咲 -Saki- 天衣無縫の渡り者   作:暁刀魚

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『尭風舜雨の好天少女』

人の波が龍門渕の校舎を行き交う、手にカバンを持ち、放課の余韻を楽しむもの、学内に残り友人との談笑に励むもの。

 そして、目的地へ向かい、足を急がせるもの。

 

 天江衣と渡瀬々、この両名はそんな、目的の場所へと足を急がせるものの一人であった。

 とはいえそれは決して急速なものではなく、あくまで人の輪のつながりに在るもの、談笑によって差し止められた、そんな速度だった。

 

「――でな? 思うのだ。衣は唐揚げにレモンをかけるものの気持ちはわからんが、それに声高な文句を朗々とするものも理解できなんだ」

 

「いやそりゃおめー、勝手に好きでもないもの押し付けられたら腹立つだろう普通」

 

 神妙な面持ちで腕組みをしながら思案げに先をゆく衣に、その後ろを気だるげな足取りで追う瀬々。移動の際は必ずこういった形となる。日常の形と言えた。

 

「それにな? レモンをかける奴は善意でかけるんだ、そういうのって、人によっちゃ断りにくいもんだよ。かく言うあたしもそうだしな」

 

 ――その分形のないところで不満が募るのだが、そんなものは本人と関係のないところで吐き出せばいい、だからこそ対象を明らかにせず、レモンをかけようとするものに文句を言い合うのだ。

 

「それはまた、難儀な……瀬々も大変だな」

 

「いや、あたしの場合まずレモンをかける前に自分の分は確保するから問題ない。あたしの場合、どれだけ食べるのが一番美味しいまま食事が終わるかわかるからな、それにある程度大食漢に振舞っておけば即座に持って行っても違和感はないからな。実際に大食漢じゃないならおすすめはしないが」

 

「……それはまた、台無しだな。瀬々よ」

 

 しれっと自身の力を無駄遣いしていることを宣言する瀬々に、呆れたように衣は嘆息して見せながら、納得といった様子でうなずき直す。

 そういったところがあるのだ、これまでの付き合いで、それはなんとなく知れていた。

 

「それにしても意外だな。あたしが思うに、衣って唐揚げにレモンを嬉々としてかけそうなのに」

 

 無邪気に笑みながら、断りにくいオーラを醸しだす衣を、瀬々は容易に想像ができた。それに衣も気づいたのだろう、むっとした様子で振り返る。

 

「それは衣が子供っぽいと言いたいのか? ……衣の場合、そもそも唐揚げにレモンをかけるという概念をここ最近初めて知ったのだ」

 

「へー、そういえばあたしも中学で人付き合いを初めて、初めてそういう奴がいるってしったな」

 

「だろう? 衣も初歩が同一なのだ」

 

 益対もない世間話、クラス内での好物についての話題から派生したのであるが、ようやくそれもそこで途絶えたようだ。別に瀬々はいくらでも会話を引き伸ばせるが、わざわざそれをする必要性はみられない。

 

 見えてきたのだ、衣と瀬々の目的地が。

 ――龍門渕高校麻雀部、その一軍部室がある場所である。

 

 

 ♪

 

 

 すでに時は入学式を終えて一週間と少し、平常の授業がスタートしているし、部活なども正式に稼働を始めている。つまるところ、活動を始めた龍門渕麻雀部にて、レギュラーを決める順位戦が行われているのだ。

 

 麻雀部の室内は、元々一教室としての使用を想定されている。入り口から最も遠く、黒板側に当たる場所にパソコン画面の転写があらわにされている。

 内容は対抗戦の順位表だ。独自に組まれたプログラムで、各卓の牌譜を記録し、結果を計算――順位の算出を行なっている。

トップは衣、現状の龍門渕最強は間違いなく彼女であり、衣はブレなくトップを取りつづける、二位は瀬々だ、彼女のチカラには安定感が在るため、調子の波によって上下しやすいデジタル勢との長期的スパンの差が、こうして明確となっているのだ。

現状、この順位戦も開始直後、敗北によるブレが大きく、数をこなさなければ良い成績、正確な記録というものは出てこない。

 

 そういったこともあってか、対局室にある二十前後の卓は、開いている方を探すのが難しい、半数以上の卓に対局者たちが集っている。

 しかし中でも一際目立つのは、ある一つの麻雀卓だろう、数人ではあるが、対局を観戦しているものがいる。

 衣と瀬々は、すぐさま透華と一が部活に遅れるという連絡を思い出し、そこに座る者に当たりをつける。

 

 それからその場にスイスイと麻雀卓を避けながら向かう――どうやら対局中のようだ、軽快な打牌音が、観客のいる卓からも響いてくる。それに合わせて、どうやらお目当ての対局者が衣達に気がついたようだ。

 ちょうど自分の打牌が終わったのと合わせるように、体を回転する座椅子ごとくるりと回す。

 

 首元で切りそろえられたショートカットに、髪を両わけにするシャープな髪留め、どこか優しげな目つきに、空色の制服が、その笑みによって青空のように彼女を魅せている。

 

 ――依田水穂、現在の龍門渕麻雀部を統括するものの一人が、その卓に付いているのだ。

 

 水穂は龍門渕でも一、二を争うデジタルの第一人者だ、透華達を要さない去年までの龍門渕でエースを努め、現在もその闘牌は健在だ。

 ただし彼女の闘牌が、単なるデジタルオンリーであるかというと、そうではないのだが。

 

「やぁや、よくきたね」

 

 軽く視線を向けた両者に、声をかける。その間にも対局は進むから、すぐに居直ると自身のツモへと移る。そこからは目を合わせずとも、軽く会話が続いた。

 

「調子はどうですか?」

 

「ん? んー、と」

 

 瀬々の問いかけに、少しだけ詰まったように考え事をしながら水穂は打牌をする。――瀬々も衣も、まだ水穂達の卓へとたどり着いていない、後ろから近づいているとはいえ、水穂が影になって点数を確認できないのだ。

 

 そのために、そんな水穂の様子を怪訝に思った衣が、すぐさま水穂の元へと足を運ぶ。――その表情が、さらに怪訝になるのを瀬々は見て取った。

 

「…………」

 

 遅れてたどり着いた瀬々もその点数に、思わず表情を無表情なものへと変える。――おそらく、瀬々の顔には人間味すら掻き消えていただろう。

 

 そこには、こんな点数差が表示されていた。

 

 一位対面:38500

 三位下家:31600

 二位上家:29200

 四位水穂:700

 

 見ればすでに場は南場、――絶不調の末、飛び寸前の大負けである。

 しかも手牌を見ても、そこには十三不塔という特殊な役の成立しかねない絶望的な手牌が在った。対子すらないというその状況は、果たして如何なるものか。

 

(――初めて見た、どんなに打っても、どんなに鳴かれても絶対に和了れない手牌)

 

 普通、ここまで手が悪くなることも、ツモが悪くなることはないだろう。しかし今の水穂の手牌はその最悪を地でいくものだった。

 瀬々の感覚が、解なしという絶望的な答えを晒す。

 

「――大丈夫なのか?」

 

 そんな折の、衣の問いかけ。それは純然と、最下位である水穂のことを気遣うものだった。ここまで負け続け、辛酸を嘗めているだろう水穂に、そっと無事を問いかけるものだった。

 ――思わず息を呑むような、何も悪いことがなくとも、ふと負い目を浮かべてしまう、そんな衣の瞳を、水穂は思わず覗き込んでいた。

 

 それ故に、沈黙。咎めるものはいない、誰もがそれを見ているのだから、対局者ですら見入ってしまうほどの衣の表情に、無論瀬々も、息を飲んでいた。

 

「――あ、」

 

 思わず水穂が吐息を漏らした。

 引き込まれるような、というのはよく分かる。――瀬々が衣と出会って以来、あの、“人とは思えないような印象”をいだいて以来、瀬々は衣に引きこまれっぱなしだ。

 だから、よく分かる。

 

(……反則だよなー、あれ。かわいいんだけどさ)

 

 そうして、しばらくしていただろう。

 ハッとしたように、水穂は立ち直る。言葉に迷いはない、衣の幻想的な姿に惹きこまれた、それ以上のことを彼女は迷わなかったのだ。

 

「まっかせなさーい。私を誰だと思ってるの? 龍門渕の三年生、依田水穂さんさー!」

 

 答える。それは彼女自身が最も知っているからだ。この状況――飛んでいないのなら、依田水穂は、死んでいない。

 

 しかし、

 

 

「ツモ、ピンヅモは400、700です」

 

 

 ガシャン――音が響いた、水穂が卓上に倒れこむ音だった。

 

「……ご愁傷さまです」

 

 上家の、おそらくは二年生であろう生徒が両手を合わせて合唱をする。これで彼女は二位終了が確定的、水穂の点棒はすべてなくなった。

 

「あんなに、気張ってたのに……」

 

 瀬々が嘆息気味につぶやく、おそらくは反射的に漏れたものであり、隣で対局を眺めていた、衣にしか届かなかった言葉だ。

 

「ハハハ、さすがにあの手で和了るのは無理だ。衣でもな」

 

「いやさ確かに、そうですけど」

 

 思わず敬語になり改まる瀬々。なにがどうであれ、あの手は絶対に和了ることはできなかった。それは事実だ。

 

「むしろ――きっちり自分が飛ばない点数に収めた水穂を褒めるべきだな」

 

 そういって、衣は瀬々に促す。というのは、先ほどの闘牌、あれにはちゃんと意味があったからだ。

 

 ――対面手牌――

 {二三四③④23456799} {⑤}(ツモ)

 

 すでに水穂によって壊されているが、対面の手牌はこのようなものだった。そして同時に、衣がドラ表示牌である『{①}』を補強する、つまり、

 

「高め三色で、満貫、ぶっ飛んでるな」

 

「まぁ、元々はそうなる路線だったからな、この手は」

 

 ――対局にあるのは、水穂の手牌だと衣は言う。

 

 ――水穂手牌――

 {一三五六九②②⑦⑧9}  {西横西西}

 

「……対面からの鳴きであがり牌を喰いとってるのか」

 

「しかもこれのせいで対面はリーチを仕掛けられなかった、水穂の特性を理解しているからな、この西鳴きと――捨て牌から、警戒せざるをえなんだ」

 

 ――水穂捨て牌――

 {68八二北2}

 {713}

 

「ここから、一体どんな手が推測できる?」

 

「あたし的には、混一色とみるし、一般的な答えも混一色だ、感覚的にわかるさ」

 

 この闘牌は、遠目に見ているものにしか伝わらない。周囲のざわつきが対局者たちには、実力を持つ水穂の、珍しい飛び寸前の状況によるざわつきだとしか、思えないのだ。

 

 この一局、水穂は自身が飛ばないために、勢いにのる対面の打点を、極限まで収めることを考えた――というよりも、流れを食いつぶし、対面のバカヅキをやり過ごすため、自身の点棒を犠牲にしてまで無茶をしたのだ。

 この局でやったことはごく簡単、上家の高めであるドラの{②}を喰い取り、さらには捨て牌から染め手の迷彩をかけた。

 故に水穂のポテンシャルを知る対面は、放銃を恐れダマで手を作り上げた、直撃をとれればそれで対局は終了していたが、染め手のために切れる牌が限られているとはいえ、はなから和了る気など毛頭ない水穂が、そうそう振り込むことなど在るはずもない。

 

 結局、安目ピンヅモのみで彼女は和了、水穂を飛ばすことはかなわなかった。

 

「さて、よく見ておけ瀬々。ここからが依田水穂の真骨頂だ。――お前もうすうす感づいているかもしれないが、龍門渕の奇幻なる打ち手は、なにも衣と瀬々だけではない。――あやつも、またその一人だ」

 

 細められ、向けられる視線、その先では、再び水穂の対局が始まろうとしている。残る対局は南三局と南四局、すでに水穂の親番は終えた――彼女と対面の点差はきっちり四万点、それは傍目からみれば絶望的な点差だ。

 その状況を、衣は一言で“面白い”という。

 

 水穂の対局が、始まる。衣の瞳は、宵闇に光揺らめく満月のように、蠱惑にただただ、世界を捉えていた。

 

 

 そして――

 

 

 水穂の配牌は、最悪と言って良かった。

 

 ――水穂手牌――

 {一三五八八九②⑥1278西北}

 

「――水穂のチカラは、ある特徴を持っている」

 

 しかし、そこからの猛追は、まさしく獅子奮迅と呼べるに等しい。第一ツモから、リャンカンの打ち二萬を埋め、発進。

 

 さらに、ツモ{9}、ツモ{九萬}、と、少しずつ手を完成させていく。手は遠い、しかし――そこに至る過程に、一切の無駄はない。

 

「そも、人ならざるチカラは、何も瀬々、お前のように世界すらも手中に収めるチカラはない。むしろあやつのように、ごくごく平坦な“人間”の中にこそ、特徴が生まれる」

 

 一気に水穂の手が進んでいく。

 水穂は その中で、何一つムダヅモをしない。

 

「水穂の場合は、あくまで人間の延長としてのチカラを有している。――時折、人はその意志の力で、衣の持つ支配を打ち破って来る時がある。執念が自身の手牌(ほこ)を鋭く尖らせ、それが魔物とすら呼ばれるものの、牙を食い破ることもある。その延長が、水穂のチカラだ」

 

 水穂は天性の楽天家だ、どれだけツモが悪かろうと、どれだけ状況が悪化の一途を辿ろうと、一切それを悲観することはない。――否、どれだけ悲観しようと、すぐさま次の目標地点へ、一目散にかけ出してゆく。

 

「あ奴は自身の精神状態がダイレクトにツモへ影響する。故にいつであろうと水穂はその意志を前に向ける。前に向けることを、欲しているのだ」

 

 ――目前で、水穂の手がテンパイに至る。六巡目、あの手牌からこの速度であれば、十分なほど、しかし、役はない。リーチもかけられなければ、これはただのゴミ手にしかならない。

 それでも、水穂の顔は曇らない。

 

 だからこそ、そのツモが、彼女に答える。

 

 ――水穂手牌――

 {一二三九九②④12378()} {③}(ツモ)

 

「――ツモった、あの手をこの巡目で」

 

 驚愕とともに開かれる瀬々の目。瀬々であれば、確かにそのような和了も可能だ、しかし今、対局しているのは瀬々ではない。

 ――瀬々では、ないのだ。

 

 

「……否」

 

 

 驚きに満ちた瀬々の言葉を、衣はさらに否定する。ハッと顔を衣に向ければ、いかにも楽しそうな顔で、水穂を見ている。

 強者であることが、水穂がその場で、“その闘牌”をしているのが、羨ましくてしかたがないのだろう。

 そして、いう。

 衣が――

 

 

「ツモのみ和了ではない。倍満手聴牌だ(・・・・・・)

 

 

 水穂/打④

 

 水穂の手が、簡素なゴミ手から、特上の高打点である倍満手への聴牌に変化する。

 

「――ッッッ!」

 

 こんどこそ瀬々の目が目一杯大きく開かれる。――そう、そのとおりだ。水穂の手は、ここで和了を拒否すれば、あっという間に純チャン三色の手に化ける。それを衣は、最初から見越していた。それに思わず、瀬々は身震いをした。

 ――瀬々には不可能なことだ。瀬々のチカラはあのツモのみで停止する。故に、その先を見越すには、自身の手で、そこまでたどり着かなければならない、外から見ているだけでは、不可能だ。

 

 そして――

 

 

「――ツモ! 4000、8000!」

 

 

 開かれる手牌、驚愕する対局者。

 周囲の観客が思わず黄色い声を上げる程度には、その瞬間の水穂は、見とれるほど凛々しい。

 

「……点棒が残っていれば、三倍満だったね」

 

「そこまでわかるか。まぁ、衣もそんな気はしていたけどなっ!」

 

 言葉を交わす瀬々と衣、それを尻目に、対局はオーラスを迎えようとしていた。

 対面と水穂、両者の点差は、きっちり二万四千点、両者の逆転条件は、水穂が直撃で対面に跳満を与えるか、ツモで倍満の手を作ればいい。

 ――それでは両者は同点である……が、通常こういった場合には席の早い順に順位が決まる。この場合はラス親の対面が二位、一位は水穂、という具合だ。

 

 そして、オーラス、対局の結果は――

 

「――張ったね、逆転手」

 

「……あぁ、だがリーチをかけねば満貫だ、かければ跳満だが……」

 

 ――衣たちの会話の最中、水穂はためらいなく、千点棒を振り上げる。

 

「――リーチ!」

 

 そうしてからの、宣言。勢い良くたたきつけられたそれは、誰に止められることもなく、規定の位置へと収まった。

 

「これで六飜、――ツモじゃあ、ギリギリ届かない」

 

 対面がそれを切ることはない。ここで和了を許さなければ、ほぼ逃げ切りは決定であるわけだし、リーチがかかった時点でベタオリは確定だ。

 しかも、このリーチ直後、下家が水穂の当たり牌を切った。当然それを水穂はスルーする。――衣の笑みが、一段と深まった。

 

「……そもそも、水穂は出和了りなど見込んではいないさ、この条件、ツモに一発か裏が付けば逆転だ。だとすれば、無論水穂はそれを狙う」

 

 ――そして、一発は。

 

「――ならず」

 

 本人がそれを否定し、捨てる。これで水穂の条件は、ツモに裏を載せる以外の方法をはなくなった、それを受けてなお、――水穂は楽天的に笑う。

 最後の瞬間、そこに待つ逆転を信じて。

 

 そして、リーチ後二巡目。

 

 

「ツモッ!」

 

 

 勢い良く、牌が卓へとたたきつけられた。

 ――少女の朗らかな声は、そしてその結末を告げる。裏ドラを手にかけて、その一瞬を――数えるのだ。

 

「裏は――――無し。3000、6000です」

 

 張り詰めていた空気が、その一瞬で弛緩した。

 ――届かなかった、このツモでは、水穂は対面に。それがこの対局の、結果であった。

 

 

 ♪

 

 

「――水穂には目をみはるものが在る」

 

 ――点棒がすべて失われた状態から、二連続の高打点で点棒を引き戻し、結果的には二位での半荘終了、十分すぎる結果だ。衣は満足気に言葉を紡ぐ。

 

「たしかにそれは完璧ではないかもしれない。しかし水穂は紛れもなくこの龍門渕で、透華がただ一人認めた相手なのだ」

 

 デジタルの手腕をとっても、経験の量故に、間違いなく透華達と同等以上の位置にある。高校生雀士を知っているというのも大きなアドバンテージだろう。

 だからこそ、水穂は龍門渕の支柱だ。

 

 ――衣達の向かう目線は、部内のどこからでも見れる場所にでかでかと表示された順位表。その入れ替わりの瞬間にある。

 三位に座るは先ほどの対面、それがたった今終了した別の半荘による敗北により、順位を落とした。それにより、四位に居座っていたものが、一つ順位を繰り上げる。

 

 

 ――龍門渕第三位、依田水穂。

 

 

 その名が一切の曇もなく、堂々たる装いで、そこに表示されているのだった――




オカルト+デジタルというのは、どこぞのあの人を思い出す特徴でもあります。
そんなわけで今回は衣VS瀬々で影も形もなかったオリジナルレギュラー、依田水穂の回でした。
次回あたりは、そろそろ日常回といえる回になるんじゃないでしょうかっ。

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