霧銘と申します。
初投稿です。
基本プロットを書かないので亀更新であることはまず違い無いです。
それにリアルも色々と忙しく、他の小説等も描くので、まぁ、遅いです。
そこを御理解の上お読みください。
催促されたら早く描くかもです。((希望的観測
どこから虚像で、どこからが実像なのか。
この荒れ果てた世界で唯一信じれる物は、己の力のみだった。
証拠と言わんばかりに唸り声と共に飛び掛ってきた戦車の二回り程大きな鎧を纏った虎が襲い掛かる。
ヤツの右腕が俺を捉えようと振り下ろされる。
俺はソレを前へ倒れながら身体を捻る。
ヤツの右腕が俺の身体数ミリ手前を凪ぐ。
俺はその体勢のままに両手で持っていた人類の唯一の対抗手段――――神機を叩き上げた。
身体を捻りながら加えられた一撃は巨躯を僅かに浮かした。
「グワアアアアア!」
雷獣が痛み―痛覚があるのかどうかは知らない―に吠える。
そう、吠えるのだ、咆えるのではない。
無力だった、幾ら人智を凌駕しようが俺には敵わない。
少なくとも眼前の獣にはそう言えた。
獣―名をヴァジュラと言う―の腹を裂いた俺の神機はアラガミの血を吸い、その身に力を蓄える。
振り抜いた神機の遠心力を使い地面を転がる。
立ち上がった所でヴァジュラはすぐには反撃してこない、否、出来ない。
今の一撃でコアを損傷したのだ、コアを破壊されたアラガミは崩壊、詰まるところ死と言う物を迎える。
しかし、このヴァジュラは損傷した、つまるは致命傷、瀕死。
それからのヴァジュラの行動は速かった。
俺に、造り出した雷球をぶつけてくる。
俺は二回のステップでソレを避ける。
雷球の衝撃で作り出された煙幕を使い逃亡したヴァジュラ、俺はビルの瓦礫を踏み台にビルを駆け上がりながら追跡していくと。
ヴァジュラが停止し、ビルの陰に隠れた。
陰から様子を伺う、いた、幾ら瓦礫の山と言えど、その巨躯を隠すのは不可能だった。
瓦礫を強く蹴り跳躍。
蹴りの衝撃で出来た瓦礫の崩壊にヴァジュラが素早く目を向ける。
既に視界外の俺は、空中で壁を軽く押す、軌道がずれ、ヴァジュラの真上に落ちる軌道になった。
ヴァジュラが辺りを見回し、壁を押した事に生じる埃や僅かな瓦礫片の音に気付き顔を上げる寸前、神機の切先がヴァジュラの突き出した背骨を貫いた。
「グワアアアアア!!?」
先程とは明らかに違う、恐怖の色で染まる――悲鳴。
刀身が慣性やら重力やら加速力やらで一瞬にして腹部を貫通する。
瞬間、ヴァジュラのマント、鎧......あらゆる部位が結合崩壊を初め、溶ける様に消えていった。
片膝立ち、両手で神機を地に突き刺したまま。
どれ程たっただろう。
まだ目に見えるアラガミ片が残っていると言う事は1分と経ってないのだろう。
俺は、この約1分の中で確かな勝利故による興奮、1つの生き物を完膚なきまでに叩きのめし、生命を奪ったと言う興奮、そして、何か俺を満たさない苛立ちを感じていた。
いつもこの苛立ちがわからない、......昔は―と言っても1年程前―この感情に別の名があった気がする、しかし、今はそれがわからず、満たされずに次第にソレは苛立ちへと姿を変えた。
「......チッ」
得体の知れない感情に悪態を吐きながらゆっくりと体を起こし、神機にまとわりつく肉片を神機に捕食させ、一振り。
「......」
無言のままにハーフコートを半分程に切り取った様なコートを捲り胸ポケットから1つの端末を取り出し1つの番号を押す。
静かなコール音。
プッと電子音と共に早口に告げた。
「ターゲットの消滅を確認、帰投する」
すると電話口の相手は驚き半分呆れ半分に返した。
「おいおい......まだ8分しか掛かってないぞ?」
「倒したのなら問題は無いだろう」
「まぁ......そーなんだがよ......相変わらずバケモノだな?」
笑いを含んだその言葉は侮蔑を含んでいなかった、飽く迄冗談めかしていた。
ならばと、「極東のバケモノよりマシだろ」と返しておいた。
Thank you for reading!!
次回から色々と登場人物を登場させる予定です。
ああ、ココ原作設定と違うよ。みたいな事があればどうぞ御指摘ください。
......ええ、設定がうろ覚えです。