のび太戦記 AMAZING HEROS 作:じゃすてぃすり~ぐ
「アイアンクルセイド・・・、もうここまで来ていたなんて・・・」
「アイアンクルセイド?何なのそれって?まさか悪の秘密結社?見た目が何かそうだし」
突如現れた、謎の女性を見たフェレットの言葉になのはちゃんはそう問いかける。まさかと言うより実際そうだと思うんだけど・・・。
「貴様等には関係の無い事だ。それよりもさっさとそのイタチもどきとジュエルシードを寄越せ!」
「えーっと、ちょっと質問いいかな?そのジュエルなんちゃらって何?それを使って何をするつもりなんだい?」
女性の言葉に、僕はちょいと質問。女性は、ふっ。と鼻で笑うとこういった。
「いいだろう、冥土の土産に教えてやる」
あっさりと教えてくれちゃったよ。・・・これが悪の組織のお約束ってヤツかね・・・。
「ジュエルシードは、ロストロギアの一種で強大な魔力を持っている。次元世界を一つ吹き飛ばせるほどの力をな・・・。それを集め、全ての次元世界を支配する。それが我等の目的だ。分かったらそれを渡すのだ、渡せばお前達の住むこの世界は消滅させないようにしよう」
ロストロギアとか次元世界とかまた分からない単語が出てきたけど、大体分かった事がある。なのはちゃんが封印したジュエルシード・・・これを渡せば、取り返しのつかないことになる。と言うことだ。だからこそ、僕の答えは一つ。
「悪いけど、渡すつもりはないよ。・・・そのジュエルシードとやらが、そんなヤバイ代物でそれを悪い事の為に使うならなおさらだ」
「私も、スパイディと同じ意見だよ」
「二人とも・・・」
Noだ。なのはちゃんも僕と同じ意見のようだ。
「ふん、どうやら死にたいようだな。やれ!ニンダー!」
「「「「ニー!」」」」
女性の掛け声と共に、ニンダーと呼ばれる大勢の戦闘員っぽい服装を着た奴らが僕らを取り囲み、襲い掛かる。しかも大勢。だけれど、そんな状況で怯む
「おいおい、拒んだだけで寄ってたかってリンチとか酷いんじゃない?っと、なのはちゃん戦える?」
「(え?何で私の名前を?名乗ったっけ、私)う、うん!やれるよ!」
「OK、
僕となのはちゃんはお互い背中を預けながらそう言うと、ニンダー達へと向かっていった。
KA-POW!KRACK!
「UH!?」
「AUG!?」
近くに居たニンダーを殴り飛ばし、返す刀で背後のニンダーに回し蹴りをぶちかます。
「ニー!」
「おっと!」
CRACK!
「AAGA!?」
もう一人のニンダーがナイフで斬りかかってきたが、ブリッジ回避からのサマーソルトキック。
「ッ!」
着地と同時に、スパイダーセンスに反応。背後だ。しかもかなり近く・・・。拙いな・・・、これは間に合いそうにない。
BOOM!
「GAA!?」
一撃をもらう覚悟をした次の瞬間、爆音と悲鳴が上がる。ダメージは・・・無いな。僕が振り向くと、倒れているニンダーが。
「や、やった!上手く行ったよレイジングハート!」
『マスター、気を抜いてはいけません。まだ敵は残っています』
声がしたので見ると、攻撃が上手く行ったのか喜んでいるなのはちゃんが居た。杖が喋っていたようだが・・・、あれは一体なんなのだろうか。・・・と、今はそんな事を思ってる場合じゃないな。
「その杖さんの言う通り」
『杖ではありませんレイジングハートです』
TWIP!
なのはちゃんの背後に迫るニンダーがいたのでいち早くウェブを発射。ナイフを持つその手に貼り付ける。
「ニ、ニー!?」
「にゃ!?びっくりしたぁ・・・」
「油断大敵。喜ぶのはこいつ等を片付けてからだ」
POW!
「Oooooooof!?」
そして、ウェブを引っ張り引き寄せてきた所に顔面にストレートをぶちかました!
「ありがとうスパイディ」
「おあいこさ。それよりもさっきの僕を助けた援護、助かったよ」
「にゃはは・・・、そ・・・そう?」
照れくさそうに笑うなのはちゃん。と、ここで彼女の持つ杖から再び声が。
『お二人共、まだまだ敵は残っています。話をする前に片付けましょう』
おっと、そうだった。早いトコ、ニンダー達を片付けよう。・・・そう思って身構えたその時だった。
「お前達、もういい!下がれ!貴様等ではこいつらは倒せん!」
「「「「ア、アマゾネス様!」」」」
先ほどの女性こと、アマゾネスの一声でニンダー達はすごすごと引き下がる。それを見計らって、アマゾネスはレオタードのポケットから、トカゲにロボットを組み合わせたかのような怪物のフィギュアを取り出した。
「『ヤツら』との戦いに取っておくつもりだったが仕方ない。行け!暴君竜!」
「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」
アマゾネスがそう言ってフィギュアを放り投げると同時に、眩い光を放ってソレがアマゾネスと同じ大きさに変わり、咆哮を上げる。
「気をつけて!マシーンベムは、ニンダーとは比べモノにならないほど強いよ!」
フェレットの言葉に頷くと、なのはちゃんに援護を任せ、僕は暴君竜へと駆け出す。そしてそのままパンチを顔面に叩き込むが・・・、
ガン!
「く・・・、殴ったこっちの手が痺れちゃうよ」
顔がシャッターに覆われ、防がれる。硬い。・・・思わず殴った手を押さえ呻く。と、ここでスパイダーセンスが警報を鳴らす。暴君竜が左手を鎌に変化させて僕を切り裂くつもりだ。
「GRRRRRRR!」
「おっと!」
振るってきた鎌を避け、バック転で距離を取る。その時だ。
BLALALALALALALALALALALALA!
「おわわわわ!?」
右手を突き出すと同時に、手が開き小型の剣のようなモノがマシンガンの如く吐き出される。慌てて回避。・・・コイツ、中々強い・・・!
「もう一発・・・いっけー!」
なのはちゃんの声とともに桜色の魔力弾が暴君竜に飛んでくる。
BOOM!
だが、暴君竜は左手の鎌を盾にして防御。ダメージは余り無いようだ。・・・だけど、そこに隙が。
「今だ!」
WROKK!
「GUUU!?」
ソレを突き、ボディに蹴りを入れる。頭がダメならボディはどうだってね。ボディは頭と違ってシャッターは下りてこず、暴君竜は腹を押さえて呻く。
「さてと、こっからが本番だ。かかってきなよ、ポンコツトカゲ」
確かに手強いが、対策さえ分かればこっちのものだ。クイックイッと、カンフー映画の主人公を真似て暴君竜を挑発。
「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」
それに怒ったのか、鎌を振り回し僕に襲い掛かる。が、当たりはしない。回避をしながら、カウンターを叩き込む。
KRACK!
「OUG!?」
「まだまだ、これで終わりじゃないよ!」
TWIP!TWIP!TWIP!
派手に吹っ飛び倒れこむ暴君竜に向かって追い討ちのウェブを発射し、拘束する。何時警察が来るか分からないのでこのまま一気にケリをつける!
「スパイダースーツ・ショックガンシステム、起動!リミッター解除!」
バチッ!バチバチバチッ!
このシステム、本来は敵に掴みかかられたり、スーツを脱がそうと外部からの力がかかった時等にショックガンの電撃が発生しそれらから身を守ると言う最後の防御手段だ。
ショックガンシステムは全身に装備されているけど、使用する箇所を一箇所・・・つまり右足にショックガンエネルギーを集中させる。・・・そう、最大の防御を攻撃に転用するのだ。
『Over drive』
「はっ!」
スーツから電子音が発せられると同時に、飛び上がる。両足を折りたたみながら、急降下と共に電撃を帯びた右足を暴君竜に向かって突き出した。
「マキシマム・・・スパイダー!」
CLAAAAAAAAAAAAAP!!!
「EEEEEEEEEEEYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGH!!!!」
顔面に完全に決まった。シャッターを閉じて防いでいるようだが、ショックガンエネルギーを帯びたコレには全くの無意味である。
・・・スタッ。
「GA・・・GA,GA・・・GA・・・」
KABOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!!!
そして、僕が着地すると同時に、暴君竜は全身から煙を上げ仰向けに倒れると同時に大爆発を起こした。
「な・・・暴君竜がこうもあっさりと・・・」
「さて、どうする?まだ続ける?まぁ、僕としてはこのまま君たちを拘束して警察に引き渡したいんだけど」
残るはアマゾネスと残りのニンダー達のみ。頼みの綱であるマシーンベムを倒され、うろたえるアマゾネスに問いかける。
「く・・・、ひとまず撤退だ!・・・貴様、名前を何と言う?」
「親愛なる隣人、スパイダーマンだ。地獄からの使者、情け無用の男・・・とか言うキャッチフレーズでもいいよ?」
「スパイダーマン・・・、今回で我々が大人しく引き下がると思うなよ!」
そう捨て台詞を残してアマゾネスは引き上げて行った。ひとまずこれで一件落着ってわけだ。それはさておき・・・、
「君には色々と聞きたいことがある。フェレット君、君は僕の家に来てもらうよ」
「うん、分かったよ。元々は僕がまいた種だし」
そう言って、フェレットは僕の肩に乗る。アイアンクルセイドの事、ジュエルシードの事・・・分からない事が一杯ありすぎるからね。・・・後は、彼女だな。
「ど、どうしよう・・・、お父さんやお兄ちゃんに怒られちゃうよ・・・」
どうやら無断で夜遅くに出歩いたようだ。真っ青になってあたふたしている。
「大丈夫、なのはちゃん。僕が送っていくよ。親御さん達に怒られたら弁護してあげるから。なんならドラえもんの道具で・・・」
「・・・あれ?なんでドラちゃんの名前を知ってるんですか?」
・・・あっ、しまった。うっかりドラえもんの名前を言っちゃった・・・。ジト目で僕に詰め寄るなのはちゃん。
「それに、さっき私の名前を呼んでましたし・・・しかも、何気に喋り方がのび太先輩にそっくりだし・・・。もしかしてのび太先輩ですか?」
「ち、違うよ~。僕があのドジで間抜けな野比のび太にそっくりな訳ないじゃないか~。・・・あ」
「やっぱりのび太先輩なんですね」
正体を隠そうと慌てて言ったつもりが、逆効果だった・・・。こうなったらもう隠し事出来ないな。
「・・・うん、そうだよ」
「にゃははは・・・。何でのび太先輩がスパイディやってるのかは後日聞きますから、とりあえず送ってってくださいね」
「うん、分かったよ・・・」
『ず~ん』と効果音が出そうな感じで言う僕。バツが悪そうに苦笑いするなのはちゃんを連れて、家まで連れて行った。
なのはちゃんを家まで送り、一緒に謝った後、僕はフェレットを連れて自宅に帰った。・・・ドラえもんに、今日の事を何て話そう・・・。そう思いながら。
To Be Countenude・・・。
いかがだったでしょうか。
二話目にして、正体がばれちゃったスパイディ。・・・こうも早く、ヒーローの正体がばれちゃうのって不味いでしょうかね・・・(汗)
マシーンベムとの戦闘に披露した、必殺技『マキシマムスパイダー』元ネタは格闘ゲームの『マーベルVSカプコン』のスパイディの必殺技だったりします。・・・ですが、元ネタの方は電撃を纏った蹴りは放たないのであしからず。
さて、次回はアベンジャーズの戦う実業家と、本作のメインヒロインの一人が登場しますのでお楽しみに!
なのはちゃんはメインヒロインじゃないのかって?こまけぇことはいいんだよ(オイ)
それでは次回予告~。
次回の『のび太戦記AMAZING HEROS』は!
滝「久しぶりだな、トニー」
トニー「ああ、久しぶりだ滝。シールド日本支部長官の仕事はどうだい?」
ドラえもん「全く・・・君は何てドジなんだ」
のび太「・・・面目ない」
ユーノ「のび太!なのは!ジュエルシードだ!」
のび太「じゃ、頼んだよ」
のび太コピーロボット「ああ、任されたよ」
トニー「やあ、なのはちゃん。元気にしてたかい?」
なのは「トニー叔父さん!」
スパイダーマン「こんなもんかな?・・・ん?」
フェイト「そのジュエルシードをこちらに渡して下さい」
次回!『鋼鉄の男、来日!』次回もAMAZINGに行くぜ!
それでは~(0w0)ノシ