東方霊眼魂   作:壁画(笑)

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最初に言っておく!特に話すことは無い!


第6話 「参上!森の守護者」

 

【カイガン!ロビンフッド!】【ハロー!アロー!森で会おう!】

 

黄色い羽が頭についた緑色のゴーストパーカー、《ロビンフッドゴーストパーカー》がトライジェント状態の俺に憑依し、俺は《ロビン魂》に変身した。

俺は幻想郷に来てしまった為、テレビ本編でゴーストがこの姿になったのは見た事が無い。しかし、こうやって変身できるという事は、おそらくテレビ本編でこのロビン魂が登場している。という事だろう。

 

『ケハハハハ!!武器の奪われたお前では俺に勝つことが出来ないぜぇ!?』

 

目の前の怪人、名前をつけるなら《震裂魔》といったところか。名前の由来はアイツが意図的な地震を起こしたり、空気中を震わす事によって、岩を持ち上げているからだ。

今、その怪人にガンガンセイバーが奪われている。ロビン魂のモチーフとなっているロビンフッドは弓矢で戦う戦士だ。相手が地震を起こし、俺を近づけないようにする可能性もある為、格闘戦で勝つのは無理だろう。

今の所、永琳さんの弓矢が残っているが俺が撃ってもアイツには効かない。さて、どうしたものか。

 

 

 

『ピィェェェェ!!』

 

 

空中で鳥のような鳴き声が聞こえる。気になって上を見上げるとそこには《体にダイアルの様なものが付いている機械的な鳥》が空中にいた。

その鳥は、空中から急降下していき、震裂魔に向かって行った。そのまま、震裂魔を嘴でつつきながら、ガンガンセイバーを奪い、俺にガンガンセイバーを返しに来た。

 

「あ、えーっと、ありがと?」

 

『ピィ!ピィェ!』

 

どうやらこの鳥は味方のようだ。だが、未だに震裂魔に対しての対抗手段が無い。いっその事、ガンガンセイバーをガンモードにして戦おうか。と、グリップをガンモードのようにするため、動かした瞬間、目の前の鳥がガンガンセイバーの先端に合体した。

 

「も、もしかして、これが武器!?」

 

鳥は、大きく翼を広げ、顔は前へと真っ直ぐ伸びていた。このガンガンセイバーと鳥が合体した武器は、どこか弓矢に似ていた。むしろ、これはロビン魂のためにあるのではないか?と推測した俺は試しに震裂魔に向かって弓を引く動作をし、トリガーを引く。

すると、緑色の矢の様なものが奴に向かい飛んでいった。間違いない。これは弓矢だ。間違いない。そう確証した俺は、この鳥とガンガンセイバーが合体したモードを《ガンガンセイバー・アローモード》と名付けた。

 

『へぇ………弓矢か………もっとガンガンかかってこいよぉ!』

 

「先に言っておくけど、《新しいフォームは勝利フラグ》だぜ?」

 

そう言って、俺は震裂魔に向かい、矢を放つ。震裂魔に着実に攻撃が当たっている。どうやら効いているようだ。このまま倒せるか?と思った瞬間、突如放った矢が地に落ちた。一瞬、パニック状態になった俺だが、すぐに理解した。震裂魔が空気を震わせて、攻撃が効かないように結界のようなものを張っているようだ。

 

「って!これじゃあ矢が効かねぇじゃんか!?」

 

『そうだ!貴様の新しい作戦も俺の能力の前では無駄なんだよ!!』

 

俺の攻撃は効かずに、相手は震動波で攻撃する事ができる。このままでは明らかに不利。どうすれば奴に勝てるのか。その方法を見つけようとする度、俺の勝てない未来を想像してしまう。本当に勝てないのだろうか。

 

「ッ!?零さん!アイツが震動波を放った一瞬だけ!一瞬だけ隙間が生まれます!」

 

物陰に隠れていた鈴仙さんが震裂魔の弱点を見抜いた。そこに向かって撃てば相手に攻撃が当たるはずだ。どうやら震裂魔は勝利を確信し、ひたすら震動波を放っている様子。これならおそらく勝てる。俺はアローモードのガンガンセイバーとゴーストドライバーをアイコンタクトさせて、ダイカイガンを発動する。

 

【ダイカイガン!】【ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!】

 

ダイカイガンが発動し、俺の前に緑色の結界のようなものが展開される。この結界は、亀裂魔の震動波を防ぎ、冷静に攻撃する為の結界だという事が分かった。しっかりと隙間を狙い、弓を引く動作をし、トリガーを引く準備が完了した。

 

「命、燃やすぜ!」

 

【オメガストライク!】

 

緑色に輝く正義の弓矢が震裂魔の結界の隙間を確実に狙い撃ち、パーカーの様なものが自然消滅し、残った素体が砕け散り、その場にいた震裂魔の姿は無くなった。これで永遠亭の危機は去った。

 

 

 

==========

 

 

 

何とか勝つことが出来た。ロビン魂の初陣を飾る事も出来たし、万々歳と言った所か。それに、この機械的な鳥とガンガンセイバーを合体する事が出来たことなど、新たな知識を手に入れたのでまた次に生かせるかもしれない。 最も、この戦いでの勝因は鈴仙さんのアドバイスだろう。

 

「終わりましたよ。皆さん」

 

「へぇ…………それがゴーストねぇ…………。新しい研究材料になりそうだわ」

 

「やめてください永琳さん。あ、そういえば鈴仙さん。よくアイツの弱点が分かりましたね?」

 

「ええ。アイツの結界の《波長》を読んだんです」

 

「波長?何ですかそれ?」

 

「用途が広いんで上手く説明できませんが、アイツの結界に一瞬だけ、《波長の乱れ》があったんです。それがアイツの震動波で攻撃するタイミングと一緒だったので」

 

「へぇー。とにかくありがとうございます。助かりました」

 

「いえい!そんな。大したことではないですよ」

 

鈴仙さんは波長を読むと言っていたがこれはもしかして、鈴仙さんの《能力》なのだろうか。つまり鈴仙さんは幻想郷の能力を持つ特定の人物ということか。にしても随分と強力な能力だな。何でも出来るんじゃないのか?

俺がそんなことを考えていると隣で永琳さんが紫さんと話していた。

 

「で、どうかしら。八意永琳。この零くんに協力してみないかしら?」

 

「……………ええ。良いわ。その子のおかげで私も決心がついたわ。仮面ライダーゴースト・碧天 零に私も協力しましょう。」

 

「良かったわね。零くん。彼女がいれば色々と便利になるわよ」

 

どうやら永琳さんが俺のサポートをしてくれるらしい。紫さんの言う、色々と便利が何の事かは良くわからないが、戦力が増えた。という認識で良さそうだ。

 

「だから永遠亭からはうどんげを派遣するわ」

 

「………………え?………ど、どういう事ですか!師匠!」

 

「戦力は必要でしょ?あくまで私は治療をする身。ここを離れるわけにはいかない。だから貴女が彼の戦いのサポートをするのよ。貴女なら応急処置も出来るでしょ?」

 

なるほど。どうやら永琳さんは俺が大きな怪我をした場合、永遠亭にて治療をする。という事で、鈴仙さんは俺と一緒に戦う《戦力》という事か。確かに鈴仙さんは医療の心得もあるはずだから簡易的な治療が出来るということか。なかなかいい条件じゃないのだろうか。

 

「で、ですが私では!」

 

「いいんじゃないですか?俺もその方が助かります」

 

「決まりね。頑張りなさい。うどんげ」

 

「良かったね〜。鈴仙。頑張るウサよー」

 

「ちょ、師匠!てゐまで!」

 

これで裂魔と戦う戦力が増えた。俺の目的はこの力を使って裂魔を殲滅すること。俺の世界にも裂魔は出現しているから早くしなければ俺の世界も危ない。戦力が多い方が裂魔と戦う手段が多くなる。いい事だろう。

 

 

 

「じゃあ2人が同居する家を作らないとね!」

 

「「「…………………え?」」」

 

何を言ってるんだ。このスキマ妖怪は。年頃の男子と女子を同じ家に閉じ込めようとしているのか?確かに裂魔と戦うための拠点は必要だ。それに俺も家が欲しい。だが、鈴仙さんは永遠亭にいるだけで充分だろう。ほら、鈴仙さんが顔を真っ赤にしてるじゃないか。どうするんだ。紫さん。

 

「ふ、不束者ですがよろしくお願いします…………」

 

「ほら!鈴仙さんが何か変な捉え方してるじゃんか!どうするんだ!紫さん!」

 

「あら。いいんじゃない?うどんげのことよろしくね?」

 

「とってもめでたいわねー」

 

「霊夢さんは思考停止すんな!うわー!どうするんだこれぇー!!」

 

 

 

==========

 

 

 

あの騒動から2日後か、俺は白玉楼に来ている。紫さんが言うには明日には家が出来るらしい。どんな大工雇ってるんだろうか。気になるところだ。しかも幽々子さんが俺の家に妖夢さんも派遣するとか言ったせいで俺の頭はパンクしそうだ。

それにしてもこのロビンゴーストアイコンは何なんだ?使えたっちゃ使えたけど。でもこれで俺の使えるアイコンは5つに増えたな。ま、頑張りましょうかね。

 

『ピィ!ピィエ!』

 

「お、あのときの鳥か。どうしたんだ。俺に会いに来たのか?」

 

あのガンガンセイバーに合体した機械的な鳥が白玉楼にやって来た。今思えば白玉楼に行くためには結界を破る必要があるのに何故此処に来る事が出来たのか疑問に思う。

次の瞬間、その機械的な鳥が黒電話に変形した。突然の出来事に俺は目を疑う。

 

「は?ちょ、どういうことだこれ!?」

 

『ジリリリリン、ジリリリリン』

 

鳥が変形した黒電話から音が鳴る。どうやら電話がかかってきたようだ。相手先がわからないし、何者かもわからないがこれは電話を取るべきなのだろうか。ここは情報を得るために電話を取る。

 

「…………もしもし。」

 

『電話をとる覚悟をするのが遅い。それでも男か。』

 

声色からして女の子だが、喋り方が男性だ。だが、俺の世界にそんな喋り方をする女性の友達が居たか?と聞かれればいない。一体何者だろうか。それより、何故この宛先に連絡する事が出来たのだろうか。

 

『俺の正体は明かさないが、その黒電話に変形する鳥、《コンドルデンワー》をお前の元に送ったのは俺だ。』

 

「…………どういう事だ。」

 

『俺はお前の協力者だ。何、信じろとは言わん。お前の世界の《ゴーストのアイテム》を不定期に送らせてもらうぞ。では。』

 

そう言って彼女は電話を切った。俺の支援をしてくれる協力者らしいが、信じるな。と言っている。これは一体どういう事だ?ゴーストのアイテムを送ってくれるということはやっぱり俺の味方だが………まあ、貰えるものは貰っておこう。そうしよう。

もしさっきの人が俺にゴーストの力をくれたなら今度お礼を言っておかないとな。

 

「あのー、零さん…………。」

 

「あれ、どうしたの?妖夢さん。」

 

「やはり一緒に住むことになったのでお互いを知ることは必然!なので手合わせお願いします!」

 

「だから嫌だって言ってるだろうがぁぁぁあ!!」

 

 

 

【GHOST・・・『01 MUSASHI』『02 EDISON』『03 ROBIN HOOD』】

 

 

=====次回予告=====

 

 

「この人里で最近不思議な事が起きているんだ」

 

「そんなお前に何が出来るのやら」

 

『これが僕の力…………さ』

 

「ッ!?誰だ!!」

 

『殺してしまえ………ホトトギス…………ってな』

 

 

 

《第七話「決意!幽霊の覚悟!」》




今度の更新は番外編になります。その番外編だけオリジナルフォームを登場させようかな?なんて思っていますのでよろしくお願いします。

それでは次の更新までお待ちを。
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