のび太戦記 AMAZING HEROS 作:じゃすてぃすり~ぐ
結構久しぶりに小説を書いたので少々文が荒いような気がしますが温かい目でお願いします。
それでは、始まります。
プロローグ『胎動~脅威の蜘蛛男誕生~』その一
やぁ、始めまして。かな?僕の名前は野比のび太。小学6年生だ。
ちょっと普通とは言いがたいけどね。どこが普通じゃないかって?まぁ、それを知るにはまず僕の身の上話から語らなきゃならない。
とは言っても、女の子に囲まれてるだとか、スポーツ選手を目指していた・・・とか、そんな大層なものじゃない。友達に真ん丸い自称猫型ロボットが居たり、そいつや他の皆と他の国や宇宙・・・果てはパラレルワールドとかを冒険したりしてるけどさ。
でも・・・この物語が、何処にでも居る平凡な少年の幸福な物語だと言うヤツが居たら・・・、そいつは大嘘つきだ。
それは僕が四年生のある日の放課後だった。その時、僕たちはある曰くつきの部屋の掃除をしていた。・・・まぁ、過去に生徒が自殺した部屋だのなんだのと学校の怪談でよくあるアレさ。
何でも、その部屋で当時の校長が学校の学力向上の為に理科の授業に放射能制御の実験をしようとして何をトチ狂ったのかその装置を持ってきたそうなんだ。結果は、大失敗。
それが暴走を起こし、生徒が何人か死亡。・・・んでもってその放射能云々の実験は取りやめとなったらしい。自分で言っててなんだけど何それ怖い。
まぁ、今じゃあ放射能とかも綺麗に除去されて普通に立ち入り出来、僕らもこうやって掃除していた。
「痛っ・・・!?」
それは僕が雑巾がけをしてる最中だったんだ。いきなり、僕の右手に変な色をした蜘蛛が降りてきて噛みついた。そして、次の瞬間に眩暈が。あの時はホント参ったよ。目の前がぐにゃぐにゃになるんだもん。そして、そのまま僕の意識はブラックアウトしたんだ。
次に目を覚ましたのは保健室の天井とガールフレンドのしずかちゃんの今にも泣き出しそうな顔だった。聞いてみたところ、白目を剥き口から泡を吹いて今にも死にそうだったらしい。心配かけてゴメンと謝りながら眼鏡をかけようとして、異変に気づいた。
・・・そう、眼鏡をかけた瞬間、視界がぼやけたのだ。度が合わなくなったのかな?と思い、はずすと今度は視界が鮮明に。これは驚き!僕の視力が上がっていたのだ。どうしたの?と聞いてくるしずかちゃんに何でもないよと答え。何事も無く保健室を立ち去った。
特異な変化は視力以外にもあった。
それは、蜘蛛に噛まれてから翌日の事だった。僕の悪友の一人であるジャイアンに『約束の時間までに空き地に来い!じゃないとギッタギタにしてやる』と言われ、僕は大急ぎで空き地に来た。ギリギリでセーフだ!だけどそこで僕を待っていたのは理不尽な出来事。
「のび太!約束の時間までに来いって言ったよな?お仕置きだ!」
「ええ!?ちょっと待ってよ!ちゃんとギリギリだけど間に合ってるじゃんか!」
「いいや、1秒遅かったからアウトだ!喰らえのび太ー!!!」
1秒遅かったからアウトって理不尽すぎない?僕の言い分を無慈悲に跳ね除けジャイアンは僕に拳を振るう。ああ、もうダメだ!そう思ったときだ。
(・・・あれ?)
突如フシギな感覚が襲ってきたんだ。なんと言うか、首筋がチクチクするようなそんな感じ。そして、ジャイアンの動きもスローモーションみたいに遅くなっていた。
「ってあれ?」
「の、のび太がジャイアンのパンチをかわした!?」
気がついたら、いつの間にかジャイアンのパンチを回避していた。ジャイアンは諦めず僕にパンチを繰り出すも、ことごとく僕に回避されていた。
「もういいだろ?とりあえずやめにしない?」
「ふざけんな!まだ一発も殴ってねぇぞ!」
まぁ分かってたけどね。ぶっちゃけ痛いのは嫌なので・・・、
「逃げるッ!じゃそういうことでー!」
「あっ!待てのび太ーーーーーーーーーーーーーー!!!」
逃げるが勝ち!そのまま僕は逃げ出した。無論ジャイアン達も追いかけてくる。が、ふとここでも違和感に気づいた。
(・・・僕ってこんなに足速かったっけ?)
自分で言うのもなんだけど人一倍足の遅い僕は普段ならすぐに追いつかれてしまうのだが、今回は違った。何故かジャイアンが追いついてこない。と言うか引き離しているのだ。
(兎に角、こっちのスタミナがいつ切れるか分からないから・・・何処か隠れられる場所を探さないとな・・・)
そう思い、角に差し掛かる。ふと、右手の方に大きな木が見えた。僕は反射的にジャンプして木に張り付いたのだ。そしてそのまま木に登り、見えない位置に移動。
(え!?ええええええええええええええ!!!?)
自分の事ながらびっくりした。いつもならこういう芸当は出来ないはずなのに。と言うか、木に張り付く自体が無理だよな。・・・一体何がどうなってるんだ!?そんな内心びっくり仰天している僕とは裏腹に、ジャイアンたちはキョロキョロと辺りを見回し、何処かへと行った。
「とりあえず、やりすごしたか。・・・さっきの変な感覚といい、足の速さといい一体どうなってるんだろう。ドラえもんに聞いた方が早いかな?」
そう呟きながら、木から下りる。とりあえず、家に帰ってドラえもんに・・・そう思って帰路へと着いた。のだが・・・、
「ッ!?また・・・、うわっ!?」
「GRRRRRR・・・ガウッ!ワウッ!」
再び先ほどの感覚が襲い掛かり、振り向けば、大柄な野良犬が此方に飛び掛ってきていた。だが、気づくの遅すぎた為か回避が出来ず、その野良犬に押さえつけられてしまう。
「こ、この・・・離れろよ!!!」
「キャイイン!!?」
苦し紛れに放った右ストレートが野良犬の顔面にクリーンヒット。そして、そのままトラックにはねられたかのように数メートル飛ばされ、地面に叩きつけられて気絶した。突然の出来事に僕は戸惑うばかりだ。
「ど、ドラえもんに言わなくちゃ・・・」
とりあえずこの事をドラえもんに言う為に僕は足早に家へと戻っていった。
―ンでもって僕の家。
「ドラえもーん!大変だよ!!」
「のび太君、どうしたの!?またジャイアンにいじめられた?」
いつもの如くお決まりのセリフを言う。まぁ、分かってはいたが予想通りの反応だ。
「ち、違うよ。実はね・・・」
そして、僕はドラえもんにこれまでの事を話し始めた。
実験室跡の部屋で掃除をしていたら蜘蛛に噛まれた事。
それで死に掛け、気がついたら視力が回復していた事。
危険が襲ってきた瞬間に起こる妙な感覚や脚力、腕力など身体能力の異常強化、木などのモノに張り付くと言った体の異変のこと。
「とまぁ、こんな感じかな?一体何がどうなってるのやら・・・」
「ふぅん。・・・にわかには信じがたいけど・・・、実際見せられたら信じざるを得ないなぁ・・・」
ドラえもんに洗いざらい話し、頭を抱える。最初、ドラえもんはこのことについて信じていなかったが、僕が実際に壁に張り付いたり、眼鏡をはずして視力検査をしてみる等実演をしてみたらアッサリ信じた。一体何がどうなってるのか?頭を捻っていると、下から声が聞こえてくる。ママだ。
「のびちゃん、ドラちゃん。御飯よ」
「はーい。分かったよママ。・・・あ」
この時僕は眼鏡をはずしていた為、眼鏡をかけて下に下りようとした時だ。うっかり、手元をすべらせ眼鏡を落としてしまった。
「あちゃー・・・これは届きそうにないぞ」
これは棒とかを使わないと取れそうに無いなぁ・・・。そう思い、ドラえもんに何か道具を出して。と言おうとした次の瞬間だった。
TWIP!
「え?な、何だ?手から何か変なものが・・・」
変な音と共に右手から何かが射出され次の瞬間には、手に眼鏡がしっかりと握られていた。ふと、眼鏡と右手首を繋ぐかのように細い糸がのびていたのが分かった。・・・つまり、手から糸が飛び出してきて眼鏡を取ったと言うわけだ。
「まるで、クモみたいだな・・・。ん?クモ」
まさか、今までの僕の体の異変って・・・。あのクモに噛まれた所為で起こったのか?
-閑話休題
「ふーむ・・・、色々考えたけれど結論は一つしかないな」
夕食が終わった後、自室で今までの事(勿論、僕の体の事だ)について話していた。
「これは僕の仮説なんだけど・・・、その蜘蛛・・・まぁ随分昔だろうから先祖がその部屋に居て、放射能を浴びて突然変異を起こしていた。のび太君を噛んだその蜘蛛もその血を受け継いでいた・・・んだと思う」
「となると、そいつの『毒』が僕の血球に影響を与えて僕の遺伝子情報を書き換えて・・・僕は蜘蛛の力を持つ超人になったって事?」
僕の問いにドラえもんは頷く。
「そういう事だ。現に君の能力とかを考えるとそれが一番あてはまるんだよ。しっかし、この力は凄まじいものだよのび太君。この能力は下手をすれば他の人に大怪我を負わせかねない」
確かにありえるかもしれない。例えば僕がカッとなってジャイアンを本気で殴ってしまえば良くて大怪我、悪くて殺してしまう危険性だってあるのだ。そんな僕の心情を察してか、ドラえもんは僕にある提案をした。
「そうならない為に、特訓しよう。君の力で誰かが傷つかないように。力を隠して普通に生活出来るように」
こうして僕は『能力』をコントロールする為の特訓を始めた。それがこれから始まる物語の始まりだと知らずに・・・。
To be countenude・・・
その2に続きます。