東方霊眼魂   作:壁画(笑)

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因縁の相手、登場(ただし戦闘は無し)

そして増えるオリキャラ(ゲストキャラ)。もう駄目だなこりゃ。
あ、活動報告でアンケートしてます。




今回は短編か!ってぐらいの短さです。


第27話 「奇怪!深まる眼魂の謎!」

 

「……父さん…母さん。俺が今ここにいるのも…二人のおかげだよ」

 

まだ日が昇り始めている時間。零は自分の家の庭に立っていた。手に闘魂ブースト眼魂を持って。

零は思い出していた。一日前の出来事を。”黒い空間”で見つけた、両親との確かな絆。それによって生まれた”赤い闘魂”の事を。

そして、自分の心に決めた”確かな覚悟”。その全てを思い出していると、人里の表通りから祐がやって来る。

 

「あ、祐じゃん」

 

「む、零か。ちょうど今、カナミの様子を見てきてな」

 

「こんな時間から行ったら永遠亭に迷惑だろ。っていうか、迷いの竹林をどうやって越えたんだ?」

 

「妹のいる場所ぐらい迷わずに行けるだろう」

 

「シスコンって凄いんだな……」

 

二人とも仮面ライダーという繋がりがあるが、それとは全く関係ない話をしていた。

しかし祐の脳内には一日前の戦闘を鮮明に思い出していた。

文字通り”命を燃やしている”闘魂ブースト魂の事をである。最初は祐が圧倒していたが、あっという間に零に追い越されてしまっていたのだ。

 

「なあ、祐。なんでカナミちゃんは裂魔の眼魂になってしまったんだ?」

 

「……俺なりのケジメをつけたら話す。じゃあな」

 

零が祐の妹”カナミ”について聞こうとすると、祐は少し黙るが、すぐに言葉を発し、その場を去っていく。

その背中には、誰にも言えないような暗い過去を背負っているような気がした。零はその背中を見ながら、祐のケジメについて気になっていた。

 

 

 

===== 三人称 side =====

 

 

 

赤黒い世界に聳え立つ巨大な建物。そこには金髪の青年、アリオスと、沢山の裂魔眼魂があった。アリオスはその顔に笑みを浮かべていた。

すると、一体の裂魔コマンドが、”鳥籠”を持って並んだ。次の瞬間、その鳥籠が水色の光を発しながら浮かぶ。

そして、鳥籠の背後の空間に目の紋章が描かれ、その中から裂魔眼魂が出現する。そのまま鳥籠に憑依して、裂魔になる__かと思いきや、そのまま憑依したままで裂魔にならなかった。

 

「……ふむ、斎王のしていた裂魔に力を融合させるは理解出来たが、どうやら個体差があるようだな」

 

『アリオス様。この裂魔が生まれるまで、私が時間を稼いできましょう』

 

裂魔の憑依した鳥籠をしばらく見て、音沙汰が無い事に気付いたアリオスは、その場を離れようとする。

しかし、そのアリオスに話しかける裂魔がいた。その裂魔は生物的で刺々しい姿で、まるで牙のような裂魔だった。

 

「ほう……外の世界での作業は終わったのか?」

 

『アリオス様のピンチと聞き、この私、帰ってまいりました』

 

「……まあ良い。それなら、碧天零の始末を頼む」

 

『了解いたしました。それでは行ってまいります』

 

牙のような裂魔はアリオスとの会話を終えると、目の紋章を描き、裂魔眼魂の状態で幻想郷へと向かった。

その姿を見届けたアリオスは、もう一度、裂魔の憑依した鳥籠を見て、その場を離れていった。

 

 

 

==========

 

 

 

「僕達の夢じゃなかったのかよ……」

 

眼鏡をかけていた青年は、ブツブツと独り言を言いながら、人里を歩いていた。

しかし、その歩いている道の先に、青い眼魂が落ちていた。青年はその眼魂を拾い、眼魂と目を合わせる。

 

「何だこれ……青い……目玉?…………ッうわっ!?」

 

すると、突然眼魂の目が発光し、青年は目を瞑る。その瞬間、青い眼魂は青年の体の中に入る。

青年の目は青色に変わり、眼鏡を上に上げ、髪をかきあげるようにする。その姿は、まるで人が変わったかのようになっていた。

 

「すまんが、ちぃと体を借りるぜよ……っと!こやつ、随分とでっかい夢を持っとるのぉ!」

 

先程まで青年が話していた言葉とは違い、言語は土佐弁。本当に人が違うかのように見えてしまう。何か憑依されてしまったのだろうか。

 

「さぁて……幻想郷と言うたかのう……ちぃと周りを見て回るかい……」

 

そう言って青年は来た道を戻っていった。

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

「えー、というわけで、あと99日以内に眼魂を15個揃えて願いを叶えないと、俺は死にます」

 

「「「はぁ!?」」」

 

俺が一度死んで、家族の愛情に触れて幻想郷に戻って来た次の日。朝っぱらから俺の家に叫び声が響く。

二度も死んだ命だから、生きているだけで得している。と言ってもいいが、そうはいかない。

今度こそ生き返って家族の元に帰ると決めたのだ。その為に眼魂を15個集めるのだ。自分の覚悟を思いながら机に並んだ8個の眼魂を見る。

 

「ちょ、唐突すぎるっスよアニキ!」

 

「どういう事ですか零さん!」

 

「アンタねぇ……そういう大事な事、なんで今言うのよ!」

 

「ええい!うるさいうるさい!」

 

妖夢、鈴仙、七騎君から質問の嵐が来る。ちなみに二人にさん付けを止めたのは、「何度も共に戦ったから他人行儀は無しにしよう」という事だからだ。妖夢は俺に対してまだ敬語だが。

俺は片手にムサシ眼魂を持って耳を塞ぐ。あの時に聞こえた声、マジニョカと戦っていた時に聞こえたムサシゴーストの声が、こうやったら聞こえるかもしれない。

しかし、あの声は全く聞こえずに、三人の質問が小さく聞こえるだけだった。

 

「とにかく、俺は8個で祐が3個、俺の倒したジャギルって裂魔が2個眼魂を持ってたけど、その眼魂は行方不明、残り2個を絶対見つける!以上!」

 

「待ってくださいよ零さん!」

 

「アニキィ!待ってくだせぇ!」

 

「はぁ……もう怪我人が出ない事を祈るわ」

 

三人のそれぞれの声を聞きながら、俺は居間を後にする。そして、そのまま家の地下に行く。

何で家に地下が用意されているのか。と言われても、俺は答える事は出来ない。

強いて言うならば、「紫さんの遊び心」である。人の家になんてもの付けてるんだ。あの妖怪。

といっても、地下を使う機会なんてないし、今までは部屋としても押入れとしても使っていなかったが、今はその地下を使っている奴がいるのだ。

 

「ん、来たか。零」

 

「はぁ……何でこの部屋を選んだんだよ……」

 

”自称協力者”である。俺が幻想郷に来て、幻想郷におけるゴーストのパワーやイレギュラーについて教えてもらった奴だ。喋り方は男だが、性別は女だと思う。

コイツはいつの間にか俺の家の地下に来て、勝手に住んでいた。一応、妖夢達にも自称協力者の事を話したが、いまいち納得出来てないようだった。

 

「そうだ、質問があるんだけどさ。あの時に聞こえた声について、何か知らない?」

 

「あの時……?ああ、あれか。実は俺も知らん」

 

今思えば、この質問では相手が理解してくれないのも当然だ。アホか。俺は。

しかし、自称協力者でも分からないという事は、あの時のムサシゴーストの件は一体なんだったんだ。

 

「ん、今ピーンと来たぞ。若き革命児が動き出すぜよ!」

 

「……土佐弁?あ、坂本龍馬だよな!ちょっと待ってて!」

 

自称協力者からの言葉には土佐弁が使われていて、日本の革命児。そう来たら坂本龍馬なのだろう。と俺は理解する。

丁度、鈴奈庵で貰ったあの伝記を見せようと思い、一度自分の部屋に戻る。そして伝記を持って地下に戻ってきた時には、既に自称協力者は消えていた。

 

「んだよ。神出鬼没かよぉ…」

 

「あ、アニキ!ここにいましたか!新しく団子屋が出来たみたいなんで行きましょうぜ!」

 

「え、いいけど」

 

 

 

==========

 

 

 

七騎君と一緒に団子屋で団子を買って、帰ろうとしていると、道端にひとだかりが出来ていた。

どうやらお悩み相談所のようで、一人の青年がいろんな人の相談を聞いていた。

しかし、ここで一つ気になることがあったのだ。それは相談を聞いていた青年が”土佐弁”だったことである。

自称協力者が先程言っていた、坂本龍馬も土佐弁を使っていたので少し気になったが、気のせいだと思ってその場を離れようとするが、

 

「行くよー七騎君……ってあれ?」

 

七騎君がいない。何処に行ったんだ。と周りを見渡すと、相談を聞いていた青年に近づいて行った。

何やってるんだ。と注意しようと近づくと、七騎君と青年の会話が聞こえてくる。

 

「久しぶりっスね!友長!」

 

「ん?おんし、この男の知り合いき?」

 

「どうしたんスか友長?俺っスよ!槌鉄七騎っスよ!」

 

どうやら七騎君と青年、友長は知り合いのようだが、会話が噛み合っていない。

 

「なあ、七騎君。彼、知り合い?」

 

「アニキ。そうっスよ。寺子屋で同期の”大梅 友永(オオウメ トモナガ)”のはずなんスけど……」

 

どうやら寺子屋で一緒のクラスだったらしいが、忘れているらしい。思い出せないなら仕方ないね。

そう思っていると、いきなりユルセンが出現し、俺に声をかける。

 

『零ぇ〜。この男、眼魂が中に入ってるぜぇ〜?英雄のな!』

 

「え、英雄が憑依してるって事?……もしかして!?」

 

「どうしたんスか?アニキ?」

 

 

 

 

「おお!その男の思っとる通りじゃき!儂は____『坂本龍馬』ぜよ!」

 

 

 

【GHOST・・・『01 MUSASHI』『02 EDISON』『03 ROBIN HOOD』『04 NEWTON』『05 BILLY THE KID』『06 BEETHOVEN』『07 BENKEI』『08 GOEMON』】

 

【SPECTER・・・『11 TUTANKHAMEN』『12 NOBUNAGA』『?』】

 

 

===== 次回予告 =====

 

 

「お主、薩長同盟を成立させよ!」

 

「僕の体に坂本龍馬が憑依している!?」

 

『私が”殺した”人間だったか』

 

「アンタとはよろしくしたく無いね!」

 

【歌舞伎!ウキウキ!乱れ咲き!】

 

 

 

《第二十八話 「天晴!瞬足の忍!」》




土佐弁はまっこと難しいき。今勉強しちゅうき、勘弁して欲しいぜよ(壁画の精一杯の土佐弁)

余談ですが、わたしもオリジナルライダーを考えてみようとしたところ、二秒で挫折しました。オリライダー考えてる人凄いなって。
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