東方霊眼魂   作:壁画(笑)

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今回から試験的にゴースト本編での1話をこの小説内では2話に分けて書きます。無理そうだったらやめます。

それと来週駅伝ってまじ?


第7話 「決意!幽霊の覚悟!」

俺は【碧空 零】。外に出掛けている最中に《謎の怪奇現象》に襲われた親子を助ける為に自らの命を犠牲にした。

そして死んだはずの俺が目を覚ますと謎の世界《幻想郷》に関係する場所、《白玉楼》という場所にいて、《幽霊》となって生きていた!

超常現象が怪奇集団《裂魔》の仕業と知った俺は、偶然手に入れた《ゴーストに変身する力》で幽霊戦士、【仮面ライダーゴースト】となり、裂魔と戦うことを決めた!

 

 

 

===== 三人称 side =====

 

 

 

「あの展開は想定外でした……」

 

人里の裏路地。周囲は暗く、大通りの賑やかな声は遠く、太陽の光すらも届かないこの場所では、黒い衣服の男は金色の髪の青年に向かって話す。いや、言い訳というべきか。金色の髪の青年は黒い衣服の男に向かって呆れた様な表情を見せる。

 

「……言い訳は結構だ」

 

「……既に手は打っていますが、次は貴方にやってもらいましょうか」

 

黒い衣服の男は金色の髪の青年に向かってそう言い、闇の中に消えた。その場に残った金色の髪の青年は先程まで黒い衣服の男のいた場所を睨みつけ、闇の中に消えた。二人のいなくなった場所には足跡さえ残っておらず、人のいた気配すらも無くなっていた。

 

 

 

===== 零 side =====

 

 

 

「おいおい………マジかよ………」

 

ロビン魂となり、永琳さんからサポートの許可を貰って三日後。俺がいるのは人里のとある場所だ。俺以外には鈴仙さんと妖夢さん。そして紫さんがいる。

さて、俺が何故驚いているかというと、昨日まで空き地だった場所に立派な日本建築の家が建っているからだ。鈴仙さんと妖夢さんも驚いており、紫さんは扇子で表情を隠している。

 

「ふふふ。私の言ったとおりでしょ?『明日には家が出来る。』って」

 

「日本の大工さんもビックリだよ!!」

 

確かに紫さんは昨日、『明日には家が出来る。』と言っていたが、俺は半信半疑だった。あの時は妖夢さんに聞いても『そんな分けないじゃないですか。何かの冗談ですよ。』と信じていなかったし、鈴仙さんも『家が三日で建つなんて聞いたことがありませんよ。』と言っていた。

 

「な、何をしたんですか紫様!?」

 

「あの連中の、鬼の力を借りたのよ」

 

妖夢さんが紫さんに問いかけると、紫さんは、扇子で表情を隠しつつ、『鬼の力を借りた』と言った。俺以外の二人は『ああ。アイツらか。』と言った表情だが、鬼とはどういう事なのだろうか。

俺の記憶では《鬼》という種族はあの有名な《桃太郎》などの《日本のおとぎ話》に出てくる異形の怪物だ。基本的に悪役として登場し、桃太郎や一寸法師と言った主人公に倒されるが、おとぎ話自体が本当かどうか怪しいため、鬼という存在は存在しない。と語られていた。

しかし、ここは幻想郷。俺の世界の常識は通じない。それに俺の世界で鬼は忘れられた存在。よって、幻想郷に流れついた。という事もありえる。

 

「鬼って本当にいるんですか?」

 

「何なら今から呼ぼうかしら?」

 

「あ、お願いします」

 

どうやら紫さんがその鬼を呼んでくれるそうだ。本物の鬼が見れるとは柄にもなくワクワクしてしまう。やはり屈強な男性なのだろうか。それとも姉御肌の女性なのだろうか。角も生えていたりしているのだろうか。

 

「萃香ー。出て来なさーい」

 

紫さんは何も無い空間に向かって声をかける。何で紫さんはスキマを使って連れて来ないのだろうか。その萃香とやらには特別な何かがあるのだろうか。

ふと空を見ると、先程まで真っ青な青空だったのに突然霧が出ていた。何故霧が出てきたか不思議に思っていると、俺達の目の前に霧が集められているのが分かった。さらに、その霧が形をなしていく。そしてそこには小さな少女がたっていた。

 

「だいたい把握したよー。さあて、そこの人間」

 

「へ?俺?」

 

「そうそう。私が紫の言ってた鬼だよ。」

 

「…………君が鬼?」

 

目の前の少女は『自分が鬼だ。』と言った。やはり幻想郷は俺の想像を軽々しく超えていくようだ。明らかにこの女の子が鬼のようには見えないが、頭に生える日本の角が鬼だと言う事を示しているようだが、それに霧が集められて登場したのがこの女の子だ。これを能力と仮定すると、やっぱりこの女の子は鬼なのだろうか。

 

「そ。私は《伊吹 萃香》って言うんだ。よろしくね」

 

「あ、はい。よろしくお願いします。俺は……」

 

「おっと。私はあんたの事良く知ってるよ。ずっと見てたもの。碧空 零。アンタはこの幻想郷に来て、しかも幽霊になって右も左もわからなくて大変だったろうねぇ。不安だったろうねぇ。でもあの変な姿になってから自分に自信がついたみたいね。その力があれば何でも出来るとでも思ってるわけ?」

 

どうやら彼女、萃香さんは俺の事を見てきたらしい。確かに霧の状態になればこの幻想郷中を一度に見る事が出来るだろう。それによって俺が幽霊になったこと。ゴーストに変身した事を知ったのだろう。文さんよりも早く。そして変身した後の、自信のついた俺を見て、不思議に思ったのだろう。

 

「俺は人々を守るヒーローに、仮面ライダーに憧れていました。でも憧れるだけじゃ仮面ライダーになる事は出来ないから俺の出来る精一杯で人々を守ってきた。だけど今、死んでしまった俺は仮面ライダーになる事が出来た。だから今度は俺が仮面ライダーとしての精一杯で人々を守るんだ」

 

そう。俺が仮面ライダーになれる理由はわからないけど、やる事は変わらない。俺の出来る精一杯で人々を守る。そのために戦う。まだ決意は弱いし、歴代仮面ライダーみたいな勇気もないけど、それでも俺は戦う。

 

「随分と小さい覚悟だねぇ〜。そんなお前に何が出来るのやら」

 

「ッ!でも俺は!!」

 

「そこまでよ。二人とも。さて、私と萃香はこれで失礼するわ」

 

「次会うときはもっとまともな意見が期待してるよ〜じゃあね〜」

 

紫さんはスキマの中に、萃香さんは霧となり、それぞれ消えていった。どうやら萃香さんは俺の覚悟を認めてないらしい。確かに萃香さんの言葉は的確だ。やっぱり俺じゃダメなのだろうか。でもそれでは俺が変身する意味も死んだ意味もない。俺はこれからどうすれば良いのか。

 

「大丈夫ですよ。零さんの力は無駄なものじゃありません。だから安心してください」

 

鈴仙さんが横で意見を述べる。どうやら俺の波長がブレていることを能力で分かったらしい。そうだ。実際に俺はこの力で永遠亭の危機を退ける事が出来た。絶対に無駄では無い。ならば俺がもっと強くなればもっと守ることが出来るのだろうか。

 

「ならもっと強くなって皆を安心させないとな」

 

「そうですよ!だからもっと強くなるために手合わせお願いします」

 

「それは勘弁だっての」

 

 

 

==========

 

 

 

「ん?外が騒がしいな。何かあったのかな?」

 

この家には居間のようなものがあったのでそこに座り、暫く話していると外が騒がしいことに気づく。何があるのか把握するため外に出る。すると、そこには逃げ惑う人達がいた。その逃げてる先には裂魔がいた。

 

「ッ!裂魔がいた!行ってくる!」

 

「私たちも!」 「行きましょう!」

 

現場に着くと一人の女の人が裂魔と戦っていた。女の人は弾幕を撃っているが、裂魔は音符のようなものを飛ばして、相殺している。裂魔をよく見てみると、所々に音符の記号、そしてどこかメトロノームのようなデザインであった。名前をつけるなら《メトロノーム裂魔》だろうか。

 

「大丈夫ですか!」

 

「ッ!?少年早く逃げろ!死にたいのか!」

 

女の人には、所々に傷跡がある。どうやらメトロノーム裂魔に苦戦を強いられたようだ。それだけ強いという事なのだろうか。しかし俺は戦わなければならない。それに俺は死なない。何度でも立ち上がることが出来る。俺は懐からスペルカードを取り出す。

 

「心配しないでください。俺はもう死んでます。【《霊魂》単眼の不思議なゴースト】ッ!!」

 

メトロノーム裂魔に不規則な弾幕を飛ばし、距離をとらせる。これだけの距離があれば安全に変身できるだろう。スペルカードの効果により転送されてきたゴーストドライバーを腰に巻きカバーを開け、オレゴーストアイコンのスイッチを押す。そしてそのままオレゴーストアイコンをセットし、カバーを閉め、ドライバー右部分のトリガーを引く。

 

【アーイ!】【バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!バッチリミナー!】

 

オレゴーストパーカーがドライバーの目から出てきて、周囲を飛び回る。メトロノーム裂魔は空いた距離を詰めるためにこちらに突撃してきているがまだ距離はあるので問題無い。俺は先程引いたトリガーを押し込む

 

【カイガン!オレ!】【レッツゴー!覚悟!ゴ!ゴ!ゴ!ゴースト!】

 

ドライバーから音声が流れると同時に俺の体がトランジェント状態から、周囲を飛び回っていたオレゴーストパーカーが俺に纏う。これによって、《仮面ライダーゴースト・オレ魂》に変身が完了する。

 

『へぇ……君が……あの……』

 

「あれ?もしかして俺って有名?」

 

『ああ。有名さ。勿論悪い意味でねッ!!』

 

言葉を合図にメトロノーム裂魔がこちらに攻撃を仕掛けてくる。いつの間にかメトロノーム裂魔の手には武器が握られており、メトロノームの振り子の部分をフェンシングのようにして攻撃してくる。

 

「うおっと。これでも喰らえ!【《霊魂》四段変形オメガウエポン】ッ!!」

 

『おやおや。危ないねぇ』

 

右手にガンガンセイバーを転送しつつ、メトロノーム裂魔を後退させる。ガンガンセイバーをナギナタモードに変えつつ、後退させたメトロノーム裂魔を追う。

 

「うりゃあ!!」『よぉっと』『はいはーい』

 

ナギナタモードの攻撃をメトロノーム裂魔は躱した。いや。メトロノーム裂魔は躱したのではなく、”分裂した”のだ。そのため攻撃を加えることが出来なかったのだ。

 

「うわぁ!?なんだそりゃ!?」

 

『ふふふ。僕はこんなふうに”音を重ねる”ことで分身することが出来るんだよ』

 

『これが僕の力…………さ』

 

このままでは数的不利だ。大人しく鈴仙さんたちが来るのを待つしかないのだろうか。だが、メトロノーム裂魔は音を重ねる度、無限に増える。また数的不利になるのは目に見えている。ならばとっとと決着をつけた方が良いのだろう。

 

「ならこれでも喰らって大人しくするんだね!」

 

【ダイカイガン!】【ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!ガンガンミナー!】

 

『げげぇ!?何かヤバイ感じぃ?』

 

「そうそう!ヤバイ感じだよッ!!」

 

【オメガストリーム!】

 

ナギナタモードから青いエフェクトが付き、踊るようにナギナタモードでメトロノーム裂魔を切り裂く。その時の光の流れはまるで流れ星が何度も流れているように綺麗だった。だが、この攻撃により崩れ落ちたのは”一人だった。”

 

『ふふふ。こっちだよー』

 

「ええ!?なんでだよ!!」

 

『バイバーイ!』

 

「ああもう!」

 

そのままメトロノーム裂魔は物陰に消えた。分身の方には倒した手応えがあったのに何故メトロノーム裂魔は生きているのだろうか。さらに本物と分身には全くと言っていいほど違いがない。なので見分けられないしどうすれば良いのだろうか。もしかして一度にすべてのメトロノーム裂魔を倒さなければならないのだろうか。

 

「零さん!大丈夫ですか!?」

 

「心配ならそこの女の人にしてあげてくれ」

 

「え?ッ!?慧音さん!大丈夫ですか!?」

 

先程まで戦っていた女の子は慧音さんというそうだ。さて、あのメトロノーム裂魔の対抗策を考えるのは置いておき、慧音さんから情報を聞いてみるとしよう。何か有力な情報が聞けるかもしれない。

 

「大丈夫ですか!慧音さん!」

 

「ああ。問題無い。して、そこの少年は?」

 

「俺は碧空 零です。それより、人里で何か不穏な動きでもありましたか?」

 

「……そういえば、この人里で最近不思議な事が起きてるんだ。何やら願いを叶えてくれる黒い衣服の男がいるらしいんだ」

 

願いを叶えてくれる黒い衣服の男。一体誰なのだろうか。だが、黒い衣服の男といえばゴーストの悪役にいたはずだ。残念なことにそいつはまだ名前も行動理由も分かってない。だが、願いを叶えてくれるということは、おそらくその代わり、何かを代償にするはずだ。

 

「わかりました。その謎、俺が解決しますよ」

 

「ちょっと待ってください!そこは私達でしょ?」

 

「そ、そうですよ!!」

 

横から妖夢さんが驚いたような表情で、慧音さんの応急処置をしながら鈴仙が不安そうな顔をしながら俺に伝えてきた。確かにそうだ。今、戦っているのは俺だけではない。妖夢さんや鈴仙さん。それに紫さん達もいるのだ。

 

「そうだな。俺達が解決します。謎を解決するのが俺達の役目ですから」

 

「そうか。ならば人里の守護者として君達によろしく頼む」

 

頼まれた役目は必ず果たさないと男が廃る。最後までやらせていただくとしよう。さて。忙しくなってきた。まずはメトロノーム裂魔への対抗策を考えてからだ。しっかりやって行くとしよう。

 

「ッ!?誰だ!?」

 

「え?どうかしました?」

 

「え?いや。何かいた気がするんだけど……」

 

「気のせいではないか?気配も感じなかった」

 

いや。そこの物陰に気配はあった。それに姿も少しだけ見えたはずだ。先程のメトロノーム裂魔と違い、体が青く染まっていた。まさかアイツもその不思議な事の一つなのだろうか。それとも裂魔の仲間なのだろうか。

 

『ピィ!ピェェェ!!』

 

この聞き覚えのある鳴き声は、空を見上げてみると、そこにはコンドルデンワーが大きく翼を広げ、空を飛び回っていた。そのまま俺に近づいたので、コンドルデンワーに手を伸ばすと、一瞬でコンドルデンワーが黒電話に変わった。そのままコール音が鳴り出す。

 

『ジリリリリン、ジリリリリン』

 

「はいもしもし」

 

『次のアイコンの手がかりを教えておく』

 

おそらくあの自称協力者だと思い、電話に出ると、案の定彼女であった。次のアイコンの手がかりということは裂魔やゴーストが関わっているということか。一応聞いておくとする。

 

 

 

『殺してしまえ………ホトトギス…………ってな』

 

 

 

【GHOST・・・『01 MUSASHI』『02 EDISON』『03 ROBIN HOOD』】

 

【UNKNOWN・・・NO DATA】

 

 

=====次回予告=====

 

 

『来た来た来た!!これだ!!』

 

「俺は信長みたいに強い男になるって決めたんだ!」

 

「覚えておけ。お前は甘過ぎる。」

 

「人の命で遊ぶな!命は道具じゃないんだぞ!!」

 

『リンゴが落下!引き寄せまっか!』

 

 

 

《第八話「愕然!空の楽園!」》

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