東京サマーセッションfeat.夏物語
「こんにちは!先輩!」
「…うす。」
「なんで先輩そんなにテンション低いんですかぁ!」
「…倉持がうるせぇからだよ…」
まぁこの文芸部では、放課後によくあることだから、慣れたくなくても勝手になれたよ…
ちなみに文芸部と名乗っているがかなり要約すると図書委員の暇人が司書室で屯っているだけなんやけどな…。
「というか、先輩!聞いてくださいよ!」
「なんだ?」
「来週の土曜日、花火大会があるんですよ!」
「あー昭山公園の所のね」
「そうそう!それです!先輩」
「行けば?」
「はい!もちろん、行きますよ〜」
「行ってらっしゃい。」
「行ってきますだぜ!…じゃなくて!」
「はい?」
「先輩!一緒に行きませんか!!」
…すごく目をキラキラさせながら迫られた。
正直、少し怖い…。
「いや、俺あーゆー人が多いの苦手なんだよね~」
「えー、どーせ先輩暇なんだからいいじゃないですか〜」
「やだよ。割とマジで。」
「えー。」
「どうした〜?」
「ん?おー秋峰か」
「よぉ、で、どしたん?めっさ五月蝿いんやけど」
「倉持に来週の花火大会に行って欲しいって言われてるんだけど…」
「あー西崎、あの人混みは嫌だって言ってたよな〜。まぁでも、折角だから行ってくれば?暇だろ?」
「そりゃそうなんだけどさ…。」
「何も花火大会でなくていいと思うんだけどな。」
「ん?なんか言ったか?」
「別に…。」
そう言いながらも、倉持の方を見ていて、倉持は顔を赤らめていた。
「まぁ分かったよ。行くよ…。」
「本当ですか!先輩!」
「ちゃんと行ってあげるから、静かにしてろよ…。」
「えー。」
「えーじゃない!」
そう言うと倉持は流石に黙ったがなんだか、楽しそうにしていた。
はぁ…結局行く羽目になるんだな…。
〜土曜日〜
「先輩!こっちです!こっち!」
「こんな時でもうるさいのな」
「えーそんなことないですよ〜」
「にしても、浴衣着てるんだ」
「はい!今日くらいしか着る機会ないので…でもそーゆー先輩も浴衣着てるじゃないですか~」
「…姉ちゃんに無理矢理着せられたんだよ」
「そーなんですかー」
「まぁ結果的には、良かったのかな…」
「えっ?」
「…いやなんでもない」
…なんだろう?すごく気になるけど、まぁいっか。
とにかく今日は、先輩に…
「というか、まだ16時だろ?花火は20時からだから、祭り行こうぜ?」
「そうですね!先輩!」
私は先輩と一緒に歩きだす。
にしてもやっぱり人が多いな…周り見ると結構カップルがいたりするし…手、繋いでるし…私も先輩と…。
でも、そんなことしたら、怒られちゃうよね…
「倉持」
「えっ?あっな、なんですか、先輩」
「なんでそんなにキョドってるの?まぁ、いいけど、俺、喉が渇いたから、あそこの自販でなんか買おうと思ってるけど、いる?」
「あー…私はまだ大丈夫です!」
「そうか?ならいいんだけど」
うう…。先輩のこと考えてボォーとしちゃってた…。
先輩は缶ジュースを買って飲みながら、また歩きだす。
だけど、暑くて、私も喉が渇いてきちゃったな…でもさっき先輩にいらないって言っちゃったし…。
「喉が渇いたな…」
「?どした?」
「えっ?なんでもないですー」
やばい、口に出てた?てか、聞かれた?あーどうしよ、どうしよ…。
「…これ飲めば?」
「えっ?」
そういって先輩は飲んでいた缶ジュースを差し出してきた。
「周り見ても飲み物売ってる場所ないから」
「これって…これって、いわゆる間接キスですか?先輩!」
「やっぱ、倉持も意識するんだ」
「そりゃ、女の子ですからね?意識しますよ~」
「そかそか」
そう言って先輩は笑って話してるけど、私は…だってここにさっきまで先輩の唇が…。
というか本当に意識し過ぎて飲めないよ…。
「飲まないの?てか、そっか流石に飲みかけは嫌だよな」
「えっ?あっ大丈夫です。いただきますです」
そう言って一気に飲み干した。
「そんなに喉が渇いてたんだ。そうならそうと言ってくれれば良かったのに」
「…すみません」
「ははっ大丈夫だよ」
なんか勢いでさりげなく飲んじゃったけど…。
にしても、先輩歩くの少し速いんだよな…普段だったら平気なんだけど人がいっぱいいて上手く歩けないし…。
「きゃっ!?」
「へっ!?」
必死で付いて行ったのだが小石につまづいて転びかけ、先輩の腕に抱きついてしまった
「だ、大丈夫?」
「あっへっはい!すみません!」
「ごめん。少し歩くの早かった?」
「えっいや全然大丈夫です」
「そうならいいんだけど…。でも…」
「えっ?」
先輩の手が私の手を…?へ…?
「これなら、大丈夫でしょ?」
「…はい。」
先輩と手が繋げて嬉しくて、少しニヤけてしまうんだけど…多分顔赤くなってるし…。それに歩くペースも私に合わしてくれてるから、少し申し訳なさがあるし…。
それから、ドキドキが止まらないまま歩き続けた。
20時少し前…。
「そろそろ花火始まる時間だから、座ろっか」
「そうですね…」
うう…ずっと手を繋いでたから私のドキドキ具合がすごくて、まともに先輩の顔見れないし…
「大丈夫?少し疲れた?」
「少し疲れましたね…でも、大丈夫ですよ」
ドォン
「そっか。おっ花火始まったぞ」
「本当だ…」
花火が始まったということは、あと少ししか先輩と居れないということだから、花火は綺麗なんだけどちょっと複雑なんです…。
…先輩と私の手の間は10cmくらいか…手を伸ばせば届く距離だから…もう一回、手、繋ぎたいな…。
「綺麗だね」
「綺麗ですね…」
このままじゃ、後悔しちゃうかな…?
…言わなきゃ
「…先輩」
「えっ?」
私は先輩の手の上に手を置いた。
「先輩…私……先輩の事が好きです」
「へっ?」
「先輩のこと…好きなんですよ。だから、今日は、本当に楽しくて、手を繋いでくれたこととかも嬉しくて…。でも、もう終わっちゃうから…言っておきたくて…」
想像してたより、震えるし、ドキドキが止まらない…答えが怖い、でも、聞きたい…。
「倉持…」
「え…?」
先輩は手を繋ぎ返してくれた。
「…俺は……」
「えっ…?」
先輩は、私の手を引き抱きしめてきた。
「薄々気づいてたけど、やっぱこういうことだったんだね」
「なんで…?」
「秋峰のせいだよ。あいつ見てたらなんとなく分かったよ」
「…。」
「俺だって…」
「先輩…?」
その言葉の先は、聞けなかった。
だって、口が塞がってるから…。
「これが…俺の答え。」
「先輩…」
私は、恐怖感からの解放感から、泪が溢れでてしまった。
「なんで、泣いてんの?」
「だって…せんぱ…いが…。嬉しく…て」
「ははっそんなにか」
「うう…」
「てか、花火終わってたんだ。じゃあ、帰ろっか」
「…はい!」
それから、家に帰ったんだけど花火大会の事を思い出して、一晩中、身悶えし続けた…。
翌日、学校
「先輩!こんにちは!」
「おう、昨日は大丈夫だった?」
「はい!全然問題ないですよ〜」
「そか…」
良かったいつも通りだ。この調子なら大丈夫そうかな?
「ちーす」
「おー秋峰」
「よぉ、そういえば、倉持。昨日はどうだった?」
「へっ?」
突然の質問に顔を赤くしてしまった。
それは、先輩も同じだった。
「へ〜やったじゃん倉持」
「う〜秋峰先輩ぃ!」
「秋峰…表出ろや…」
「え?なんでなん?あっちょまっ、悪かったって、西崎それはぁぁぁ!!」
…これから、こんな感じで冷やかされるんだろうな…。
でも、先輩と居れるだけで楽しいからいっか!
これからも、よろしくお願いします!
悠樹!
終
みなさんこんにちは!everahimeと申します!・・・イブラヒメと読みます。さて、今回は3作目として「東京サマーセッション」を元に書かせていただきました!この話の中には、今年の夏に私がやりたかったこと(妄想)が綴ったので私はこんな恋愛をしたいのか〜とか思ってくれたら嬉しいです!
基本的にhoneyworksの曲を題材に小説を書いていきますので何か意見がありましたらコメントよろしくお願いします!
ちなみにラブライブ!にも最近ハマったのでそちらの方も書けます!
では、最後までお読みいただきありがとうございます!まだまだ改善すべき所はありますがよろしくお願いします!