今回のお話は三人称オンリーで行きます!
ベンケイ魂見てるとタイタンフォーム思い出します……。
仮面ライダーゴースト・ベンケイ魂が絵本裂魔に勝ち、その場には一つの絵本と破片も無く砕け散った裂魔眼魂が残った。
休憩のつもりか、黄昏ているゴースト=零は「何か大事な事を忘れていたような?」と首をかしげ記憶を思い出そうとしている。するとそこにユルセンがやって来た。
『おい零……椛助けなくていいのか?』
「あ!それだ!ありがとユルセン、行ってくる!」
『お前も大変だな〜、頑張れよ〜』
ゴーストが思い出そうとしていた事は”犬走 椛”の事だった。「何者かに操られているような態度だったが、どうやって元に戻せばいいのか。」そう思考していた零だったが”目の紋章”を使えば良いのだ。と自己完結してしまった。
椛を元に戻すために自分の家の庭に戻っていくゴースト=零の後ろ姿を見送ったユルセンは、ふと地面に落ちている物を見つける。全部で四つあり、ユルセンも凄く見覚えのあるものだった。
『あ……ああ……”眼魂”だぁああああああああ!!』
ユルセンは落ちている四つの眼魂をすぐさま自分のマントのような布のような物に包み、フラフラとゴーストの後を追いかけていった。
その四つの眼魂は、エジソン眼魂・ツタンカーメン眼魂・ノブナガ眼魂・謎の青い眼魂といったスペクター=祐の持っていたものだが、必死なユルセンが気付いているはずが無い。
ユルセンと別れた仮面ライダーゴースト・オレ魂は自分の家の庭に戻ってくると未だに椛が暴れていた。椛を抑えているにとりには明らかに疲労しており、ゴーストの姿が目に入った途端、援助を求めた。
「零ー、早くしてー!」
「あ、うん!」
ゴーストが空間に大きく目を描く。するとそれはオレンジ色の”目の紋章”となって椛に向かっていく。そして”目の紋章”が椛をすり抜けると、椛の体から裂魔眼魂が出現するが、椛はガクッと気を失った。
椛から出現した裂魔眼魂をガンガンセイバー・ブレイドモードで砕く。その瞬間、気を失っていた椛がゆっくりと目を覚ました。
「う、うん?……あれ、いつの間に……」
「おぉぉ!良かった!ちゃんと椛が椛だよ!」
「にとりは何を言ってるんですか……」
「零!眼魂達が”ただいま”よ!」
「おぉー!”おかえり”!」
『零〜!さっきの裂魔の奴が眼魂持ってたぞ〜!』
「あれ?これって祐の……」
『褒めてもいいんだぜ?』
目を覚ました椛を見届けたゴーストは変身を解こうとするが、その前に鈴仙が五つの眼魂を持って近づいてきた。五つの眼魂は、ムサシ眼魂・ロビンフッド眼魂・ニュートン眼魂・ビリー・ザ・キッド眼魂・ベートーベン眼魂といったゴーストが所持している眼魂だった。
そしてユルセンは先程見つけた四つの眼魂を届ける。先程使っていたベンケイ眼魂と合わせ、ゴーストの手元には10個もの眼魂が揃い、これで願いを叶える為に必要な眼魂は残り5個となった。しかしこの大チャンスを”あの男”が逃さないわけがない。
「零……決着をつけるぞ……」
「やっぱりか………”祐”……」
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「”変身”」
【カイガン!スペクター!】【レディゴー!覚悟!ドキ!ドキ!ゴースト!】
「うぉおおおおお!」「おいちょっと待てよ!」
祐はゴーストドライバーを腹部に出現させ、スペクター眼魂をドライバーにセットしてトリガーを可動させると祐の体はゴーストを何も憑依させていない状態”トランジェント体”となる。
ゴーストドライバーの目に当たる部分”グリントアイ”からスペクターゴーストが出現する。トランジェント体となっている祐にスペクターゴーストが”憑依”する事で仮面ライダースペクターとなった。
スペクターのフェイスである”フェイスバーサーク”は凶悪な狂戦士のような顔をしている。それに対しゴースト・オレ魂のフェイスである”フェイスパンテオン”は全体的に優しさを感じるような形になってる。まるで二人の戦士は対照的となっているようだ。
「あぐぅっ!?」「ぐおぉっ!?」
「……二人揃っているとはちょうどいい。お前達を倒して眼魂も頂こう」
「何…………?」
しかし、そんな対照的な二人の戦士の戦いに乱入者が訪れる。黒い軍服に身を包む男であった。その男の姿をスペクターは一度見たことがある。
さらに軍服の男は懐から眼魂を取り出す。その形はゴーストやスペクターが使うような眼魂の形状とは違い、どちらかというと妹眼魂=カナミに近い形状だった。
軍服の男はその眼魂のスイッチを押し、手放す。支えられる物がなくなった眼魂はそのまま地面に落ちていく。と思われたが、眼魂は重力に逆らって軍服の男の腹部の辺りで止まる。
眼魂はエネルギーを発し、軍服の男の姿が変わっていく。そして姿が完全に変わり終えた。口にはクラッシャーがあり、全体的に水色や灰色のような色が使われている”怪人”となった。
「お前……何者だ!」
『死にゆく者に名乗る名前など持ち合わせていない』
『零……気をつけろ!いつもの眼魔とは全く違う!』
ユルセンがそう言った瞬間には、怪人はゴーストの目の前まで迫っており、渾身の一撃を喰らわそうとしていた。
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「うぐッ!」「がはぁっ!」
零の家の庭。そのさらに奥の方で拳がぶつかり合う様な音が聞こえていた。もう人里は見えなくなるぐらいに遠く、周囲には全くと言っていいほど人の気配を感じない荒野だった。
先程の軍服の男が変身した怪人”裂魔スペリオル”に気付かれることなく、この荒野に移動してきた鈴仙・にとり・椛だったが、そこで三人が見たものは_____裂魔スペリオルに圧倒されるゴーストとスペクターだった。
「はあっ……はあっ……」
「何故貴様が眼魂を狙う!」
『貴様らが知る必要のない事だ』
明らかに疲労しているゴーストとスペクター。ここでスペクターは気になった事があった。「なぜこの男が眼魂を集めているのか」だ。初めてあった時にはそんな素振りを見せていなかったが……。
スペクターは裂魔スペリオルに聞いてみる。言われてみて、ゴーストも気になってくる。「斎王とやらは眼魂を集めていたがこの男は何の為に集める?」
しかしゴーストとスペクターの疑問に裂魔スペリオルが答えるはずもなく、裂魔スペリオルは再び強力な攻撃を仕掛けてくる。怒涛の攻撃のラッシュにゴーストとスペクターは防御に徹するが、裂魔スペリオルはそれ以上の攻撃で圧倒する。
『貧弱な……ここは戦場だ。貴様らのような未熟者が戦場に出たらどうなるか教えてやろう』
「「ッ!?」」
裂魔スペリオルは天に手をかざす。そして拳を握りしめ、地面を力いっぱい叩きつける。水色の衝撃波が出現し、次の瞬間、ゴーストとスペクターに向かって爆撃が向かう。そのまま大ダメージを二人の戦士に与えた。
戦場外から見ていた鈴仙・にとり・椛も思わず驚きの声が出てしまう。それは幻想郷の主流となりつつある”弾幕ごっこ”とは程遠く、”殺し合い”に近いものだった。ゴーストは倒れた拍子に持っている六個の眼魂全てを落としてしまう。
「ぐっ……あぐっ………ッ!」「ぐあっ……うぐっ………あっ!?」
『ぁあ!何やってるんだ零!眼魂がぁあ!』
「眼魂は……誰にも渡さん!」
ゴーストの落としてしまった眼魂を見つけた裂魔スペリオルはゆっくりとゴーストの方へ歩き出した。その姿には”対抗”や”防御”という行動が出てくる前に”恐怖”という感情が邪魔し、動けなくなってしまうような気迫があった。そのゴーストの反対側にいるスペクターは自分の根性でなんとか立ち上がり六つの眼魂の方へ走り出した。
_____ゴーストの落とした眼魂、六つ。ユルセンの持っている眼魂、四つ。そして残り五つの眼魂もその場に揃いつつあった。そしてその五つの眼魂を持っている者とは……。
「多少、”過程”に支障が入ってしまいましたが”結果”は同じです」
黒い帽子に黒い衣服、全身を黒で染め上げたと言っても過言ではない男”斎王 権”その人だった。彼の持っている鞄の中には五つの眼魂があったのだ。これでこの場に眼魂は15個”全て揃った”のだ。斎王はその鞄を開け、不敵な笑みを浮かべる。
「”ご協力”感謝いたします。皆さん」
次の瞬間、ゴーストの近くにあるムサシ眼魂・ロビンフッド眼魂・ニュートン眼魂・ビリー・ザ・キッド眼魂・ベートーベン眼魂・ベンケイ眼魂、ユルセンが持っているエジソン眼魂・ツタンカーメン眼魂・ノブナガ眼魂・謎の青い眼魂、その10個の眼魂が斎王の鞄の中に収まった。
『あ!お〜い!待って!置いてかないでぇ〜!!』
「アレは!」
『ッ!』
「眼魂が!何処に……斎王……!?」
先程まで眼魂を所持していたゴーストは落とした眼魂がその場に無く、飛んでいった方向には”自称協力者”の言っていた斎王がそこにいた事がわかった。
自分の手元から離れた眼魂を追いかけようとフラフラ飛んでいくユルセンだったが、鞄の中に収まっている15個の眼魂を見た瞬間、目の色を変えてゴーストの元に飛んでいった!
『零〜!眼魂が!15個揃ってるぞ!!』
「何だって!?」
「ソイツを……渡せぇええええええ!!」
ユルセンはゴーストに”眼魂が斎王の鞄に15個揃っている事実”を伝えたが、それは周囲の者にも伝わっていた。その事を聞いたスペクターは一目散に斎王の方へ向かっていく。
斎王はその事に動揺する事も無く、懐から数枚の”お札”を取り出した。そのお札は斎王の手から離れ、周囲に飛んでいく。すると大きな”結界”が出来上がった。
スペクターはその結界に阻まれて跳ね返されてしまい、さらにゴースト・裂魔スペリオルも巻き込まれ、全員変身が解除されてしまった。ちなみにユルセンもである
「ッ!?何が起こった!?」
『あいこん……あいこん……』
「貴様ぁああああああ!!」
「「「えっ……え?」」」
変身の解除されたゴースト=零と鈴仙・椛・にとりは困惑の表情を、ユルセンはせっかく集まった15個の眼魂を手に入れるチャンスを逃したことに後悔の声を上げている。
裂魔スペリオル=軍服の男は何故か怒りの表情を見せていて、スペクター=祐は結界によるダメージも受けてしまった為か未だ立てずにおり、怒りの声を上げた。
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永遠亭の病室。そこには体中を包帯で巻かれている少年”槌鉄 七騎”と、こちらも包帯を体に巻かれている半人半霊の少女”魂魄 妖夢”がいた。
二人とも仮面ライダーゴーストである”碧天 零”を助けるためにこのような大きな怪我を負ったという共通点がある。
その七騎は今日で退院し、妖夢は永琳のちょっとした治療を受けただけだ。それにより半人半霊である妖夢は体力を失いすぎて空も飛べず、人間である七騎はもはや飛べない。なので竹林を歩いて零の家へ帰ろうとしていた。
「妖夢のアネキ大丈夫っすか?」
「七騎君こそ。それにしても不運ですね。行きは妹紅さんに送ってもらいましたけど……」
永遠亭は幻想郷唯一の病院のようなもので、幻想郷の負傷者は大体ここに送られて来る。しかし永遠亭の周囲は竹林で覆われており、一度入ると自分がどこにいるかさえ分からなくなるほどの迷う竹林である。空を飛んでも外に出れるかわからない。
よって普段は竹林の案内人である藤原妹紅に頼み永遠亭への道案内をしてもらう。または永遠亭からの帰り道を教えてもらうのだ。(当の本人である妹紅は永遠亭に行くのを嫌がる)しかし今回は妹紅がいないのでこんな事になってしまったのだ。
「ん?妖夢のアネキ。あそこなんか可笑しくないですか?」
「そろそろアネキは取ってくれませんか……ってなんだか変ですね」
妖夢と七騎は竹林を歩く道中で変なものを見つけた。それはゴーストの胴体にもある目の紋章が刻まれている”モノリス”が置かれていた。さらにそのモノリスに描かれている目の紋章が光り出した。
「なんスかねこれ………ッ!?」
「さあ……私にもわかりません……ッ!?」
モノリスの目の紋章から衝撃波が発動される。突然の事に妖夢も七騎も動くことが出来ず、衝撃波で吹っ飛ばされてしまう。退院したばかりで衝撃波を耐えることも出来ずにそのまま倒れてしまった。
その後、黒装束の男が大きな鞄を手にしてモノリスに近づいてきた。斎王である。先程、結界で零達を封じ、ここまで来たのだ。斎王はモノリスの前までくると大きな鞄を開け、15個の眼魂を取り出す。
この時、倒れている妖夢と七騎はモノリスとは距離があったため斎王にバレることはなかった。
「ついに来ましたね……この時が……儀式を始めましょう……」
モノリスの目の紋章は怪しく輝いていた。
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「んだよ……これ……」
『ボケっとすんな!行っくぞ〜〜!痛ぁ!痛たた!焦げた………』
「これ……結界……よね?」
斎王の作った結界に移動を阻まれている零・祐・鈴仙・椛・にとり・軍服の男。なんとか「この結界を消すことは出来ないのか」数人を除きその事を考えていた。
ためしにユルセンが突っ込もうとするが案の定結界に阻まれ倒れてしまい、さらに焦げた。鈴仙はこの結界はどのような力で生み出しているか分からなかった。あの斎王という者はおそらくただの人間なので、こんなにも広い範囲をこれ程の強い結界で覆えるはずがなかったのだ。
「あああああぁぁぁッ!!あああああああぁぁぁっ!!」
祐は悲しみの雄叫びを上げていた。それは自分の妹を生き返らせるせっかくのチャンスが無くなってしまったからか。はたまた自分の目的を妨げられたのが悔しかったのか。それは本人にしかわからないだろう。
「あの男は一体何を……?」
軍服の男は不思議がっていた。黒い衣服の男”斎王”の目的は何なのか。眼魂を集めて何をする気なのか。軍服の男には何も分からなかった。
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「さあ……見せてもらいましょうか……」
斎王は謎の紙を地面に置く。中心には目の紋章が描かれている物であり、斎王はその目の紋章を中心として周囲に15個の眼魂を並べていく。
並べ終わった後、謎の液体を目の紋章の部分に一滴だけ落とす。するといきなり青色の炎が紙を焼く。さらに15個の眼魂は宙へ浮かび上がり、モノリスに刻まれている目の紋章の前で回り始める。
先程まで気を失っていた妖夢はモノリスの妖しき輝きに起こされたのか意識が戻ってきた。なお、七騎はまだ眠っている。
「おお…これが人知を超えた力…私に”究極の存在となる”力を!どうぞお与えください!!」
斎王の叶えたい願いにモノリスは一切反応を示さない。斎王の目の前にある15個の眼魂達もただ一定の方向へ回っているだけだ。
この事に斎王の顔は驚愕の表情で染まっていた。「なぜだ、なぜ願いを叶えてくれない」と思っている彼の心情も気にせずに、モノリスは怪しい光を灯すだけだった。
「究極の存在となる力をぉおおおおおぉぉぉ!ッ!?あああああああああぁぁぁ!!」
「………ッ!?……何ですかこれ……ッ!痛ててて」
散々自分の願いを言い続けている斎王の体は、水色と黒の粒子となってバラバラとなり、モノリスの目の紋章へと吸い込まれていった。
その頃には完全に目が覚めていた妖夢は斎王がバラバラになり目の紋章に吸い込まれていった瞬間をその目で見てしまった。妖夢の顔は困惑と驚きで染まっていた。
しかし、この場にいたのは、そんな困惑している少女やまだ倒れている少年、そして先程消えた黒い衣服の男だけではなかったのだ。彼女は三人には見えていなかった。いや、”見ることが出来なかったのだ”。その”女性”を。
「このイレギュラーの混ざった幻想郷で重要なのは”ゴーストドライバー”だ。ゴーストドライバーを持っていなかったお前は願いを叶えることすら出来ん………」
その女性は引越し業者のような服を着ていた。「ふざけた格好だなぁ」と思う人もいるかもしれないが、女性はとても美しく、引越し業者のような作業服を着ていても、さらに美しさが際立つ。これがギャップというものなのだろうか。そして喋り方はどこが男勝りだった。
「さて……始まったか」
モノリスに刻まれた目の紋章の前で回っていた15個の眼魂が全て光に包まれ、やがて出てきたのは、まるで魔法陣のような目の紋章。その名も”グレートアイ”。
グレートアイは長く伸びた竹の林よりも高く空へと浮かんでいき、何も無い荒野の方へと飛んでいった。
そして先程の女性の一言は先の波乱を予感しているようだった。
【GHOST・・・NO DATA】
【SPECTER・・・NO DATA】
===== 次回予告 =====
「どこか挙動不審だったな……」
「行け!眼魂を奪いに行くのだ!」
『ならば……望みを述べよ』
「何ですか……これ……ッ!」
「「変身!」」
《第二十四話 「召喚!怪奇の蛇!」》
久しぶりに次回予告考えたけど、これは予告詐欺になる可能性が微レ存………?
ゴーストテレビ本編の展開も熱くなってきましたし、こっちもあんな風に盛り上がればいいなぁ……。