい!」

 

 ジェイドは誰に解説しているのか、楽しそうにしゃべり続けている。

 

 それはそれとして、一行はチーグルの巣に再び戻ってこれたのだ。しかし、ルーク達の顔、特にミュウの顔は浮かない。

 今回の問題は、ミュウ達チーグルにとってはむしろ「これから……」と言っても良いのだから当然だろう。ライガ達に許されたとしても、エンゲーブの人間たちが許してくれるとは限らないのだ。

 

「さぁ、長老に報告して、話をつけようじゃないか?」

 

 コゲンタが、皆の顔を見回して言った。

 

 晴れやかな笑顔のジェイド以外、釈然としない顔だったがコゲンタの言葉に頷き、チーグルの巣の入口に足を向けた。

 

「ミュウ……、行きましょう。早くおじいちゃんに無事な姿を見せてあげなくちゃ……」

 

 ティアは、うなだれてその場を動く事のできないミュウに優しく語り掛けた。

 

「大丈夫……、イシヤマさんも、エンゲーブの人達も皆、良い人よ。よく話せば分ってくれるわ。イオン様とルーク、ついでにジェイドさんだっているわ。わたしだって協力するから安心して。ね?」

 

 ティアは、頭では「無責任……」と思いながらも、ミュウの顔を見てしまったら、言わずにはいられなかった。

 

「ミュウゥ……、ティアさん……」

 

 涙ぐんだ瞳で、ティアを見上げるミュウ。

 

「ミュウ、わたしと一緒に行きましょう。大丈夫だから……」

 

 幼い子供にそうする様に、ティアはミュウを抱き寄せる。

 

「大丈夫……。大丈夫だから……」

 

 しばらく、そのままミュウを優しく抱き締め語り掛けるティア。

 

「ミュウゥゥ……。ボク……ボク、ガンバりますの……!ティアさんたちニンゲンと、ライガさんたちと、チーグルがケンカしなくてイイようにガンバりますの!」

 

 不意に、ミュウはティアの顔を見上げると、チカラコブを作る様な仕草で決意の声を上げる。

 

「それは良い考えね……。わたしも、精一杯協力するわ。ミュウ……」

 

 そんなミュウに、ティアは微笑み返し、頬を寄せ「協力を心から惜しまない……」という思いで優しく語り掛ける。

 

 「お~い。なにしてんだぁ?」

 

 ルークが巣への入口の前で呼ぶ声が聞こえてきた。

 

「ほら、皆が待っているわ。まずはおじいちゃんに報告。ね? ミュウ」

 

「ハイですの」

 

 ティアは、ミュウを抱きかかえたまま、皆の待っている入口に向かった。

 

 こうして、ルークの冒険譚に新たな旋律が加わった。

 

 

 




 
 今回は、最終的に事件をより良い形で解決に導いたのは、

 頭の良い人達の強い力や技術、豊富な知識や経験
 でもなければ
 強い責任感や使命感
 でもない
 ルークの幼稚で考えなしとも言える「優しさ」でした。

 という話と、

 どんな事情があったにせよ、その場で相手を傷つけたのは「自分の意志」「自分の技」。だから、その場で起きた出来事は全て「自分の責任」。

 という、ジェイドの、ちょっとした「兵士のプライド」が見えた話でした。

 いささか原作への風刺が鼻につく話となってしまいました。不快に思われた方には、この場でお詫びいたします。

 

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