のび太戦記 AMAZING HEROS 作:じゃすてぃすり~ぐ
今回はちょいと駆け足気味かもしれないです。
それでもいい方はどうぞ~。
-???
暗い、暗い、漆黒の闇の中・・・炎が揺らめく。それに照らされるは無数の機械の壁。そして、その玉座に座るローブを纏った顔半分を機械で覆った老人が座っていた。
そして、その前にはスパイダーマンとなのはに敗北したアマゾネスが平伏している。ここはアイアンクルセイドの基地である。
「・・・で、ジュエルシードを奪取に失敗。マシーンベムを失ったと言うわけか?アマゾネスよ」
「申し訳ありません。プロフェッサー」
低く冷たい声で言う、老人・・・プロフェッサーに冷や汗を流しながらアマゾネスは謝罪する。
「ハッ!情けねェ、それでもアイアンクルセイド最高幹部会『シニスター・シックス』の一員ですかァ!?」
「ッ・・・!エレクトロ・・・!」
プロフェッサーとアマゾネスとは違う声が響き、アマゾネスが振り向くとそこには紫電を纏った銀髪の少年が出てきた。エレクトロ、と言うのが彼の名前であろう。
「仕方ないだろう!まさか地球の住人があれほどの力を持つとは思わなかったんだ!」
「ハ!どォだか、相手がガキとかだったから尻込みしたんじゃねェか?オマエは変な所で甘っちょろいヤツだからなァ」
「なんだと貴様ぁっ!!」
「やめぬか!」
一触即発の状況。そこへ、プロフェッサーの怒号が響いた。途端に黙るアマゾネスとエレクトロ。
「アマゾネスよ。ワシはお主を咎めるつもりはない。我々が地球の戦力を見誤ったが為起きた事だ、お主一人の責任ではない。よって此度の失敗は不問と処す」
「あ、ありがたき幸せ!」
お咎め無しの報を受け、深々と頭を下げるアマゾネス。そこへ、それよりもよォ。とエレクトロが口を挟む。
「スパイダーマンっつったか?こいつはどォすンだよ、ドクターのポンコツをスクラップに変えたンだろ?コイツに殺らせるより、俺が出向いて殺った方が早いンじゃねェか?」
「うむ、無論その事でお主を呼んだのだ。エレクトロよ、お主にスパイダーマン討伐の任を与える」
「ハ。流石、プロフェッサーは話が分かってンなァ」
「く・・・、プロフェッサー!私にも汚名返上のチャンスを!!私もスパイダーマン討伐の任に」
ニヤリと笑うエレクトロを悔しそうに見ながら名乗り出るアマゾネス。だが・・・、
「ならぬ。お主は引き続きジュエルシード捜索の任に就け」
「ですが、このままでは私のシニスター・シックスの一員としてのプライドが・・・」
「しつけェゾ、アマゾネス」
命令に不服を申し立てるアマゾネスにエレクトロは、凄みを効かせながら睨みつける。
「テメェ、プロフェッサーに逆らうつもりか?今ここに、『ヴァルチャー』や『ミステリオ』がいりゃあ・・・テメェ今頃、愉快な
「ッ!?・・・わかり・・・ました・・・。プロフェッサーの意思に従います」
エレクトロの言葉に、アマゾネスは顔面蒼白になるとプロフェッサーにそう言って、去っていった。
「フン。最初から素直にそうやって頷いてりゃあいいンだよ下っ端風情が・・・。そンじゃあ、俺も行ってくらァ。土産、楽しみに待ってろよ」
去っていくアマゾネスをエレクトロは、鼻で笑いながら部屋を後にしたのであった。
-羽田空港
「よぉ、久しぶりだなトニー」
空港ロビーにやってきた、顎鬚と口ひげが素敵なちょい悪風の男・・・スターク・インダストリーの社長である『トニー・スターク』を迎えたのは一人の男だった。一見歳若く見えるその男、だが纏っている雰囲気がその男がどのような修羅場を潜ってきたかを想像させる。トニーはその男を見て、微笑みながら返した。
「ああ、久しぶりだ滝。シールド日本支部長官の仕事はどうだい?」
「まぁ、ボチボチだな。ニックのオッサンやキャップは・・・言うまでもなく元気だよな」
「まぁね。・・・しかし、早いものだ。『あの事件』から5年なんだな」
トニーの言葉に、男・・・滝こと『滝 和也』は表情を少しその時を懐かしむ様子で頷く。
「ああ。暴走したウルトロンが結成した『ウルトロンショッカー』との戦いだな。・・・よく生きてたモンだぜ、お互い」
「全くだ。今でも不思議に思うよ」
滝の言葉に苦笑するトニー。ふと、滝は気になった事をトニーに問いかける。
「ところで、何で日本に?」
「ああ、近々東京でバニングス社が開催する科学コンテストに来賓として招かれたんだ。そこの社長とは友人同士でね」
そう言ってウィンクするトニーに、滝は成る程な。と返した。
「そう言えば、『彼』は元気にしているかい?」
「ああ、アイツは元気だよ。顔見に行ってみるかい?」
滝の言葉にトニーは頷きながら答えた。
「勿論。行こうか、『翠屋』へ」
SIDE のび太
やあ、僕は野比のび太。僕は今、2つの事で頭を悩ませている。一つはなのはちゃんに正体がばれた事だ。勿論、誰にも話さないようにしてくれって頼んだけど。この事についてドラえもんは・・・、
「全く・・・君は何てドジなんだ」
呆れた顔でそう言われた。・・・面目ない。そしてもう一つの悩み事・・・それは、
『のび太!なのは!ジュエルシード反応だ!』
ジュエルシードの事だ。言っている傍から、ユーノ(あのフェレットの事だ。何で名前を知ってるのかはこれから話す)が念話を飛ばし、僕となのはちゃんに語りかけてくる。
読者の皆は『一体なんのこっちゃ?』と首をかしげている人が多いだろう。あの夜から、数日後。僕となのはちゃん、そしてドラえもんは、ユーノから自身の名前。そしてこの世界に来た理由。そしてジュエルシードの事を話した。
ジュエルシードは元々、ユーノがとある遺跡で発掘し持ち帰ろうとした所をそれを狙ったアイアンクルセイドから襲撃を受け、それを運んでいた船は崩壊。ジュエルシードが21個、すすきヶ原に散らばったらしい。
本来のジュエルシードの用途は持ち主の願いをかなえる為のものらしいが、力の発現が不安定であり単体で使用すると暴走する危険性があるそうだ。良くて、あんな化け物のような姿で暴れる程度。悪くてこの世界が吹っ飛ぶ程度の被害がでるらしい。・・・洒落にならん。
そんな危険なものがすすきヶ原にあるのは勿論、それをアイアンクルセイドの連中が悪用する。なんて事は親愛なる隣人たるこの僕、スパイダーマンが黙っているわけがない。
勿論、なのはちゃんも『放っておけない』と協力を申し出た。
ユーノ自身は僕らを危険な事に巻き込みたくない。と消極的であったが、僕となのはが説得で折れ、現在に至るって訳。
おっと、話を元に戻そう。
『分かった、すぐ行くよ』
ユーノにそう念話で伝える。何で念話が使えるのかって?ドラえもんから貰ったひみつ道具『テレパしい』を食べたからさ。
「先生、すみません。トイレに行ってきます」
僕は先生にそう言うと、教室を出てトイレに駆け込んだ。そして、ドラえもんから貰ったスペアポケットからコピーロボットを取り出し、ボタンをスイッチオン。すると、みるみるうちにコピーロボットは僕そっくりになった。
「じゃあ、頼んだよ」
「ああ、任されたよ」
僕のコピーロボットはそう頷くと、トイレへと出た。これが、昼間に事件があった時のからくりって訳。コピーロボットがあれば、スパイダーマンとして昼間活動していても気がつかないって事だ。僕はスパイダーマンスーツに着替えると、トイレの窓から外へと出た。
「なのはちゃん!ユーノ!ジュエルシードは?」
「もー。スパイディ、今は『なのは』じゃなくて『リリカルガール』って呼んで!」
学校から少しはなれた位置でなのはちゃん・・・もといリリカルガールと合流し、声をかけるが本名で呼ばれるのが嫌なようで頬を膨らませ反論された。
コスチュームも、魔法少女のような服装からコミックヒーローのようなスーツに、マントといった出で立ちだ。さしずめ、バッ○マンのロビンを女の子風にしたような格好かな?
ちょっと説明させてもらうと、僕と一緒にジュエルシード捜索の手伝いをする際にあたり『スパイディのサイドキックになるんだからそれ相応の格好とヒーローネームは必要だよね?』ってな感じで今に至るって訳。
そういえば、アリサちゃんとすずかちゃんに聞いたが、彼女結構なアメコミファンらしく部屋にはバットマンやらスーパーマンやらフラッシュやらの漫画やグッズが大量に飾られているらしい。
「ゴメンゴメン、リリカルガール。ジュエルシードの反応はどっちから?」
「あっちだよ」
リリカルガールの代わりにユーノがジュエルシードが反応している場所を指差す。その方向に進んでみると・・・、
「WOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」
「わあああ!?怪獣だ!怪獣が出たぞ!」
「逃げろー!」
「アイエエエエエ!?」
「こんな所に居られるか!俺は逃げるぞ!」
居た。ケルベロスのような怪物が市街地で大暴れしている。
「あの怪物から、ジュエルシードの反応がする。・・・姿からして犬を取り込んだんだ。気をつけて二人とも!生物を取り込んで実体を持ったジュエルシード暴走態は手強いよ」
「分かった。それじゃあ行こう、なn・・・じゃなかったリリカルガール」
「うん!」
と、まあ今日も今日とてジュエルシード回収の仕事で大忙し。これが二つ目の悩み事って訳。ちなみにこの後、犬を取り込んだジュエルシード暴走態は退治してリリカルガールが封印した。
「ふぅ~・・・疲れた」
「どうしたの?のび太さん」
帰り道、疲労感からうなだれている僕にしずかちゃんが声をかけた。
「ん?ううん、何でもないよ」
「そう?」
疲れてはいるが、無理に笑みを作ってしずかちゃんに答える。しずかちゃんは納得が言ってない様子だったが、それ以上問いかけることは無かった。
「あ、そうだ。近々バニングスグループで科学コンテストがあるのよ。皆で行かない?」
「「「「「「勿論」」」」」」
そこへ、アリサちゃんが僕らに問いかけてきた。科学コンテストか・・・、どういったものがあるんだろうか。それを楽しみにしながら僕らは帰路へと着いた。
SIDE OUT
SIDE なのは
「ただいま、お母さん!」
「おかえり、なのは」
私が家に帰ると、お母さんが凄く嬉しそうな顔で出迎えてきた。・・・何か嬉しい事でもあったのかな?
「?どうしたの、お母さん」
「ふふっ、貴方にビッグニュースよ」
「ビッグニュース?」
何だろう?・・・ひょっとして、私がお姉ちゃんになるのか・・・?それとも・・・。
「それはね・・・ジャジャーン。出てきてトニーさん」
「やあ、なのはちゃん。元気にしてたかい?」
お母さんの声で、ひょっこりとドアから現れたのは顎鬚の素敵なちょい悪風のおじさん。それは私のよく知る人だった。
「トニー叔父さん!」
そう、5年前・・・一人ぼっちで泣いていた時に声をかけてくれたトニーおじさんだったのだ。
SIDE OUT
再びSIDE のび太
「ふぅ、こんなものかな?」
今僕は夕食を食べた後、スパイダーマンとしての夜のパトロールをやっていた。昼間のジュエルシード暴走態との戦いで疲れが溜まっているが、これだけは欠かせない。
今夜起こった事件は、強盗や食い逃げ・・・といったモノだった。それらを片付け、今帰る途中だ。
「ん?」
ふと、あるビルの屋上に光る何かを見つけそちらに向かう。そこには、宝石のようなものが落ちていた。・・・ジュエルシードだ。まだ、暴走はしていないようだ。
『どうしたの?のび太君』
「ドラえもんかい?ジュエルシードを見つけた、暴走していない個体だ。ユーノかなのはちゃんに繋いで・・・」
ドラえもんに通信している最中、何かの気配を察知した。しかも二つだ。こっちに向かってきている。
『のび太君?』
「悪い、お客さんのようだ。すぐにかけなおすよ」
そう言って通信を切り、気配のした方へ向き直る。そこには、金髪をツインテールにした黒を強調した服を纏った少女と、犬耳のようなものを頭に生やした少女が居た。
「そのジュエルシードをこちらに渡して下さい」
金髪の少女は僕にそう言って、ハルバードのような武器を僕に突きつけた。
・・・今日、夜は長くなりそうだ。
To be countenude・・・
いかがだったでしょうか。
今回、少し駆け足気味&戦闘シーンカットとなってしまい、誠に申し訳ございません。
次回はちゃんと戦闘シーンをてんこ盛り用意しているのでご容赦を・・・。
では、次回予告に参ります。
次回ののび太戦記 AMAZING HEROSは!?
スパイダーマン「悪いけど、このジュエルシードは友人のものなんだ。欲しいならちゃんとアポを取らなきゃ」
フェイト「たああっ!」
スパイダーマン「速い!?」
フェイト「母さんの願いを叶える為にも・・・ジュエルシードは必要なんだ!」
次回、『スパイディVS黒き魔法少女!』次回もAMAZINGに行くぜ!
それでは~(0w0)ノシ