マイ「艦これ」「みほ3ん」(第3部)前半コラボ 作:しろっこ
『もちろん・・・ほかの艦娘の皆さんも素敵ですよ』
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「艦これ」的「みほ3ん」
EX回:第97話<信頼と笑顔>
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<<大通り:ブルネイの軍用車>>
大通りに出ると、さすがに人や車の往来がある。ブルネイの場合は、ほとんどが観光客だ。祥高さんにしても、比叡2号も、日本だったら目立って仕方が無い服装だが、幸い、ブルネイのような土地では、うまく溶け込んでくれるから助かる。
それを言ったら私の海軍の制服だって、全身真っ白なんて、日本だったら目立つよな。もっとも、美保鎮守府のある境港に関しては、意外と溶け込む。あそこは港町だから、海洋関係の人間は、しっくり来るんだ。
そんなことを考えていたら、すぐにブルネイの軍用車がやってきた。女性秘書官は今日、オープンな軍用車なんだな~と思った。私たちの目の前で停車した軍用車から、あの女性秘書官が出てきて挨拶をする。当然、英語である。
『おはよう御座います。こちら方面に外出しておられると伺いましたので、わずかな距離ですが、お迎えに上がりました』
そうは言うが、当然、単なる迎えではないだろう。この女性が、ブルネイ政府の中で、どの辺りに位置しているのかは不明だが、明らかに、比叡2号脱走のことを知ってすぐにやって来たに違いない。知らせたのは、あのSPの男性だろうか?小国とはいえ、ブルネイもしっかりした中枢機関で構成されているようだな。
私は何食わぬ顔で、お礼を言った。
『助かります。よろしくお願いします』
美人秘書官は言った。
『私は後ろに座りますので・・・提督と秘書の方、ご同席願えますか?』
『わかりました』
祥高さんが応える。日本に比べれば、さほど交通量は多くないが、私たちは手早く軍用車に乗り込んだ。比叡2号は、助手席。運転するのは、恐らくブルネイ政府関係者のスタッフだろう。軽く会釈をしてきた。
<<軍用車:信頼と笑顔>>
すぐに軍用車は出発する。秘書官は続けた。
『短時間ですので、簡単に報告します。私たちの海軍も今朝、領海内で深海棲艦を確認しました。いまのところ、相手も敵対行動は取っていません。ただ、今日の演習は、彼らに監視されるか、最悪、攻撃を受ける可能性があります』
『なるほど・・・』
少し考えて、私は祥高さんに言った。
『祥高さん、寛代に言って、技術参謀とブルネイ司令にも伝えてくれ』
『了解』
私の命令を受けて、祥高さんは直ぐに、無線で連絡をする。常に連絡が取れるというのは、艦娘の便利なところだと常々思う。
『あと・・・』
もう間もなく鎮守府に到着する距離に来たとき、女性秘書官は付け加えた。
『比叡さんも、いろいろあったと伺っています。そちらの状況も、差しさわりのない範囲で、私たちにも共有して頂けると助かります』
急に核心的な内容になったな。そこまで、信頼されたとみて、良いのだろうか?
私は応えた。
『それは、今後の我が国との軍事協力を見越して、と・・・理解して宜しいのでしょうか?』
女性秘書官は、微笑んで応えた。
『それは否定しません。敢えて、正直に申し上げますと、王宮関係者・・・私たちの国の王子と、あのSPの彼が、とても比叡さんのことを、心配していたのです。・・・分かりますね?この事実が意味する内容は』
『はい。光栄です』
私は笑顔で返した。後姿で顔は見えないが、助手席に座っている比叡2号は、きっとわけが分からずポカンとしていることだろう。
ここまで信頼され、また心配されるとは・・・。比叡2号、いや、ここブルネイの艦娘たちは、なんて幸せなんだろう。
私の思いを察したのか、女性秘書官は付け加えた。
『もちろん昨夜、先陣を切って渡河した金剛さんや、ほかの艦娘の皆さんも素敵ですよ』
そう言って笑う彼女の笑顔は、なんとも美しかった。裏表がない、日本人には見られない、とても"自然"な笑顔だった。
ただ、この秘書官は、どことな~く祥高さんに近い感じもする。要するに、美人なんだけど、とても"出来る"タイプだ。
私のような凡人だと、近寄りがたい雰囲気があって結局、憧れだけで終わってしまいそうなんだよな・・・まあ、それが普通だろう。
そう思っていたら、気のせいか、隣に座っていた祥高さんが、私のわき腹を小突いたような気がした・・・。
ただ、あまり強くなかったのと、ちょうど軍用車が揺れたので、結局、どっちなのか分からなかった。祥高さんも、別にそれ以上は突っ込んでは来なかったので、彼女の真意は分からずじまいだが。
私は何気なく、彼女のほうを見た。特に変わった雰囲気はない。気のせいかな?
やがて、ブルネイ泊地の鎮守府ゲートが見えてきた。既に、政府や軍関係者が到着しているようで、少し車の列が出来ていた。
私は何となく、未来のブルネイの"お祭り"を連想してしまった・・・同じイベントだもんな。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。