マイ「艦これ」「みほ3ん」(第3部)前半コラボ   作:しろっこ

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海軍省事務次官が前に立ち、演習作戦の概要を英語で説明し始めた。提督は初めて概要を知った。


「みほ3ん」EX回:第116話<ライト・ブリッツ作戦>

『わが帝国海軍の誇る艦娘を披露いたします』

 

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「艦これ」的「みほ3ん」

 EX回:第116話<ライト・ブリッツ作戦>

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<<演習:作戦概要>>

 

扉が開いて、女性秘書官と”王宮男性”とイケメンSP男性が入ってきた。ざわついていた室内は急に静かになり、それぞれ自分の席へと戻っていく。

 

『時間のようですな。ではまた、お会いしましょう』

ドイツ軍人は軽く敬礼をして立ち去った。一瞬、ナチス式の挨拶をするかと思ったが、さすが海軍、決まりきった型に、はまらない自由さがある。

 

さて、私の席はどこかなと思っていたら、五月雨が私と祥高さんを前方の袖の席へ案内してくれた。やっぱり私たちは前の席になるのか~。そしてブルネイの漣と電は、後ろのほうへ行く。

 

やがて司会者席に日本人が立った。彼はマイクを調整すると英語で挨拶をする。

『日本帝国海軍省事務次官です。このたびはブルネイにおける演習作戦に、ご参加いただきまして御礼を申し上げます』

 

帝国海軍省の役人か。ずっと雲の上の存在だと思っていた。これも美保鎮守府と艦娘のお陰だと思うと、感慨深いものがあるな。

『本、演習作戦名は”ライト・ブリッツ(軽い電激戦)”。ブルネイの領海・領土防衛を前提とした射撃訓練及び艦隊行動の披露を目的としております。特に深海棲艦だけでなく、仮想敵国も含めた領海侵犯行為への警告射撃演習。そして領土への上陸を図る仮想敵への防衛火力誘導、即ち着弾観測射撃を実施いたします』

 

あ、そういえば私も演習内容は全然知らなかったぞ。まあ、機密事項ってことかなあ。

でも英語だと何割かは、分かりにくい部分があるな。事務次官はさらに続ける。

『今回は特に、わが帝国海軍の誇る艦娘を披露いたします。大きく分けて午前中は戦艦を中心とした射撃訓練、午後は駆逐艦を中心とした艦隊行動を披露いたします。特に午後は、一般への公開も予定しております』

 

ああ、最後の説明で、ようやく概要が分かった。うちの金剛や比叡、日向は午前中になるんだ。着弾観測射撃をするってことは、赤城さんも午前中かな?

でも午後には駆逐艦の艦隊行動って事は、ほとんどブルネイの艦娘になるのだろうか?うちは夕立くらいで、まさか寛代が出るとは思えないし。

 

<<作戦概要:不穏>>

 

事務次官は続ける。

『一部、報道されましたので、ご存知の方も居られるかも知れません。演習作戦が発表されてから直ぐにシナが激しくわが国に抗議、作戦の中止を要請してきております。わが国は外交ルートを通じて、この作戦はシナとは一切無関係であり、あくまでも深海棲艦への対抗処置であること。またブルネイとの友好を図るためだと説明致しました。しかしシナは、この作戦を実施した場合、実力行使をもって阻止するという警告をしてきております。ももちろん、わが国としては一切応じるつもりは御座いません』

 

なんだ?それは。初めて聞いたぞ。何だか面倒だな。でも正直言って、ブルネイがシナの威圧に困惑しているのは、以前からあることだ。わが国を始め、周辺国家が演習をするたびに、シナが文句を言うのも、いつものことだから取り立てて珍しいことでもない。

しかし実力行使という表現は、ちょっと珍しいな。いつもなら遺憾である~程度で終わるんだけどね~。

 

ここで私は鳥肌が立った。

いやだな、何事も無ければいいのだが。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。

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