あのバイオレンス感……出せてない気がします……。いや!次回で本気出すから!本当ですから!(白目) ライダーファイターさんすいませんでした!
「夢の中に現れるピエロ?」
「そう!そうなのよ!」
電動アシスト付自転車裂魔との一件、そしてスペクターとの邂逅から数日後、魔理沙からの紹介でプリズムリバー三姉妹の内、『メルラン・プリズムリバー』さんと『リリカ・プリズムリバー』さんが来た。
何でも三姉妹の夢の中に不気味なピエロが現れるらしく、金縛りをしてじっくりと痛ぶるらしい……。だが夢から起き上がると自分の体は五体満足でなんともないとの事。
「一種の悪夢ですかね?」
「で、ここからが本番! その悪夢のせいかは知らないけど最近ルナ姉が変なのよ!」
妖夢さんが悪夢だろうかと推測すると、机を叩いてメルランさんが意見を述べる。どうやらメルランさん、リリカさんの姉の『ルナサ・プリズムリバー』さんの様子がおかしいとの事。
具体的に言うと何も言わず一日中作曲に没頭したり、メルランさん達が話しかけると「邪魔しないで」と言い、また作曲に没頭するらしい。
俺が「姉妹関係が上手くいってないのか?」と聞くと全然そんな事はなく、むしろ仲のいい姉妹らしい。だからこそ突然こんな事になったのが心配らしい。
「って言ってもルナサ姉ちゃんは元から暗いって言うかなんて言うか……でも今度はなんかおかしいんだよね〜」
「そうそう! いつもルナ姉は暗いけど私達と話してる時はすっごくハッピーだもん! でも今はハッピーじゃないっていうか……」
リリカさんの話によると、ルナサさんは元から性格は明るくないらしい。後で魔理沙に聞くとルナサさんは『鬱の音を演奏する程度の能力』を持っているらしい。そりゃ確かに暗い性格になっちゃいますわな。
ただ先程の通り姉妹関係は良く、演奏会も誰かがいないと成り立たないというぐらいに互いを信頼しあっている。
「とりあえず会ってみなきゃわかりませんね。案内してくれますか?」
「はいはーい!じゃあついてきてねー!行っくよー!」
なんて言うんだろうか、この姉妹達がどんな性格をしてるかもう分かった気がする。ルナサさんは暗く、メルランさんは明るい、リリカさんは二人の調整役って感じだろうな……俺の独断と偏見だけど。
外に出ると人里の広場で一人の道化師が手品を見せていた。幻想郷にもピエロっていたんだな。にしてもピエロか……あの人なんか怪しいなぁ……。気のせいか?
ふと横を見ると二人がピエロの男に手を振っていた。何?知り合い?
「久しぶりだね!ピエロさん!」
「どう?どう?元気してた?」
「ヒヒヒッ♪ ああ勿論だとも元気だよ〜」
怪しすぎる。このピエロの男絶対なにか隠してるだろ。笑い方といい、その邪悪な笑といい、コイツ怪しいな……。
ん?何だこの人、腰にショッカーのエンブレムが……まさかね。コイツがショッカー戦闘員なわけないでしょ。
「ヒヒヒッ♪ 君は初めて会うねぇ」
「………よろしく」
とりあえず警戒しとくに越した事はない。夢の中のピエロといいコイツといい、もしかしたら関係性があるかもしれない。だが確信は持てない。ならば保留ということにしておこう。
「じゃーね!ピエロさん! バイバーイ!」
「さよならー」
「ヒヒヒっ♪ それじゃあね………イヒヒヒヒヒッ」
________ピエロは邪悪な笑みを浮かべていた
===== 三人称 side =====
霧の湖の近く、紅い建物が遠くに見える位置に建つ古びた洋館、その名も『廃洋館』。この建物には演奏隊として有名なプリズムリバー三姉妹が住んでいる。
そしてその廃洋館に零、妖夢、鈴仙、そしてメルランとリリカが向かっている。最近可笑しくなってしまったルナサ・プリズムリバーを一度見るために来たのだが、
(零さん。先程の道化師、気配からしてかなり怪しいですよ。)
(やっぱりか。でも今は証拠が無いし、犯人とは言えないんだよな……)
(アイツの波長も何か可笑しかった。まるでブレが無くて変だった)
(でも今はルナサさんの方が先だ)
零、妖夢、鈴仙は先程あったピエロの事が気になっているようだ。零はピエロの邪悪な笑みを、妖夢はピエロの気配を、鈴仙はピエロの不可思議な波長を、それぞれ疑っているようだ。
しかし今は頼み事をしてきたメルラン、リリカのためにもおかしくなってしまったルナサの原因を探る事にした。
「? この音は……」
「ルナ姉のヴァイオリンだね……」
綺麗な音楽が廃洋館中に響き渡る。まるで心に響くような音で、気持ちが安らぐような音だった。しかし、鈴仙と妖夢は耳を塞いでいる。一体どうしたのかと、零が聞いた。
「どうしたんだよ二人とも」
「ルナサさんの演奏を聞くと何もやる気が起きなくなって鬱になるんです!」
「そんな!いい曲じゃないか!…………ってあれ?」
零は気持ちが落ち着いていた状態だったがだんだんやる気が起きなくなってきた。そしてネガティブな事を考えて鬱になってしまった。
「もういいよ………アイコンも………スペクターも…………どうでもいい…………」
「うわぁぁぁあ! り、リリカさん!手遅れになる前に演奏をッ!!」
「はいはーい。じゃ、行っくよー!」
リリカはどこからともなくキーボードを出現させ、音を奏でる。彼女の能力は『幻想の音を演奏する程度のの能力』というもので、ルナサの奏でる『鬱』、メルランの奏でる『躁』。この二つを聞きやすくする能力である。彼女がいなければルナサとメルランの音は通常では聞けない。
「あー。あの音聞くとネガティブになるわけね」
「そ。でもルナ姉が一日中演奏してるから周りに立ち寄る人が欝になっちゃって大変なの」
「とりあえず行ってみますか」
二階に上がりルナサがいる部屋へ行くと、そこにはルナサの他に別の存在がいた。
その姿はピンクと青を中心としたカラーリング、胴体には二つに別れた双子のような物体、さらに四本の腕にはそれぞれドリル、チェーンソー、金槌、ピアノ線を持っているピエロの様だった。零はこれを裂魔と判断し、スペルカードを発動させ、ゴーストドライバーを巻き付ける。
『ヒヒヒッ。やあやあ皆さんお揃いで……っておっと。いきなり攻撃は酷いじゃないか〜君ィ〜!』
「裂魔は殲滅対象だ! 変身!」
【カイガン!オレ!】【レッツゴー!覚悟!ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!】
『先に名乗っておくよ。僕は猿夢裂魔だよ〜よろしくねぇ!』
零は猿夢とは何だったか。と頭の中に思い浮かべる。確か、夢の中で電車に乗っていると電車内のアナウンスで『えぐりだし〜。』などと宣言し、その通りに乗客を殺していき、自分の番になった時、『悪夢よ覚めろ』と何度も思い浮かべてそして現実に戻る。といった都市伝説だろう。と理解した。
メルランさん達の話では夢の中でじっくりと痛ぶられると言っていたのでおそらくコイツが犯人だろうと推測する。しかしそれではルナサはどうしてあんな事にしてしまったのかが理解出来ない。
「誰がよろしくするか!【霊魂『四段変形オメガウエポン』】ッ!!」
『おおっと……危ないなぁ……。君みたいな子はしっかりと痛めつけなきゃねぇ……ヒャハハ♪』
ゴーストがガンガンセイバーで斬りかかると猿夢裂魔はチェーンソーを起動させ対抗する。
猿夢裂魔は四本の腕を持っているので隙を見せたらすぐに攻撃されると思ったゴーストはガンガンセイバーをガンモードに替え、遠距離攻撃をしかけるが、銃弾はピアノ線で弾かれた。
「なんでルナサさんだけが何かに取り憑かれたかの様になってるんだ!」
『僕だって三姉妹全員じっくり痛ぶろうと思ったけど、裂魔との共同戦線だからね。あのルナサって娘の願いを叶えてゴーストを生み出さなきゃなんないんだよ』
「腐っても裂魔ってわけだな! なら裂魔との共同戦線って何だ!答えろッ!」
そう言ってゴーストはガンガンセイバーをナギナタモードに替えて近距離戦で戦おうとする。ガンガンセイバーを振り回し攻撃すると、猿夢裂魔は目から怪光線を出しゴーストに攻撃する。ゴーストはそれに驚き一瞬だけ隙が生まれる。その瞬間、猿夢裂魔が急接近し、金槌で攻撃する。
「ガハッ……!?」
『言っても意味がないじゃん。君は今から死んじゃうし』
「何だと!」
『次は〜えぐり出し〜えぐり出し〜ヒヒッ♪』
猿夢裂魔はドリルを回転させ、ゴーストに攻撃する。まるでゴーストの鎧が削るようで零は苦痛の声を出す。その姿をみた猿夢裂魔は口を開き無数の牙を見せ笑う。
「あぐ……ぐあっ……ッ………」
『僕さ〜血に染まった肉を見るとさ〜、興奮するんだよ〜…イヒヒヒッ』
「うぐぁッ!………ぐっ………」
『だからさ〜。とっととその変身解いて君の肉を僕に見せてよ…。ヒャハハハハッ!!』
猿夢裂魔がドリルで痛めつけられた事により、ゴーストは行動する事さえ出来ず痛みを味わう。このままでは変身が解除され、零にダメージが及ぶ。
彼は外の世界の番組、仮面ライダーゴーストでユルセンが主人公である天空寺タケルに言っていたことを思い出した。『お前は死んでいるが、攻撃を受ければ死ぬほど痛い。』
この言葉が本当であれば、ドリルで体を貫かれるほどのダメージを受けることになる。
「ッ!……し……にたく……な………い」
彼は死にたくないと心から望んだ。今、自分自身が世界一無様だという事は自分でも分かっていた。だからこそ、彼は生きたいと。こんなところで死にたくないと敵の前でとても小さな声で呟いた。
もう誰も助けに来ない。妖夢や鈴仙もルナサの心配をして大変だろう。俺はこのまま永遠に苦しむのだろうか。と、思考回路もどんどんネガティブになっていった。
そんな中、彼は自らの弱さを呪った。ゴーストの力を持っているのに、こんなので死ぬのかと。自分自身がゴーストの力を使いこなせていないのだろうと。そして彼はこう望む_______
________力が欲しい……と。
『その言葉を待ってたぜ!』
===== 零 side =====
このままこの猿夢裂魔にやられて死ぬのだろうと思った。俺は既に死んでいるけど。
このまま死ぬほど痛いダメージを受けてもう一度死んでしまうんだろうと思った。
この幻想郷に来て手に入れたこの力が使いこなせなかったからなのか。
それとも単純に俺の力が弱いだけなのか。
それなら……俺は欲しい________
_________力が欲しい
『その言葉を待ってたぜ!』
突如脳内に謎の声が届き、大きくボロボロで二本の腕がついている船が出てきた。そしてその上に白とオレンジ色の一つ目の幽霊がいた。間違いなくその姿は……
「ユルセン!?」
仮面ライダーゴーストに現れる仙人の分身体、『ユルセン』の姿だった。
『あん? 俺の事なんで知ってんだ?』
「え?いや、別に」
『それより、あのピエロ野郎から俺が助けてやったんだ! 感謝しろよ〜?』
ユルセン(仮名)の言った言葉を聞いた俺は猿夢裂魔の方を向く。するとボロボロの船が二本の腕を使って猿夢裂魔を拘束している姿が見えた。
「なっ……何だよアレ……!?」
『あれはお前の物だぞ〜』
「えっ……えっ!?」
何なんだこのユルセン(仮名)……俺に何しに来たんだ……。見た感じ俺を助けてくれてるんだと思うけど……。にしてもあの幽霊船は猿夢裂魔さえも拘束することが出来るのか……あれは人里じゃ使えないな……。
『うぐっ……ふぅ。なんとか抜け出せた〜。そこの君ィ!』
「ッ!? 何だ!!」
『今度は夢の中で会おうね……ヒャハハッ!!』
猿夢裂魔は口を広げ無数の牙を見せた後、夢の中で会おうなんて不穏な言葉を残して消えた。一体どういうことだ?もしかしてアイツは夢の中にでも出てくる気なのか?
でも今アイツを逃がすわけには行かない。俺は猿夢裂魔を追いかけようとする。
「待てッ!?」
すると俺の足下を狙って何処からか銃弾が飛んでくる。一体誰がやったのかと周囲を見回すと、あのスペクターがグーパー武器をグーにして俺を狙っているのがわかった。文句の一つでも言おうかとするとスペクターは既に消えていた。
そして隣にいたユルセン(仮名)が俺に話しかけてきた。
『自己紹介が遅れたな。俺はユルセン。お前、強くなりたくないか?』
…………今こんな事を聞かれたらこう答えるしかないじゃないか。
「…………ああ。俺は強くなりたい。」
【GHOST・・・『01 MUSASHI』『03 ROBIN HOOD』『04 NEWTON』】
【SPECTER・・・『02 EDISON』『11 TUTANKHAMEN』『12 NOBUNAGA』】
===== 次回予告 =====
『お前もスペクターみたいに強くなれるかもな!』
「ほら……私達合わせて三人の曲よ……」
『君の悲鳴か断末魔も聞かせてよ〜?』
「さあ、勝利の旋律を奏でようか!」
【曲名!運命!ジャジャジャジャーン!】
《第十四話「復活!運命の旋律!」》
無理やりユルセンを出した感があるなぁ……。しかも猿夢裂魔も全然残虐じゃないし……本当に申し訳ない(メタルマン)
猿夢裂魔自体が結構チートなんでどんなふうに攻撃させたらいいか迷うなぁ……。じ、次回こそは本気出す(震え声)
あ、あとMOVIE大戦ジェネシスが公開されるんでドライブの小説書きたいなー。って考えてます。考えてるだけです。
それでは次回も頑張らせていただきます。