会合を終え選りすぐりの上忍達が会議室を後にする。
シカクは腑に落ちないのか顔をしかめながら立ち上がる。
何せ会合の内容が死んでいるはずの忍が生きているというのだから。
うちはマダラ。初代火影の千住柱間との激闘の末敗れたという忍。そして既に80年以上も前に死んでいるはずの忍なのである。
そんな忍が突然現れサスケを連れ去ったというのだからそんなこと信じられなくて当然である。
だがうちは一族はあの事件でイタチとサスケを除く全ての者が死んだことは確認されておりその写輪眼を持つものが誰なのかわからない。
そのため腑には落ちないがうちはマダラについても調べておくしか手段がない。
シカクは書庫に移動しうちはマダラやあの事件よりも前に死んだかなりの実力者であるうちは一族について調べた。
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綱手は会合を終え執務室に戻っていた。
ドアをノックする音が聞こえる。綱手はその音に返事をし中に招き入れた。
「入れ」
「失礼します。火影様」
入ってきたのは総隊長の黒豹と5番隊隊長の大地だ。仮面に隠されてはいるがその様子からは少しの焦りが見える。
「どうした、何か問題があったか?」
綱手はその様子を見て真剣な面持ちになり問いかける。その問いに黒豹は一呼吸置いて離し始める。
「3番隊の隊員から伝令。3番隊は1人を残して全滅。任務は失敗、亡骸は回収することはできたそうですので今1番隊がそちらの救援に向かっています」
「何!?3番隊が?何があった」
綱手は冷静に問いかけたつもりだったが少し声が大きくなってしまっている。
「伝令によると星の里の長である星爛。やつの摩訶不思議な忍術によりなすすべもなくやられたそうです。月・星・太陽の里の3国は同盟を結び砂、木の葉、雲の3つを落とし5大隠れ里となる算段を立てているため戦力を全力でそぎにきているようです」
「この大変なときに…その残された忍びはどうした」
「何とか伝令は飛ばしたようですのでまだこちらに帰ってきてはおりません」
綱手は面倒くさそうに呟き黒豹の話に耳を傾ける。生き残った暗部のものの無事を祈りながら。
「そうか、わかった。砂と雲との会合を映像を持って行う。準備しろ」
「はっ」
黒豹は綱手の言葉に返事しそそくさと去っていった。
「で、大地よ。お前の用件は何だ?」
「8番隊からの報告で暗部10番隊に不審な動きがある模様。そちらには8番隊の人間が各々調査に当たっている模様です」
跪き報告する大地に綱手はうなずき命令を下す。
「わかった。引き続き8番隊には調査をするよう伝えてくれ。あと紅狐にこちらに来るように伝えてくれ。話がある」
「はっ、かしこまりました」
大地は返事をし立ち上がると一礼した後にドアを開け走り去った。
「問題は山積みか…」
書類に目を通し判を押しながら呟く。手を止めず思考をはびこらせながら判を押していくと黒豹が準備を終わらせ戻ってくる。
「火影様、準備が整いました。映像映ります」
黒豹の指示で機械が運び込まれ、何名かの忍びが部屋で動く。そしてカメラの前に綱手が移動し電源が入り2つのモニターに風影、雷影が映った。
「風影、雷影、突然の会合に付き合ってもらってすまない。こちらが掴んだ情報が砂、雲に関係があったのでできるだけ早く会合を開く必要があったのだ」
「いや、少しだが先ほどの電気通信により聞いている。そちらの迅速な対応にこちらも感謝している」
「そのとおりじゃ。それにこの前は木の葉の忍びに弟も助けてもらっておる。重ねて礼を言わせてもらうぞ、ありがとう」
綱手の言葉に風影、雷影は頭をぺこりと下げ礼を告げた。
そんな3人の会合は長い時間続き2つのことが決まった。
「それでは3国合同の任務として行いましょう。相手の戦力はざっと200程度。その中で腕の立つものが月に2名、星に2名、太陽に3名、そして各長が3名の計10名。そのほかは中忍レベルと考えてもいい」
綱手の言葉に雷影が続ける。
「指揮は木の葉のものに任せる。戦力の提供は木の葉が30、砂が30、雲が30の戦力を出す。良いな?」
その言葉に2人はうなずき風影である我愛羅が言葉を出す。
「それでは3日後、任務開始は18時。やつらが動き始める前にかたをつけたい。まずは太陽、そして星、最後に月だ。一気に叩く。実力者とされているものは多人数で当たる覚悟で行く。よろしいですか?」
我愛羅の言葉に2人は返事を返し会合は終了する。
すぐに綱手は手を打つ。伝令鷲をとばし暗部の隊長達を呼び出す。
「「「失礼します」」」
入ってきたのは麒麟、アゲハ、蒼舞。綱手の前にひざをつき頭をたれる
「砂、雲と合同で太陽・星・月の里の壊滅任務を行うことになった。木の葉が派遣する戦力の30人のうちの3名は暗部の隊長とにすることにした。目立つ行動は避けるようにしもとの素顔で任務に当たってくれ。他のものはこちらで手配する。それとナルトもこの任務に参加してもらうことにしているからそのつもりでいてくれ。この任務の隊長は元暗部隊長はたけカカシ。やつに任せることにしているからお前達は一隊員として戦うようにしてくれ」
「「「はっ」」」
返事をすると3人は立ち上がる。綱手は最後に言葉を追加し3人に伝えた。
「出発は明日の朝10時。木の葉の門の前に集合だ。中期任務と同じ備えで集合せよ」
「「「はっ」」」
3人は部屋をあとにした。綱手は後ろを向き声を上げる。
「シズネ、この者たちをここに集めろ」
「はい」
シズネは部屋の隅にたったまま返事を返し綱手に近寄ると巻物を受け取り開いた。名前を全て確認すると部屋を後にした。
「ここで戦力を削られるわけには行かない。そのためにもあいつ等とナルトには頑張ってもらわないとな」
呟き椅子に座ると綱手はナルトのことを考える。
ナルト、頼んだよ…