東方霊眼魂   作:壁画(笑)

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三人称視点難しすぎて辛い。


第8話 「愕然!空の楽園!」

 

『殺してしまえ………ホトトギス…………ってな』

 

鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス

 

自称協力者からのヒントにはかの有名な《織田信長》の言葉が使われていた。 どうやら今回のアイコンの手がかりは織田信長のようだ。

もしや、織田信長のゴーストが出てくるのだろうか。ならばそのゴーストも既に仮面ライダーゴースト本編に登場しているということなのだろうか。前回のロビンゴーストアイコンの件もあるのでどうなのかは知らないが。

 

「つまり、今回の手がかりは織田信長ってわけだな」

 

『さあ。どうだろうな。じゃあな』

 

プツッ。ツー。ツー。と音が鳴る。おそらく自称協力者が電話を切ったのだろう。

今のところの情報は、慧音さんの教えてくれた《願いを叶えてくれる黒い衣服の男》そして自称協力者の《織田信長》だけだが、さて、どうするべきか。

 

「とりあえず、俺はその黒い衣服の男に会ってみよう」

 

「あ、なら私も行きましょう」

 

俺が動こうとすると妖夢さんが手を上げた。手伝ってくれるようだ。少しでも情報が欲しい今は多くでも動いた方が先決か。

 

「よし。なら俺と妖夢さんが黒い衣服の男を探しに。鈴仙さんは慧音さんの治療をお願いしていいかな」

 

「了解しました。立てますか?慧音さん」

 

「ああ。大丈夫だ。頼んだぞ零」

 

「ハイ!」

 

 

 

===== 妖夢 side =====

 

 

 

「なら、私はこっちを見てきます」

 

「OK。任せたよ」

 

人里の中を調査することに決めた私たちは2手に別れた。私は東側を。零さんは西側を調査する。とりあえず周囲の人からの聞き込みを開始する。まずはちょうどそこにいた三十代の母親から。

 

「あの、すみません。黒い衣服の男の噂についてご存知でしょうか」

 

「え?ああ、最近有名よね。まあ本当かどうか怪しいもんだけどねぇ」

 

母親からは情報は得ることは出来なかった。するとその母親の後ろに隠れていた少年が母親の方を向いて意見を述べる。その顔はなんだか不服そうだった。

 

「だから言ってんだろ母ちゃん!俺はその男に会ったんだって!」

 

「だってアンタの話は信じらんないでしょ?」

 

一発目から重大な情報を得る好奇が来た。どうやらこの少年は黒い衣服の男のあったそうだが、その黒い衣服の男の特徴などを得ることが出来るかもしれない。

 

「ねぇ!君!詳しく聞かせてもらえないかな?」

 

「お!姉ちゃんは信じてくれるんだな!そうそう、アイツが『叶えて欲しい願いはあるかい?』とか言ってきたから俺は『信長になってこの人里を守りたい!』って言ったんだ!」

 

「ごめんね嬢ちゃん。この子話し始めたら止まらないのよ」

 

私が聞いているのはそういう事ではなく、その黒い衣服の男の特徴なのだが…どうやら少年は語りだしたら止まらない人のようだ。

私はふと香霖堂の店主を思い出した。あの人も話すと止まらない人だったなぁ。などと関係ないことを考えていると、また少年が喋り出した。

 

「そうだ!アイツ《変な目ん玉》みたいなヤツ持ってたな!で、俺はそれ見せられて気ィ失ってて、気づいたら道路のど真ん中に寝てたんだ!」

 

変な目玉。心当たりがある。確か零さんが何個か持ってた気がするが、もしかして《ごぉすと》と何か関係があるのだろうか。後で零さんと合流して話してみよう。

 

「わかりました。色々とありがとうございます」

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

人里の中で探す事になり、妖夢さんが東側に行ったので俺は西側を調査をしているが、今のところ手がかりなし。

やはり、人里の皆に聞いてもあくまで噂だとしか認識してないらしい。それに黒い衣服の男も見つからず、調査は手詰まりか。と思われたが、

 

『あれあれぇ〜?君はもしかしてあの時の〜?』

 

「ここでお前に会うとはね……」

 

人里でメトロノーム裂魔を発見した。もしかしてコイツが黒い衣服の男の正体か。と思い、疑問を問いかけてみる。

 

「なあ。黒い衣服の男って知ってるか?」

 

『さあ。少なくとも僕は知らないね』

 

ふむ。流石にストレートに聞いては聞き出せないのも当たり前だったか。さて、ここはどう行動すべきか。俺はメトロノーム裂魔の行動に目を見張りつつ、懐からスペルカードを取り出す。

 

『おおっと。今は戦ってる場合じゃ無いんでね!さよなら〜』

 

「あっ!待てっ!!」

 

メトロノーム裂魔が逃げようと裏路地に駆けたのを見逃さずに追いかける。しかし、既にメトロノーム裂魔は暗闇に溶けていた。結局収穫は0。さて、妖夢さんにどう報告すべきか…。

 

「あ!零さん!重大ニュースです!」

 

反対方向から妖夢さんが手を振りながら走ってくる。重大ニュースということは何か情報を手に入れたということだろうか。

 

「何があったんですか?」

 

「ええ。黒い衣服の男を見たという少年から話を聞きました」

 

「ッ!?本当かい!?」

 

「はい。本人がその黒い衣服の男に願い事を聞いてもらうと、謎の目玉を見せられて、気がついたら眠っていたとの事です」

 

おそらくその変な目玉はアイコンに違いないだろう。だが何故その少年は眠らされていたのか。記憶を消すにしても黒い衣服の男の事を覚えているのはおかしい。一体何があったんだ?

 

「? 零さん。どうかしましたか?」

 

「ん?いや、何でもないよ」

 

妖夢さんの心配に笑顔で誤魔化し、再び自分の疑問に対する答えを考えていると_____

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____人里が大きく揺れた。

 

 

 

==========

 

 

 

「ッ!?妖夢さんはみんなの避難を!俺は裂魔を探してくる!」

 

「わ、分かりました!」

 

この地震、もしかして以前の震裂魔が起こしているのだろうか。いや、おそらく違う。それにあの時ロビン魂で既に撃破に成功しているはずだ。

なのに何故?考えている間に人里の外に出てしまったが、既にその時には______

 

 

 

 

_______人里は《空に浮いていた。》物理の法則を無視してるというのか。何故だ?何故のんなことが出来る?

目の前の現実を否定しながら周囲を見渡すとそこにはあのメトロノーム裂魔がいた。

 

『来た来た来た!これだ!』

 

「おい!お前、人里に何をした!」

 

『そうカッカしないでよ。僕らはただ、1人の少年の夢を叶えただけだよー?』

 

やっぱりメトロノーム裂魔と黒い衣服の男は関係があったようだ。だが、何故人里に危害を加えたのだ?それに少年の夢は何だったというのだ?

 

「夢?どういうことだ!答えろ!」

 

『簡単なことさ。あの少年は『信長になって人里を守りたい』って言ってたんだよ。だから僕ら、ゴーストの力で人里を浮かせて誰も侵入できないようにした。これで少年の夢は果たせた!これで《ノブナガゴースト》が手に入る!あの少年は僕の計画の道具だったのさ!ハハハハハハ!!』

 

「人の命で遊ぶな!命は道具じゃないんだぞ!!」

 

『言ってりゃいいよ!!君にはもう止められない!!』

 

そう言ってメトロノーム裂魔は自らの音を重ねて分身する。コイツだけには負けたくない。人の命を道具扱いするコイツには!

俺は懐からスペルカードとロビンゴーストアイコンを取り出す。先にロビンゴーストアイコンのスイッチを押してナンバリング状態にしておく。《03》の文字が浮かび上がった。

 

「【《霊魂》単眼の不思議なゴースト】ッ!!」

 

不規則な弾幕がメトロノーム裂魔達に襲いかかると同時に俺の手元にゴーストドライバーが転送される。すぐさま腰に巻き付け、バックルを開き、ロビンゴーストアイコンを入れ、バックルを閉める。

 

【アーイ!】【バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!】

 

「変身」

 

【カイガン!ロビンフッド!】【ハロー!アロー!森で会おう!】

 

ドライバー右部分のトリガーを引く。ドライバーの目からロビンゴーストパーカーが出現し、リズムに乗って踊り出す。

今度はドライバー右部分のトリガーを押し込む。トランジェント状態の俺の身体に、ロビンゴーストパーカーを纏う。これにより、《仮面ライダーゴースト・ロビン魂》に変身が完了する。

 

「とっとと終わらせる。【《霊魂》四段変形オメガウエポン】それと、コンドルデンワー!」

 

再び不規則な弾幕がメトロノーム裂魔達を襲い、手元にガンガンセイバーが転送される。

さらに上空を飛び回っていたコンドルデンワーにメトロノーム裂魔達を軽く挑発させ、ガンガンセイバーと合体させる。《ガンガンセイバー・アローモード》にする。そして素早く《アイコンタクト》させ、必殺技待機状態にする。

 

【ダイカイガン!】【ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!】

 

『『『一発だけじゃあ僕らは倒せないよッ!!』』』

 

メトロノーム裂魔達が俺の周囲を囲む。確かにオメガストライクでは一つの矢しか射出されないのでメトロノーム裂魔に対抗できる術がない。

だが俺には対抗策がある。俺はドライバー右部分のトリガーを引き、押し込む。

 

【ダイカイガン!】【ロビンフッド!オメガドライブ!】

 

これにより、俺、いや、《仮面ライダーゴースト・ロビン魂》自体の分身が増える。そしてたくさんのロビン魂はフォーメーションを作り、周囲を囲うように回るメトロノーム裂魔に向かいアローモードを向ける。

 

【【【オメガストライク!】】】

 

アローモードのダイカイガンから周囲のメトロノーム裂魔に向かい、緑色の強烈な矢が突き刺さる。メトロノーム裂魔の分身は爆発四散していき、最後にはメトロノーム裂魔本体が爆発していった。これで人里の危機は過ぎたはずだ。

 

 

 

===== 三人称 side =====

 

 

 

人里の郊外にいるメトロノームを模した怪人、メトロノーム裂魔。彼の目的は人里の善良な少年の夢、《信長になって人里を守る》という夢を利用し、《ノブナガゴースト》を出現させるのが目的だった。

その為に人里を空中に浮かせ、地上の妖怪に襲われないよう、《守った》のだ。その幻想郷にとって《欠陥だらけの守り》で少年は満足してしまい、メトロノーム裂魔の思惑通り、ノブナガゴーストを生み出す直前まで来てしまった。

しかし、そうはさせないと立ち上がった幽霊の戦士、《仮面ライダーゴースト》こと《碧空 零》により、ノブナガゴーストはギリギリ生まれずに済んだ。ただし別の問題を持ってきて。

 

今まで人里を空中に浮かせていたメトロノーム裂魔がいなくなったことによって発生してしまった新たな問題。それは《空中に浮いていた人里が落ちてくる》ということだ。この問題が解決できなければ人里は壊滅状態になってしまうだろう。

 

「うわぁぁぁあ!!どうすんだこれぇぇえ!!」

 

ゴーストは人里が落ちてくる落下地点まで来たが狼狽えてしまい、もはや対抗策はないようにみえた。

しかし、ここで零に協力する、《自称協力者》から、鳥型黒電話、《コンドルデンワー》を通じて対抗策を教えてもらった。

 

『ニュートン魂を使え。そうすれば事故を未然に抑えることが出来る』

 

「そ れ だ !」

 

ゴーストは懐から《ニュートンゴーストアイコン》を取り出す。零のバックの中に最初から入っていたのに出番を作れなかったニュートンだが、ここに来て活躍させることが出来ると零も喜んでいる。

そのニュートンゴーストアイコンのスイッチを押し、ナンバリング状態にする。その際、《04》の文字が浮かび上がる。そしてバックルを開き、既に中に入っているロビンゴーストアイコンを取り出し、新しくニュートンゴーストアイコンをセットし、バックルを閉め、トリガーを引く。

 

「さて、名誉挽回と行こうぜ!」

 

【アーイ!】【バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!】

 

ロビン魂状態から、トライジェント状態にもどり、待機音が流れ始める。ドライバーの目の部分からは、ニュートンゴーストパーカーが出てきて、周囲で踊り始める。そしてドライバーのトリガーを押し込む。

 

【カイガン!ニュートン!】【リンゴが落下!引き寄せまっか!】

 

ニュートンゴーストパーカーを纏い、《仮面ライダーゴースト・ニュートン魂》へとフォームチェンジする。

ゴーストの手には、ボクサーのグローブよりも大きな円形の物がつけられていて、パーカーは何処か厚めの素材で出来ており、マスクにはリンゴが落下している絵が書かれている。

 

「よし!左手が《引力》で、右手が《斥力》だな。おりゃあ!!」

 

【ダイカイガン!】【ニュートン!オメガドライブ!】

 

ゴーストが落ちてくる人里に向けて右手を大きく突き出すと、必殺技の音声がし、赤色のエフェクトが人里全体を包むように広がる。気づけば人里の落下は止まっており、緩やかに落ちてくる。

ゴーストはこのままでは潰れてしまう。と悩んだが、自分が幽霊だという事を忘れており、そのままわざと潰され、地上に帰ってきた。

 

 

 

===============

 

 

 

ニュートン魂からオレ魂にもどり、人里の様子を見ていると、道路のド真ん中で妖夢が倒れていた。先ほどの人里の落下で気を失ってしまったのだろうか。

そしてその妖夢を狙おうと裂魔コマンドが襲っていたが、1人の少年が足を引きずってでも止めようとしていた。

 

「俺は信長みたいに強い男になるって決めたんだ!だからこれぐらい守れなくてどうするってんだ!」

 

すぐさま現場に駆けつけ、ドライバーのトリガーを引き、押し込み、必殺技を発動させる。

 

「よく頑張ったな。あとは俺に任せてくれ」

 

【ダイカイガン!】【オレ!オメガドライブ!】

 

零の背後に《目の紋章》が現れ、ゴーストの身体に吸い込まれていく。そして足に力が集まっていくのを感じたゴーストは思いきり、裂魔コマンドに蹴りを喰らわす。これにより裂魔コマンドは爆発四散した。そして裂魔コマンドを止めるのに体力を使ったのか、少年は寝てしまった。

そして再びコンドルデンワーが周囲を飛び回り、今度はなんだ。と黒電話を取ると、少年に向けて目を描き、ノブナガゴーストを呼び覚ましアイコンにしろ。と協力者が呼びかけた。

 

「ん。わかったけどこれでいいのか?」

 

ゴーストは少年に向けて目を描いた。半信半疑でやっていた零だが、次の瞬間、少年から紫色のオーラが出現し、形をなしていく。そして完成された姿は何処か昔の武将を表したような外見をしており、これがノブナガゴーストか。と零は理解した。

 

「よし。俺と一緒に……」

 

「フン!!」 「ッ!?」

 

ゴーストは背後からの攻撃に気付き、躱す。これにより、ゴーストはノブナガゴーストの位置から離れ、謎の人物はノブナガゴーストに近づいた。

そして、その謎の人物は、水色や青を貴重とした色で、まるで心電図のようなデザインも使われていた。さらに腹部にはゴーストドライバーがあった。ゴーストは考えた。『コイツもライダーなのか?』と。

 

「………俺と共に戦え!!」

 

その謎のライダーはノブナガゴーストに近づき声をかける。その言葉にノブナガゴーストは頷き、謎のライダーのゴーストドライバーに吸い込まれていった。

そして謎のライダーはゴーストドライバーの目の部分に手を置く。すると謎のライダーの手元にゴーストアイコンが出現した。おそらくあれは先ほどの取り込んだノブナガゴーストのアイコン。ノブナガゴーストアイコンなのだろう。

 

「覚えておけ。お前は甘過ぎる」

 

そう言葉を残し、謎のライダーは消えた。その場に残されたゴーストは地団駄を踏み、「ちくしょう!」や「何なんだよアイツ!」と言いながら怒りを発散していた。

 

そしてその一部始終を物陰で見ていた聞いていた金色の髪の青年は誰にも聞こえない声で呟いた。

 

 

「……………《スペクター》」

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

プルルルル、プルルルル、ガチャ。

 

『ん。どうした。』

 

「どうしたもこうしたもあるか!何もんだあの謎のライダーは!」

 

『仮面ライダーは1人じゃないってことだな』

 

「わかってるわそんなの!俺のこの目でしっかり見たわ!」

 

『なら良かったな』

 

「絶対答えないつもりか……ならこれだけは教えろ!アイツらはどうやってゴーストを生み出そうとしてるんだ!」

 

『裂魔は《人間の願いを叶えてゴーストを生み出す。》その願いを叶えるためならば《何でもする》だろうな。まあ、《自分の欲で動く奴ら》もいるんだがな。そいつらは特殊だ。あ、ラーメン食べたい』

 

「なるほど。イマジンみたいなヤツらだな。よし、じゃあその調子であの謎のライダーの事も……」

 

プツッ。ツー。ツー。ツー。ツー。

 

「教えてくれないんだよなぁ!あの自称協力者ァーーーーー!!」

 

 

 

【GHOST・・・『01 MUSASHI』『02 EDISON』『03 ROBIN HOOD』『04 NEWTON』】

 

【SPECTER・・・『12 NOBUNAGA』】

 

 

=====次回予告=====

 

 

「地底?なんだそりゃ」

 

「ごめんごめん!でも《無意識》だから仕方ないよね!」

 

「ようこそ地霊殿へ………」

 

『安心しろ…俺が受け入れてやる』

 

「お前のそれを愛とはいわねぇ……!!」

 

 

 

《第九話「狂愛!一眼の視線!」》




なんか書いてて少年の方が主人公っぽいなー。と思ってしまった。

零「!?」

次回は仮面ライダーゴースト本編が駅伝で休みらしいのでオリジナルストーリーです。そして《名もなき Aさん》が考えた『カメラ裂魔』が登場します。うまく活躍させることが出来るか心配だなぁ………。

それでは壁画でした。
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