東方霊眼魂   作:壁画(笑)

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お燐ちゃんの言葉が堅苦しいのは私の責任だ。だが私は謝らない。
いや、さとりさんがあんな状態だから警戒しちゃってるんだと思いますよ?……多分。
あと地霊殿に窓はあるの?とか言ってはいけない。


それと、ゲシュタルト崩壊注意です。


第10話 「激昴!憤怒の幽霊!」

 

旧都の覚妖怪、《古明地 さとり》は己が所持している能力、《心を読む程度の能力》によって人々からだけではなく、同じ妖怪からも恐れられてきた。

それに、彼女の能力は勝手に発動してしまうので、自らが心を読みたくなくても、他人の心を読んでしまう。といった、欠点がある。

他人からしてみれば、『勝手に自分の心を覗かれている』という事になってしまうのだ。自分の心が相手に見透かされているというのはあまり気持ちの良いものではない。

そのせいで人々は自分の心を覗かれるのが嫌で古明地さとりから離れていく。他の妖怪達もその気味の悪い能力を恐れ離れていき、最後には自分の肉親である『古明地 こいし』、そして言葉を喋れない《動物》、そして霊夢や魔理沙などの『一風変わった人々』達しか自分を理解してくれる者がいなくなってしまった。

 

 

 

ある日、地霊殿のさとりの机の上に1枚の写真が置いてあった。その写真に写っていたのは自らがペットの毛繕いをしている姿がとてもハッキリと写っていた。そしてその写真の裏には『俺はお前を理解している』と達筆な文字で書かれていた。これは明らかなストーカー行為だが、彼女はそこまで気に留めなかった。

 

その後も何度か写真が届いた。その写真にはさとりが本を読んでいる姿、さとりが紅茶を飲む姿、さとりが寝ている姿、と、全てさとりの姿が写されていた。もちろんその写真の裏には『やはり君は理系なのか?』や『やはりティータイムを嗜む姿も美しい』だとか『君の寝顔は可愛い』といった言葉が書かれていた。

しかしどの写真も《さとり1人だけ》が写されていた。地霊殿にはたくさんのペット達がいるはずなのになぜ写っていないのか? そう疑問に思ったさとりはここで気づく。『もしやこれはストーカーなのではないだろうか』と。恐ろしくなった彼女は自らのペット、『霊烏路 空』『火焔猫 燐』に警備を強めるように伝えた。

 

贈り主からの写真は次々と数を増していき、ついには押入れに入らないほどの写真の量となってしまった。さとりは写真の贈り主から自らの私生活や行動さえも《見透かされている》事に気づいた。 そして恐怖される側だった古明地さとりは恐怖する事を覚えた。

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

カメラ裂魔がその場から姿を消した後、地霊殿から出てきた霊烏路 空さんと火焔猫 燐さんに事情を説明すると、2人は気絶したさとりさんをがベッドに寝かせるために地霊殿の奥に消えた。

残された俺と魔理沙、勇儀さんとヤマメさん、パルスィさんとキスメちゃんは地霊殿の客室に案内してもらった。そして俺は勇儀さん達にゴーストについて聞かれたので答えた。

 

「へぇー? あんたがその仮面ライダーゴーストって奴だったんだねぇ。後で戦わない?」

 

「アンタは馬鹿? まずはさとりの安全とあのカメラ野郎への対抗策でしょ? 全く妬ましい……」

 

「で、旧都のこのどんよりとした雰囲気は何なんだぜ?」

 

魔理沙の疑問にヤマメさんが答える。

 

「どうやらあのカメラ男のせいだね。アイツが撮った物の内部は跡形も無く消えるんだってさ。それが物騒でみんな外に出ないようにしてるんだって」

 

物体の内部の消滅、それにあの時のフラッシュによる視界の制限。パワーとかじゃなくてテクニックだな。後はアイツの攻撃手段だ。それさえ分かれば対抗策は出来るはずなのに………ダメだな。怒りで考えが狂い始めてる。

 

「お姉ちゃん…………」

 

隣にいたこいしちゃんが突然泣き出した。こんな時どうすればいいのかと俺がオロオロしているとヤマメさんがこいしちゃんに近づき、頭を撫で始めた。

 

「どうしたんだい? こいし。いつものアンタらしくないよ?」

 

ヤマメさんがこいしちゃんに優しく問うと、こいしちゃんは大粒の涙を落としながら答えた。

 

「どうしてお姉ちゃんがあんな事にならなくちゃいけないの………? こいしが……こいしが第三の眼を閉じちゃったからいけないの? こいしが勝手にいなくなっちゃうからいけないの?」

 

そう言ってこいしちゃんはまた涙を零し泣き始めた。俺はこの子をさっきの無邪気な笑顔にする事さえ出来ないのか。俺は拳を握りしめ顔を下げ、自分の非力さを呪った。

 

「零さん。さとり様がお呼びです」

 

扉が開くと火焔猫さんが出てきて俺を呼ぶ。どうやらさとりさんの意識が戻ったようだ。こいしちゃんをヤマメさんに任せ、客室を後にする。

途中で勇儀さんとすれ違ったとき、『さとりを頼む』と言われたので、サムズアップを返すと勇儀さんは微笑んだ。

 

 

 

==========

 

 

 

「ここですか」

 

「はい。それではどうぞ」

 

地霊殿の部屋の中でも広く、そして綺麗に整頓された本棚、ここがさとりさんの部屋か。と周囲を見渡していると、ベッドに横になっているさとりさんが見えた。やはり体調が良くないように見えた。そんなさとりさんにどんな言葉をかければ良いか分からず、しばらく無言が続いていたが、さとりさんがやっと思い口を開く。

 

「……………私、怖いんです」

 

「怖い……ですか」

 

「はい。あのストーカーに私じゃない私を見られてるような気がして………すみません。勝手に呼んでおいて」

 

さとりさんが深々と頭を下げた。

 

「いえいえ! 俺は別に……」

 

顔を上げると、さとりさんの二つの目以外にあるもう一つの《眼》。それが俺を見透かすように見開く。どうやらあの眼で俺の心を読んでいるみたいだ。

 

「…………お人好しですね。貴方みたいな人は幻想郷では損しますよ?」

 

「ならそれで良いです。自分が損しても誰かが笑顔でいれば。」

 

五代さんだってみんなの笑顔を守るために戦ってたわけだし。それに自分が得する事なんて俺にはよくわからないから。誰かを助けれたらそれでいい。

 

「可笑しな人ですね。まるで小説のヒーローみたいですね」

 

「ヒーローみたいじゃないよ! ヒーローだよ!」

 

「フフフッ。…………じゃあ後はよろしくお願いします」

 

「はい! 俺に任せといてください!」

 

さとりさんの部屋からでると火焔猫さんがすぐ傍にいた。

 

「あの、ペットのあたいがこんな事言うのも変ですけど……さとり様を助けてください」

 

彼女が俺に向けた真っ直ぐな視線にはさとりさんを助けてくれ。という真っ直ぐな思いがあった。さて、この気持ちに答えなくては。

 

「ええ。もちろんですとも」

 

「! あ、ありがとうございます!!」

 

「いえ、当然ですから」

 

 

『キャァァァァァァァァァァア!!!』

 

さとりさんの部屋から叫び声が聞こえる。さとりさんに何かあったのか!? 隣にいた火焔猫さんとさとりさんの部屋に行くとそこには開いた窓と、風になびくカーテンだけだった。

 

 

 

==========

 

 

 

「お、おい!どうしたんだ零!」

 

「あのカメラがさとりさんを連れてそこの窓から逃げやがった!」

 

数分すると魔理沙達がやってきて、俺と火焔猫さんに状況の説明を求めた。そして説明すると勇儀さん達は苦虫を噛み潰した様な顔をし、こいしちゃんは再び泣いてしまった。

 

「お姉ちゃん………お姉ちゃん………」

 

「大丈夫! 俺が絶対助けてみせる! だから安心して!」

 

「グスッ………本当?」

 

「ああ!もちろん! だから元気だして!」

 

「……うん…………うん!」

 

こいしちゃんがいつもの調子を取り戻したところで窓の外を見ると、爆発音と共に戦闘が繰り広がっていた。

 

「うにゅー! さとり様を返せー!!」

 

外には霊烏路さんとカメラ裂魔、そしてカメラ裂魔に抱き抱えられたさとりさんがいた。

霊烏路さんはカメラ裂魔さらさとりさんを助けるために右腕の棒のような物から光線を出しているが、カメラ裂魔はその光線をカメラで撮ることによって光線を無効化し、光弾を発射し霊烏路さんにダメージを与えていた。

 

「うにゃあー! もう怒った! 核で爆発させるもん!」

 

「うわぁぁぁぁあ! やめてお空! さとり様がいるって!」

 

「え?」

 

『しめた!』

 

「ッ!? うにゅああああああああああああああ!?」

 

霊烏路さんが油断した瞬間、カメラ裂魔が光弾を連射する。それによって霊烏路さんに光弾が集中砲火され、霊烏路さんは倒れてしまう。

 

「おいお空! しっかりしろ!」

 

「お空! 大丈夫!?」

 

「だ、だいじょーぶ」

 

『さとり!お前のペットは弱すぎて話にならないな! だが安心しろ。俺がお前を守ってやるから………』

 

「ッッッ!!」

 

カメラ裂魔がさとりさんの耳元で囁くとさとりさんは再び気を失った。あいつ………さとりさんの気持ちをなんだと思って………!!

 

「おいお前! 何でそんなにさとりさんを追い詰めるんだ!答えろ!!」

 

カメラ裂魔に俺の疑問を問うとカメラ裂魔は狂ったように笑いだし、オレンジ色の単眼を奇妙な形にしながら俺に答える。

 

「フフフ…お前にはわからないだろうがな…じわじわ追い詰められて怯えたアイツの顔は最高だ!俺だけが知っている唯一の表情、そして俺だけに見せてくれる顔だからなぁ…ハハハハハハッ!!」

 

 

「………お前は……………お前だけは………………!!」

 

許さねぇ………さとりさんの苦悩を、勇儀さん達の心配を、こいしちゃんの涙を、全部無駄にしたこいつは………このクソカメラ野郎だけはッ!!

 

 

 

 

 

 

「 絶 対 に 許 さ ね ぇ ! !」

 

 

 

 

 

 

「【《霊魂》単眼の不思議なゴースト】」

 

淡々と呟きゴーストドライバーを転送させる。そしてニュートンアイコンをセットし、トリガーを引き、押し込む。

 

【アーイ!】【バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!】

 

「変身」

 

【カイガン!ニュートン!】【リンゴが落下!引き寄せまっか!】

 

ニュートンゴーストが周囲を飛び回り、トランジェント状態の俺に纏う。そして仮面ライダーゴースト・ニュートン魂に変身した。そしてカメラ裂魔の方に向き、左手をかざし、引力によってさとりさんを引き寄せ、地面に優しく寝かせる。

 

『貴様……よくも俺のさとりを………!!』

 

「人は物じゃない。そんな事も理解出来ないお前にはもう何もさせない」

 

左手の引力の出力を上げ、カメラ裂魔を超スピードで引き寄せる。そして右手の斥力でカメラ裂魔を殴り、反発させる。もう一度引力で引き寄せ、斥力で殴る。引力で引き寄せ斥力で殴る。引き寄せ、殴る。引き寄せ、殴る。引き寄せ、殴る。引き寄せ、殴る。引き寄せ、殴る。引き寄せ殴る。引き寄せ殴る。引き寄せ殴る。引き寄せ殴る。引き寄せ殴る。引き寄せ殴る。引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る引き寄せ殴る

引き寄せ殴る引き寄せ殴る

 

ふと気づくとカメラ裂魔の体はボロボロになっており、左胸部分のカメラレンズもヒビが入っていた。ならばこれで止めだ。

 

『グボハァ…………だ………誰か……………たす………け…………』

 

「お前に助けは来ねぇよ」

 

【ダイカイガン!】【ニュートン!オメガドライブ!】

 

斥力の右手で殴ると赤い衝撃波がカメラ裂魔を覆い、今までやっとの事で原型を保っていたカメラ裂魔の体は木っ端微塵に砕け散り、残ったのは何の変哲もないカメラだけだった。

 

【オヤスミー】

 

変身を解除し、カメラのファイルを見てみると、全て同じ女性の写真だった。ファイルの一枚目から最後の写真まですべてが1人の女性だった。どうやらこのカメラの持ち主はこの女性を盲目的に愛したのだろう。そのせいであんな裂魔が生まれてしまったのだろう。

 

「ん、んむぅ」

 

どうやらさとりさんが起きたらしい。駆け寄って体調を訪ねてみる。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ッ!? は、はい大丈夫です……………」

 

「どうしました? 顔が赤いですけど」

 

「い! いえ!何でもありません!」

 

? 明らかにさっきまでと違うが、さとりさんは一体どうしたんだ?

 

 

 

===== 三人称 side =====

 

 

 

仮面ライダーゴーストがカメラ裂魔と戦い、勝利を収めた数日後、人里に古明地姉妹がやってきた。

日頃、博麗神社での宴会以外には全くと言っていいほど地上に顔を出さない彼女達が何故人里に来たのか。と困惑を隠しきれていない人里の住人達。

そこに上白沢慧音が訪れ、『よく来たな。歓迎するぞ』と言ったところ、古明地さとりはこう言った。『零さんの家は何処でしょうか?』と。

上白沢慧音が 碧空 零 の家に案内すると零が出てきた。

 

「こんにちわ。慧音さん。ってさとりさんとこいしちゃんじゃないですか。」

 

「は、はい!えっと…こ、この前のお礼を、」

 

「お兄ーちゃん!」

 

「え?ちょ待ってこいしちゃん!俺は君のお兄さんじゃなくて!」

 

さとりが慌てながら言葉を繋げている最中、こいしは零に飛び込み、抱き締める。オロオロしながらさとりの方をみると頬を膨らませながら『帰ります』と一言だけ言った。そんな帰ろうとしているさとりに向かって『お茶ぐらい用意するから帰らないでー!!』と零が言った。

 

数分後に魔理沙がやってきて『お!修羅場か!?』と言ったことで事態が悪化してしまうという出来事があったがそれはまた別の話で。

 

 

 

【GHOST・・・『01 MUSASHI』『02 EDISON』『03 ROBIN HOOD』『04 NEWTON』】

 

【SPECTER・・・『12 NOBUNAGA』】

 

 

=====次回予告=====

 

 

「バイク……ってことはあれだね」

 

『俺の背中に乗ったからにはヘルメットを着けてもらおうか?』

 

「じ、自転車!?」

 

「……あんな甘い奴と一緒にするな!」

 

【レディゴー!覚悟!ドキ!ドキ!ゴースト!】

 

 

 

《第十一話「襲撃!第二の仮面ライダー!」》




カメラ裂魔の処刑シーンのアレ、元ネタあります。っていうかそのままです。斥力の使い方が間違ってると思うけど気にしないでください(震え声)

《名もなきA》さん、怪人ありがとうございました! なんかもういろいろすいませんでした!! 不満点がございましたら感想の方にお願いします!

さて、次回は《ホワイト・ラム》さんの『電動アシスト付自転車裂魔』です! そういえばこの小説にバイク登場してないですね。これじゃ仮面ライダーじゃなくてただの幽霊じゃねぇか!! さらにスペクターも本格参戦です!
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