東方霊眼魂   作:壁画(笑)

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この度は何の報告もなく更新出来ずに申し訳ございませんでした。待たせている方もですが、何よりも絵本裂魔のアイデアを提供してくれた侑芽さんに申し訳ないです。

これからもちょくちょく休んでしまうかもしれませんが、「あー。今日は更新されてないわ」ぐらいの軽い気持ちで見ていただければ幸いです。次の日には更新してると思いますので……。


第22話 「争奪!巡り回る眼魂!」

 

「【人符『現世斬』】ッ!!」

 

『なんだ……俺達、裂魔には”弾幕が効かない”のをご存知ないのか?』

 

「確かめただけですッ!」

 

妖夢と絵本裂魔の戦いが始まって五分。最初は絵本裂魔が少し攻撃したが、今は両者とも距離をとって様子見していた。そして次の瞬間、妖夢が動く。

スペルカード【人符『現世斬』】は相手に向かって突進、その直後に素早く斬撃を繰り出す。といういたってシンプルな技。だが、とても使い勝手のいい技だ。

しかしその攻撃を絵本裂魔は避けようとせず、その身一つで受け止めた。この行動に妖夢は驚きを隠せず、もう一度距離をとる。

 

「(まさか本当にスペルカードが効かないとは…紫様も言っていましたが相手に耐性が付いているということですね)」

 

『それじゃあ仕掛けるか』

 

「ッ!動きますか!」

 

妖夢が思考していると絵本裂魔が動く。妖夢は絵本裂魔の攻撃を警戒し、二本の剣を構えガードの体制に入る。

しかし絵本裂魔は妖夢に攻撃する気配がない。それどころか、最初に攻撃に使っていた本のページのようなものに何か書いている。

そして絵本裂魔はその本のページを宙に投げた。ページはふわふわと空へ上がり、そのまま地上に落ちていく。すると突然爆発する。

 

「ゴホッ……一体何が……ッ!?」

 

『俺は仮にも絵本だ。物語には敵がいるのが当然だろ?だからこんなふうに敵を作り出す事も可能さ』

 

爆発した後に出現していたのは、とぐろを巻き、舌を出し、鋭い目を持つ生き物。”大蛇”である。その大きさは妖夢の二倍ほどあった。何故こんな芸当が出来るのか。そんな事を考える前に妖夢は剣を構えていた。

二つの生き物が相見えていると、絵本裂魔は近くの岩に腰をかけて一つの絵本を取り出す。タイトルには【おんねんにきえるふたりのえいゆう】と書かれていた。そして絵本裂魔は妖夢に話しかける。

 

『そいつを倒したらこの”絵本”を返してやろう』

 

「怪人の言う事は信じられませんが、この蛇を倒さなければならないのは事実でしょう」

 

そう言って妖夢は楼観剣を構え、大蛇の前に立つ。

 

 

 

 

「妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、あんまりない!」

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

あの”語り手”が言った通り過去の怨念……っていうか前に戦った裂魔そのものが出てきやがった。さっきも言ったけど急展開すぎね?

えーっと、左からカメラ裂魔・電動アシスト付自転車裂魔・猿夢裂魔・チェーンソー裂魔・発破裂魔・ベッド裂魔・枕裂魔だろう。多すぎね?こりゃ祐と協力しなくちゃいけないかもしれないな。アイツ協力してくれるのかな?

 

「ふん、蘇ったかどうか知らんが良いだろう。もう一度俺に倒されろ」

 

「スマンが祐!お前は電動アシスト付自転車裂魔とチェーンソー裂魔と枕裂魔を相手してくれ!俺はそれ以外と戦う!」

 

「何を勝手な事を……」

 

【カイガン!ロビンフッド!】【ハロー!アロー!森で会おう!】

 

俺はロビン魂にゴーストチェンジする。っつーかなんでコンドルデンワーがココに来れるんだろう。ココって絵本の中だよね?何、ゼクターみたいにジョウント機能でもあるの?まぁ良いや。

ガンガンセイバー・アローモードでカメラ裂魔・猿夢裂魔・発破裂魔・ベッド裂魔を射抜き、スペクターから離す。これでアイツも戦いやすくなっただろう。さて、ここからが問題だ。俺はうろ覚えだがコイツらの能力は大体覚えている。

 

カメラ裂魔はストーカーで写真を撮った時のようなフラッシュと同時に光弾を発射するんだっけか。後は念写的な何かも出来るらしい。倒した時は俺の頭に怒りしか無かったな。

猿夢裂魔はピアノ線とチェーンソーと金槌とドリル、この四つの武器を四本の腕で持ってるんだったよな。あと笑うとめっちゃ怖い。他にも怪光線とかあったな。

発破裂魔はとにかく爆発するヤツだったよな。他にはロケットランチャー使ってきたし、それに自分の体を使う大爆発もあった。殴った奴を時限爆弾化とかもしてたし。

ベッド裂魔は自分の体に人を寝せて昏睡状態にする事でパワーを溜める。で、それを解放すると大きくなるんだったな。あのマントを使って七騎君ぶった切ったのは驚いた。

 

この四体とたたかうってわけなんだよな……。雑魚どもとの集団戦はムサシに任せてたけど今回だけはそうは行かない……。なにしろ普通の怪人が四体だからな……。ニュートンで行くか。

 

【カイガン!ニュートン!】【リンゴが落下!引き寄せまっか!】

 

『久しぶりだな……俺とさとりの中を引き裂いた……仮面ライダーゴースト……』

 

『ヒャハッ♪今度こそ君の苦しむ顔を見させてもらうよぉ?』

 

『ボムゥッ!もう一回瀕死の重傷になるぐらいまで爆発させてやるッ!』

 

『お前だけは許さないよぉ……枕裂魔を殺しといて……』

 

「あらら……これはヤバイ感じ?」

 

コイツらただの怨念じゃあねぇな……完璧に意識持ってるし……それにカメラ裂魔からはあらぬ疑いかけられてるし。とりあえずニュートンの斥力使ってアイツらを離しながら戦うか……。

そういや、祐の方はどうなってんだろ?

 

 

 

===== 祐 side =====

 

 

 

ッチ……アイツめ、俺に敵を押し付けやがって……だが良いだろう。この三体を倒し、アイツの持っているアイコンを奪えばいいだけの事……。まずは俺の行動の障害となるコイツらを片付けるか。

俺はエジソンアイコンを取り出し、ゴーストドライバーのノブナガ魂と入れ換える。そしてドライバーのトリガーを可動し、エジソン魂にゴーストチェンジする。

 

【カイガン!エジソン!】【エレキ!ヒラメキ!発明王!】

 

『スペクター!あの時オレを撃ったのは絶対許さねぇからな!』

 

『ふん……そのポーカーフェイス……いつまで続くかァ?』

 

『私の相手はスペクターですか……とっとと倒してゴーストの相手をしなければなりませんね』

 

「あまり調子に乗るな。勝つのは俺だ」

 

俺はガンガンハンドを銃モードに変えて枕を撃つ。自転車は素早く、チェーンソーは分解する。アイツに隠れて裂魔共の戦い方は見ていた。それならばこの枕を先に仕留めるのが良いだろう。

すると自転車がシートベルトを飛ばし俺に攻撃してくる。それを躱しつつ自転車に攻撃する。しかし自転車は自慢のスピードで避けようとせず、そのまま攻撃に当たる。

そして俺は気づいた。今、自転車の体には誰も乗っていない。以前戦った時は人を乗せていてあのスピードだった。つまり自転車は人がいないと真の力を発揮できないという事だろう。

 

【ダイカイガン!】【ガンガンミナー!ガンガンミナー!】【オメガスパーク!】

 

『ウグォォォォオッ!一度ならず二度までもォォォォオ!!』

 

「ふん、あとはお前らだけだ」

 

『待っておれいィ!今すぐなぶり殺してやろう!』

 

『…………起爆』

 

【カイガン!ツタンカーメン!】【ピラミッドは三角!王家の資格!】

 

ガンガンハンドをアイコンタクトし自転車を倒した後、ツタンカーメン魂にゴーストチェンジすると同時にチェーンソーが俺に突っ込んでくる。さらに枕は自分の爆弾を設置しており、それを起爆した。

俺は爆発を受けてしまったが、なんとか体制を立て直す。そしてチェーンソーの方を見るが、案の定爆発で攻撃を受けてしまっていた。どうやら枕は設置していた爆弾を一気に起爆してしまったようだ。

 

『グフゥッ!この枕風情がァ…この俺に攻撃するなどォ……』

 

『貴方が躱さなかったからいけないのでしょう』

 

【ダイカイガン!】【ガンガンミナー!ガンガンミナー!】【オメガファング!】

 

「その仲間割れが敗因だ」

 

俺はガンガンハンド・鎌モードに変え、アイコンタクトを発動。斬撃を飛ばしチェーンソーと枕の二体に攻撃する。そその二体の背後に小型のピラミッドが出現し、枕とチェーンソーを吸い込む。そしてピラミッド内部で音も無く二体は砕け散った。

 

「ふん、所詮俺の敵ではなかったな」

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

俺はニュートン魂の斥力を使い、攻めてくる怪人を遠くへ飛ばす。カメラ裂魔の光弾や発破裂魔のロケットランチャーも四体に跳ね返している。何故こんなふうに戦いを引き伸ばしているかというと……。

 

『ええい!焦れったい!僕の爆発で仕留めてやるボムゥッ!!』

 

これである。この発破裂魔自身の大爆発によって周囲の敵を一気に全滅させる。そして頭部だけとなった発破裂魔を斥力で潰す。最初からこれを狙っていたのだ。

っていうか、光弾で遠距離から攻撃してきやがるカメラ裂魔、凄い速さで距離を詰めてくる猿夢裂魔、ロケランこっちに向けて発砲してくる発破裂魔、自分の巨体で押しつぶそうとしてくるベッド裂魔……。こうしなきゃ勝てない(確信)

 

『な、やめろ!さとりとの仲を引き裂かれた俺の憎しみをゴーストにぶつけていない!』

 

『イヒヒッ♪じゃあ今の内にゴーストに止めでも刺しますか〜。ヒャハッ♪』

 

『喰らいなゴーストォ!枕裂魔の分だァァァ!!』

 

「おわぁぁぁあ!来んじゃねぇぇぇえ!!」

 

『うっせぇボム!皆死ねぇぇぇぇ!!』

 

俺に突撃してくる猿夢裂魔とベッド裂魔。俺がココに留まると俺が二人に倒され、そのまま全員大爆発に巻き込まれて死亡。というオワタ式状態となっている。

この状態を回避する方法はただひとつ。【飛ぶ】事である。正直今まで自分の事を幽霊と認識出来てなかったが、最近ユルセンに言われて気づいた。そうだ。俺幽霊だから飛べるじゃん。

というわけで、猿夢裂魔とベッド裂魔の攻撃を回避&発破裂魔の爆発にも巻き込まれないように上空へと避難。下では大爆発が起こっている。改めて見るとすごい火力だな……アレに巻き込まれてたらと考えると……幽霊ってすごいな……。

 

『ぼーむっむっむっむっ!これでゴーストは死んだボムゥッ!ってあれ?どこに消えたボム?』

 

「上だよ上。ついでに斥力こめて殴ってやるよ!」

 

『ボムッ!?』

 

上空から発破裂魔に向かって急降下する。さらに斥力をこめて殴る。当然斥力をこめて殴るったら発破裂魔はぶっ飛ぶ。しかし俺は真上から発破裂魔を殴ったので発破裂魔は地面にめり込んだ。

そのまま発破裂魔は大爆発し、その場には俺だけが残された。

 

『ふむ……流石に”複製品”では無理があったか……』

 

「うわぁ!お前どこから……って複製品?じゃあさっきの裂魔は怨念じゃなくてお前が作ったって事か?」

 

「アイツらには以前戦った強さが感じられなかった。それに気づけないとは…お前は甘い」

 

俺が四体を倒し終わると、何処かから”語り手”が出現し、複製品がどうこうと話す。さらにその後から祐もやってきた。祐曰く「アイツら前みたいに強くなかったし本人じゃないだろJK」との事。性格とかまんま本物っぽかったけどなぁ……。

すると次の瞬間、”語り手”は一つの絵本を取り出す。よーく見るとその絵本のタイトルには【おんねんをたおすふたりのえいゆう】と書かれていた。そして絵本裂魔はその絵本を破り捨てた。

 

「何やってんだ?」

 

『お前らが俺の作ったストーリーを捻じ曲げやがったからな。外の世界に返してやろう』

 

「………何を企んでいる」

 

『さぁ?どうだろうな』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____”語り手”は最後に意味深な言葉を残して去り、俺の意識はまた消えていった。

 

 

 

===== 三人称 視点 =====

 

 

 

「よし、帰ってきたな……ッ!?妖夢さん!!」

 

”語り手”の作った物語の世界から帰ってきたゴースト・ニュートン魂とスペクター・ツタンカーメン魂だったが、目の前には大きくとぐろを巻く”大蛇”が、そして倒れている妖夢がいた。

倒れている妖夢にいち早く気づいたゴーストは妖夢に駆け寄る。スペクターは自らに攻撃してきた”大蛇”をガンガンハンド・鎌モードで攻撃する。

 

「ダメだ……妖夢さんの意識がない……」

 

『俺の能力相手にかなり頑張った方だ。後でその女を褒めてやれ』

 

「ッ!そうか、お前が妖夢さんを……」

 

ゴーストは絵本裂魔をマスクの下から睨みつけるが、その視線は絵本裂魔に届かない。ゴーストは斥力を発動する右手を絵本裂魔に向ける。

スペクターもガンガンハンドで絵本裂魔に攻撃しようとする。が、絵本裂魔の手にはとんでもないものがあった。

 

『コイツがどうなってもいいのか?』

 

『お……兄…ちゃん………』

 

「ッ!?カナミ!!」

 

絵本裂魔が手に持っていたのはスペクター=祐の妹にして裂魔眼魂である”海原 カナミ”だった。スペクターは驚きで攻撃をやめ、ゴーストは何故カナミがそこにいるのか。という疑問を考えていた。

実は絵本裂魔がゴーストとスペクターを絵本の世界に閉じ込めて、妖夢と絵本裂魔の作った”大蛇”を戦わせている最中だった。スペクターの消えた場所に一つの眼魂が落ちていたのだ。

さらに妖夢は”大蛇”に苦戦しているようで、このまま放っておけば”大蛇”が勝つと踏んだ絵本裂魔は、ゴースト・スペクターから英雄眼魂を奪う方法を考えついたのだった。

 

「ぐっ……カナミを離せ!」

 

『ならまずは変身を解け。そしてコッチに眼魂を全て渡せ』

 

「あ………ああ、分かった」

 

【オヤスミー】

 

絵本裂魔が指示したとおりに変身を解いたスペクター=祐。その顔には不安と驚愕の表情をしていた。

続いて祐は四つの眼魂を取り出す。そこにはエジソンアイコン・ツタンカーメンアイコン・ノブナガアイコン・そしてもう一つ謎のアイコンがあった。祐はその四つを絵本裂魔に向かって投げた。

 

「早くカナミを返せ!」

 

『ふん……良いだろう……』

 

「カナミ……一体誰の仕業だッ!……あの男か……”アリオス”か………」

 

『お兄ちゃん…………?』

 

「俺はもう誰も信じない!…………お前もだ……仮面ライダーゴースト……”碧天 零”!!」

 

四つのアイコンを確認した絵本裂魔はカナミをスペクターに向かって投げる。カナミをキャッチした祐は、もう誰も信じない事を決意する。

次の瞬間、空間に目の紋章が出現し、そのからスペクターのバイク、マシンフーディが出てくる。祐はそれに乗ってその場を離れていった。

 

『さあ、次はお前だ。ゴースト。そこの大蛇は放っておくとそこの女を喰っちまうかもしれんぞ?』

 

「………アイコンを渡せってか……」

 

『ああ、そうだ。渡さねばそこの女がどうなっても知らんぞ?』

 

絵本裂魔は次にゴーストの眼魂を狙おうとする。妖夢とゴーストの周囲に”大蛇”を向かわせ、今にも二人を食べてしまいそうな気配を纏わせている。

ココでゴーストは気づく。どうやら妖夢に攻撃したのは、自分たちの周囲を徘徊する”大蛇”なのだろうと。妖夢の服が噛みちぎられたような破れ方をしている事に気づいたのだ。

 

『さあ……早く渡せ……』

 

 

 

「……………………嫌だね!」

 

 

 

『何?…ッ!?』

 

【ダイカイガン!ニュートン!】【オメガドライブ!!】

 

ゴーストはニュートン魂の能力を発動する。ゴースト・ニュートン魂の右手を中心に赤い衝撃波が出現している。そして次の瞬間、右手の斥力が発動し、”大蛇”と絵本裂魔を遠くに飛ばす。

 

 

「あーっぶねぇ。これが一か八か、最後の手段ってわけだな……。早く妖夢さん家に連れて帰らなきゃ」

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

「アンタはどれだけ怪我人出せば気が済むの?」

 

「いや、今回は俺のせいじゃなくってですね……」

 

「言い訳無用よ。手伝いなさい」

 

帰ってきて早々に叱られる俺って一体……。さっきまで絵本裂魔と戦ってた俺だったけどさ。労いの言葉とか無いっすか?あ、無いっすか。

あの時、正直言うと眼魂を全部絵本裂魔に渡そうとしてた。流石に妖夢さんボロボロだし、渡さなきゃダメだろうなって思いますた。

でもそこは俺の機転でなんとか退けたわけなんだけど。っていうかニュートン魂が便利すぎるんだよなぁ。ニュートン有能ドルべ無能。

 

「ところで、なんで椛さんとにとりさんがいるの?」

 

「いやぁー。さっきまで鈴仙と椛と一緒にあの”斎王”って奴を探してたんだけどさ。まぁーったく手掛かりがないんだよ!」

 

おお、探しててくれたんだ。いやー。ありがとたいね。にしてもさっきから椛さんが全く喋ってないで怖いんだけど……。もしかして文さん関連でストレス溜まってるの?大変だねー椛さんも。

 

「………零さん。私とにとりはアイコンについてあまり知らないので見せてもらえませんか?」

 

「あ、そういえばそうだったね」

 

二人はビリー・ザ・キッドアイコンを生み出した斎王を見ただけだったし、そんなに知らないだろうね。それにしても俺、命懸けでアイコンの取り合いしてるからね。それにエジソンアイコンは俺のだからね。俺が買ったからね。

 

「ほい。これが今俺が持ってるアイコンだよー」

 

「この英雄のアイコンを15個集めれば願いが叶うぅぅう!?」

 

突然鈴仙さんが倒れた!え、どうしたの鈴仙さん!度重なる疲労でそんなになっちゃったの?いや、でもね。俺が悪いわけじゃないから。

七騎君は俺を庇って倒れたわけだし、妖夢さんは俺の知らない間に倒されてたわけだし。あ、そういえば七騎君どこいったの?永遠亭に行ったのかな?

 

「あばばばばばばばば!」

 

「にとりさーん!」

 

うわぁ!今度はにとりさんが殺られた!何だこれ……。もしかして演技なの?いや、でも何か電気が通ってるし……。二人は本気で気絶してるっぽいし……。うわぁ!どうしよう!?

 

「……零さん!慧音さんを!」

 

「う、うん!分かった!」

 

困った時には慧音さんだ!俺は外に出て慧音さんを呼びに行った。……あれ?こういう時は永遠亭に行くべきでは?二人も意識失ってるし……。椛さんの様子も可笑しかったし……。一回家に戻るか。

…………あれ?俺のアイコンが無くなってる……。それに椛さんもいないし……。まさか……。い、嫌な予感がしてきたぞ……。

 

『…………』

 

「クモランタン……ッ?その糸は……そうか…!鈴仙さん!にとりさん!」

 

「おはようございまーす!」

 

「ファッ!?」

 

この糸の先に俺のアイコンを奪った椛さんがいるんだろう。にしても、なんで俺のアイコンを奪ったんだ……?もしかして操られてたりすんのか?

 

 

 

===== 三人称 side =====

 

 

 

零の”椛が操られていた”という推理は合っている。先程、にとりが「斎王を探していた」という事を言っていたが、その際、椛の能力”千里先を見通す程度の能力”を使用して探すという事で椛だけ別行動をとっていたのだ。その隙をつき、斎王は椛に近寄り裂魔眼魂に憑依させ操ったのだ。

 

「…………」

 

『よくやった』

 

「見つけた!二人は椛さんを抑えてて!」

 

【カイガン!オレ!】【レッツゴー!覚悟!ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!】

 

「え?ちょっとまってよ!うわぁ!椛暴れないで!」

 

零の家の庭に椛と絵本裂魔を発見した零はゴーストに変身し絵本裂魔に飛びかかる。ガンガンセイバー・ブレイドモードを使って絵本裂魔に斬り掛かる。しかし絵本裂魔はそれを躱しつつページのような武器をゴーストに投げる。

 

「あら…結構危ないわね。にとり!椛は任せたわよ!」

 

「えぇ!?ちょっと待って!私一人ぃぃぃ!?」

 

ゴーストの状況を見て危険と判断した鈴仙は暴れる椛をにとりに任せる。椛が落としたことで周囲に転がるゴーストアイコンの中から鈴仙は白いアイコンを持ち、ゴーストに向かって投げる。そのアイコンをゴーストは危なげにキャッチする。

 

「零!これ使いなさい!」

 

「うわぁ!?どこ投げてんの!」

 

【カイガン!ベンケイ!】【アニキ!ムキムキ!仁王立ち!】

 

白いアイコンはベンケイアイコンの事で、それをキャッチしたゴーストはドライバーのオレアイコンと入れ替えてトリガーを可動させる。そしてベンケイ魂へとゴーストチェンジした。

先程までブレイドモードだったガンガンセイバーをナギナタモードに変える。するとクモランタンがガンガンセイバーの先頭のジョイントに合体しガンガンセイバー・ハンマーモードへと変わった。

 

『姿が変わったからどうした。喰らえッ!』

 

「フォームチェンジは大きく変わるんだよ!オラッ!」

 

絵本裂魔は距離をとってページを投げる。ゴーストはハンマーを振り回してその攻撃を全て弾きながら絵本裂魔に迫っていく。その姿はまさに巨体である。この姿に絵本裂魔は恐怖さえも覚えてしまう。

チャンスを見計らっていたゴーストはアイコンタクトとダイカイガンを同時に発動する。ゴーストはプロペラの様に振り回して宙を舞い、鉄槌を振り下ろそうとしていた。

 

【ダイカイガン!ベンケイ!】【オメガドライブ!!】

 

【ダイカイガン!】【ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!】

 

『馬鹿な……俺の考えた物語がココで終わるはずがない!』

 

「仮面ライダーは定められた運命なんて塗り替えるんだよ!」

 

【オメガボンバー!】

 

急速に落下していくゴーストはそのハンマーを力いっぱい絵本裂魔へと叩きつけた。ダイカイガンとアイコンタクトの両方の力の篭った攻撃を絵本裂魔が耐えれるはずもなく、無常にも叩き潰された。

絵本裂魔の描いたストーリーは完成されるはずも無く、一人の仮面の戦士に破り捨てられた。

 

 

 

【GHOST・・・『01 MUSASHI』『03 ROBIN HOOD』『04 NEWTON』『05 BILLY THE KID』『06 BEETHOVEN』『07 BENKEI』】

 

【SPECTER・・・NO DATA】

 

 

===== 次回予告 =====

 

 

「やっぱりか………”祐”……」

 

「貴様ぁああああああ!」

 

「これ……結界……よね?」

 

「私に”究極の存在となる”力を」

 

「さて……始まったか」

 

 

 

《第二十三話 「開眼!偉大なる目が開く!」》




……いや、再生怪人を出したんですけど……。まともに活躍できてないのはご容赦していただければ……。集団戦は書きにくいってのもあるんですけど……。全員キャラが濃いってのがここに来て結構苦しいです……。

さて、次回の裂魔は……と言いたいところなんですが、次回と次々回はオリジナル裂魔は登場いたしません。「更新遅れて何言ってんだ?」って思われるかもしれませんが、次とその次はストーリー上オリジナル裂魔の出る隙が無いと言いますか……。次々々回には登場しますんで……お許しください!
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