そういえば12月12日は【ぼくのかんがえたさいきょうのかいじん】の締切ですよ。12月12日の0時0分時点で締切、その後に送られてきた裂魔は登場させることができません……。私の気まぐれで登場するかも。
零=ゴーストと祐=スペクターの目の前に立っている怪人、ベッド裂魔はどんどん姿が大きくなっていく。限界まで大きくなったその姿はまさに”壁”である。
先程までは零達の視界にやっと収まる程度の大きさだったが、今では見上げなければ全体を見ることの出来ないような大きさとなっている。そして頭にはティアラのようなものが付いていた。
「嘘だろ……さらに大きくなりやがった……!」
「ッチィ!俺の邪魔をする奴は全員倒すと言ったはずだ!」
【ダイカイガン!スペクター!】【オメガドライブ!】
スペクターの背後に水色の紋章が浮かび上がる。そして目の紋章はスペクターに吸い込まれていく。右足には水色のエネルギーが集まり、スペクターは宙を飛ぶ。そしてライダーキックをベッド裂魔に当てる。
しかしベッド亀裂魔は少しもよろける事もなく、そのままスペクターを跳ね返す。さらにスペクターの背後に枕裂魔が移動し赤い枕爆弾をスペクターに投げつける。その攻撃に直撃してしまったスペクターはそのまま変身が解除され倒れる。
「うわぁ…なんだよあの防御力……」
『もともとベッド裂魔様は高い防御力をお持ちだ。しかし今のベッド裂魔様は溜めていたエネルギーを開放し【クイーン】と成られた。貴様らの攻撃はもう届かない』
ベッド裂魔は人里に寝かせている人間の数だけ自分のエネルギーが溜まっている。ベッド裂魔はそのエネルギーを限界まで開放。現在はクイーンという”最終形態の一つ手前”ほどの強さを持っている。
ゴーストは考えを張り巡らせる。あの”デカブツ”に勝つにはどうすればいいのだろうか。倒せなくてもアイツにダメージを与えるにはどうすればいいのか。
しかし、考えているゴーストは隙だらけ。その隙を狙い、ベッド裂魔が自分の体に寝かせるように捕縛する。
「っな!マジかよおい!」
『それじゃあァ枕裂魔!やっちゃおうかァ!!』
『御意……夢の世界に魂ごとご案内しましょう……』
枕裂魔はゴーストの頭に一つの”枕”を置いた。もちろん敵に睡眠を与え万全の状態で戦うなどという事ではない。
この枕には仕掛けがされている。この枕で寝た敵を昏睡状態にするという仕掛けがされている。そのまま意識を失った敵をベッド裂魔の体でプレスして潰す。というコンボまで繋げることが出来る。
このままではおそらくペシャンコになるなんて事では済まないだろう。そう思ったゴーストは意識を失う前に”仲間”を呼んだ。
「ッ……キャプテン……ゴースト……」
『GAOOOOOOOOOOOOOO!!』
突如オレンジ色の目の紋章が出現。その中からは、二つの腕を持つボロボロの幽霊船【キャプテンゴースト】そして、黒いボディで馬のような頭部にゴーストと同じような角がある【ゴーストライカー】が出現する。
さらにその二つが合体し、巨大なイグアナのような生物【イグアナゴーストライカー】となり、ゴーストを捕縛しているベッド裂魔に攻撃する。
イグアナゴーストライカーの重い攻撃にベッド裂魔は倒れてしまい、そのままイグアナゴーストライカーの攻撃を受けそうになる。が、ベッド裂魔の攻撃を枕裂魔が庇った。
『ベッド裂魔様は私がお守りする!!』
『ま、枕裂魔!!』
『GURUAAAAAAAAAAAAA!!』
もちろんあのベッド裂魔・クイーンモードをよろめかせるほどの攻撃を受けた枕裂魔が耐えれるはずがない。そのまま枕と裂魔の素体・裂魔ライオットに分離する。
裂魔ライオットは裂魔アイコンとなり爆発。そしてその場に残ったのはただの枕だけだった。
『そんな……枕裂魔ぁ………』
ベッド裂魔は先程までの戦闘狂のような性格ではなく戦闘前の穏やかな性格になり、枕裂魔の死を心から悲しんでいるようだった。
二人いた敵は一人は爆発四散し、もう一人は戦意喪失。この場には敵はいないと判断したイグアナゴーストライカーは昏睡状態となり変身解除されている零を背中に乗せる。
そのままこの場をを去ろうとするが、枕裂魔の爆撃を受けて倒れている祐を見つけたイグアナゴーストライカーは祐も背中に乗せて人里へと向かった_____
_____その場に復讐の炎を燃やすベッド裂魔を残したまま。
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人里の裏路地。傷だらけの青年=海原祐がいた。先程まで彼と碧天零はベッド裂魔と枕裂魔と対決していた。しかしその最中に祐は爆撃を受け、強制的に変身解除され倒れる。次に彼が目が覚めたのはイグアナゴーストライカーの上だった。
イグアナゴーストライカーから飛び降り、そのまま人里の裏路地へと移動した祐は傷を癒す為に少し休憩しようとすると背後から金髪の青年=アリオスが話しかけてくる。
「私を手伝ってくれ。早急に頼みたい……」
「そんな事をしている暇は無い!」
「貴様……アリオス様になんという口の利き方をしている」
アリオスが祐に協力を要請すると、祐はそれを断った。普段ならそれで終わるはずなのだが、その会話にもう一人が混ざった。
祐はその事に驚愕しつつ背後を見た。そこには軍服に身を包んだ男=ジャギルがいた。この男は全く気配を感じさせずに自分に近づいてきたのか。と祐が思った瞬間_____
「”教育”してやる」
「ッ!?」
ジャギルは祐に殴りかかる。突然の出来事に祐は対応出来ずに攻撃を受けてしまう。そのままジャギルは連続でパンチを叩き込む。
祐も反撃しようと攻撃するが、その攻撃をジャギルは全て避ける。そして最後に蹴りを入れようとするが、それを見ていたアリオスが戦いを止める。
「止めろ」
「ッ!…………………」
「……君は変わった」
ジャギルはアリオスの声に反応し攻撃を止める。そしてアリオスは祐の方を見て「君は変わった」と言葉を残しその場を去っていく。その場に残された祐はその場に座り込んだ。
===== 零 side =====
「うぐッ……」
「ちゃんと座って。治療できないわよ」
ベッド裂魔との戦いであのまま昏睡してしまう前にイグアナゴーストライカーを呼び出した俺はそのまま何やかんやで人里にたどり着いたらしい。
後でユルセンに聞くとイグアナゴーストライカーはベッド裂魔を退けるだけでなく枕裂魔にも止めを刺したらしい。いやー、これ俺いなくても何とかなったんじゃない?
そして昏睡状態から目覚めた俺は怪我だらけだったので鈴仙さんに治療してもらっている。というわけだ。
「にしても鈴仙さん本当にフレンドリーになったよね。敬語じゃなくなったし」
「そりゃ毎日顔合わせてたらこうなるわよ。はい治療終わり」
「よし、ありがと。じゃあもう一回行ってくるよ」
「あんまり無理しないようにねー」
鈴仙さんの治療が終わり、そのままベッド裂魔との戦いに行こうとすると家の前に七騎君がいた。今朝七騎君が来た時と同じような感じだ。
七騎君に声をかけようとすると七騎君自らコッチに来て話しかけきた。
「アニキ!今度こそ俺を連れてってください!」
「今度こそって……無理だよ。普通の人には危険すぎる」
どうやら七騎君は自分の恩人である人里の人達の敵をとりたいようだ。しかし敵は怪人。そんな奴との戦いに普通の人間である七騎君を巻き込むことは出来ない。それどころか危険すぎる。
「それでもッス!俺は着いて行くッス!止めても無駄ッスよ!」
「……どうなっても知らないよ……」
これは七騎君の決意に俺が折れたって感じになるのかな?俺はヘルメットをもう一つ渡そうとするがやはりやめておく。今回はバイク使わずに俺も歩いていこう。いざという時頼りになるのは自分の足だからね。
『ふーん、見上げた奴だなぁコイツ。ひょっとしたら零より強くなるんじゃねぇの?』
「うおわぁ!なんスかコイツ!敵っすか!?敵っすか!?」
「七騎君。それ味方だよ」
『……コイツ妖夢と同じ感じがするぞ』
俺とユルセンと七騎君が外に出ると、やはり寝ている…否、昏睡状態になっている人たちがいる。俺は倒れている人達を上手く避け人里の外に出る。
____それにしても倒れている人の数が増えてないか?
===== 三人称 side =====
人里の外に出た零、七騎、ユルセンはそのまま二手に別れてベッド裂魔を捜索する。七騎は危険なのでユルセンを連れて捜索し、零はベッド裂魔を見つけた次第すぐに戦えるように準備して探している。
すると森林の中から声が聞こえてきた。物陰に潜みながら声の聞こえてきた方を見ると大きなベッドが見えた。
『ケッ!!早く来いよ、ゴーストさんよぉ!?』
間違いない、あれはベッド裂魔だ。そう確信した零はベッド裂魔に近づく。だが零は疑問に思う点があった。まだ戦闘前だというのに性格が戦闘時になっている。その事は一度置いておいて零は変身する。
「変身!」
【カイガン!オレ!】【レッツゴー!覚悟!ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!】
『ついに来たかァ……でもそれじゃあボクには勝てないなァ……』
「なんだと……ッ!?」
突如ベッド裂魔の体が膨張し始める。零はこの現象に見覚えがあった。あの時自分がベッド裂魔と戦っている時、アイツの体が二倍に膨れ上がったのだ。さらに防御力も上昇する……つまりはあのベッド裂魔はさらにパワーアップするという事だ。
『おかしい』零は考えていた。アイツは先程の戦いでエネルギーを全て開放しクイーンとなったと言っていた。それならもうエネルギーは残ってないはず。そこで零はさっきの人里を思い出す。自分の見間違いではなかったのだ。人里で昏睡状態となっている人は”増えていた”のだ。
つまりベッド裂魔は零がイグアナゴーストライカーで人里に移動している最中にも人里の人間を昏睡状態にしエネルギーを蓄えていたのだ。
『違うねェ……お前が思っているそれ以上だ………』
「何……?」
『それじゃああの”恐竜モドキ”には勝てない……だから僕はそこら辺にいた”野良妖怪”も寝かした……妖怪は人間以上にエネルギーを手に入れられるからなぁ……』
「うそ……だろ……」
『これが今のエネルギーを全開放した姿……【キングモード】だあぁぁぁぁあ!!』
ベッド裂魔は先程のクイーンの二倍に……それ以上の大きさとなった。クイーンが”壁”ならばキングは”城壁”である。ただ一枚の壁ではなく、それ以上の強度を持つ。
クイーンの状態でもスペクターのオメガドライブを防ぐ事が出来るが、それがさらに強化されたのだ。もはや攻撃が相手に伝えるかどうかさえも分からない。
『ふん!これで貴様の攻撃は通らん!そのまま死ねぇぇぇぇえ!!』
ベッド裂魔・キングモードは毛布を模しているマント【毛掛毛掛マント】を使ってゴーストに攻撃する。この毛掛毛掛マントは普段はとても柔らかく暖かいが、戦闘の際には硬く尖り、まるで剣のようになる。
そしてゴーストは突然強くなったベッド裂魔に驚愕しその場を動けなかった。それにより毛掛毛掛マントでの不意打ち攻撃は成功。そのまま切り裂き攻撃を受けたのは_____
「だ…い……じょーぶ……スか…?……”アニキ”」
_____鉢巻を頭に巻いた少年【槌鉄 七騎】だった。
===== 零 side =====
「だ…い……じょーぶ……スか…?……”アニキ”」
目の前に立っている血だらけの青年は俺の弟子である七騎君だ。何故彼がここにいるんだろう。彼は俺とは反対方向にベッド裂魔を探しに行ったはずだ。それなのにココに来れたんだ。君はそんなに弱いのに”なんで俺を守ろうとしたんだ”。
『うわぁあぁあ!どうなってんだこれぇ!?』
「ユルセン……どういう事だよ……なんで七騎君がここに……?」
『オレが『零の方から凄いパワーを感じるぞ!?』って言ったらコイツが「アニキを助けないと!」って言ってお前の方に行ったんだ!それで来たらこんなことにぃぃ!!』
七騎君は俺の事を心配してわざわざ反対方向の俺の方まで来てくれたらしい。そして危険だった俺を助けるためにベッド裂魔の攻撃を受けたのだ。弟子を心配させて、俺は師匠失格じゃないか……。
「ごめん……七騎君……俺師匠失格だ……」
「……これは……俺のやりたかった事……ッスよ……アニキを……守れた…でしょ?……”弁慶”みたいに……」
その瞬間、七騎君の体が黄金に輝く。そうか、七騎君は英雄への憧れを持っていたんだ。”武蔵坊弁慶”への憧れを。それならこのアイコンは七騎君の結晶なんだ。
俺は七騎君に向かって目の紋章を描き、【ベンケイゴースト】を出現させる。ベンケイゴーストはゴーストドライバーの”目”に吸い込まれていき、白いアイコン【ベンケイアイコン】になった。
「ああ……。君は弁慶のようだよ……これがその印だ……」
「よくわかんないッスけど……頑張ってください……」
「任せてくれ。君の力の結晶を使ってアイツに勝ってみせるよ」
そこまで会話すると七騎君は意識を失って倒れる。それを見届けた俺はゴーストドライバーの中にあるオレアイコンとベンケイアイコンを入れ替える。
トランジェント体となった俺はゴーストドライバーのカバーを閉め、トリガー部分を可動させる。
『ボクの強さにはかなわないよなぁ!!』
「これが俺達師弟の絆だ!」
【カイガン!ベンケイ!】【アニキ!ムキムキ!仁王立ち!】
ベンケイゴーストがベッド裂魔に攻撃し少し後ろに退ける。そしてトランジェント体の俺に取り憑く。そして【ベンケイ魂】となった。
さらにゴーストドライバーの”目”からガンガンセイバー・ナギナタモードが出現する。そして何処かからクモランタンが出現。ガンガンセイバーの先端に合体し【ガンガンセイバー・ハンマーモード】となった。
「その体勝ち割ってやるよ!」
『ボクの体には弾けるものはないよっ!!』
俺はガンガンセイバーを振り回してベッド裂魔に攻撃する。巨体のベッド裂魔が避けれるはずも無く必中する。
その時ベッド裂魔がよろけた。クイーンモードでもスペクターのオメガドライブを受けて立っていられるベッド裂魔が、だ。
これは行ける。と思った俺はガンガンセイバーとゴーストドライバーをアイコンタクトさせる。白色の目の紋章が俺の背後に浮かび上がる。
『何故だ……何故お前の攻撃にボクが……!』
「道理はねぇよ。”俺達の攻撃がお前に通らないはずがない”だけだ」
【ダイカイガン!】【ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!】
背後にある白い目の紋章が俺に力をくれる。するとベッド裂魔が自分の体を使って俺をプレスしようとしてくる。
『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!』
「喰らえよ。俺と俺の弟子の一撃だぜ?」
【オメガボンバー!】
プレスしてきたベッド裂魔の隙を上手く掻い潜り攻撃を躱す。そしてそのままガンガンセイバーをベッド裂魔に叩きつける。
さらに叩きつけた場所から無数の”武器”が出現する。それは剣であったり槍であったり……。おそらく弁慶が使っていたとされる武器なのだろう。その武器たちが一斉にベッド裂魔に攻撃する。
『あぐぁぁぁぁぁあ!?』
「どうだよ。俺等の一撃は?」
『ボクは…ボクは…ただ……ボクは人を眠らせているだけなのに!!』
「なら俺が眠らせてやるよ。永眠しちまうかもな」
俺はガンガンセイバーを振りかぶり、そのままハンマーを死にかけのベッド裂魔に叩きつける。ベッド裂魔はベッドと素体の裂魔に別れる。そして裂魔は裂魔アイコンになって爆発する。
「あれでも俺の弟子だからね。敵は取らせてもらったよ」
【GHOST・・・『01 MUSASHI』『03 ROBIN HOOD』『04 NEWTON』『05 BILLY THE KID』『06 BEETHOVEN』『07 BENKEI』】
【SPECTER・・・『02 EDISON』『11 TUTANKHAMEN』『12 NOBUNAGA』『?』】
===== 次回予告 =====
『俺もイレギュラーの事は理解しきれていない』
「……なんで生き返ろうとしないんですか」
「俺の妹は消えていいのか?」
「私は最後の準備に取り掛かりましょう……」
『この絵本の主役になってもらった』
《第二十一話「怨念!怪人の語る物語!」》
七騎君死んでないよ!(唐突)あれだよ!一定のダメージを受けちゃったから気絶状態になっちゃったんだよ!TRPG的な!
イグアナゴーストライカーとカナミちゃんはこの小説の良心。異論は認める。でも敵である祐君までも助けようとするイグアナゴーストライカーさんがこの小説の主人公でいいと思うの(錯乱)
そういえば最近ドライブを横から見ると何故かウサギみたいに見える……目が悪くなったかな……?
沙夜@エスメロさん怪人のアイデアありがとうございました!二人のコンビネーションが書きづらかったです。私の文才では活躍させれませんでした……。一通り能力は使った……はずなんですが……。「おい、活躍させろよ」とか意見がございましたらすぐにでも変えるんでお願いします!
さて、次回は《侑芽》さんが考えてくださった『絵本裂魔』が登場します。絵本の中の世界に閉じ込められた零……コボレ・イン・ワンダーランド開幕?……嘘です。でもそんな感じで行こうと思います。それでは