勇者にさせられた男が魔王を攻略しようと頑張る物語

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練習作品
頑張る


突然現れた魔王を攻略する為、勇者になった(させらてた)男が(やりたくないのに)頑張る物語※練習作品

〇月○○日月曜日

 

東京、渋谷の中心に突如現れた西洋風の城。

城の中から出てきた頭に角が生え、背中には翼らしき物を生やしている異型の物はこう言った――『我は魔王! この世界を支配する者だ!』

当然、その場に居た人は特撮番組かその類の物だろうと思っていた……。

 

 

 

魔王と名乗る者が現れてから数年が経った。

数年が経ったにも関わらず、『名乗る者』と呼んでいる理由は勿論ある。

それは、魔王らしく無いからだ。

数年間の間に世界は支配される筈だった。

だが魔王と名乗る者は城から一歩も出ず、何をしているかは不明だった。

それでも、魔王と名乗る者――この際、魔王と呼ぶことにしよう――魔王が現れてから変わった事は無いか? と言われたら勿論変わった事はある。

異型の者が城の中から出てきて買い物をしている。

他にも職に就いている者までも居る。

え? と思われると思うが事実だ。

害は無く、初めの頃は怖がっている人が沢山居たが、慣れたのか今では城が現れる前と同じように暮らしている。

 

だが、やはり犯罪を犯す異型の者も居る。

人間より力が強く、不思議な力まである異型の者を捕らえる事は困難である為、異型の者には異型の者が対処するようになった。

これにより、異型の者>人間、という公式が出来てしまい、欲に言う不良と呼ばれる人が異型の者に喧嘩を売り、重傷になる事も少なくは無かった。

それでも、この世界は異型の者が来る前より平和になったと言えるだろう。

異型の者が来る前の年間犯罪件数は100万位だったが、異型の者が来て以来、その数は半分以下になっていた。

 

 

 

 

 

「なぁ海人(かいと)〜あの子可愛いよな!」

俺に話し掛けている男――裕二(ゆうじ)は小さい頃からの親友だ。

俺は裕二が見ている子を見てみた。

その子は俺が通っている高校の三年生の子だった。

しかし、その子は普通の子とは変わっていて、頭から角が生えていた。

それでも、可愛いかと言われれば可愛いと答える人が多い容姿だった。

「……そうだな」

裕二に素っ気なく返事をし、自分の席へ戻っていく。

 

 

 

 

授業が終わり家に帰っていると、見覚えの無い爺さんに話し掛けられた。

 

「少し話しを聞いて貰っても良いかの?」

 

不思議に思いながらも、俺は良いですよ、と返事をしてから、近くにベンチがあったので、ベンチに座りながら話す事になった。

 

「それで……話しとはなんですか?」

 

俺は、爺さんがベンチに座ったのは確認してから、話しを催促する。

爺さんは、そう急ぐでない、と言い話し始める。

 

「お主には魔王を攻略してもらう」

 

爺さんがそう言うと、俺に光が当たり、光が収まると、爺さんは居なくなっていた。

そして、混乱している頭で爺さんが言っていた事を考える。

攻略? 魔王? 何を言ってるのか俺には理解出来ないが、大変な事になるのだけは理解出来た。

だから、言わせて貰おう。

 

「……巫山戯るなぁァァ!!」

 

これから始まる物語は、少年と5人の魔王達の物語である……。




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