闇に舞う黄金・一筋の光へ   作:落ち葉崩し

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もがき苦しんだあの頃の夢。

火影になって里のみんなに認めさせるんだ!


そんな夢を抱いていた。

その夢は奇しくも、彼を苦しめる。

そして彼は決意した。


ペイン戦終結

ペインとの戦いも終わりなんとか木の葉の里を救ったナルト。

 

彼は大好きな木の葉の里を救うために努力し、それを見事に成し遂げた。

 

だが彼の心の中には過去の闇が巣食っていた。

 

そして彼は迎え入れられる。

 

かつて自分をバケモノと呼んだ里の民に。

 

『英雄』として。

 

だが彼はそれを受け入れられなかった、

 

心の底でつぶやく。

 

『都合のいいこと言ってんじゃねーよ』

 

それを口に出すことはなかった。

 

だがナルトは仲間以外とは口をきかず、去っていくだけであった。

 

そしてその日の夜、里を歩くナルト。向かうは綱手のいる仮設テントであった。

 

壊れた街の中を歩くだけで人々に感謝され、今まで疎まれ

、蔑まれてきたことが嘘みたいだった。

 

里の民の手のひら返しにナルトはうんざりしていた。

 

そしてこんな汚い人間たちを守るために戦った訳ではなかったはずだった、

 

自来也を亡くし、仇を討つために戦った。仲間が苦しむ姿を見たくないから戦った。それが自分を苦しめた里の民を助ける結果になっただけだったのだ。

 

それに感謝されるいわれはない。お前らのためにやったんじゃない。俺はお前らと馴れ合わない。

 

そう決めて、まっすぐ前だけを見て歩いた。

 

到着した。

 

「うずまきナルト、入ります」

 

テントの前で告げ綱手の前に踏み出した。

 

「ナルトか、今日の戦いは見事だった。この里を守ってくれてありがとう。感謝している。いや、そんな言葉だけでは言い表すことはできない」

 

綱手は立ち上がりナルトを抱きしめると頭を撫でながらつぶやく。

 

「お前が生きて帰ってきてくれて嬉しい。私はお前を失いたくはない。お前は私の夢だから」

 

その言葉にナルトは綱手を抱きしめて返した。

 

「ばぁちゃん、俺、仲間を守りたかった。里を守りたかったんだ。綱手のバァちゃんが、3代目のじっちゃんが愛した里を守りたかったんだ。でも」

 

その言葉を発する前に綱手を離しそして目線を下げて綱手に告げる。

 

「この里の民なんてどうでもよかった!!」

 

その言葉に綱手は口を手で押さえ驚きをあらわにした。

 

「今日ペイントの戦いを終え里のみんなに迎え入れられた。多分本当なら前みたいに無邪気に喜んでさ?笑えたのかもしれない。でも俺ってば昔から化け物扱いされて、疎まれ、さげすまれて、暴力なんかも振るわれてさ。そんな奴らが掌返して俺のこと英雄って呼ぶんだ。俺は受け入れらんねぇよ。あんな汚い心を。受け入れらんねぇ、それにあんな奴らを守るなんて俺にはできねぇ!」

 

最後は語気を荒げたナルト。その姿に綱手は一筋の涙を流す。

 

初めて会った時火影になると啖呵を切ったナルト。

 

火影になってから知ったナルトへ迫害の日々。

 

それでもがむしゃらに頑張るナルトを見守ってきた。

 

がむしゃらにただひたすらにまっすぐ突き進むナルトを見てきた。

 

だがしかし今目の前に居るのは、あの頃のナルトではなかった。

 

現実を知り、人の汚さに傷つき、自分の夢を否定している1人の少年だった。

 

「ナルト…お前…」

 

綱手は言葉が出てこない。なぜなら里の民が今までナルトに何をしてきたのかを全て知ってしまっているからであった。

 

涙は止まることはない。そんな綱手を見たナルトはまた抱きしめると耳元でつぶやく。

 

「俺はこの手で大切な仲間たちを、綱手のバァちゃんを守りたい。ただそれだけで十分なんだって気付いたんだ。だからさ、俺バァちゃんにお願いがあってきたんだ」

 

その言葉に綱手は顔をナルトに向ける。

 

少し体を離し綱手に目を向けナルトは言った。

 

これは闇への第1歩となる言葉。

 

「俺を…暗部に入れてくれ」

 

 

 

 

 

 




今日から始めましたこの物語はナルツナです。

ビターな大人の愛をモチーフにしてみます。

これから金曜日はこの物語を更新するようになります。

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