東方霊眼魂   作:壁画(笑)

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カーチェイスという言葉があるならバイクチェイスという言葉もあるだろう・・・多分。
今回はシリアスとコメディがまざった感じになっております。あんなに悩んでいた零くんがすっかり元気にツッコミしてる怪奇現象が起きていますがこれも乾巧ってやつの仕業なんだ。

それではどうぞ。


第12話 「激走!森林のバイクチェイス!」

 

「……畜生。」

 

幻想郷、魔法の森の中にて、一人の少年、仮面ライダーゴーストこと 碧空 零 は俯き、言葉を零した。

先程まで電動アシスト付自転車裂魔との壮絶なレースを繰り広げていたが、突如謎の仮面ライダーの邪魔が入り、電動アシスト付自転車裂魔は逃走。その場に残ったのは 零=ゴースト と 謎のライダー=スペクター この二人だった。

スペクターは以前ゴーストから奪ったノブナガゴーストアイコンを使い【ノブナガ魂】 に、ゴーストは【エジソン魂】 にゴーストチェンジし、それぞれ必殺技を撃つ。しかしゴーストはスペクターの必殺技に破れ、エジソンゴーストアイコンを奪われたうえ、スペクターは『無様だな』と言う言葉を残した。

 

零はスペクターと初めて会った時の事を思い出す。メトロノーム裂魔と戦っていた時の事だ。

メトロノーム裂魔は人里の一人の少年の願いを叶え、ノブナガゴーストを生み出し悪用しようとしていた。【ニュートン魂】などの活躍もあり、メトロノーム裂魔の計画を阻止する事が出来た。そして零は少年の願いからノブナガゴーストを生み出し、共に戦おうとアイコンにしようとする。

しかしそんな時現れたのが先程の《仮面ライダースペクター》だ。スペクターは零の生み出したノブナガゴーストを奪い、ノブナガゴーストアイコンを生み出した。その光景に零は絶句した。そしてスペクターは零に声をかける。

 

『覚えておけ。お前は甘過ぎる』

 

そう言ってスペクターは去っていった。これがゴーストとスペクターの初の邂逅というわけだが、零は納得が出来なかった。

何故俺の他に仮面ライダーがいるのか、何故俺が生み出したノブナガゴーストを奴は奪ったのか、多大な疑問を解消すべく例の《自称協力者》に連絡する。しかし彼女から返された答えは『仮面ライダーは一人ではない』という事だけだった。

 

「……俺……甘いのかな……」

 

零の小さな声でポツリと呟いた言葉に答える者はその場にいなかった。自分で自分を考える事に疲れた零はその場で寝転がった。

しかし、零は気付いていなかった。空中を飛んでいるコンドルデンワーに。そしてそのコンドルデンワーを通じ、零の様子を見ている者がいた事を。

 

 

 

 

 

『確かにお前は甘いし弱い。だからこそ強くなる価値があるってものだ。』

 

 

 

===== 三人称 side =====

 

 

 

人里の外、妖怪が出てしまうかもしれないような道を一人の青年が歩いていた。彼は黒と青のジャケットを着ている。彼こそがスペクターに変身する青年である。

何の目的で行動しているか。何故、英雄のアイコンを集めているのか。一切が不明の存在である。

 

「久しぶりだな、さっきは私の裂魔を助けてくれてありがとう。」

 

道を通っているジャケットの青年に金髪の青年が話しかける。ジャケットの青年は金色の髪の青年に呆れたような目を向け、口を開く。

 

「………何時まで裂魔を使ってる気だ」

 

「フフフ……相変わらず辛辣だねぇ……だったら君に手伝って欲しいね。私と君との仲じゃないか」

 

「………済まないが今は無理だ」

 

金髪の青年は怪しげな笑みでジャケットの青年に語りかける。反対にジャケットの青年は冷酷で無表情な顔で答える。

そしてジャケットの青年は『話にならない』と言いたそうな顔でその場を去ろうとする。すると金髪の青年が呟く。

 

「英雄アイコンねぇ……そんなに大事なものなのかい……?」

 

金髪の青年が呟いた言葉に、ジャケットの青年は動きを止め金髪の青年を睨みつける。しかし既に金髪の青年はそこに影も形も無かった。そしてジャケットの青年は再び歩きはじめた。

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

謎の仮面ライダーとの戦いでエジソンアイコンを奪われた後、俺はバイクを押しながら香霖堂に戻った。さっきの戦いでボロボロになった俺を見て四人は心配したが、俺は何でもないと言って家に帰ろうとしていた。

 

「………今、あの事を言ったら周りの皆に頼る事になる……ここからは俺一人で頑張らなきゃ」

 

いつ妖怪に襲われても可笑しくないような道をボロボロの体で歩いてるんだ。これは家につくまでに生きていまれるかも心配だな……

それにしてもあの仮面ライダーは何だったんだろうか。自称協力者も教えてくれないし、なによりも強い。今の俺では太刀打ち出来ないだろうな。

そんなことを考えていると突然目眩がしてくる。やっぱり今の状態じゃ倒れるだろうなぁと思いながら体を重力に任せて倒れる。意識を失う寸前に金髪の女の子が見えた

 

 

 

===== アリス side =====

 

 

 

道端で変な機械と共に倒れている少年を見つけた。ボロボロの体でこの魔法の森を歩いてきたんだ。森の瘴気に当たって倒れてしまったのかもしれない。すぐに手当しなければ。

あの機械の塊は人形達に動かしてもらい、私は少年の応急処置をしておく。こういう時、永遠亭の兎がいればもっと早くできるのでしょうけど、私にはそんな技能はない。

少年をよく見てみると、外の世界の人間が着ているような服、それと少し透けている様な体、そして整っているが、少し幼さを感じさせる顔。ハッキリ言って顔はタイプである。で、でも別に下心で助けたわけではなくて………。

 

「ん………ハッ!」

 

少年が飛び起きる。彼の顔をじっくりと見ていた瞬間に起きられると心臓に悪い。二つの意味で。少年はまるで物珍しそうに周囲を見渡すと私に気づく。

 

「あ、もしかして俺が倒れるときにいた」

 

「気づいてたのね。私は《アリス・マーガトロイド》貴方は?」

 

「俺は 碧空 零 。助けてくれてありがとう。」

 

彼が笑顔で答える。あ、カッコイイ。と内心ドキドキしながら軽く話を進める。

どうやら彼は幻想入りしてきた外の世界の人間で、裂魔に殺されて幽霊状態でこの幻想郷に来たらしい。なんだか壮絶なストーリーだな。と思っていると彼が『自分に手伝えることはないか』と聞いてきた。

 

「なら…………やっぱりいいわ。お礼だけで十分よ」

 

「そう? ならいいんだけど……じゃ、またね」

 

彼はそう言って家の外に出た。窓から見ると、あの機械の塊に乗って森の中を駆け抜けていった。

私はその姿を見て安心し、椅子に座る。すると上海達が私に寄ってくる。その顔はどこか不安なようで、優しく撫でてあげると笑顔で周囲を飛び回る。

 

「そうね……これは私の問題だもの。他の人を巻き込んじゃいけないわよね」

 

そう言って私は机の上にある目玉のような道具、《裂魔アイコン》を取り、外に出る。

そして空中にばら撒くと、眼魔アイコンはそれぞれの方向に飛んでいき、その場には私と人形達が残されていた。ふと気づくと私の目からは涙が零れていた。

 

 

 

「……私がこれをしなくちゃ皆がアイツらに殺されちゃうから……そうならないためにも………」

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

さっき魔法の森の中で倒れていたところを助けてくれたアリスさんと別れ、森の中を進んでいく。なんだかアリスさんの表情は悲しそうな顔だったけど大丈夫だろうか……不安に思いながらも先に進む。すると何処からかチリンチリンと音がする。

 

「この音は………」

 

『よぉ! また会ったなゴースト!』

 

やはり自転車のベルの音だったか。再び俺の目の前に現れた電動アシスト付自転車裂魔の背中のシートには新しい人が乗せられていて、その人の顔も真っ青になっていた。

俺は攻撃を警戒しつつスペルカードを取り出す。

 

『オイオイオイ! 俺はちょっくら交渉に来ただけなのに警戒すんなって!』

 

「何のようだ!」

 

『簡単だ!俺とお前で………………………レースをしようぜ!!』

 

「右ストレートッ!!」

 

『ゴボハァ!? ふざけんなテメェ!コッチは真面目にやってんだよ!』

 

それは真面目じゃねぇ。どう考えてもふざけてんだろ。

 

『俺が勝ったらもうちょっと暴れさせてもらう! そしてお前が勝ったら俺をぶっ倒せ!それでいいだろ!』

 

「よくわからんがいいだろう!!」

 

正直、このレースって意味あるのか?どう考えてもアイツがレースしたいだけだと思うの。まあやるって言ったからにはやらなきゃなんないよな……

 

「【《霊魂》単眼の不思議なゴースト】!!」

 

【アーイ!】【バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!】

 

『お! やる気になったか!じゃあ行くぜぇ!!』

 

「やるからには本気だ! 変身!」

 

【カイガン!オレ!】【レッツゴー!覚悟!ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!】

 

「行くぞゴーストライカー!」

 

俺はバイクを走らせ魔法の森を駆け巡る。多分レース用のコースなんて無いだろう。なら俺はこのバイクで駆け抜けてあいつを追い越せばいいんだ。

覚悟しろよ電動アシスト付自転車裂魔。こっちはテレビで仮面ライダー達がバイクで戦う姿を見てるんだ。そう簡単には負けねぇ!

 

『鈍いな!!そんなんじゃ轢いちまうぜ?』

 

「負けてられっかよッ!!」

 

次々とスピードを上げ、加速し続ける電動アシスト付自転車裂魔。スピードが上がれば上がるほど、シートに乗っている人の顔からドンドン生気が無くなっていく。やっぱりあの後ろの人がアイツの加速の理由か。近づいてあの人を助けなければ。

 

「うりゃぁあ!!」

 

『後ろに乗ってる奴を狙ってんだなぁ! 残念だがお見通しだぜぇ!!』

 

シートから触手のようなもの、いやシートベルトが飛んでくる。まるでそれぞれが意思を持っているかのように動く。この攻撃に当たれば減速しアイツとの差が広がってしまうな……ここは一度スピードを落とそう。

 

『おおっとぉ!? そんなに遅かったら俺にゃあ追いつけないぜぇ!?』

 

「気にすんな! 俺には俺の考えがある!!」

 

『何ィ?っておおっと!!道が悪いな……安全運転で行くか……』

 

電動アシスト付自転車裂魔はどうやら道が悪くて減速しているようだな。ちょっと危ないが今なら……

 

「行けェェェェェェェェェエ!!」

 

『な、何ィィィ!?』

 

悪いがお前が減速しているうちに距離を縮めるために見計らっていたがチャンスは今しかなかった。思いっきりアクセル全開で加速し抜かしてやったぜ。電動アシスト付自転車裂魔も悔しそうな顔を浮かべている。

 

『野郎!!轢き殺してやる!!』

 

「ガハァッ!!」

 

後ろから電動アシスト付自転車裂魔の車輪での攻撃を受けた俺はバイクから落ち、その場を転がる。背中が痛いがなんとか反撃するしかない。

 

「お前の攻撃なんてニュートン魂があれば恐くねぇ!」

 

『させるかよぉ!!』

 

「アグァ!!」

 

シートベルトでの攻撃を受け、後ろに吹っ飛ばされる。倒れた事によってニュートンアイコンを遠くに落としてしまい、拾おうと動こうとすると、首元にシートベルトが突きつけられる。

 

『動くもんならテメェの命はねぇぞ……!』

 

「グッ………!!」

 

このままではこっちが何も出来ずに向こうの攻撃を受け続ける……圧倒的に不利……! ニュートンアイコンまでの距離もあるし……エジソンアイコンがあれば遠距離から攻撃できるのに……今はあのライダーに奪われてる。このままじゃ負ける!

 

「やはりお前は甘い……」

 

そう言いながら森の中から一人の青年が現れる。青年は黒と青のジャケットを着て、腹部にはゴーストドライバーがある。青年はそのゴーストドライバーのカバーを開く。まさかアイツがあの仮面ライダーなのか……!?

青年は黒いアイコンを手に取りスイッチを押す。すると《S》のマークが浮かび上がる。そのまま開いているカバーの間にアイコンを落とす。そしてポーズを取りながらカバーを閉める。

 

【アーイ!】【バッチリミロー!バッチリミロー!バッチリミロー!バッチリミロー!】

 

俺のゴーストドライバーとは違う待機音が流れ、ゴーストドライバーの目からはオレゴーストに似たようなゴーストパーカーが出てくる。この効果音は聞いたことがある。あの時、謎の仮面ライダーがノブナガ魂にゴーストチェンジした時に流れた待機音と全く同じだ。

 

「やっぱりお前が……!」

 

「………変身」

 

右手を南光太郎のようにギリギリと握りしめる。そしてトリガー部分を握り可動させる。

 

【カイガン!スペクター!】【レディゴー!覚悟!ドキ!ドキ!ゴースト!】

 

「や、やっぱり……!!」

 

オレゴーストに似たゴーストパーカーをトランジェント状態の謎のライダーが纏う。

二本の角、水色のマスク、心電図のようなペイントがされてある身体……間違いないコイツがあの仮面ライダーだ。それにしてもあの青年一体何者なんだ………?

そう考えていると謎のライダーはニュートンアイコンに近づこうとしている。まさかまた俺のアイコンを奪うつもりなのか!?

 

『よぉ!スペクター! 旦那から聞いたぜ? 俺を助けてくれたんだってなぁ!? 』

 

何? あの仮面ライダー……スペクターは電動アシスト付自転車裂魔に協力していたのか? それなら尚更アイコンを取らせるわけにはいかない……!

ふとスペクターの方を見ると電動アシスト付自転車裂魔の事を無視しニュートンアイコンを回収しようと歩いていた。

 

『無視すんなやゴラァァァ!!』

 

「うぐぁっ!!………どうやら俺の邪魔をしたいようだな」

 

電動アシスト付自転車裂魔は車輪でスペクターの背後をとり攻撃する。その事にスペクターは怒ったのか電動アシスト付自転車裂魔に攻撃しようと変な武器を取り出す。俺がエジソンアイコンを奪われた時に使っていた武器だ。あの時は手の先がグーだったが今はパーになっている。

 

『ふん! そんな攻撃この電動アシスト付自転車裂魔様のスピードの前では無意味無意味ィ!!』

 

「ならば………!!」

 

スペクターの武器の攻撃を持ち前のスピードで躱す電動アシスト付自転車裂魔。ここでスペクターは攻撃方法を変えようとエメラルドグリーンのアイコンのスイッチを入れる。すると《11》の文字が浮かび上がる。俺の知らないアイコンだと!?

 

【アーイ!】【バッチリミロー!バッチリミロー!バッチリミロー!バッチリミロー!】

 

【カイガン!ツタンカーメン!】【ピラミッドは三角!王家の資格!】

 

ゴーストドライバーからツタンカーメンのような冠を付けたゴーストパーカーが現れ、トランジェント状態のスペクターが纏う。ツタンカーメンという音声からおそらくあれはツタンカーメン魂なのだろう。

そしてあのグーパーの武器を構えると、黒色のコブラのようなものがスルスルとグーパー武器に登り変形する。そして武器の先端をグーにする。すると武器が鎌のようになった。

 

【ダイカイガン!】【ガンガンミロー!ガンガンミロー!ガンガンミロー!ガンガンミロー!】

 

スペクターの後ろにエメラルドグリーンの目の紋章が出現し、スペクターに吸い込まれていき、鎌の武器にエネルギーが集中する。そしてスペクターは斬撃を飛ばし電動アシスト付自転車裂魔に当てる。すると電動アシスト付自転車裂魔の背後にピラミッドのような物体が出現し、電動アシスト付自転車裂魔が吸い込まれていった。

 

「邪魔をする奴は誰であろうと許さない」

 

【オメガファング!】

 

『ぐぉあぁァぁぁぁぁぁぁぁあ!!』

 

電動アシスト付自転車裂魔はピラミッドの中で爆散した。そして電動アシスト付自転車裂魔に乗っていた人はピラミッドから落ち、そのまま気を失った。

 

【カイガン!スペクター!】【レディゴー!覚悟!ドキ!ドキ!ゴースト!】

 

スペクターはスペクターアイコンを使い元に戻り、ニュートンアイコンを拾う。そしてこちらを向き、ドライバーのトリガーを可動させ、オメガドライブを発動させる。

このままではやられると思った最後の力を振り絞りオメガドライブを発動する。

 

「お前は邪魔だ……潰しておく……!」

 

「俺のニュートンアイコンを返せ……!」

 

【【オメガドライブ!】】

 

「おりゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

「ハァッ!!」

 

俺にはオレンジ色の、スペクターには水色の目の紋章が出現し、それぞれに吸い込まれていく。そして右足に力を集中させ、相手にライダーキックを当てる。

オレンジ色と水色。二つのエネルギーがぶつかり合う。そして最後に立っていたのは______

 

 

 

「だからお前は弱い」

 

 

 

______スペクターだった。

 

でもお前の負けだぜスペクター。言うなれば試合に勝って勝負に負けたってやつだ。なぜなら俺はお前から”ニュートンアイコンを取り返していた”んだからな。その事に気づいたスペクターは悔しそうに右手を握りしめていた。

 

「…………まあ良い。お前から英雄アイコンはいつでも奪える」

 

「ハッ!言ってろよ!」

 

その場を去っていくスペクターを見届けた後、俺は文字通り全ての力を使い切りその場に倒れる。この後、霖之助さん達に倒れているのを見つけられるまで数時間ほどかかった。

 

 

 

===== スペクター side =====

 

 

 

「”邪魔をする奴は誰であろうと許さない”………か。君らしい」

 

ゴースト= 碧空 零 からニュートンアイコンを奪い損ねた後、俺は人里の裏路地を通っていた。すると金髪のアイツが話しかけてきた。コイツは何度も俺に協力を要請している。俺はしないと何度も言っているのに、だ。

 

「フフ、まあ良い。魔法の森には頼んでおいた人が準備しておいているはずだ。計画に支障はないよ……」

 

そう言ってアイツは去っていく。確かに魔法の森には裂魔アイコンがばらまかれていたな。だが俺の気になるのはその事じゃない。

アイツが頼んだ? アイツは自らで計画を進めるタイプだ。決して誰かに頼ろうとはしない。もし本当に頼んだとしたら”本当に信頼しているやつに頼んだ”または”恐怖で従わさせた”かのどちらかだがアイツの事だ。後者だろう。

しかし 碧空 零 はこの事に気付いていないだろう。ならば俺はアイツから英雄アイコンを奪い早く15個集めなければならない。俺の敬愛する”彼女”のためにも………。

 

 

 

「………待ってろよ。」

 

 

 

===== ??? side =====

 

 

 

「さてと、零がスペクターに本格的に接触したか。ならばそろそろ零を強くさせないとな」

 

「その為に俺の分身でも送っておくか。………分身作るの結構痛いんだけどなぁ。まあいいか。」

 

「よし、行くぞ…………ひゃん!………俺らしくない声が出たな。でもなんとか分身は作れたしOK」

 

「じゃ、零を頼んだぞ。俺の分身………えーっと名前は………《ユルセン》」

 

 

 

【GHOST・・・『01 MUSASHI』『03 ROBIN HOOD』『04 NEWTON』】

 

【SPECTER・・・『02 EDISON』『11 TUTANKHAMEN』『12 NOBUNAGA』】

 

 

=====次回予告=====

 

 

「夢の中に現れるピエロ?」

 

『お前、強くなりたくないか?』

 

「でも今はハッピーじゃないっていうか……」

 

『次は〜えぐり出し〜、えぐり出し〜ヒヒッ♪』

 

「…………ああ。俺は強くなりたい。」

 

 

 

《第十三話「悪夢!殺人欲の道化師!」》




皆様は思ったかも知れません。『なんでこの小説にはユルセンが出ないの?』と………。ついに出ますよ。それとアリスさんは悲劇のヒロインです。………多分。

《ホワイト・ラム》さん、怪人ありがとうございました! 私としてはバイクチェイスや名前に関してなどやりたい事はやったつもりです。「おい、全然出来てねぇぞ。もっとしっかりやれ」などご意見がございましたらお願いします! 色々すいませんでした!

さて、次回、次々回は《ライダーファイター》さんの考えた『猿夢裂魔』です。カメラ裂魔とはまた違った残虐性をもった怪人にどう挑むのか。私としてはどうやってベートーベン魂を出すかが不安でございます。

それでは次回も頑張らせていただきます。
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