マイ「艦これ」「みほ3ん」(第3部)前半コラボ   作:しろっこ

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廊下で日向に出会った司令は彼女と五月雨を部屋に呼び入れることにした。



EX回:第24話(改2)<夜のGR>

 

「制服の方が良かっただろうか」

 

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マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)

 EX回:第24話(改2)<夜のGR>

※GR(ゲストルーム)

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「司令、待たせた」

直ぐに日向は着替えて出てきたようだ。背後でドアが開く音がした。

 

「休んでたのに済まないな」

私は振り返る。

 

「命令とあらば、別に気にする事は無い」

そこで驚いた。

 

Tシャツ姿のまま軽く敬礼していた彼女が居た。

(Tシャツ?)

 

てっきり日向は制服(軍服)で出てくるとばかり思っていた。

 

固まっている私を見て彼女怪訝(けげん)な顔をした。

「司令?」

 

日向は一瞬、考えたようだ。少し困惑した表情になった。

「済まない司令、制服の方が良かっただろうか」

 

「あ、あぁ。いや気にするな」

私は答えた。

 

「うっかり替えを一着しか持って来てなくてだな」

自分のTシャツを見下ろしながら言い訳のように呟く日向。

 

私も頷く。

「あぁ、久々の演習だったからな」

 

その言葉に初めて彼女は恥ずかしそうな顔をした。恐らく一着しかない制服は洗濯して干したのだろう。

 

日向と私がイマイチかみ合っていない対話を繰り返している間も五月雨は黙っていた。本当に大人しい子だな。

 

その大人しい彼女をチラッと見ながら日向が聞く。

「で、用件は何だ?」

 

「あぁ、このブルネイの五月雨が気になってね。君を交えて話が出来るかな? ……と思って」

「なるほど」

日向は淡々としている。

 

(青葉サンみたいにアレコレ詮索してこないから楽だよな)

 

私たちの妙な会話にも多少は慣れてきたのだろう。

五月雨も声を出した。

「あの……」

 

「あぁ、無理強いはしないが、ちょっと話を聞かせて貰いたいな」

私が言うと彼女は下を向いて応える。

 

「……はい」

 

「よし……じゃ、どうぞ、どうぞ」

私はゲストルームの重い扉を開けて二人を招きいれた。

 

「では失礼する」

「失礼致します」

日向と五月雨は軽く頭を下げて室内へ入る。

 

私は二人に続いて部屋に入る前に、念のために廊下を確認した。

 

(……どこにも青葉さんは居ないよな)

 

そして、ゆっくりと扉を閉めた。

 

改めて室内を確認してみると内装は地味でも派手でもない。あの大将らしい気配りが随所に感じられた。

 

思わず声が出る。

「小洒落た雰囲気だな」

 

日向もゆっくりと室内を見渡している。

「……そうだな、ちょうどさっきまで居たバーを、もう少しシンプルにしたような雰囲気とでも言うか」

 

(なかなか鋭い意見だな)

 

部屋の中央には、ゆったりした応接セットも備えられていた。

 

「自由に座ってくれ」

私は2人を促した。日向と五月雨は軽く会釈をしながら、それぞれ着席した。

 

五月雨は、こういう部屋にゲストとして招かれてるのは初めてらしい。ちょっと緊張して固くなっている。

 

いろいろ経験の豊富そうな日向が言った。

「そんなに緊張する必要はない。司令は、とても気さくな方だ」

 

「は、はい」

五月雨は恥ずかしそうに頷いて、ちょこんと座った。

 

「さて……と」

私は小さ目の冷蔵庫の中を開けてみる。

 

「中には、えっと……おつまみがイロイロと、飲料がたくさん……」

 

あまり飲食物には頓着しない私にとって名前も知らない物ばかりだ。

(ほとんど日本語じゃないし)

 

まぁ、大将のことだ。味は折り紙つきだろう。

 

冷蔵庫だけでなく小さなキッチン周りにも小棚があって珍しそうな酒が入っている。だが……私も日向もアルコールは飲まない。

 

もちろん五月雨も仮に飲んだとしても……私たちが勧める訳にはいかない。だから今夜はスルーだな。

 

(実際、今夜は会話が主だ。酒がなくても十分だろう)

 

それに明日も出発は早い。二日酔いなんて出来ない。

 

私があちこちチェックしているのを見てチラッとこちらを見た日向が立ち上がった。

「司令、私が準備しようか」

「あぁ、そうだね……じゃ飲み物と簡単なつまみでも」

 

「分かった」

こういうとき艦娘は助かる。私は日向と入れ替わるようにソファに座った。

 

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。


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