マイ「艦これ」「みほ3ん」(第3部)前半コラボ   作:しろっこ

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ブルネイ司令と未来について語り合う提督。多くの艦娘で溢れる鎮守府・・・それは、実現できる未来なのだ。



「みほ3ん」EX回:第99話<未来へ>

「いずれは200名を越える艦娘たちで・・・」

 

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「艦これ」的「みほ3ん」

 EX回:第99話<未来へ>

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<<鎮守府入口:未来へ>>

 

ブルネイ司令は続けた。

「比叡2号が意外に早く見つかったからな。そういえば言い忘れていたが、食事は各自で時間調整して取ってくれ。演習は10時から。30分前集合として、それまでは食堂も開けておくから、美保の艦娘たちにも利用してもらってくれ」

 

「了解だ」

私が応えると、彼はちょっと周りを気にしながら、声を低めた。

 

「あの女性秘書官、何か言ってたか?」

やっぱり、気になるよな。

 

「大丈夫だ。むしろ、我々のことを心配してくれていた」

私が答えると、彼はホッとしたような表情に変わった。

 

「そうか~。いや、朝いちからブルネイの政府や軍、警察関係者まで来るし。おまけに本土からは連合艦隊司令部や情報部とか、陸軍省の連中まで来るんだ。正直、いろいろ気を遣うんでねえ~。あの秘書官は何言ったかって、気になってたんだ」

 

「そうか、お前も大変だよな~」

私はそういいながら、鎮守府内を見回した。

 

「ここは美保よりキャパが大きい。いずれは200名を越える艦娘たちで溢れ返る時代も来るんだろうな・・・」

思わず私は、遠い目(未来の目)をしながら、呟いた。私の傍に立っている祥高さんも何気にうなづいている。そうだよ、ここには"未来"があるんだ。希望の地、そして約束の地、ブルネイだ。

 

ブルネイ司令も、それを聞いてまんざらでもないようだ。

「そうだな・・・オレも、そうなることを願っているよ。もっとも、そうなるまで俺がここに居るかどうかは分からんがな」

 

彼の言葉を受けて、私も返した。

「それはお互い様だな。司令官の位置なんて、上からの一言でどうにでもなる。一般兵士よりも、危うい立場だよな」

 

私たちは、お互いに笑い合った。

 

<<鎮守府入口:準備状況>>

 

「じゃあ、オレも接待やプレスの応対があるから、あとは演習会場で会おう」

 

「オウ!」

そう言いながら私たちは、敬礼をして別れた。彼の後姿を見送りながら、私は祥高さんを振り返って言った。

 

「美保の艦娘たちの準備状況は、どうかな?」

 

祥高さんは、メモ帳を取り出して確認している。

「全員、順調なようです。技術参謀も、ブルネイと私たちの両方の面倒を見て下さっていますし」

 

「そうか、それなら安心だな」

 

「特にトラブルもないようです。寛代ちゃんも、ずっと技術参謀に付いているようなので何かあれば、直ぐに連絡が入るでしょう」

 

「朝食の件も、伝わっているかな?」

 

「はい。金剛さんと日向さんで二班に別れていますから、それぞれ調整しながら摂るように連絡しています」

 

それを聞いて、私は呟いた。

「すべて・・・順調か」

 

あの女性秘書官が話していた、深海棲艦の動きは気になるが、こればっかりは臨機応変に対処するしかない。

 

「どうされますか?司令。朝食を摂りますか?」

祥高さんが確認してきた。

 

「そうだな・・・特に問題がないようなら、そうしようか」

 

「了解」

私たちは、食堂へと向かった。

ブルネイの陽射しは、南国らしい強さを増していた。いよいよ今日は、演習だ。

 

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ3ん」とは
「美保鎮守府:第三部」の略称です。

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