『アオザイの少女』
四月を終え、連休まっただ中の午前半ば。朝食を終え、瀬々は一人外出していた。目的は予てより欲しがっていたゲームの購入なのだが、本来瀬々は一人で外に出るつもりはなかったのだ。
しかし一も透華も、この日は二人纏めて用事があるというし、衣は昨日の夜更かしがたたって昼食頃まで起きてこないだろう。
態々趣味のためにメイド服や何かを侍らせるわけにも行かない。
よって現在は不本意ながらも一人ぼっちで、あまり着飾らないようなラフな格好での外出となったのだ。
(……あー、やっぱそろそろ暑くなってくるんかなー)
雲ひとつない空に、これでもかと自身を魅せつける太陽に、瀬々はゲンナリとした様子で考える。――長野の夏は他所のそれよりよっぽど涼しい、しかし日差しは肌を突き刺して、体感する暑さはさほど変わらないように思えるのだ。
自宅でガンガンにクーラーを使おうにも、そもそも夏真っ盛りの間、恐らく瀬々はホテルの人である。――長野の暑さがよっぽどなら、東京の暑さはいかほどであるか、考えたくもないことだ。
(……まぁ、その前に予選に勝たなくちゃならないんだけど)
詳しく他校との練習試合などで自身等のレベルを測ったわけでもないが、瀬々はまさか県予選で龍門渕が負けることはないだろう、と楽観している。
なにせ瀬々達の大将は衣で、中堅には水穂まで居るのだから。
(中堅…………水穂先輩、か)
――あの対局から、すでに一週間は経とうとしていた。結局アレは両者を突き放す原動力にはならなかったが、若干ながらも二位と三位を逆転させるチカラはあったようだ。
最終日、掲示されたランキングは、間違いなく瀬々が二位であることを物語っていた。
(先輩、すこし嬉しそうだったな)
大切なことを思い出したから、本人はそう言っていたが、多分あの対局に、満足とちょっとした悔しさを滲ませているのだろうな、と思った。
――自分の負けた相手が、確かな成績を示す。それはなんというか、感慨深いものがある。なかなか言葉にするのは難しいうえに恥ずかしいのだけれども。
だからこそ、水穂は中堅に、何の文句もなく座ってくれたのだろうけど。
(――勝たなくちゃな、県予選)
まずはそこ、そのためには一応エースなどというポジションを頂いた以上、最大限の活躍はしなくてはならないだろう。――真のエースを大将に据えたニセエースポジションとはいえ。
(……っと、ついたついた)
田舎の町とはいえ、生活に必要な雑貨を扱う店はそれなりに充実している。特に田舎の味方こと某大型デパートは、この辺りにも一つ出店している。
現在瀬々がいるのはそんな場所だ。人の行き交いは、瀬々にとってはなれたモノである。ひとりでこのような場所に来ることは珍しいのだが。
(さーて、ちゃんと売ってますようにーっと)
正直なところ、瀬々はただ近いからここまで来たのだ。さすがに雑多なデパートは、どちらかと言えば衣料品の類が特に多い。
そういった区画はほんの一部で、更には子供向けのおもちゃと同時に隣接されたごくごく限られた場所でしかない。
――あまり期待できないだろうとは思いつつも、このまま近くにある家電量販店まで足を運ぶのは、なんとなく負けた気がするのが癪なのだ。
そうやって入り口に足を運ぼうとして――ふと、瀬々はおかしなものを見たかのように、目をこする。幻覚ではないか、そんな考えが頭によぎった。
しかし、
(……なんだ、アレ)
どうやら気のせいではないらしい。あまりに周囲とはかけ離れた異質がそこにはある。――なんと言ったらいいのだろう。瀬々はまずその存在を、コスプレだと理解した。
(外人――だよな?)
――透き通るような長いシルバーブロンドは間違いなく日本人のそれではない。顔立ちも、どことなく欧米を思わせたものだ――オーストラリア人だろうと感覚が答えを打ち出した――加えて、かなりプロポーションもいい、モデルではないかというような体型は、その様相以上に周囲を彼女へ惹きつけている。
だが、そんなものは普段から天江衣という天女のごとき少女を見てきた渡瀬々には通用しない、単なる美人だと、本人はあくまでその少女――女性と読んでもいいかもしれない――を評した。
問題は、そこではない。
瀬々がコスプレだとその服装を理解したように、彼女は余り普通では見られないような服装をしていた。
(あ、これ知ってる。昔なんかラノベの挿絵で見たことあるぞ。イラストレーターのサイト見て知ったけど、名前は確か……アオザイ、だったっけ)
――詳しく語れば長くなるため割愛するが、アオザイとはベトナムの民族衣装であり、中国の
当然、絶世と呼ぶべき容姿を持つその少女が纏ったアオザイは、彼女の豊満な某を一層引き立てるのだが――
(いやいや、国際色豊かすぎるだろ、なんでオーストラリアの人間がそれ着てるんだよ)
何より似合いすぎているのが大変問題だ。そんな少女が休日のデパート入り口を陣取って仁王立ちしているとなれば、周囲の人の群れは、もはや人だかりとでも言うべきほどに停滞している。
笑うしか無いのは、なぜかデパートに入ろうとしているものと出ようとしているものがそれぞれ別に列を作り、何事も無く出入り口は動作しているということだが――
(というか、なんだ。ちょっとマテ)
――そこで瀬々はあることに気がつく。
待て待て待て、と何度も心のなかで呼びかけても、それは一向に待つ気配などない。わかっている、わかっているのだ。
それでも現実逃避気味に、瀬々は思わず心のなかで叫ぶ。
(なんであいつ、あたしの所に向かってきてるんだよ――!)
入り口前に陣取った少女は、どん、とまず一歩目を踏み出すと、そのまま凄まじい勢いで瀬々の元へと接近してくる。
思わず周囲を見渡しても、瀬々以外の人間はいない。――瀬々の横を、黒塗りの車が通りすぎてゆく、ここは狭い通路なのだ、余り人が利用することはないだろう。
(逃げるか? いや、間違い無く追ってくる。そうなるとあたしの鈍足じゃ逃げられない。っていうか早すぎだろ、あぁもう、もうちょっと感覚をまとめる時間をくれぇ!)
――いや、理解している。感覚は答えを出しているのだ。逃げられない、腹をくくれとそれらは言うのだから、瀬々は納得出来ないと首を横に振る他ない。
しかし、時は刻一刻と女性の接近を告げる。
(――あ、これ無理だ)
そうやって瀬々が諦めの境地に達し、菩薩か何かの顔を全面に吐き出そうとしていたその時、ついに瀬々の元までたどり着いた少女が、息も切らせず口火を切った。
「――貴方、雀士ですよね?」
――は? 瀬々の思考に、クエスチョンマークが浮かんだ。
「おっと、ご紹介が遅れました。私、アン=ヘイリーといいます。
「え、いやあのえっと」
――思わずうろたえる。思考が冷静さを失って、目前のアンと名乗った少女が直視できなくなっていく。なんだ、なんだこれは。なんだこの少女は。
「あー、うー」
「貴方雀士ですよね。わかりますよ、私にはわかります。貴方からするんですよ、雀士の匂いがね!」
――もはや、瀬々は思考の理解を放棄した。感覚の認識を諦めた。そうして漏れでたのは、怒涛のようなツッコミの嵐であった。
「いきなりあたしが雀士とか、一体何なんだよ! つうか匂いってそんなんしてたまるか! あとそもそもご紹介っていうのは誰かから預かってするものであって、自分で自分を紹介したりはしなーい! 自己紹介とは言うけど、その物言いはオカシイ、あと自称ってなんだ、最強ってなんだ、なんで高校3年生なんだ、あーもう!」
そうやって、完全に感情が爆発したのだろう。
支離滅裂な言葉の最後は、そんな一言で締めくくられることとなる――
「世界って、なんだーっ!」
――冷静になったのは、アンの話を聞いて、彼女のススメでデパートのフードコートにはいって、慣れた手つきでアンが注文を終えて、一息ついた頃の事だった。
♪
「……で、つまり。あんたは雀士で、今は暇つぶしにノーレートの雀荘を探していると、それで丁度地元に詳しそうな雀士であるあたしに、白羽の矢を立てたわけだ」
「そうです! そうです! いやぁ理解が早くて助かります。突然のことなのに、こうして対応していただけるのは初めてですよ」
「……あんた、わかってやってるだろ」
残念ながら瀬々は地元の人間ではない、ここ一ヶ月くらいでこの辺りに越してきたのだ。透華に問えばともかく、瀬々一人では道案内など出来ない。
答えを知れば、まぁ解らないでもないのだが。
――自称世界最強の高校3年生、という紹介通り、どうやら彼女は今17の、瀬々とは二つ年の違う少女らしい。
しかし、どうにも初めての邂逅からして、瀬々は敬語というものを使う気になれないでいた。アンの言葉遣いも、どちらかと言うとあくまで自然で、これが彼女の素であるらしい。――恐らくは、最初に習った日本語が敬語で、それをそのまま使っているのだろう。
明らかに日本慣れしている彼女は、何気ない手つきで箸を使うと、届けられたうどんを音を立ててすすっていく。
移動にだいぶ時間をかけたためか、朝早くに出かけたというのにもう時刻は正午に近い。香る食感が、アンだけでなく、瀬々の喉までも侵食していく。
「――いやぁ、日本の文化はいいものですね、知り合いにラーメン狂いがいますが、私も好きなんですよ、こういう麺類」
「明らかに、外国からの観光客って感じじゃないもんな。……日本には割と長く滞在してるんだろ?」
「もう二年になります。ここにはまぁ、国内旅行ってところですよ。安い切符を使って、のんびり連休を楽しむのが趣味なんです」
雀士――何処かの高校の特待生か何かだろうか。たしか外国から強い雀士を呼び寄せてる傭兵高校がどこかにあった気がするが、案外そこに所属しているのかもしれない。
「こうやってね、いろんな人に声をかけるんですよ、ほとんどが曖昧に会話をして逃げられてしまいますが、たまにこうやって付き合ってくれる人がいて、その人がすごい雀士だったりするんです」
「へぇ、凄い雀士、ねぇ」
「この前なんか凄いですよ、なんとこの長野で、大沼プロに出会ったんです。日本のプロはあの人と小鍛治プロは名前と顔を一致できるのですが、まさか本人と出会うとは」
――この前、というと恐らく衣に会いに来ていた頃だろう。どうやらその時の出会いを縁にして、再び彼女はこの長野の地を踏んだらしい。
それで、その大沼秋一郎の知り合いと出会うというのだから、運命というのは数奇なものを好むらしい。
「貴方はどうです? 高校生でしょう、腕に自身はありますか?」
「まぁ、そこそこ」
「この辺りで強いというと、たしか龍門渕でしたね。去年までは風越一強ですが、今年はちょっと違うんじゃないですか?」
――無理もないですよね、あんな人達がいたのですから。とアンはしみじみ言う。対局の経験があるのだろう、風越は確か去年まで決勝常連校だったはずだ。風越躍進の立役者三人、彼女たちと卓を囲んだことが、アンにはあるというのだろうか。
そうしてふと、うどんを半分も胃の中に収めると、感慨深気な様子でアンは嘆息する。感傷、とは少し違うだろう。楽しんでいる。そう形容することが、できるはずだ。
「旅の空は晴天ハレハレ、気楽で愉快で、そしてなにより極上です。そうして旅をするたびにね、私は思うんですよ。――世界って、広いなぁって」
――世界。ふと瀬々は、混乱の極みの中で漏れだした言葉を思い出す。まさか自分自身でも意識など向けていなかった言葉が、ふとそんな風に漏れだしたのは、目の前に居るアンという少女が絶対的な理由なのだろう――と、どこか遠い意識で考えた。
「世界……ねぇ」
「知っていますか? 世界というのは一つではないのですよ、とある人間一人が感じるコミュニティ、それが世界なんです。父母、祖父祖母、兄弟姉妹に、親戚、親友恋人、色々な呼び方で、人は繋がりを持っている。――そんな繋がりの“中”が世界なんです」
「それ以外は“別世界”ってわけか」
感覚の赴くまま、瀬々は言葉を繋げる。ほう、と感心したようにアンは目を見開くと、それからはにかんだ笑みを浮かべた。
「いい表現を使いますね。その通りです。私が考えるのは、自分の世界とは別する世界。――異なってはいないのです、誰かの世界を、異世界と呼んで隔絶してしまうのは些か惜しい」
ハツラツとした声でアンは語る。それはさながら演説を行う英雄のようでもあり、誰もが惹きつけるカリスマを持つ、絶対性のリーダーのようでもあった。
なんというのだろう、そこにはアンの生気があった。生きているという心地がした。
まるで風凪ぐ快晴の草原に、前進を預けて夢うつつとなるかのような、そんな快さを持つものだ。自身が注文したパスタを食す手を止めて、瀬々はそんなアンの言葉に耳を傾ける。
「私は世界が好きです! こうして旅をすることが、いろんな世界を知ることが大好きです。日本が、アメリカが、イギリスが、フランスが――ありとあらゆる国々が、大好きなんですよ」
手先、器用に正しい持ち方の取られた箸の先端を、まるで指揮棒のように揺らしながら、アンはそうやって笑いかける。
「――世界を求めるその先に、私は麻雀というゲームを見つけました。――知っていますか? 今、麻雀は世界中に拡がって、楽しまれているんです。ありとあらゆる、別する世界の境界線を越えて」
そうやって、世界中へと視線を向けるように、大げさに両手を広げたアンは、やがて瀬々の元へと帰還する。ダン、と両手で叩いた机が跳ねて、震えた丼から雫が勢い良く飛び上がる。
――そうしてアンの頬へと近づいたそれは、彼女の姿を、水滴のきらめきによって輝かせた。思わず惚けるように、瀬々はそれに食い入ってしまう。
「そんな世界の頂点が一つ、それが私です。――
「――インターハイ、か。悪いけど、あたしはまだ麻雀を知ったばかりで、そんなの実感も持てないよ」
「それでも、貴方は知っているはずです。麻雀において、最も大切なモノを」
核心めいた言葉、瀬々はアンの姿を、あらゆるものを惹きつけ魅了する、カリスマの持ち主だと判じた。その根源は、そうやって確信めいた堂々たる笑みで瀬々に顔を近づけるような、一挙手一投足にあり、それがアンのカリスマを確立させているのだろう。
一つ一つの挙子動作が、どこまでも前向きで、人の意識に入り込んでくる。そんな少女――どことなく、瀬々とはその生き様が、まったく正反対のように思えた。
だからこそ、瀬々はより大きく、アンの言葉に笑みを浮かべる。
「あぁ、知ってる。麻雀は楽しいものだ。そして――そうやって麻雀を使って、世界を広げようとする人間を、あたしはあんた以外に知っている」
瀬々はある時、一人の少女に強烈なまでに引きつけられた。その可憐な容姿だけでなく、言葉遣い、仕草、そしてその信念に、惹きつけられたのだ。
――それが、瀬々にとっても麻雀の原点、あの時、初めてリアルでの対局を目にした時、その闘牌に、そのゲームの終幕に、瀬々はどうしようもなく“自分にはない何か”を感じた。――この少女、アン=ヘイリーという少女は、それと似たものを持っている。
それは瀬々にとって、輝いてしょうがない、美しくてしょうがない、あまりにも可憐なものに、映るのだ。
「――素晴らしいィ! 全くもって、そんな人が私以外にもいたのですね! それは何時の日か、麻雀で手合わせ願いたいものだ」
「凄いぜ、多分あんたよりも強いから、覚悟しとけよ」
ほう。と、アンは感心したように言う。――久しぶり、一年ぶりだろうか。アンという少女と相対し、更にその上を提示するものは。
たいていの人間は、アンに勝負を“挑む側”だというのに、この少女は、南の臆面もなく、アンが“挑む側”だとする存在が居ると、大いに語る。
「面白い、面白いじゃないですか。きっと貴方とはまた出会うことになる。それもこんな誰の注目も浴びない世界の一部ではない、誰もが目を向ける大舞台で」
「――だろうな、その時あたしも、負けるつもりはない」
「結構結構、そうやって語ってくれるものが、もっと多くいてくれれば、私としても非常に喜ばしいことなのですがね」
あくまでそんな風に自信たっぷりに語って、アンは自身のうどんを完食させる。そうすると、ごちそうさまでしたと――その国の風習に合わせているようだ――一つ手を合わせ、それからうどんを収めたお盆を持って立ち上がる。
「有意義な時間でした。感謝します」
「――あ、そういえば。このパスタのお代がマダだったな」
思い出した、そういえばこのパスタはアンの財布から支払われているのだ。ならばと瀬々は自身の財布を取り出そうとして――そっとアンに差し止められる。
「そのパスタは私のおごりです。有意義な時間は、貴方から提供していただいたものです。迷惑をかけたという意味も込めて、どうか私に支払わせてください」
――しかし、と口を開こうとして、瀬々は直ぐに取りやめる。そうやって聞いてくれるような態度ではない。ならば素直に礼を言ったほうが、この外人にとって気分のいい結果となることだろう。
「ありがとう、美味しくいただくよ」
「そうですか、それは重畳。――では、私はこのへんで」
そうやってアンは軽く後ろへ一歩下がると、行儀の良いお辞儀をした。瀬々が右手を振ってそれに答えると、軽く笑顔を見せて、それから振り返り、歩を進め始める。
――不思議な少女だったと、回想しながら、瀬々はそんな彼女の後ろ姿を見送るのだった――――
♪
――それは、瀬々がすべての用事を終え、自宅に帰宅して後のことになる。
薄暗い部屋の中、アン=ヘイリーの名を検索すれば、すぐにその結果が表示される。
『アン=ヘイリー。
世界有数の高校生雀士にして、“自称”世界最強の高校3年生の異名を持つ。
その実力は確かで、現在公式戦での敗北はただの一度きり。
また、半荘の収支をマイナスで終えたこともない。
現在は臨海女子に所属し、前年度は大将、今年のスプリングでは先鋒を務める。
去年度のインターハイ決勝での白糸台大将宮永照との最終決戦は伝説となっている――』
そんな情報を眺めて、瀬々はポツリと一言を漏らす――
「本当に、
なんとも言えない、苦笑するような表情で漏らしたそれは、月の見つめる夜闇に溶けて、どこか遠い場所へと消えていった。
アオザイが大好きです! ピッタリと体のラインが浮いて出て、セックシーな感じがたまりません!
その上少し透けて肌が見えるとなおさらエロティックです! まじビューティホー!
ちなみにオススメはシロにアオザイ。巨乳+美人+
というわけでオリキャラ回。この天衣無縫の渡り者のテーマを、第一に体現してるキャラです。
どうでもいいですが瀬々がアオザイを知った経緯は実話です。
・この作品はフィクションです的な変更。