喰種を狩る喰種   作:名無しのカビゴン

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どうも、ビートマンです。
今回は2話目になります!
しばらく龍哉の過去の話が続きます。
完全龍司視点です。
それではどうぞ!


第1喰目 鬼才

 龍司Side

 

 

 俺と美希が龍哉を産んでから、五年の月日が経った。

 

 

 あれから龍哉は健やかに成長し、優しくて素直な性格になった。

 

 俺と美希に似て美形に育った為、あの子が通う幼稚園でも複数の女の子達から言い寄られていた。

 だが龍哉は、その女の子全員に上手く対応していた。

 自分の息子だが、授業参観でアレを見た時は本当に驚いた。流石は俺の息子だ。

 

 それと、最近は毎日赫眼と赫子のコントロールを練習させている。

 家では問題ないが、幼稚園にいる時に赫眼になってしまったら、間違いなく大騒ぎになり、息子はCCGに目をつけられる。それだけは避けたい。

 ちなみに龍哉の赫眼は右目だ。

 

 赫眼のコントロールに一日とかからなかったのには驚いたが、赫包が四ヶ所に全てついていた事を知った時には本当に驚いた……まあ、赫子はまだ大きくないし、多分実戦は無理だろうな。

 

 確かに親父である俺も、赫子は四つ全てあって、赫者で、CCGからSSレート喰種“白龍”なんて言われているから、まあ四つあってもおかしくはないが。

 

 

 息子の高いスペックに驚きっぱなしだが、最近、一番驚いた事がある。

 

 それは、幼稚園と俺の工事現場の仕事が休みだった土曜日の事。

 

 

────────────────

 

 

「ねぇ父さん」

 

「ん? どうしたタツヤ?」

 

 突然龍哉が話しかけて来たので、テレビから龍哉の方へ体の向きを変える。龍哉は手に何故か一枚の白紙と鉛筆を持っていた。

 

 龍哉は紙を机の上に置いたかと思うと、鉛筆で何かを書き始めた。

 

 見たところ、何かの字のようだ。最初は何の気なしにそれを眺めていたが、全体像が出来上がっていくうちに、俺の目は驚愕に見開かれる事になる。

 

「これ、なんて読むの?」

 

 

 ……そこには、少し汚い字で、しかし、それでもはっきり“幼稚園”と漢字で書かれていた。

 

 

 当然、俺に漢字なんて教えた覚えはない。

 何より書かれた漢字が、まだ五歳の子供には難しすぎるものなのだ。

 

 俺は少し震える声で、龍哉に聞いた。

 

 

「……おいタツヤ、この漢字どうやって書いた?」

 

「え? えっと……幼稚園の先生が、この字が書いてある紙もってたの」

 

「……それ、今持ってるのか?」

 

「ううん、おれたちはもらってないよ。なんでそんなこと聞くの?」

 

 龍哉は依然として首をかしげているが、この時俺は、既に一つの可能性を見いだしていた。

 

「なぁタツヤ。他にも書ける字あるか?」

 

「え…? うん、あるけど……」

 

「じゃあ、それを書いてみてくれ」

 

 龍哉は頷いた後、紙に違う字を書き始めた。

 

 ……やはりこれも漢字のようだ。

 

 龍哉が書き終わった事を確認すると、俺は、龍哉の手元にある紙を覗き込んだ。

 

 

 

 ──“挨拶”

 

 

 

「……これも幼稚園で見たのか?」

 

「うん、それも先生の紙に書いてあったよ」

 

「その先生の紙以外で、別の時にこの字を見たことは?」

 

「ううん、無いよ」

 

「……どのくらい長い時間見たんだ?」

 

「少ししか見てないよ? ろうかですれ違ったときに見えただけだし」

 

「……………」

 

 この瞬間。俺の予感は確信に変わった。

 

 そして、気がつけば台所に向けて大きな声で叫んでいた。

 

「ミキイイイイイィィィィ!! タツヤがッ!! タツヤがアアアアアァァァァ!!!」

 

 

────────────────

 

 

 後で調べてみたが、龍哉のこの特殊能力は、“直観像記憶能力”というやつらしい。

 

 なんでも、「自分の目で見た事柄を写真のように記憶して忘れない能力」だそうだ。

 

 これを美希に話したら、俺以上に驚き、俺以上に喜んでいた。

 

 まさかこんな特殊能力まで持っていたとは。出来過ぎた息子だ。これは将来が期待できるな。

 

 

 

 

 本当に幸せな毎日を送っているが、どうしても複雑な気持ちになってしまうときがある。

 

 それは、街を徘徊している白鳩を見かけた時。

 

 白鳩は喰種を殺すことが仕事だ。確かに人間にとっては、喰種は危険以外の何者でもない。

 

 だがそれでも、もし白鳩の連中が、俺の息子や、美希に手を出す場合は……

 

 

 

 

 

 

 

 ──容赦はしない。

 

 

 

 

 

 

 

 と、こんな無駄話を続けているが、現在俺は、人間の自殺者の肉を求めて、深夜の都会へ飛び出している所だ。

 美希と龍哉は、家で留守番をしている。

 

 俺は美希に出会ってから、人間を無闇に殺すことは辞めた。

 それ以降は、こうやって夜に自殺者の肉を集めている。

 

 自殺者が見つからない時は、知り合いの芳村さんの所で肉を貰ってきている。

 本当にあの人にはいつも世話になりっぱなしだ。芳村さんは気にしないでくれと言っていたが……今度何かお礼をしないとな。

 

 それより美希だ……アレはどうにかならないのか?

 

 心配してくれるのは嬉しいけど、送り出しの際、毎回泣きそうになるのは正直やめて欲しい。こっちが心配になる。

 

 抱きしめながら「大丈夫……大丈夫だから」ってわざわざ耳元で言ってやらないと落ち着いてくれないんだ……って、まるで子供のお()りだな、俺。

 

 今日も帰ったら、泣きつかれるんだろうな……全く、余計に疲れるよ。“愛されてる”って実感は湧くけどな。

 

 お、そうこうしているうちに、自殺者の死体発見。

 

 悪いな。俺達が生きるためなんだ。お前には食料になってもらう……。

 

 さてと、後は……

 

 

 

 

 

 

 

 ──後ろを付いてきている奴を、どうにかしないとな。




主人公に特殊能力を持たせました!
アドバイス等あれば意見お願いします!!
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