のび太戦記 AMAZING HEROS 作:じゃすてぃすり~ぐ
今回は、戦闘なし&露骨なラブコメ描写ありです。
それではどうぞ・・・。
SIDE のび太
「ん・・・」
朝の日の光が顔に差し込むと同時に、僕は目を開ける。
「くぅ・・・くぅ・・・」
目を開ければ可愛らしい寝息を立てているフェイトが居た。結構、顔が近い。下手をすればキスしちゃいそうなそんな距離・・・。
「うおわあああああああああっ!!!?」
そんな僕はびっくり仰天して、布団から飛び起きた。目を開けたら、美少女の顔がキスする一歩手前まであったんだ。誰だって驚く。
「んも~、五月蝿い。のび太」
「あ、アルフまで!?何でここに!?ってぶふぉ!?」
いつもドラえもんが寝ている押入れが開き、アルフが全裸の上にパジャマの上着だけを羽織るというなんとも目のやり場に困る格好で目を擦りながら僕に声をかける。その傍らには、しくしく泣いているドラえもんが・・・。
「しくしく・・・ミーちゃん・・・ノラミャーコさん・・・僕穢されちゃったよ・・・しくしく・・・」
・・・ドラえもん、君は一体何をされたんだ?
「何でって、アンタのパパさんに泊まっていいって言われたからここに居るんだけど?」
「・・・あー、そういえば、パパが泊めていいって言ってたっけ?」
アルフの言葉で、ようやく思いだす僕。そういえばそうだった。
あの後、パパが帰ってきて何故フェイトとアルフが居るのか?というのを話した。
とは言っても流石にジュエルシードのことや、それをめぐって戦っていた事は伏せておいた。言ったって信じないだろうし・・・、そして何よりもパパを巻き込むわけには行かない。
僕の所為で、パパが危険な目に逢う。そう考えただけでぞっとする。
っと、話が逸れてしまったね。かいつまんでパパに説明した後、パパはこういった。
「のび太。この2人、今晩泊めていきなさい」
そんなわけで、フェイトとアルフがここで寝ていると言う事だ。
「んにゅ・・・おはよう、のび太」
「あ、おはようフェイト」
昨日の事を思い出していると、フェイトが眠たそうな目を擦りながら僕に言う。結構可愛いなぁ・・・、思わず守ってあげたくなるほどの可愛さだ。・・・別に変な意味じゃない。いいね?
-閑話休題。
「「「「いただきまーす」」」」
いつものように作った朝食を皆で食べる。フェイトとアルフも一緒だ。ちなみにパパは、すでに飯を食べ終えて会社に行っている。
「あ、この卵焼き美味しい」
「そう?喜んでもらえて嬉しいよ」
和気藹々な雰囲気の食卓。こんな事は久しぶりだった。ママが死んでからと言うもの、パパとドラえもん。そして僕だけで食卓を囲んでいたから。
久しく忘れていたこの光景。これが長く続けばいいと思っている。それが、1日だけであっても・・・。
「のび太?」
思考の海に浸っていると、フェイトが声をかけてきた。僕は、そんなフェイトに何でもないよ。と笑顔で答え朝食を食べたのだった。
-飯を食べ終わって・・・。
「ん・・・?」
ふとカレンダーを見る。今日は日曜日、学校は休みだ。そして、今日の日付が書かれてある所に赤い丸。
「う~ん・・・今日何があったっけ・・・?」
「どうしたの?のび太」
「ん?いやぁ、カレンダーの今日の日付に赤丸がしてあるんだけど、何があったかな~って思ってね」
首を傾げる僕に、フェイトが問いかけてきたので答える。
-ピロリロリン♪
「ん?メールだ」
メールが鳴ったので、携帯を見てみるとジャイアンからだ。件名は『今日の待ち合わせ場所』とある。
『よお、のび太。今日は待ちに待った科学コンテストの日だな。いつもの空き地に皆で集合な。ちなみに時間は10時だ、遅れたらギッタンギッタンにするぞ』
「あー、今日科学コンテストの日だったんだ・・・。色々あったから忘れてたよ・・・」
あちゃー。と頭を掻きながら僕は時計を見る。時間は9時半。家を出ないと拙いな。
「ねぇ、のび太。科学コンテストって何?私も見に行っていいかな?」
「う~ん・・・」
フェイトの申し出に僕は考えた。・・・なのはちゃんはフェイトに昨日の件で面識はあるがジャイアン達には全然ない。フェイトの事をどう説明すればいいか分からないのだ。
本当の事を洗いざらい話せば、間違いなく皆を巻き込んでしまう。それは何としても避けたい。・・・だけれども・・・、
「ダメ・・・かな・・・?」
「む・・・」
涙目、上目遣いで僕を見るフェイト。・・・物凄く可愛い・・・。色々と悩んだ結果、
「いいよ。じゃあ、ドラえもん、アルフ。留守番宜しくね」
「分かったよ」
「OK。お二人さんごゆっくり~♪」
「「いってきまーす」」
そう言って、僕とフェイトは家を出たのだった。ジャイアン達に何ていおうかと考えながら。
-少年&少女移動中・・・。
「おーい、ジャイアーン、スネ夫ー」
「おう、のび太。・・・って、何だその子!?結構可愛いじゃん!」
「のび太の癖に、可愛い女の子と一緒だ何て生意気だぞ!その子彼女なのか?」
空き地に向かうと、ジャイアンとスネ夫が来ていたので、声をかけた。返ってきた返事は、まあ覚悟はしていた事だ。
「彼女って訳じゃないよ。昨日ちょっと色々あってね、それで仲良くなったんだ」
「フェイト・テスタロッサです(彼女かぁ・・・はぅ・・・///)」
ジャイアンとスネ夫に自己紹介をするフェイト。何故か顔を赤らめているんだけど・・・一体どうしたんだろう?
「タケシさん、スネ夫さん、のび太さんおまたs・・・」
「ゴメンねー、遅くなっちゃた・・・ってあら?」
「あれ?フェイトちゃんも来てたんだ?」
「なのはちゃん知り合い?」
そこへ、しずかちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん、なのはちゃんがやってくる。ん?何か、しずかちゃんの様子が・・・。
「ねぇ、のび太さん・・・その子誰?」
何か、『ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・』と効果音が出そうな雰囲気で僕に問いかけるしずかちゃん。・・・心なしか瞳に光が無いような気がする。
「落ち着いて、しずか先輩。フェイトちゃんとのび太先輩は昨日知り合ったばかりだから先輩が思うような間柄じゃないの」
そんなしずかちゃんになのはちゃんが説明する。・・・ナイスなのはちゃん。
「へぇ、なのはちゃんもこの子と知り合いなんだ」
「うん。そうだよ、スネ夫先輩」
「・・・ふぅん、ならいいけど」
しずかちゃんも納得してくれたようだ。・・・よかったよかった。
ひと悶着あったけど、僕達は科学コンテスト会場へと向かうのであった。
-科学コンテスト会場。
「科学コンテスト会場についたぞ!」
「スネ夫、恥ずかしいから辞めようか」
「いや、何か言わなきゃいけない気がして・・・」
突如、電波なことをやりはじめたスネ夫にツッコミを入れる。会場の中は、色々な展示物がいっぱいある。
空飛ぶ車や、立体テレビ。全自動卵割り機などなど・・・、今はまだ試作の段階だけれど様々な展示品がいっぱいあった。よっぽど珍しいんだろうフェイトも目を輝かせて展示品を見ている。
「あれ?皆、どうしてここに?」
聞きなれた声がしたので皆がそのほうを振り向くと・・・、
「出来杉?どうしてここに?」
出来杉だ。何故彼がここにいるのだろうか?
「うん。僕、科学コンテストに参加してるんだ」
「ええー!?お前が!?」
「どういった物を作ってたのさ?」
驚いた表情で出来杉に問いかけるジャイアンとスネ夫。
「テレポート装置だよ、それを使って別世界に飛ぶ事が出来るんだ」
別世界にテレポートとは・・・随分すごい代物を作ってるナァ、出来杉って・・・。
「テ、テレポート装置!?マジかよ!?」
「と、言っても僕の父さんの勤めている研究所のバックアップがあるから僕ひとりで作ったって訳じゃあないけど・・・」
「でも、スゲェよな。それがあればドラえもんの道具なんて要らないぜ」
それ、本人が聞いたら泣くよ、ジャイアン。
-ちょびっとSIDE OUTしてのび太宅。
「ヴェックシ!?」
「どうしたんだい?ドラえもん」
「ん~、ちょっとね。風邪かなぁ・・・?」
「ふーん・・・」
ドラ焼きを食べている最中、くしゃみをする猫型ロボットが居たそうな。
-んでSIDEをのび太に戻す。
「へぇ~、これが『異次元テレポート装置』かよ」
「うん、僕が作ったんだ」
今、僕達は出来杉の案内の元、彼が作ったテレポート装置が置いてあるブースに足を運んだ。その装置は円形型で小さな宇宙船のような形をしていた。
これで別世界に行けるのかぁ・・・、何て考えていると。
「んじゃあさ、これを使って行ってみようよ異次元の世界!」
スネ夫がそんな事を言い出した。それを皮ぎりに、皆も行きたいと言い出した。だけどここで残念なニュースが・・・、
「ごめんね、この装置は4人までしか乗れないんだ。だから誰が乗るのかジャンケンで決めようよ」
どうやら人数に限りがあるらしい。成る程、ジャンケンならば、後腐れがないな。
「それじゃあ行くよ・・・ジャ~ンケ~ン・・・」
「「「「「「「「「ポンッ」」」」」」」」」
「それじゃあ、俺達は行って来るぜ~」
「写真撮って見せるから楽しみに待っててよ~」
「ごめんね、のび太さん」
「それじゃあ出発するよ。スイッチオン!」
ジャンケンをした結果、勝ち残った4人はジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、出来杉の四人だ。
皆が見守る中、出来杉が装置内にあるボタンを押すと同時に、装置が眩い光を放ち、消えていった。
「一体、どんな景色を見てくるんだろうなぁ・・・」
異次元へと行った、ジャイアン達を思いながら呟く。そのときだった。
-DOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!!
「ッ!?何だ!?」
突如、響き渡った爆音。そして、
「う、うわあああああああああ!怪人だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「に、逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
悲鳴と共に逃げ惑う人々。怪人・・・、その言葉にハッと気づく。
まさか、アイアンクルセイドの仕業か!?だとすれば・・・、僕はなのはちゃん、フェイトと顔を見合わせる。
『フェイトは、皆を避難させて。僕となのはちゃんはアイアンクルセイドの連中を食い止める!』
『分かった、気をつけてね。なのは、のび太!』
-ダッ!
「あっ!ちょっとのび太先輩!なのは!?」
念話で、フェイトにそう言うと、僕となのはちゃんはアイアンクルセイドの連中がいるであろう場所へと走る。
さぁ、ここからはスパイダーマン&リリカルガールのダイナミックデュオの出番だ!
To be Countenude・・・。
いかがだったでしょうか?
最初は、ドクターオクトパスが名乗りをあげるところで『続く』としたかったのですが、自分の根性が足りなかった為かこんな中途半端な終わり方に・・・。
誠に申し訳ございません。次回は、戦闘描写てんこ盛りな感じにしたいと思います。そして、あっと驚くような展開も・・・。楽しみにしていて下さい。
次回の、のび太戦記 AMAZING HEROSは!?
スパイダーマン「お前は誰だ!?」
ドクターオクトパス「我輩の名は!ドクタァァァァァァァァァァァァァ!オクトパァァァァァァァァァァァァス!」
アイアンマン「まさか会場にマシーンベムを潜ませるなんてな・・・、してやられた」
スパイダーマン「会場!?ジャイアンッ!皆ッ!」
ジャイアン「う・・・うう・・・のび太・・・助けてくれ・・・」
出来杉「ぼ・・・僕の身体は・・・一体どうなって!?」
次回!『襲撃!そして覚醒する4つの力!』次回もAMAZINGに行くぜ!
それでは~(0w0)ノシ