申し訳ございません。
どれだけ遅れても更新は続けようと思っているのでご容赦ください。
まぁそれはそれとして、投稿直前に小説情報を確認しました。
お気に入りも感想もして頂いて嬉しい限りです。
一番驚いたのは評価です。
新たに9と8にそれぞれ入れていただけました。
評価って5個つくと平均が表示されるんですねw初めて知りました。
皆様の期待に応えられるように頑張りたいと思います。
さて、いま俺とレイさんはフエンタウンへの道をバイクで駆け抜けている。
ゲーム内ではデコボコ道…だったか?があって、面倒くさい道となっていたが、きちんと通行用の整備された道もあったらしい。
「そういえばロンリ君はなんの為に旅をしているの?」
「伝説にあるポケモンに出会ってみたいんです」
「へぇ、私も小さいころは伝説に憧れて旅をしてたわ」
「そうなんですか?」
「えぇ、懐かしいわね」
「俺は空間を操るパルキアってポケモンと時空を操るディアルガが目的なんですけど、レイさんはどんなポケモンを探してたんですか?」
「私はカイオーガとグラードンね。どっちもこの地方に伝わる伝説のポケモンよ」
前の時と違い、そんな話で盛り上がりながら道を進んでいると、レイさんが唐突にこう切り出してきた。
「そういえば、ロンリ君はジムには挑戦するの?」
「ジムですか?」
ジムとは、ポケモンバトルの地方大会のような物であるポケモンリーグに挑戦するために必要なバッジを取得するための施設である。
それぞれのジムにはジムリーダーと呼ばれる代表がおり、そのリーダーに認められればバッジが貰える仕組みだ。
ちなみに各地方にジムは8個ある。
「うーん……どうでしょうかね?」
「悩んでるならとりあえず行っときなさい」
「そんな気軽に行っていいんですか?」
「えぇ、それにバッジ集めしてるとポケモンリーグから旅の支援をしてもらえるわよ」
「支援なんてあるんですか!?」
「えぇ、といっても非常食とか地図とかだからあんまり期待しない方がいいけどね」
これはいい事を聞いた。
非常食はともかく、地図はありがたい。
マップ機能はポケナビにあるだろ。と思うかもしれないが、俺のポケナビは3DS、つまりバッテリーが切れると充電が出来ない可能性もあるわけだ。
充電の方法が見つかるまでは出来るだけ使用頻度を抑えたいと思っていた。
「他には何かありますか?」
「そうねぇ……全てのバッジを持ってると利用出来る施設とかもあるみたいよ」
「ポケモンリーグですか?」
「いえ、確かバトルハウスって名前だったわ」
「バトルハウス……」
「あ、フエンシティが見えたわよ」
「あれが?」
「えぇ、ポケモンセンターに降ろしてあげるから、あとの事はそこのジョーイさんに聞きなさい」
ナースさんに聞いたところによると徒歩だと2時間くらいかかるとのことだったが、レイさんのお陰で30分程度で辿り着けたようだ。
「いろいろとお世話になりました」
「良いのよ、それが仕事だもの」
あれから直ぐにポケモンセンターにたどり着いた俺は、レイさんと別れの挨拶をしていた。
レイさん曰く、俺のように山で倒れる登山者は少ないながら存在するらしく、慣れたものだと言っていた。
まぁ、俺のようにポケモンも全滅、荷物も碌なものを持っていない。というケースは初めてとの事だったが。
「気をつけるのよ?」
「えぇ、分かっています」
「旅の途中に困ったら?」
「ポケモンセンターかレイさんに電話、ですよね?」
そう言うと、満足げに頷いてレイさんはバイクを走らせていった。
さて、一人になってしまった。
まずはレイさんの助言通りにポケモンセンターでナース……ジョーイさんに会うとしよう。
____ウィーン
自動ドアをくぐり抜けようとすると、ポケモンセンターから慌ただしく一人の男性が出てきた。
危うく衝突してしまうのを避けたところで、その男性は俺に掴みかかってきてこう言った。
「き、君!私の荷物を知らないか!?」
「に、荷物ですか?」
「あぁ、大きめの黒いアタッシュケースなのだが」
「すいません、見てないです」
「クッ、どこにあるんだ!」
男性はそう言って山道の方に走って行ってしまった。
一体なんだったのだろうか?
……一応、レイさんに連絡だけ入れておこう。
『はい、レイです』
「レイさん、さっきぶりです」
『ロンリ君?どうしたの?』
「実は、ポケモンセンター前で怪しい男とすれ違いまして」
『……?良くわからないけど一旦戻るからそれから話しましょう』
「わかりました。ポケモンセンターの中で待ってます」
改めてポケモンセンターの中に入ってレイさんを待つ。
10分程で現れたレイさんは、隣に赤い髪の女性を連れていた。
「レイさん」
「さっきぶりね、ロンリ君どうしたの?」
「えっと、その女性は?」
「あぁ、ロンリ君に紹介しようと思ってね。フエンジムのジムリーダーのアスナよ」
「はじめまして!私はここのジムリーダーを務めているアスナよ!よろしくね!」
声がデカイ。
ポケモンセンターの中にいた旅行者たちは何事かとこっちを見ている。
地元の人々は『またか……』みたいな雰囲気を出しているのでいつもの事なのだろう。
「じゃあ改めて、その男について教えて頂戴?」
「はい、と言ってもすれ違っただけなのですが……」
俺は男についてできる限り詳細にレイさんに伝えた。
と言っても、白衣を着ていてメガネを掛けた研究者風の男としか分からないのだが。
「あ、それデポンコーポレーションの人だと思うわ」
「アスナ、心当たりがあるの?」
「えぇ、なんでも火山で発見された石をカナズミの本社に運んでるんだって」
「へぇ、珍しい石なんですかね?」
「どうだろ?でも護衛に人を貸して欲しいって言ってたくらいだし凄い発見なんだろうね」
アスナさんが自分の知っている限りの情報を俺とレイさんに渡してくれるが、どうやらあの男もこの街に着いたばかりだったらしく、護衛を要請に来た一回しか会っていないらしい。
「追いかけた方が良いんですかね?」
「うーん、そのアタッシュケースに入ってるのはその石だろうし、確かに追いかけて話を聞いた方が良いかも?」
何やらやる気の無さそうな声でアスナさんが言う。
普通は直ぐに助けに行くと思うのだが、男と何かあったのだろうか?
「運が悪いとあなたの責任にもなりかねないしね、アスナ」
「えぇ!?」
「街が安全じゃないのはジムリーダーの責任だー!とか、言い出さないとも限らないわよ?」
「直ぐに追いかけよう!レイ、バイク出して!」
先ほどとは一転した態度でレイさんを急かしてポケモンセンターの外へと出て行く。
と、出て行ったばかりのレイさんが直ぐに戻ってくる。
「ロンリ君も一緒に来てくれる?」
「え?良いんですか?」
「えぇ、ロンリ君もその男の顔を見たんでしょ?アスナだけじゃ頼りなくてね……あの子、感情で動くタイプだから」
成る程、とだけ返してポケモンセンターの外にでる。
アスナさんは既にサイドカーへと乗り込んでおり、俺たちを急かしている。
と、そこで気づく。
「レイさん、俺どこに乗れば良いんですか?」
「あー、アスナと一緒にサイドカーに乗るしかないわね」
「……えぇー?」
「我慢して頂戴、山道で私の後ろは危ないの」
「ですよねー」
レイさんはヘルメットを着けてバイクに跨る。
俺はサイドカーの横で乗り込むのを躊躇っていた。
「もう、仕方ない!」
アスナさんはそう言って躊躇っている俺を持ち上げると、サイドカーに座らせて抱え込んだ。
「レイ、良いわよ」
「はぁ、アスナあなたねぇ……まぁ良いわ」
レイさんが呆れたようにため息を出してバイクを走らせる。
感の良い人なら分かるだろう、サイドカーでアスナさんに抱えられている俺の状況を。
まぁ、つまり首辺りに胸が当たるのだ。
彼女が小さめの部類であれば何も問題は……あるけど少なかったのだが、彼女、デカイ。
首が埋まるくらいには、デカイ。
当然俺は顔を真っ赤にしながら乗っているのだが、アスナさんは全く気にしていない。
まぁそれはともかく
レイさんが、ちょくちょく通りすがる人々に白衣の男性が通らなかったか聞き込みを行っているのだが、目ぼしい情報は無いようだ。
と、暫く聞き込みを続けていたのだが、いつの間にか山頂付近まで来てしまった。
「うーん、有力情報は無かったわね」
「まだ山頂の火口付近にいるかもしれない!」
「じゃあ火口まで行ったら戻ってみましょう?すれ違いで戻ってるかもしれないし」
「早く早くー!」
火口付近に近づいて行くと何やらたくさんのポケモンの鳴き声が聞こえてきた。
ポケモンバトルでもやっているのかとも思ったが、聞こえてくる人間の怒鳴り声やポケモンの鳴き声の数からして10人以上はいるだろう。
そんな人数で一斉にポケモンバトルなんてするだろうか?
レイさんは無言で今までよりも早くバイクを走らせる。
アスナさんも緊張しているのか俺を抱える手に力を込めている。
「レイ」
「えぇ、間違いなくアクア団とマグマ団の小競り合いね」
「それはわかってる。ロンリ君を下ろさなくていいの?」
「ロンリ君は大丈夫よ。そうみえてロンリ君は強いから」
何やら本人抜きで話が進んでいるが、俺もここまで来て蚊帳の外に出されるのは嫌なので黙っておく。
と、バイクが火口付近へとたどり着いた。
目の前には階段があり、その上からはポケモンが吐いたと思われる水や炎がチラチラと見える。
怒鳴り声も一層大きくなっており、思わず顔を顰めてしまった。
「ロンリ君、絶対に私かアスナと一緒に行動すること」
「分かってます」
俺のしかめっ面を見て不安になったのか、レイさんは俺にそう忠告してくる。
その忠告を素直に受け取ってアスナさんを確認しようとしたのだが、既に階段を登り終える寸前まで走って行ってしまっている。
「もう!追いかけるわよ!」
「はい!」
俺とレイさんはアスナさんを追いかけて階段を登り始めた。
まずはここまで読んでいただいてありがとうございます。
4話でした。
あまり物語が進んでいない気もするのですが、スローペースで行こうと思っていますのでご理解のほど、宜しくお願いします。
あらすじの部分が何故か”火山”ではなく”雪山”になっていたので変更しました。
どうでも良いですね