本作では先日放映開始された《仮面ライダーゴースト》、そして皆様ご存知、《東方project》のコラボ作品となっております。コラボ作品、仮面ライダー、東方が苦手な方はご注意してください。
なお、オリ主、オリジナル展開、オリジナル設定、キャラ崩壊などの要素があります。特にまだ一話しか放映されてない仮面ライダーゴーストの方はかなりオリジナル展開、オリジナル設定があると思います。
それと東方のSTGの方もそんなにやってないのでたまに、にわかな文章、原作無視だったりあるかもしれません。どちらもご注意ください。
それではどうぞ。
第1話 「幽霊!俺!」
セットしておいた目覚まし時計がぐっすりと寝ていた俺の目を覚ます。しっかり朝の7時にセットしておいて良かった。今日は新しい仮面ライダーの第一話が放映されるのだ。是非見なくては。無理矢理にでも体を起こしテレビをつける。
まだ仮面ライダーが始まるまで時間がある。それまでの時間を潰す為にニュース番組にチャンネルを合わせる。
俺の名前は【碧天 零[アオゾラ コボレ]】と言う。今年で18歳となる高校3年生だ。未だに仮面ライダーを見ていることを同級生からはネタにされるが、俺個人は何とも思っていない。
容姿は中の中だ。あと血液型はO型だ。よく蚊に刺されるがこれは血液型のせいなのだろうか。
ちなみに好きな仮面ライダーは龍騎、ファイズ、オーズ、あとウィザードだ。オーズやウィザードの賑やかな音声は好きだ。今年の仮面ライダーの《ゴースト》の変身音声も、オーズやウィザードと同じものを感じるのでついつい買ってしまった。。こういうテンションの高い変身ベルトは大好きだ。なので既にゴーストドライバー、ガンガンセイバー、その他ゴースト関連商品は大体買った。お陰で今月は金欠だ。しっかりバイトを頑張らなければ。
ふとニュース番組に目をつけると最近、発生している謎の《怪奇現象》のことが取り上げられている。
その謎の怪奇現象とは《突如、空間に謎の亀裂ができる現象》のことだ。どうやらこの現象は人間を切り裂くように発動する。この亀裂で切り裂かれてしまった人間は良くて瀕死の重症、悪くて死亡だ。何とも奇妙で恐ろしい事件だ。
しかもこの現象、世界中で起きている。そして、どうやらこの現象、ランダムで起こってるらしい。今日起きてしまったという事は、一人の尊い命が失われてしまったという事だ。どうか安らかに眠ってくれ。と俺は目を閉じ、合掌する。生きることには必ず意味があると俺は信じている。だからこそ、これ以上犠牲が出て欲しくない。そう思っている。
おっと、もう少しで8時か。遂にゴーストが始まるのか。やはり新しい仮面ライダー始まる瞬間は心が踊る。この待っている時間がとても長く感じる。
8時になり、TVの画面が変わる。ついに始まった仮面ライダーゴースト。しっかりと見させてもらおう。
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素晴らしかった。この一言に尽きる。いや、それ以外に感想が無いわけではない。だが、その一言以外にいう言葉がないのだ。とても俺好みのストーリーで、これからの展開に期待していこうと思う。
そういえば今日は図書館に本を返しに行かなくては。ゴーストは偉人のアイコンでゴーストチェンジするから偉人に関する本を色々借りて来ていたのだ。個人的にはジャンヌ・ダルクとかゴーストチェンジでありそうな気がする。気がするだけ。よし、早速出かけなければ。
バイク………は持ってないので自転車を使う事にしよう。バックに偉人関係の本を何冊か、それとゴーストドライバー、ガンガンセイバーを入れる。さらにゴーストアイコンを全部で4種類、オレ、ムサシ、エジソン、ニュートンと………。
よく知り合いに『バックにベルトとか武器入れて重くないのか?』と言われるが、俺の仮面ライダー愛でそんなものどうにでもなる。それに行き先でベルトが起動してしまっても全然恥ずかしくない。むしろ堂々と変身する。
荷物も準備でき、服も着替え終わった。ちなみに上着はフード付きだ。どうやらゴーストに影響されてしまったようだ。それじゃあ行ってくるか。
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ふぅ、何の問題も無く本を返すことが出来た。道中、ゴーストドライバーが起動してしまったがすぐさまベルトを巻き付けて変身したので何の問題も無い(震え声) 近所の子供からは『ゴーストがいるー!』なんて言われてしまった。嬉しかった。あくまで《なりきり》だが。
それにしても日曜の朝だというのに近所は賑やかだ。いや、日曜だから賑やかなのか。子供や親が仲良く手を繋ぎ歩いている光景を見ると何処か心があったかくなる。俺の両親は今は世界を飛び回ってるため、忙しいから最近会えてない。やはり家族とはいいものだ。
ピキィ……ピキピキィ…………………………
今、幻覚だろうか。さっきの親子の後ろにあの怪奇現象による《亀裂》が見えた気がする。流石に見間違いだろうと思い、その場を後にする。今日はテンション上がりすぎて幻覚を見ているんだ。そうに違いない。そう自分に言い聞かせ、自転車を進める。
だが心配になり、もう一度確かめようと顔を上げる。
___________俺が見たのは幻覚ではないと。はっきりわかった。
『あ、ヤバイ。』なんて言ってる場合ではない。目の前に救わねばならない命がある。そう思った俺は、咄嗟に自転車を投げ捨て駆ける。
今のは幻覚などではない。本物である。一瞬俺は疲れているのかと疑った。だが俺の目はしっかりと捉えた。開く亀裂と、その亀裂が狙う親子を。
このまま放っておけばあの親子は死ぬだろう。それほどの恐怖を持っているのだ。あの亀裂は。今、目の前で、未来ある子供を、その子供を育てる役目を持っている親を、あの家族の《生きる意味》をここで無くすなど、ここで見殺しにするなど、俺は出来ない。
今、あの亀裂の存在に気づいた者は誰だろうか。あの子供自身か。その親子か。周囲の人々か。_____否。自分だけだ。未来を繋げなければならない。あの家族を助け、未来を繋げなければならない。
とどいた。守るための手が。実際に守れた。まあ。俺は死ぬが。
親子を亀裂から離した後、一瞬、空間の亀裂から出てくる《禍々しいヤツ》が、俺を切り裂くとこが見えた。
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……ここは何処だろうか。屋敷の庭のようなものが見えるが。ん?何故だろうか。何故俺の意識があるのだろうか。俺はあの亀裂に切り裂かれて、いや、《亀裂から出てきたヤツ》に切り裂かれて、死んだはずではないのか?明らかに即死するほどの怪我を負っていたはずだが、何故生きているんだ?
……ん?何だ……?俺の《色》が薄い?……いや、薄いと言うより透けていないか?透明度が高くなっていないか?しかも何故か浮遊感を感じる。俺は浮いているのか?
「おや?新しい魂です……か…………」
ん、屋敷の奥から何か女の子出てきた。だが、俺の姿を見て黙ってしまった。確かに俺の姿は可笑しい。それは俺が一番分かっている。誰か説明を求める。
「ゆ…………………………」
ゆ?ゆとは何だ?夕日のことか?確かに夕日は綺麗だ。あの橙に染まる景色は見ていて心が洗われる。とても素晴らしいものだ。
「幽々子様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
……どうやら人名だったらしい。あれだけ真剣に夕日について語った俺は何だったのか。
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「先程は取り乱してしまい申し訳ございませんでした!私、白玉楼の庭師兼西行寺幽々子様の従者、《魂魄 妖夢》と言います!」
「あらあら。さっきはうちの妖夢がごめんなさいねぇ。私は《西行寺 幽々子》よ。よろしくね」
先程叫んだ銀髪の女の子が魂魄 妖夢。そしてピンク色の髪をした女が西行寺 幽々子というらしい。一応俺も自己紹介しておこう。
「えーっと、俺は碧天 零って言います」
「あら、零って言うのね。これからよろしくねぇ」
可愛い。いや、美しいと言うべきか。清楚な大和撫子。彼女を表すならそんな言葉だろう。それにしても魂魄さんはどちらかというと可愛いと言うべきか。努力が空回りしそうなキャラである。あくまで俺の想像だが。
そういえば中学校の時こんな美人な人がいたような気がする。確か《東風谷 早苗》さんだっただろうか。何年か前に行方不明になったと聞いたが。無事なのだろうか。まあ部外者の俺がそんな事を言っても状況が変わるわけではないが。
とりあえず、ここが何処か。や、俺はどうなってしまったのか。ぐらいは聞いておくか。
「あのー。ここってどこなんですかね?」
「あら?わからない?そうねぇ、妖夢。零に説明してあげて」
「はい!了解致しました!」
どうやら魂魄さんが教えてくれるらしい。ふむ。確かに彼女は真面目そうだ。細かく教えてくれそうだ。にしても魂魄さんの周りを飛び回る白い物体はなんだ?
「ここは《白玉楼》と言って、死んだ人間の魂がここに集まります。そしてここに集まった魂はやがて閻魔大王に裁かれます」
なるほど。つまり俺が今いる場所は白玉楼といって、この白玉楼には死んだ人の魂が集まる。そしてその魂達は閻魔大王が裁く。と言うことか。
ん?ということは俺は死んだのか?まあそれはそうだ。実際、あんな攻撃、人間が耐えれるはずがない。
俺が気になるのはその後だ。どうやら死んだ魂は閻魔大王に裁かれる。と言っていた。ということは俺は地獄行きか?親不孝で。
「……じゃあ俺は死んで、これから閻魔様に会いに行く………。と」
「そうねぇ。正確には違うわね」
正確には。とはどういうことだ?まだよく理解出来ていない。だが、俺が死んだというのは間違ってはいないだろう。
だって俺は今、体も透けているし浮いている。俺の世界で言う《幽霊》に酷似している。やはり俺は死んだも同然だ。
「どういうことですか?」
「貴方には一つ、特殊な点があります。本来この白玉楼には魂のまま送られます。つまり《体をがある姿では送られず、意識のみの状態》で送られるはずです。ですが、貴方は霊体、《体があり、意識もある状態》で送られて来たのです」
霊体?魂?なんだか変な話になってきた。まるで夢物語だ。だが、体のある状態が霊体ならばやはり俺は死んでいる。これは困った。これからゴーストも視聴できないではないか。
……まて。もしかして俺は幽霊なのか? 透けているけど体もあるし、足があるけど浮いてるし。
「じゃあ俺は幽霊ってことですか?」
「ええ。霊体=幽霊で合っていると思いますよ」
幽霊か。案外悪くない。世の中には死んでも成仏出来ずに、心配だった自分の恋人を守るために奮闘した幽霊の映画もあった。幽霊ってそんなに悪くないだろう。
そういえばゴーストの主人公、天空寺タケルも幽霊だったはずだ。正確にはゴーストだが。タケルは普通にベルトに触れていたが……そういえば俺のバックは何処に行った?
「理解していただけたでしょうか」
「あ、ありがとうございます。後、すいません。俺のバック知りませんか?」
「バック?ああ、鞄の事ですね。そちらに置いてあります」
「お、良かった俺のだ。ありがとうございます」
良かった。ドライバーにガンガンセイバー、アイコン4種類。全部ある。幽霊になってもベルトがあるだけで勇気が出てくる。やはり、自転車はないか。あの時乗り捨ててしまったからか。
それにしてもこんな事になるなら家にあるベルト全部バックに入れて置くんだった。流石に重いだろうか。俺のライダー愛があれば大丈夫のはずだが。
「妖夢ー。お茶四つ用意しといてー」
「はい。ただいまー。すいません。零さん。失礼します」
「いえ、こちらこそありがとうございました」
西行寺さんからの頼みで魂魄さんが行ってしまった。聞きたいことはだいたい聞けたしもういいだろう。だが何故、西行寺さんは4つもお茶を用意しろと言ったのだ?ここには俺と魂魄さん、それに西行寺さんしかいないはずだが。
「零〜!こっちに来なさ〜い」
「? はーい」
ここに来て不思議な事ばかりだな。早く理解しなければ。
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今、白玉楼の食卓を囲んでいるのは3人、俺、西行寺さん、魂魄さん。そして、先程幽々子さんな言ったように目の前の机には合計4つの湯呑みがある。これは明らかにおかしい。というか白玉楼はコップではなく湯呑みのようだ。
「あの、何で湯呑みが4個なんですか?」
「もうちょっとで四人目が来るわよ」
4人目が来る?どういうことだ?
瞬間、空間に亀裂が生じる。まさか、ここでも怪奇現象が起きていたというのか。油断も好きもありゃしない。さて、2人に避難するよう言わなければ。
「2人とも危な……」
「こんにちは幽々子。いい天気ね」
「ええ。こんにちは。紫」
何故か亀裂からは人が出てきた。どうやら女性のようで西行寺さんと親しげに話している。どういうことだ? まさか、あの怪奇現象に西行寺さんも一役買ってるというのか。グルだったと言うことか。許せない。
「あら?そこの貴方は?」
「紹介するわ。彼、あおぞ……」
「それ以上喋るな」
「え?」
「人を殺して楽しいか………凶悪殺人鬼が………」
「ッ!?あなた何言って………」
あくまでシラを切るつもりか。良いだろう。化けの皮を剥いでやる。覚悟しろ。凶悪殺人鬼。
「とぼけるな。お前なんだろう?あの空間に出来る謎の亀裂を作り出して人を殺しているのはッ!!」
「空間の亀裂? 人殺し?……ッ!?まさか、貴方もその被害者なの!?」
ん?何故だ?反応が俺の予想していたものと違う?どういうことだ?……まさか彼女は犯人じゃないと言うことか?俺の勘違いだったということか?
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「あ、えーと勘違いしてすいません。俺、碧天 零と言います」
「どうも。大体聞かせてもらったわ。私は《八雲 紫》よ。よろしく」
しまった。盛大に勘違いしてしまった。これは八雲さんに申し訳ない。どうしようか。取り敢えず謝っといたけどどうなる事やら。
「紫様は妖怪の賢者で、幻想郷の管理者なんです」
「幻想郷?なんですかそれ」
「あら、その反応からして外の人間ね。なら簡単に教えてあげるわ。幻想郷っていうのはね……ッ!? 悪いけど零くんついてきてくれるかしら? ちょっと助けて欲しいんだけど」
「はあ、俺に出来ることなら」
そこに転がっていたバックを背負い、八雲さんについて行く。すると八雲さんのそばに亀裂が出現する。どういうことだ?八雲さんは人を殺しているわけではない。だけど亀裂を操ることが出来る?一体どういうことなんだ。
「驚かして悪いけどこれはあなたの言う亀裂とは別のものよ。これも含めて後で話すわ。ついて来なさい」
そう言うと八雲さんは亀裂とは違う《別の何か》に入っていった。まさか俺もこの中に入るというわけではないだろうか。嫌だ。こんな不気味なやつの中に入るなど。俺のSAN値が持たない。
「ほら、早く」
「え、ちょっと待ってまだ心の準備がうわぁぁぁぁぁぁあ!!」
「ココに来て、すぐに紫に連れ去られて、彼も大変ねぇ。ね?妖夢?」
「は、はい」
【UNKNOWN・・・NO DATA】
===== 次回予告 ======
「大丈夫よ。あの娘は強いから」
「あッッッッッぶねぇ!!」
「何言ってるのアンタ!?」
『貴様は何者だ……?』
【レッツゴー!覚悟!ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!】
《第二話 「変身!仮面ライダーゴースト!」》
1話というのに変身しないとかいう仮面ライダー小説はこちらになります。いやお楽しみを先延ばししているだけであって(震え声)