銀魂単編小説   作:Gintoku

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ここでは不定期に銀魂の小説を書いていく時があります。
主に戦闘メインで唐突に始まったり繋がったりといろいろ不定な部分があります。
例えば勝手に銀時vs神威が始まったりと展開はめちゃくちゃですが、銀魂の小説が好きな方は少しでもいいので見ていただければ幸いです。

登場人物紹介

春香時光(はるかときみ)
本名 神奈(かんな)
星海坊主の実の娘で、神楽の姉で、神威の妹。
年齢26歳
夜兎であり神楽を上回る実力者。
彼女だけは、幼少の頃に地球に来てしまい吉田松陽に拾われ松下村塾に入った。
彼女も攘夷戦争に参加したが、初戦で重傷を負い降板
銀時とは幼少の頃から両思いの関係。
彼女にとって松陽は親そのものであり、何としてでも守りたかった。
だが銀時は松陽を斬首した事を語るのを恐れて、桂から銀時は戦争から逃げたと誤った情報を渡された。
それもあり10年も銀時を憎み生きてきた。再会すると、啀み合いが続くが自然に銀時は逃げる様な男じゃないと感じた。
やがて銀時の真実を知り、銀時に対する気持ちが溢れ、万事屋に参加。
将軍暗殺篇を経て、銀時が不器用なりの告白を経て結婚。
彼女は神楽同様、神威の事を思っている。

僕の中では銀魂の世界史に人物が変わったり、加わったりしています。
地雷亜の弟子でもあり、彼女が銀時の本心に気付き始めたのは地雷亜篇以降。

この世界での年齢

神威 28歳
高杉 27歳
銀時 27歳
土方 27歳
桂 26歳
坂本 26歳
時光 26歳
沖田 19歳
神楽 15歳
新八 16歳



銀時vs神威

因縁の対決 銀時vs神威

 

トキミの兄、神威と対峙する銀時。前回はトキミやケイの助けもあったが、今回は一対一の勝負。

 

夜兎最強と唄われる神威を目の当たりにしても、銀時は震えるどころか、笑みを浮かべて居た。

目を瞑り、自分がたくさんの人間によって立たされそのために戦い抜く意思を固める。

 

「さて、てめぇの頭かち割るつったろ!!」と言い放ち銀時は洞爺湖の柄を握りしめ飛び上がり、思いを込めた刃を神威へ振り下ろす。

だが神威も幾多の修羅を掻い潜りあの夜王の弟子だ。傘を横にし盾とする。

鋭い音が耳に轟き、洞爺湖の刃と夜兎の傘が激突する。

 

目を合わせる神威と銀時は笑みを浮かべている。戦場を駆る鬼の笑みを口元に浮かべている。

神威はその強靭な力で銀時を弾き飛ばす。銀時は地面へ徐々に足を踏ませ、減速し受け身を取る。

 

だが神威の速度は想像を絶する程早く、その蹴りは銀時へ振り下ろされるも、銀時はギリギリでかわし煙が舞い上がる。

だが神威の猛攻は止まらず、傘や蹴り打撃の連鎖を銀時へ繰り出して行く。

銀時は神威の目を見て、神経を全て尖らせ全てをかわして行く。これが夜兎との戦法だ。相手の目を見て、相手の攻撃と一体化しかわす。

神威は傘を地面へ差し込みその柄を持って逆立ち回転し傘を引き抜き銀時へ打つ。

 

だが銀時は再びかわし、周囲を煙が包み込む。

流石に視界が眩み、神威は次の手を取れずにいた。そんな神威に放たれた横降りの斬撃。神威は咄嗟に左手の平で受け止めると違和感を覚える。「なぜ刃の裏を?」と一瞬の判断が遅れる。そんな神威の左手を蹴り上げ、木刀の柄を持っていた左手を離し右手で正し方向で握り身体を左一回転させ鋒を神威の顔へ向かわせる銀時。

神威は咄嗟に右手の拳を鋒に突き刺し受け止める。そして、左手で木刀を折ろうとするも再び銀時が左手を蹴りその勢いで後退する。

 

だがバランスが崩れ立て直す間神威の反撃が開始される。再び傘の鋒を銀時へ向け激突させる。煙が舞い上がり手は手応えを感じない。銀時は神威の傘に乗り上げ、横振りの斬撃を神威の頭部へ放つも神威は頭を下げて躱す。

そして左手のチョップで銀時の顔を殴り、銀時は口から血を出しながら身体が回転しバランスを失うもなんとか受け身を取る。口のすぐ右横に小さな血線が出来上がる。

 

だが目の前を見ると神威の次なる一撃が振り下ろされた後だった。だが銀時はギリギリで横に飛んで緊急回避するもバランスを失う。再び神威が傘を振り下ろし煙が舞い上がる。

倒れたまま、背が地を擦りながら攻撃の風圧で吹き飛ぶ銀時だが、再びかわしていた。

だが仰向けに倒れた銀時に神威は飛び上がり傘の鋒を向ける。

やばいと感じた銀時は顔面へ向かって居た鋒に対し必死に身体をそらせ左肩に傘の鋒が突き刺さる。

だが傘を左手で掴み右手の木刀の鋒を神威の左肩に突き刺し、刺された木刀を神威も左手で掴む。

 

そのまま修羅の目が向き合う。幾多の戦場を潜り抜けて来た夜兎と夜叉。

神威はその力余る手で銀時の木刀を折ろうとするが、銀時は神威を蹴り上げ倒れた自分からみれば上側へ飛ばす。

神威もバランスを失っていたため成す術が無かったのだ。

二人は起き上がる。銀時は頭の左側から流れ出た血が線を描きながら頬を通り、神威も唇が切れ血がながれていた。

銀時は肩へ突き刺さった傘の物凄い影響のせいか、血飛沫が顔にまで付いている。

 

「はぁ、はぁ」

 

銀時は息を切らしている。人間のスタミナで夜兎に追いつこうとすればするだけ、身体への負担は避けられ無い。

「おい!!」と銀時を呼ぶ声が聞こえた。

銀時は振り向くと、そこに立っていたのはケイだった。銀時へ刀を一振り投げ付ける。銀時は右手で剣を受け取る。

銀時は笑みを浮かべ「きたきた」と口走り木刀の鋒を地面に突き刺す。

そして剣を腰に収め、鞘から引き抜く。その姿勢から感じられる、一人の侍の魂。

右手で剣を持ち、左手で木刀を引き抜く。煙が若干舞い「こっからが本番だ」髪で片目が隠れ、片目と笑みは鬼を連想させる。

 

神威は笑みを浮かべて「それでどう変わるの?折れる刀が一本から二本に増えただけじゃん。あの男も加勢させたらもっと面白くなるよ」と嘲笑う。

銀時は笑みを浮かべ「てめェら夜兎とサシでやり合う時にァ、別の戦法が要るんのさ。まぁすぐに分かる」と言い剣の鋒を神威へ向けた。

 

神威は銀時へ突進し、傘を猛烈なスピードで横振りする。銀時は冷静に、頭を反らし、左の木刀の刃を傘に付け、鮮やかに鋒まで傘滑らせる。受け止めたのではない。受け止めれば猛烈な怪力が身体の疲労を早める。文字通り付けて滑らせている。それも凄く鮮やかに。鋒を通った傘とその持ち主はバランスを失い、銀時はその間に右手の刀を天へ向け、刃を振り下ろす。

神威は何とか後退し、体制を整える。その間に神威の左胸を剣が貫いた。噴水の様に飛び出る地血。正確に言えば、左肩と胸の間。心臓へ狙い定められた一撃を歴戦の夜兎の本能が回避させたのだ。

その刀の柄を握る銀時に神威は本能のまま銀時の心臓に鋒を刺しこむ。銀時もまた、攘夷戦争を生き抜いた白夜叉。その本能は伊達じゃ無く、神威と同じ位置に傘が突き刺さっていた。

 

手を引こうとし無い二人の傷口から血は溢れ出るばかり。だが二人の左手は空いている。神威はその拳を銀時の顔面に向かわせる。

だが銀時は既にこれを見切っており、左手の木刀を迫り来る神威の拳に突き刺す。再び血が溢れ出る。

銀時は木刀を突き刺したままグリッと、木刀を中で回す。尋常じゃ無い痛みが身体に走った神威は左手を自然と退いた。その隙を突いた銀時は、木刀の鋒で神威の額を殴る。

鋭い音と共に神威は背後へ吹き飛び、殴られた箇所の皮膚が裂け血が飛び出る。意識が朦朧とするが、バク転し何とか受け身を取る。

 

だが目の前には二振りの剣が振り下ろされて迫り来る。夜兎の怪力もあり左腕の肘でそれを受け止める。だが夜兎の皮膚であろうと一振りの刀の切れ味には逆らえず、血が滲み出る。そして右手の傘の鋒を飛んでもない速度で銀時の顔面に向かわせる。銀時は神威の腹を土台にしてバク転して回避。地面へ着地すると神威は銀時へ我武者羅に傘や武術の攻撃を繰り出す。だが銀時はその攻撃と再び一体化し、今度は躱すだけで無く、怪力を刀で受け流しながら、神威の隙を狙っていく。

ガン!!ガン!!と鋭い衝撃と音がその荒野に響く。二人のやり取りはあまりにも早い。

ここまで夜兎と張り合える人間はそう居ない。

 

銀時はより明確な隙を突き、神威の顔に剣を横振る。咄嗟に傘で受け止めた神威の傘は折れた。生存本能が神威の身体を勝手に後退させ、一撃を躱す。だがその余りにも強力な一撃をかわし切れず、顔の右頬骨から左手頬骨にかけて切り傷が現れる。だが銀時の猛攻は止まらず、再び神威に刀を横振る。神威は左手で刃を掴み、もう片手のチョップで剣を折った。真剣を手で折れる神業は人間には到底できない。これこそが夜兎だと再び感じられる。

だが銀時は左手に持った木刀を上空へ投げ、右手の折れた刀も離した。意外な一瞬に神威は戸惑った。

ーーその隙を鋭く突き、折れた刀の柄を左手で一瞬で握りしめ、地から空に向けて剣を振り上げる。神威のへそから右肩まで深々と斬り裂かれる。噴水の様に飛び出る大量の血。だが神威は歴戦の夜兎の中でも最凶を謳われる男。倒れ込む身体を必死に止め、右拳を銀時の顔面に向かわせた。

 

銀時も退かず折れた刀を神威のへそに刺しこんだ。そしてそのまま刀をグリっと回し、突き刺したまま神威の横腹を斬り裂いた。「っが」口から血を吐き出す神威。だが神威の拳は退かず夜兎の拳を顔面に喰らい、その衝撃で吹っ飛び、地面へ身体がぶつかりながら岩山に衝突。その衝撃で岩山にヒビが入り、煙が舞い上がった。普通は全身が血だらけになり頭蓋骨が粉々に砕け即死だ。最凶の男の拳を食らったのだ。

煙が晴れると確かに銀時の顔面は血だらけだ。頭から流れ出た血が顔に何本も線を描きながら流れ出ている。

「う、ゴホっ」血を吐き出す銀時。

 

だが、頭蓋骨は無傷だ。それもそのはず、人間の生存本能は生半可な物じゃない。銀時は拳がぶつかる瞬間、反射的に顔を背後に下げ威力を8割以上減滅させて食らったのだ。そして岩山にぶつかる瞬間、ダメージが全て背中に来る様な姿勢を取り、ダメージを更に和らげた。背骨にヒビと頭から流れ出た血飛沫が身体中に付く程の出血だけで済んだのだ。

先も言ったが、本来は頭蓋骨が粉々になり、全身血だらけになって即死の威力だった。

 

そして神威もまた、あまりのダメージの影響で意識が揺らぎ膝を付く。

銀時は壁に背をつけたまま「はぁっ、はぁっ、はっ」激しく息を切らしている。

神威は膝を着いたままジンッジンッと痛む傷が身体を蝕み動けずにいる。

「さ、流石は白夜叉と呼ばれた男だね...一撃すら当て切れなかった...脆い身体でよくここまでやりあえた」と神威はそんな身体でも笑みを絶やさず、口走る。

 

銀時は「へ、へへっ...それァ俺への褒め言葉か?皮肉か?」と問うと神威は「どっちもだよ」と答える。

銀時は満身創痍の身体で、震える唇で「へっ、アホか、てめェの全力の一撃顔面に食らってたら俺は既に脳味噌地べたにブチまけて今頃あの世だっただろうよ。だから面倒な二刀でかわしながら戦うんだよ」と口走る。あまりのダメージに声が掠れている。

神威は笑みを浮かべながら「それは夜兎を褒めてるの?それとも一撃すら当て切れない俺への皮肉?」と問うと銀時は「どっちもだ」と答える。

 

銀時はそのボロボロの身体で再び立ち上がる。銀時は神威の元へ歩きながら

「さて、宇宙の喧嘩師殿......俺はまだてめェの地獄巡りを地獄に変えれる力は残ってる......このまま続けるか?最もお前にその気力があればの話だが」といつもの憎ったらしい笑みを浮かべながら木刀の鋒を、あまりにも大きい傷の痛みで全身が言うことを聞かない神威の額に、突き付ける。

神威は笑みを浮かべながら「地獄巡りの案内人は確かに頼んだけどこれはタチが悪いね......冥界の案内人じゃあ、俺には刺激が強過ぎたみたいだ」と言葉を零す。

 

銀時は笑みを浮かべ剣を腰に収める。「なら答えろ......高杉は今どこにいる.....」と神威に問う。神威は笑みを浮かべながら「それは本当に分からない。だけど君達化け物の考える事は俺には理解できっこないよ。2人に一度づつ噛み付き、一度づつ負けを食らった俺じゃ、分からないよ」と答える。銀時は笑みを浮かべて「化け物がよく言いやがる」と皮肉の口を叩いてその場を去る。

それと同時に神威は倒れ、意識を失う。

 

 

 

 

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