今回の話はコメディ(笑)です。前回がシリアスだったのでコメディにしたいなー。と思ったらこのザマですよ……。ホワイト・ラムさんすいませんでした!
それではどうぞ。
地霊殿の一件から数日後、魔理沙の紹介で《魔法の森》と呼ばれる所にある《香霖堂》という場所に鈴仙さんと妖夢さんと一緒に来た。
鈴仙さん達も香霖堂を知ってるようで話を聞いてみると《ガラクタだらけの店》と言っていたが、今回はその店にバイクが置いてないか確かめるために来た。仮面ライダーにはバイクは必需品だからな。ゴーストも専用のバイク《ゴーストライカー》に乗ってるし。ん?ドライブ?RX? しらんよ。
「ついたぜー」
「……ガラクタだらけだな」
鈴仙さん達の意見はあながち間違ってはいなかった。というかどう考えてもその表現が正しかった。
なんだよこれ。店の前に福だぬきを置くのはわかる。だが何でレジを外に置く? これは店の中に置いて使うことで効果を発揮する物だぞ?
「じゃ、行きますよ零さん」
おいなんでお前らはこの背景につっこまない。こんなのボケの塊じゃねぇか。あれか?幻想郷なら仕方が無いのか?便利だな!なんでも『幻想郷だから』で論破出来るじゃねぇか!困るよ!外の人間どうすりゃいいかわかんないよ!
「おーす、香霖いるかー?」
「おや、随分と久しぶりだね魔理沙……今日の来店者は多いんだね」
この銀髪の人がこの店の店主か。よくもまあ、あれだけガラクタを集めたな。外も大概だが中はもっとひどいじゃねぇか。
仮面ライダーのマスコレが置いてあるのは良いとして、よりによってバトルドームを置くのはどうかと思う。そこのイケメンの店主が『ボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!』とか言ってたら笑えない。むしろ嘲笑う。
「で、今日要件があるのはそこの男の子かな?」
「察しが良くて助かります。俺は 碧空零 です。よろしく」
「うん。僕は《森近 霖之助》だよ。さて、なにを探しに来たのかい?」
ふむ。森近さんか。今後もこの店に来るかもしれないから覚えておこう(主にマスコレ目的)
それにしても見たところバイクはなくみたいだが……そもそも幻想郷の人間に『バイクはありますか?』とか聞いても『俳句?』とか言いそうだしな……。あ、おい魔理沙達が店の奥の方に……迷惑かけんなよー。
「バイクはありませんかね?」
「バイク……ってことはあれだね」
「あれ? 森近さんはバイクを知ってるんですね」
「霖之助で構わないよ。僕はちょっとした能力を持っていてね。その能力でアイテムの名前と用途がわかるんだ」
「へぇ……便利ですね……」
「そうでもないよ。使用方法がわからないからね。ほら、これだろう?」
「おー。大正解です。ありがとうございます」
うわー本物じゃん。これは確かホンダの……マシンウィンガーやサクラハリケーンとかに使われてた奴だよな。あんまりよく覚えてないや。
つーか俺、バイクの免許持ってないんだよな。どうしよう……。あ、ココ幻想郷だから関係なくね? うん。そうだろ。多少の騒音があってもバレないバレない。うんうん。
「済まないが乗ってるところを見せてくれないかな? 生憎僕は使用方法は分からないもんでね」
「わかりました。じゃあ外出ましょう」
「それなら奥にいる魔理沙達も読んだ方がいいだろう」
そうか。霖之助さんは名前と用途がわかっても使用方法がわからないのか。ならあんなガラクタまみれの店が出来ても仕方ないな。だって持ってても使えなかったら意味がないのだから。
正直、あれは店とは言わないと思うけどな。もはや物置だとおもう。
「おーい、魔理沙ー!」
「香霖! なあ、これって使えるのか?」
「ん?ああ。それはだね」
店の奥から魔理沙達が運んできたのは長方形のようなものだが……っておい!あれロケットランチャーじゃねえか!コマンドーで見たぞ!何であんな物騒な物が幻想入りしてんだよ! しかも霖之助さんも説明してないで早く封印しろよ!
「……それ絶対使うなよ」
「「「「何で?」」」」
幻想郷って怖い。
===== 三人称 side =====
人里に鬼の作った家がある。その家は最近幻想入りした幽霊、碧空零の家である。その家の前に1人の青年がたっていた。
彼は黒と青のジャケットを着ており、容姿は整っている。そして彼の手元には黒色のアイコンが握られていた。
おそらく彼は碧空零に用があったのだろうが、ココにはいない事を確認すると、その場を去ろうとする。その時_________
『チリンチリーン!!シャリンシャリーン!!俺は《電動アシスト付自転車裂魔》様だーッ!!』
青年は裂魔に遭遇した。その裂魔は自転車の車輪が2つ、それと背中に子供を乗せる為のシートが付いていた。そして電動アシスト付自転車裂魔は自転車のベルを鳴らした様な笑い声を出しながら人に近づく。
『お前に決ィ〜めた♪』
「や、やめろ! 俺に何する気だ!」
背中のシートに大人の男性を乗せ、四つん這いの様な姿になろうとする。すると車輪が腕と足に展開し、まるで自転車の様な姿になった。
『俺の背中に乗ったからにはヘルメットを着けてもらおうか?』
「う、うぉわぁぁぁぁあ!!」
どこからかヘルメットが転送され、シートに乗った男性の頭に装着される。それを確認した電動アシスト付自転車裂魔は人里を爆走する。ジャケットを着た青年は、裂魔スピードがどんどん加速していくにつれ、シートに乗せられた男性の顔が青くなっていくのに気づいた。
「おい」
『ァン? 何だテメェは』
青年は裂魔に声をかける。すると裂魔は加速しまくっていたスピードを1度止め、青年の方を向く。すると青年は腹部に手をかざす。すると炎とともに、一つ目のベルト、”ゴーストドライバー”が出現する。
そしてドライバーのカバーを開けて、先程手に持っていた黒色のアイコンのスイッチを押す。すると、黒色のアイコンから《S》の文字が浮かび上がる。そのまま開いているカバーの間にアイコンを落とし、カバーを閉める。
【アーイ!】【バッチリミロー!バッチリミロー!バッチリミロー!バッチリミロー!】
碧空零の変身する仮面ライダーゴーストとは違う待機音が流れ出す。さらにゴーストドライバーの目からはオレゴーストとは色違いの様な青と黒のゴーストが出てくる。
電動アシスト付自転車裂魔は謎の音声に驚き行動できずにいたが、青年の方が行動を起こす。右手をギリギリと握りしめ、そのままトリガー部分に手をかけ、引き、押す。
【カイガン!スペクター!】【レディゴー!覚悟!ドキ!ドキ!ゴースト!】
青年の体が不完全な状態、トランジェントに変わる。だが、トランジェント状態の姿も仮面ライダーゴーストとは少し違い、心電図の様な模様が書かれている。
そして先ほど出てきた黒と青のゴーストがトランジェント状態の青年に纏う。仮面ライダーゴーストの角が1本だったのに対してこの仮面ライダー、《仮面ライダースペクター》は二本の角を持つ。他にも仮面ライダーゴーストのオレ魂と違い、水色や青といった色が使われている。
『オイオイオイ! テメェがあの仮面ライダーゴーストかよ!』
「……あんな甘い奴と一緒にするな!」
そう言って仮面ライダースペクターは電動アシスト付自転車裂魔に突っ込む。するとゴーストドライバーの目の部分から何らかの武器が出現する。特徴は全体的に青く、先端にはまるで手を《パー》にした様な形になっている物で、名前は《ガンガンハンド》と言う。
『うおっと! 凄い殺気だねぇ! 流石に退散しますかぁ!』
「ッ! 待て」
仮面ライダースペクターは電動アシスト付自転車裂魔が逃げるのを阻止しようと攻撃する。しかしその攻撃は当たらず、電動アシスト付自転車裂魔はそのまま人里の外へ爆走した。
仮面ライダースペクターは『チッ』と短く舌打ちし、異空間から青いバイク、《マシンフーディ》を出した。そして電動アシスト付自転車裂魔を追うようにバイクを走らせた。
===== 零 side =====
うん……バイクに慣れた。いやー。なかなか楽しいもんだね。うん。これなら仮面ライダーって名乗っても大丈夫だろ。でも今までエセ仮面ライダーだったってことか……。そう考えると辛いね。
「なるほど! 素晴らしいものだね。このバイクは」
「いやー!カッコイイですね! 次、私に乗らせてくださいよ!」
「あ! ダメよ妖夢! 私が乗る!」
「んー。箒のがかっこいいと思うんだけどなぁ……」
箒は掃除するための物だろ、乗り物じゃねぇから。全く、幻想郷理論は俺には理解出来んよ。教育はどうなってんだか……。にしてもなんか人里の方が騒がしいな。何かあったのか?
「ちょっと向こうに行ってくる」
「おう。私達はもうしばらくここにいるぜ」
「あ、そうだ、霖之助さん。金はいくら払えばいい?」
「初回だから無しでいいよ。じゃあまた。」
な、なんて優しいんや霖之助はん……。心が広すぎるだろ! わかった!絶対もう一度ココに来てやるよ!そしてマスコレ買ってやるよ!霖之助さんがいい人過ぎて全俺が泣いた。
香霖堂から外に出るとバイクの走る音が聞こえてきた。おかしいな。バイクはそこに止めてあるのに。 俺が疑問に思っていると、森の中から________
『ヒューッ!! 危ねぇところだったぜ!………ん? 』
_________人を乗せて喋る自転車がいた。
「じ、自転車!?」
『ん?なんだお前』
いやいやいや!違うだろ!こいつ絶対裂魔だろ!自転車が喋るわけねぇだろ!流石にこれは幻想郷理論じゃねぇだろ!しかも背中に乗ってる人の顔が青いし、どうやらこの裂魔の仕業だな……。とりあえずスペルカード唱えとくか。
「【《霊魂》単眼の不思議なゴースト】」
『うぉっとっと……あー!そのベルト!まさかお前も!?』
弾幕で裂魔を後退させ、ゴーストドライバーを手元に転送すると、裂魔が驚いた様な声を出し何か喋っている。
よくわからんが隙が出来たなら早めに変身を終わらせておこう。まあ一応こいつが何者か聞いておくか。
【アーイ!】【バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!】
「よくわからんが……お前……何もんだ?」
『何もんだとぉ!?よく聞け俺様は電動アシスト付自転車裂魔様だ!!』
「……え?名乗るの?」
『え?』
「え?」
【カイガン!オレ!】【レッツゴー!覚悟!ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!】
世界一ダサい変身になってしまった。これもゴルゴムの乾巧ってのが変身するディケイドの仕業なんだ。ユグドラシル絶対許さねぇ! しかもすっげぇ名前長ぇ!!
「名前長くね?」
『名前が長いだとぉ!?……気にしてるんだ……あんまり言うなよ……』
「………何かごめん」
『言うな。悲しくなる……』
裂魔も苦労してるんだな……ごめんな。お前の気持ち分かってやれなくて。俺空気を読むのちょっと苦手でさ。こんな俺でも戦ってくれるかな。
『………お、お前が噂に聞く仮面ライダーゴーストだな!亡くなっていった仲間達のためにも敵取らせてもらうぜ!!』
なんでだろう。あの電動アシスト付自転車裂魔の目から涙が流れてるような気がする。ごめんな。いや、本当に。あれ?なんでだろう俺の目から汗が……。
「おう!かかってきやがれ!【《霊魂》四段変形オメガウエポン】ッ!!」
分かった!お前の本気に付き合ってやるよ!かかってきやがれ電動アシスト付自転車裂魔!お前の力、俺に見せつけてみやがれ!!
「うりゃぁあ!!」『どるぁぁぁあ!!』
電動アシスト付自転車裂魔が車輪を使って攻撃を防いだ。へぇ。そんな使い方もあるのか。ならこっちもガンガンセイバーをナギナタモードに変え!振り回して攻撃する。
「これならどうだッ!!」
しかし電動アシスト付自転車裂魔はひょいひょいと躱していく。それどころか車輪を使って少しづつ俺にダメージを与えてくる。
「な、何ッ!?」
『お前に足りないものそれは__情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ、そして何よりも__速 さ が 足 り な い !!』
く、クーガー兄貴ィ!! 違う!アイツは自転車だ!兄貴じゃねぇ!! 雰囲気で流されてた! でもアイツは確かに速い!なら………バイクだ!!
「これだぁぁぁ!!」
『へぇ!!俺とスピードバトルと洒落込むか! イイぜ!!』
目には目を。歯には歯をスピードにはスピードだ!行くぜ電動アシスト付自転車裂魔!!ライディングデュエルアクセラレーション! さぁ、ひとっ走り付き合えよ!!
===== 三人称 side =====
『アシスト全開!!俺のスピードに付いてこれるかな?』
「俺だって仮面ライダーだ!負けるわけにゃ行かねぇ!!」
仮面ライダーゴーストこと、碧空零は敵である電動アシスト付自転車裂魔とスピード対決をスタートしていた。しかしその後から追跡するものがいた。
青いバイクを動かす、二本の角を持つ幽霊戦士、仮面ライダースペクター。先ほど碧空零の聞いたバイクが走る音と言うのは彼のマシンフーディの事だ。
彼もまた電動アシスト付自転車裂魔を倒しにこの魔法の森に来ていたのだが、方向音痴だったため、音を頼りに追跡していたのだ。
「うおぉ!?」
『ま〜たテメェか!! 二対一は不利だな……逃げるか……!!』
「あ!待ちやがれ!!」
仮面ライダースペクターが2人の前に出るようにバイクを走らせると、電動アシスト付自転車裂魔は仮面ライダーゴーストと仮面ライダースペクターが仲間と勘違いし、二対一は不利と判断して逃げたので、この場所には二人の仮面ライダーしかいなかった。
「お前……ノブナガゴーストを返せ!!」
仮面ライダーゴーストはバイクからおり、仮面ライダースペクターに掴みかかる。すると仮面ライダースペクターはゴーストの手を払いのけパンチを喰らわせる。
そしてノブナガゴーストアイコンを取り出しスイッチを押す。すると《12》の文字がノブナガゴーストアイコンから浮かび上がる。そしてスペクターゴーストアイコンと入れ替え、トリガーを可動させる。
【アーイ!】【バッチリミロー!バッチリミロー!バッチリミロー!バッチリミロー!】
【カイガン!ノブナガ!】【我の生き様!桶狭間!】
「っ!ならいい!力ずくで取り返してみせる!!」
スペクターの体がトランジェント状態に戻り、ゴーストドライバーからは戦国武将の様なゴースト、ノブナガゴーストが現れ、そのままスペクターが纏う。
するとマスク部分には火縄銃をクロスしたようなデザインとなっている《仮面ライダースペクター・ノブナガ魂》へと変身し、ゴーストドライバーの目の部分からガンガンハンドを出す。そしてポンプアクションで銃モードに変える。
【カイガン!エジソン!】【エレキ!ヒラメキ!発明王!】
ゴーストの体もトランジェント状態になり、ゴーストドライバーからエジソンゴーストが出現し、ゴーストに纏う。これにより仮面ライダーゴースト・エジソン魂へと変わる。そしてゴーストはそのままトリガーを部分に手をかける。
【ダイカイガン!】【エジソン!オメガドライブ!】
「先に言っておく。お前は甘い」
「んだとぉ!!」
【ダイカイガン!】【ガンガンミロー!ガンガンミロー!ガンガンミロー!ガンガンミロー!】
ゴーストがダイカイガンを発動し、右足に雷を集めつつ中へ浮かぶと、スペクターがゴーストを挑発し、ガンガンハンドのアイコンタクトを発動させる。するとガンガンハンド・銃モードがスペクターの横に出現し、横にズラーッと並んでいく。その数は1度には数え切れないほどの数で、それぞれがアイコンタクトをした状態になっている。
「おりゃあぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
中に浮いていたゴーストがスペクターに向かって雷を纏ったライダーキックを発動させる。そして、スペクターはガンガンハンドのトリガーを引き、ダイカイガンを発動させる。
【オメガスパーク!】
スペクターの横に並んだガンガンハンドが全てダイカイガンを発動し、ライダーキックを発動しているゴーストを狙い打つ。当然ゴーストは銃弾で撃ち落とされ倒れる。そして変身も解除され、エジソンゴーストアイコンが落ちる。
「あ……ぐあぁっ……」
「無様だな」
スペクターは落ちているエジソンゴーストアイコンを取ろうとするが、変身を解除された零は手を伸ばし、エジソンゴーストアイコンを守ろうとする。
しかしスペクターは手を踏み、零を痛めつける。そしてエジソンゴーストアイコンを取り、その場を去る。その場に残った零は自分の無力差を呪い、自身を無くしたかのように俯き_____
「………畜生。」
________悲しみの言葉を零した。
【GHOST・・・『01 MUSASHI』『03 ROBIN HOOD』『04 NEWTON』】
【SPECTER・・・『02 EDISON』『12 NOBUNAGA』】
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「私と君との仲じゃないか」
「……俺……甘いのかな……」
『野郎!!轢き殺してやる!!』
「邪魔をする奴は誰であろうと許さない」
【ピラミッドは三角!王家の資格!】
《第十二話「激走!森林のバイクチェイス!」》
結局最後はシリアス!むしろシリアル!どうなのこれ…?
ホワイト・ラムさん。こんな感じでよろしかったでしょうか?「活躍できてない。やり直し」などご要望がございましたらお願い致します。
今回ホントに電動アシスト付自転車裂魔の特性生かしきれてない……じ、次回こそは……。
それにしてもスペクター。カッコよかったですね。必殺技が予想の斜め上を行ってましたけど、アレはアレでいいんじゃないですかね?むしろ好きです。
それでは。