お気に入り登録も現在25と、増えておりありがたい限りです。
前回の後書きで募集した改善点についても、態々メッセージにかいて送っていただきました。
こんな作者ですが、これからもよろしくお願いします。
ポケモンセンター裏にていきなりバトルを申し込まれた俺は、ポケモンセンターの近くでは迷惑になるという事で、レイさんに連れられて近くの森の中に入った。
森に入って歩く事5分、木々が刈り取られた円形の空間にたどり着いた。
いまはお互い30mほど離れて立っている。
「ここなら気にせずに戦えるわ」
「そうですね」
余談だが、先ほど勇気を出して使ったロジカル語法だが、レイさんはまさかのノータッチである。
移動すると言われた時に何か言われると思って羞恥心を抑えきれなかったのだが、なぜだろうか。
さて、俺のやや右前方にいるカイリューは先ほどまでと変わらずに佇んでいる。
ポケットモンスター、モンスターと呼ばれているのでもっと威圧感のような物を放っていると思っていたのだが、違うらしい。
性格が”ひかえめ”なのも関係しているのだろうか?
対してレイさんの前にいるウインディは待ちきれ無いとでも言うかのように体を震わせている。
性格も”せっかち”とかその辺だろうか?あくまでゲーム内の性格のみで考えるなら、だが。
そもそもの話、これがゲームであったのならウインディに勝ち目は無いと断言できる。
ドラゴン・飛行タイプを持つカイリューはウインディの最高火力技である”フレアドライブ”を威力半分で受ける事ができる。
そのダメージ、およそカイリューのHPの25%程度である。
唯一カイリューを倒せるとしたら、『教え技』と呼ばれる特殊な方法でドラゴンタイプ技である『げきりん』を覚えさせている場合だろう。
こちらの場合はカイリューのHPの75%程度を削る事が出来る。
「じゃあこのコインを投げるから地面に落ちたらスタートよ」
「わかりましたぞwww」
試しにロジカル語法で話してみるが、今度もレイさんはガンスルー。
以外と普通の話し方だったり……ないな。
レイさんがコインを上へと放り投げる。
思ったより高く投げたので、落ちるのにもそこそこ時間がかかるだろうとカイリューを見ると、相変わらずカイリューは姿勢を変えずにそこにいた。
そこに不思議な安心感を感じた俺は、コインの落ちる音で我に返る。
「ウインディ、”こうそくいどう”!」
一瞬出遅れてレイさんに行動する隙を与えてしまった。
ウインディはその場からの急加速でカイリューに接近する。
一歩遅れる形で俺もカイリューに指示を飛ばす。
「カイリュー……”りゅうせいぐん”でいきますぞwww!」
少し迷ってしまったが、俺はカイリューの持つ技の中で最大の威力を持つ”りゅうせいぐん”を選択した。
役割論理にはある名言がある。
『一撃以外ありえないwww』
別に一撃必殺技とかではなく、高火力技で相手を一撃で仕留める事だ。
極端な話、どんなポケモンも、何もさせなければ怖くないのである。
カイリューは力を溜めるようにその場にうずくまる。
ウインディはこうそくいどうの効果によってか、この1秒に満たない時間で30m近くあった距離を10mほどにまで縮めている。
カイリューは未だにその場から動かない。
力をその手に集めているようだ。
「ウインディ、チャンスよ!そのままフレアドライブで突っ込みなさい!」
ウインディは大きく吠えながら一瞬でその身に炎を纏う。
怖い。
ただそう思った。
考えてもみてほしい。
目の前のウインディのフレアドライブは秒速20m以上という驚異的なスピードだ。
ちなみに時速だと72km程度、高速の車が炎を纏って突っ込んできているような物である。
いくらドラゴンタイプがほのおタイプ技を威力半分で受けれるからといってこの技を食らっては無事では済まないのではないか?
そんな事を想像してしまった。
だがその想像は次の瞬間に打ち消される。
さらに速度の上がったウインディをギリギリで避けるようにカイリューが空へと飛び上がったのである。
自分でも制御できないのか、ウインディはカイリューの足元を潜るように俺の真横を抜けて進み続ける。
風圧で俺は数メートルも飛ばされる。
服の背中部分に穴が開いていないか心配だ。
と、急に上空から寒気を感じた。
急いで見上げると、空中に浮かび上がったカイリューが圧倒的な威圧感を撒き散らしている。
レイさんの方を伺うと、レイさんもウインディに指示を与える事もなく、カイリューの威圧感に飲まれているようだ。
___オォォォォォォ!
まるで怒りを解き放つように吠えたカイリューは天に向かって吠える。
すると、足元から不思議な光を纏った1mはある巨大な岩が次々とせり上がって行き、カイリューの周りに浮かび始める。
先ほどまで俺の後ろの方にいたウインディは、すでにレイさんの前まで戻って岩を警戒している。
カイリューは、岩が集まり終えるのを確認すると、さらに高くへ舞い上がり、その手をウインディに向かって振り下ろした。
次の瞬間には、大きな揺れとともに岩の一つがウインディのいた場所に突き刺る。
衝撃によって発生した土煙で、何も見えなくなる。
「ウインディ!」
姿は見えないが、レイさんは悲痛な声をあげていた。
俺も声には出さないが、ウインディの安全を心配していた。
カイリューが手を振り下ろしてから岩が突き刺さるまで、その過程が目で追えないほどに早い攻撃だった。
いくらポケモンといえどアレが直撃していれば、万が一の可能性も出てくるかもしれない。
そんな俺たちの心配をよそに、ウインディは何事もなかったかのように土煙から飛び出してきた。
カイリューはそれを確認すると、残りの岩を次々に射出しはじめる。
といっても、俺はいくら目を凝らしてもいきなり岩が生えてくるようにしか見えないのだが。
ウインディはこうそくいどうの効果のおかげか、予知しているかのようにカイリューのりゅうせいぐんを避けている。
やがて、りゅうせいぐんを撃ち終わると、地上へと戻って来るカイリュー。
ウインディもレイさんの前へと戻っていた。
バトルが始まる前は、カイリューの姿に安心感すら覚えていた俺だが、いざバトルが始まってみると、俺はその姿を見て恐怖を持つようになっていた。
ポケモンバトル、舐めていたとしか言えない。
ゲームのNPCのようなトレーナーしかいないだろうし無双できる、と心のどこかで思ってた。
だが、実際は一歩間違えればトレーナーかポケモン、どちらかが重症を負いかねない程の激しい技の応酬、殺伐とした雰囲気。
どれをとっても、想像以上であった。
だが、だからこそ、恐怖するからこそ、このバトルに勝った時に得るものというのは大きいはずだ。
そう信じて俺は勇気を出して、カイリューに次の指示を出す。
「カイリュー、かみなりでいきますぞwww!」
「ウインディ、そのままフレアドライブで攻め切りなさい!」
……結果から言おう、俺は負けた。
なぜか?その理由は”りゅうせいぐん”の追加効果にある。
”りゅうせいぐん”は一度使うと、使ったポケモンのとくこうを半分にしてしまうデメリットを持つ。
俺のカイリューは特殊型、つまりとくこうが下がってしまうと、一気に戦闘力が下がってしまうのだ。
なので最初の”りゅうせいぐん”を外した時から、負けは決まっていたのだ。
だが、あのバトルで得たものは負けたことが気にならないくらいに大きい。
俺の実力、ゲームとの違い、バトルの仕方、そして自分のポケモンとの付き合い方だ。
あのバトルからすでに一時間以上経っている。
いまはお互いにナースさんにウインディとカイリューを預けている。
「君がどうしてあんなところで倒れたか、わかった気がするわ」
「え?」
「君は、ポケモンのことを知らなすぎる」
「そう……ですね」
「あのカイリューを見れば、君になついている事はわかるわ。ミニリューから育てたっていうのも嘘じゃないんでしょうね」
「そこまでわかるんですか?」
「ウインディが君を転がした時に、カイリューがすごい目をしてたからね」
カイリュー……あいつは俺を信頼してくれていた。
なのに俺は、彼奴に恐怖してしまった。
もし、次にバトルする時、まだ俺を信頼してくれているだろうか?
「ポケモンとの友情はそんなに簡単に消えるモノじゃないわ」
まるで心が読めているかのようにレイさんがそう言ってくる。
「レイ、ロンリ君、回復終わりましたよ」
「あ、ありがとうございます」
「ありがと、じゃあ私は暫く留守にするわ」
「えぇ、いってらっしゃい。ロンリ君も気をつけるのよ」
「はい」
ナースさんはそれだけ言うと、さっさと奥へ引っ込んでしまった。
また名前を聞きそびれた。
「じゃあ改めてフエンタウンまで送って行くわ」
「お願いします」
俺は心なしか重くなったベルトを撫でてから、レイさんの元へ駆けて行った。
うわぁぁぁっぁぁぁあjv;lsdjv
予約投稿出来てなかったぁぁぁぁぁぁぁ!
すいません!設定したと思って油断してました。
次は土曜日の予定です!