のび太戦記 AMAZING HEROS 作:じゃすてぃすり~ぐ
SIDE なのは
ー5年前、すすきが原のとある公園。
私が、トニー叔父さんと出会ったのは4歳の時。
その時の私は、お父さんが仕事中に大怪我をして、お母さんやお兄ちゃん達はお父さんのお見舞いやお仕事で忙しくて、ずっと一人で寂しい想いをしていた。
そんな時、トニー叔父さんは私に声をかけてくれた。
「君が高町なのはちゃんかい?」
「・・・叔父さんは?」
「おじ・・・僕はトニー・スターク。君のお父さんの友人さ」
『叔父さん』と言う言葉に微妙な反応を見せたけど、微笑みながら私に自己紹介をした。
「桃子さんから、外に出て遊んでいるって聞いたけど。友達と遊んでいたんじゃなかったのかい?」
「・・・ううん」
俯きながら叔父さんの言葉に答える。そして、間をおいてポツリポツリとだけど、叔父さんに自分の思いを伝えた。
「本当は・・・お母さん達と一緒に居たいけど、お店とか忙しいし、我儘を言って迷惑をかけたくないから・・・だから・・・」
「成る程ね。・・・だけど、良いんじゃないかな?我儘を言っても」
「え?」
顔を上げ、叔父さんを見る。優しげな笑みを浮かべ、続けた。
「寂しいんなら寂しいって、言えば良い。一緒に居たいなら一緒に居たいってそういえばいいのさ。良いんだよ、我儘を言って迷惑をかけても。子供っていうのは親に迷惑をかけてナンボだからね」
叔父さんはそう言って、ウィンクをし私の頭を撫でた。その時の手のぬくもりは今も覚えている。そしてそのぬくもりが『今』へと繋がる勇気をくれたんだ。
「叔父さん・・・、私お母さん達に自分の気持ちを伝えるよ」
「その意気だ。・・・っと、そろそろ日が暮れるな。一緒に帰ろうか」
そう言って、叔父さんはポケットからスマホを取り出し、操作を始めた。すると・・・、
ガシャン!
空から何かが落ちてきた。赤と黄色が目立つメタリックなボディの叔父さんと同じ身長のロボット。当時の私はそれを見て目を丸くしてたっけ。
そのロボットの背中がパカッと割れ、そこにおじさんが入っていく。背中を閉じると同時にロボットの瞳に光が宿った。そうして、私を抱えて一言。
「空を飛んで一気に行くぞ。なのはちゃん捕まってろよ?」
「は・・・はい!」
しっかりと叔父さんにしがみつき頷くと同時に、私と叔父さんの体は宙に舞った。そう、飛んだのだ。文字通りの意味で。
Ziiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiing!!!
「にゃ、にゃあああああああああああああ!?」
思わず叫び声が出てしまった。
「ちょっと早すぎたかい?」
「だ・・・大丈夫です・・・。ちょっと驚いただけですから」
この時の私の顔はちょっと引きつった笑顔だったんだろうと思う。やがて、一寸だけだけどその速さになれ、外に目を向けると・・・。
世界がまるで違って見えた。私の目線には、地平線に沈む赤い夕日。そして、足元には慣れ親しんだすすきヶ原の町並み。
―綺麗だなぁ・・・。
子供心にそう思った。
「ねぇ、おじさん」
「なんだい?」
「おじさんは一体何者なの?」
「僕が何者かって?
私の問いにおじさんは(マスクの下ではとびっきりの笑みを作っているだろう)こう答えた。
「トニー・スターク、またの名をアイアンマン。
これが、私とトニーおじさんとの出会い。そして私が
SIDE OUT
「随分と久しぶりだな、トニー」
「ああ、そうだね」
夜、閉店により客が誰も居ない喫茶店翠屋の客室。そこにあるテーブルにて、なのはの父親である高町士郎とトニー・スタークはワインを手に語り合っていた。
「滝さんから聞いたよ。バニングス社主催の科学コンテストで来賓として呼ばれたんだって?」
「まぁね。それが無くても、近々様子を伺おうかなって思ってたんだよ」
士郎の問いに、トニーはそう答え、ところで。と付け加え続ける。
「身体のほうは大丈夫かい?風見・・・いいや、今は『高町』か?」
「問題はないさ。ただ・・・二度と『V3』にはなれないが」
トニーの問いに士郎は自嘲気味に俯き加減に答え、続けた。
「5年前の戦いで無茶をして『火柱キック』を放ったのが祟ったらしい。・・・今、こうしてなんとか日常生活を送れるレベルには回復しているが・・・」
「昔のように『仮面ライダーV3』として戦うことが出来ない・・・と言うことか」
「・・・そうなるな」
だけど・・・。と士郎は、顔をあげ続ける。
「少し、こうなった事に感謝しているんだ。今までV3としてヒーローとしての活動で、今まで出来なかった家族との触れ合いがこうして出来る事に・・・さ」
「成る程ね。・・・ん?」
士郎の言葉に、トニーは微笑みをこぼしながら窓を見てみると建物から建物へと飛び移っていく人影を見た。
「どうした?」
「いや、今・・・建物を飛び移っている人影が・・・」
トニーの言葉に、士郎はああ、それか。と答える。
「そいつはスパイダーマンだろうな」
「スパイダーマン?」
「2年前から現れたすすきヶ原で活動しているヒーローだ。クモの糸を巧みに操って町を駆け回っては犯罪者を捕らえるそうだ」
士郎の説明を聞き、ふぅん・・・。とトニーは返し、席を立った。
「悪いな高町、ちょっと用事が入った」
「・・・とか言って、スパイダーマンに興味を持ったか?」
少々呆れ気味に言う士郎に、トニーはニヒルな笑みを浮かべながら、
「まあね」
そう言って翠屋を後にしたのだった。
そして、一方なのはの部屋では。
SIDE なのは
「へぇ、あの人とはそう言った関係だったんだ」
「にゃはは、まぁね」
私は、部屋のベッドでユーノ君と会話をしていた。内容は勿論、トニー叔父さんの事。
おじさんとの出会いとか、そういったのを話した。・・・あ、言うのを忘れていたけどユーノ君はこっちで引き取る事にしたんだ。勿論、皆の承認を得てね。
「おじさんの他にもヒーローがいてね、それで・・・」
『なのはちゃん!聞こえる!?』
ドラちゃんから念話だ。かなり切羽詰まっているみたい。どうしたんだろう?
『どうしたの?ドラちゃん』
『のび太君がジュエルシードを見つけたみたいなんだけど、誰か来たみたいだからって通信を切ったんだ。それから連絡が全く無くて・・・』
『誰か・・・?まさか、アイアンクルセイド!?』
これはユーノ君だ。
『分からない。・・・夜分遅くに申し訳ないけど、のび太君を探してきてもらえるかい?』
そんな事は言われなくても分かっている。
『分かったよ』
Yesだ。
『ありがとう、気をつけてねなのはちゃん』
そう言って、ドラちゃんは念話を切った。さて、ここからはリリカルガールの出番なの!
SIDE OUT
SIDE のび太
CLAP!CLAP!
「ほらほォーら、どォしたァ!!!」
「どわっと!?」
現在、僕・・・スパイダーマンこと野比のび太は苦戦している。理由は言わずもがな、エレクトロだ。
両手から発しているスパーク。それを用いて放たれる弾幕の所為で迂闊に近づけないのだ。近づけたとしても、格闘の腕も僕と互角かそれ以上。・・・強敵だ。
「きゃあっ!?」
「フェイトッ!」
悲鳴が上がったので振り向くと先ほど僕と戦っていたあの二人だ。金髪の少女・・・犬耳の女性はフェイトと呼ばれていたから多分それが彼女の名前なのだろう。彼女が被弾し、落ちていくのが見えた。助けないと!
TWIP!
「おっと、大丈夫?」
「あっ・・・、一度だけじゃなくて二度もすいません」
エレクトロから避難するようにウェブ移動しながら落ちていくフェイトをキャッチ。んでエレクトロからかなり離れた位置の建物の屋上へと着地。
「いいっていいって、それよりさっきの犬耳の女の人の言う事が正しいならフェイト・・・が君の名前でいいんだね?」
「え?あ、はい」
やっぱりそのようだ。
「フェイト、か・・・いい名前だよ。君の名を付けてくれた親はいいセンスしてるね」
「そ、そうですか?あ、ありがとうございます」
顔を赤らめながら、僕にそういうフェイト。
「あー、ゴホン。お二人さんいいムードのところ悪いんだけどさ・・・」
「へ?」
「ふぇ!?ち、違うよアルフ!!」
犬耳の女性・・・アルフの言葉に、慌てて抗議するフェイト。・・・一体どうしたんだろうか?まぁ、それはさておきアルフの言いたい事は分かる。ちょっとお喋りすぎたようだ・・・。
「ま、そういうことにしとくよ。・・・んで、どうやってあの電気野郎に対抗しようか?」
「・・・そうだ。私、いい案があるよ」
対抗策を思いついたのかフェイトが切り出す。・・・一体何なんだろう。
「何だい?フェイト」
「あのね・・・」
SIDE OUT
「チ・・・あいつ等ちょこまかと逃げ回りやがって。何処に行きやがったンだァ?」
エレクトロは辺りを見回しながらスパイダーマンらを探していた。だが、一向に見つからずただイライラだけが募るばかりである。
(あァー・・・、何だァ?何なンですかァ?結構強ェだろォなと思ってたら拍子抜けじゃねェか。
仕舞いには胸中でこんな任務を押し付けたプロフェッサーに悪態をつき始めた。そのときである!
TWIP!
「ああ?」
ビルの陰から躍り出る2つの影、スパイダーマンとフェイトだ!フェイトは空を飛びながら、スパイダーマンはウェブ移動しながらエレクトロに迫る!
「ハッ!とうとう諦めて俺に殺されに来たんですかァ!?」
「違うね、君に勝つためだ!」
TWIP!CLAP!
そう言葉を交わすと同時に、発射されるウェブと電撃。互いにそれを回避する。
「勝つだァ?寝言は寝て言えやァ!」
エレクトロの叫びと共に放たれた拳。だが、スパイダーマンは空中でブリッジして回避する。そして、
POW!
「残念だけど、僕は起きてるから寝言じゃないのさ」
「UH!?く、そがァ!」
その体勢からサマーソルトキック!エレクトロの顎を跳ね上げた。激昂し、反撃しようとするも・・・、
「私を忘れないで!」
『photon lancer!』
「ファイア!」
BOOOOM!!
少女の声と電子音、それが発せられると共に、8本の光の槍が放たれ、エレクトロに直撃する。
「GAA!?・・・オマエら、イイぜ・・・イイぜェ!そんなに死にたいならそうしてやらァ!!!」
その攻撃により完全にキれたエレクトロは、両手に電気を溜める。そして、大きく両手を広げ叫んだ。
「ここ一帯ごと丸ごと吹き飛ばしてやらァ!くたばり・・・」
「チェーンバインド!」
ガキン!
「ンなァ!?」
そして、両手を振り下ろし溜まった雷撃を放とうとしたところ、別の女性の声と共に鎖で体の自由を奪われる。これは一体!?
「作戦、成功だね」
その声と共に現れたのはアルフであった。
SIDE のび太
「アルフ、ナイス」
「へへ♪」
僕はそう言ってアルフに親指を立てた。タネ明かしはこうだ。
アルフはチェーンバインドと言う魔法を持っているそうなので、僕とフェイトがエレクトロの注意を引き付け、アルフがバインドで拘束する。と言う寸法だ。
結果、エレクトロはバインドで拘束され作戦は大成功。って訳。・・・さてと、後は僕とフェイトの出番だ!
「スパイダースーツ・ショックガンシステム、起動!リミッター解除!」
「決めるよ、バルディッシュ」
『Yes,sir!』
バチッ!バチバチッ!
キィィィィィィィィン・・・。
僕は、ショックガンシステムを起動させ、フェイトは黄色い魔法陣を発生させると、手から黄金の球体を作り出していた。
『Over drive』
『Thunder smasher』
「マキシマム・・・」
「サンダァァァァ・・・」
これで決まりだ!
「スパイダァァァァァァァァァァァァァァ!」
「スマッシャァァァァァァァァァァァァァ!」
SMAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAASH!!!
「EYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGH!!?」
フェイトと僕の声が重なると同時に、金色の閃光が放たれる。それを吸収しさらに威力が増したマキシマム・スパイダーをエレクトロに叩き込んだ!エレクトロは地面に叩きつけられ土煙を上げた。
「・・・ふぅ、これで終わり・・・かな?大丈夫かい」
「は、はい」
地面に着地して、一息つく僕とフェイト。戦いの最中で忘れていたが、ジュエルシードの事を思い出し口を開く。
「なぁ、フェイト。ジュエルシードが必要だって言っていたけど・・・」
「ク・・・カ・・・」
『何で必要なの?』と言う前に、突如声が聞こえた。エレクトロが埋まっている場所からだ!
「クカカ・・・クカキケココカカカカカカカカカカカカカカカカ!!!!!さいっこォだァ・・・、イイねイイねェ!さいっこォだよオマエら!!!」
KABOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!!!
地面が爆砕すると共に、エレクトロが飛び出してくる。まだ立てたのか!?・・・糞ッ!ショックガンシステムは連続で使えないし・・・万事休すだ!
「ここまでさいこォな気分にしてくれた礼だ・・・、じわりじわりと嬲り殺しにしてやるよォ!!!」
右手に極大の紫電の塊を作り僕らにぶつけようとしてくる。あれは・・・マズイ!僕のスパイダー感覚が物凄く警鐘を鳴らしている・・・。もうダメだ・・・!!!
ZAP!ZAP!
「Oof!?」
その時だった、レーザーのようなものが飛び出し、エレクトロを撃った。これは一体・・・!?
「やれやれ、どうやら穏やかじゃない場面に出くわしちゃったぞ・・・」
声のした方を僕とフェイト、アルフは向く。そこには赤と金でカラーリングされたロボットのような人物が飛んできていた。
「あ、あなたは・・・」
その姿を僕は知っている。・・・いや、この地球に住む人間なら知らない人間は居ない。なぜなら彼は・・・
「アイアンマン!?」
あのアベンジャーズの一人、トニー・スタークこと『アイアンマン』なのだから。
「さぁ、パーティの始まりだ!」
To be countenude・・・
いかがだったでしょうか。
今回は、トニー社長がなのはさんの知り合いだったり、士郎さんがV3だったり(これは名前つながり、風見志郎と高町士郎。漢字はちがうけれど・・・)と言うオリジナル設定のオンパレード。・・・だが、私は謝らないッ(ヲイ)
ダブル必殺技を受けても倒れないエレクトロに大ピンチのところにアイアンマンが満を辞して登場!次回はアイアンマンを大暴れさせる予定ですので乞うご期待!
ではでは、次回予告に参ります。
次回ののび太戦記 AMAZING HEROSは!?
アイアンマン「悪い子にはお仕置きが必要だな!ユニビーム、ファイアァァァァァ!!!」
エレクトロ「アァァァァァァァァァァイアァァァァァァァァァァァァンマァァァァァァァァァァァァァァン!!!」
リリカルガール「あれ?これどうなってるの?」
スパイダーマン「後で話すよ」
トニー「成る程、ジュエルシードね・・・実に興味深い。一つ譲ってくれないか?」
ユーノ「ダメですよ!」
次回「アイアンマンVSエレクトロ」次回も、AMAZINGに行くぜ!
次回もお楽しみ、それでは~(0w0)ノシ