「ナルト、あんたにお客さんが来てるってばね」
クシナが部屋に入ってくる。赤い髪は後ろでくくられておりエプロンをしている。
声を掛けられたナルトは部屋から出て玄関へ向かうと声を上げた。
「あぁぁ!自来也のジィちゃん!久しぶりだってばよ」
自来也に駆け寄ると元気に言葉を投げかける。
そのナルトの頭に手を置き軽くなでる自来也。
「おう、ナルト、久しぶりだのう。下忍になって任務がんばっとるらしいのう」
そう言うと自来也に見せ付けるように額あてを掲げる。
「おう、俺ってばもう2ヶ月でかなりの任務をこなしたってばよ!それにこの前なんか虎退治してきたってばよ!」
自慢げに最近の事柄を自来也に話すナルトに対し自来也は相槌を打つ。2人は本当の祖父と孫のように見える。
「じっちゃん今日は何しにきたの?また取材?」
ナルトはまだ知らない。自来也の取材が覗きなどであるということを。
「いや、今日はお前に修行をつけてやろうかと思ってきたんじゃ。どうじゃナルト?今から時間があるか?」
自来也の問いかけにすぐさま反応を示す。それはもう満面の笑みで。
「うん!じっちゃん、修行するする!するってばよ!」
そう言うとすぐに部屋に引き返しいつものオレンジのパーカーを羽織り忍具ポーチをつけ走って戻る。
「準備万端!いつでもいけるぜ、じっちゃん!」
そう言うとナルトは目をきらきらさせながら自来也に詰め寄る。体は少しずつ揺れておりかなりじれている。
「わかったわかった。じゃぁクシナ、コイツを少し借りていくぞい。夕方には送りとどける」
「はい、よろしくお願いしますね。ナルト、しっかり教わってきなさい」
ナルトの頭をなでながら自来也にナルトを預けるクシナ。
「じゃぁ行ってきます」
そう言うと自来也とともに家を出る。
「なぁじっちゃん、今日は何をするの?」
ナルトは隣を歩く自来也を見上げながら歩く。そして疑問をぶつけるのだった。
何を教えてもらえるのかどきどきわくわくしているのだ。
「今日はチャクラコントロールの応用編だ。お前には以前水の上に立つ訓練をしてやったが、それの応用編として、手にチャクラを集め攻撃に用いるための訓練じゃ。これができるようになれば戦闘に応用することも可能だ」
自来也の言葉にナルトは興奮を隠せない。
「じゃぁさ、じゃぁさ、必殺技みたいなんになるかな?」
ナルトの問いに自来也は言う。
「まぁこれの最終段階まで行けば必殺技の完成になるかのう」
そういうと川の前で立ち止まる。
「ではナルト、まずは川の上に立ってみろ」
ナルトは自来也の指示通り川の上に立つ。
「じゃぁナルト、そこで両手を水につけろ」
水の上にしゃがこみ両手を水につける。
「じゃぁその両手でボールを掴んでいるようにイメージを持ちそこにチャクラを流しこんでみろ、」
ナルトは両手でボールを掴むイメージで手にチャクラを集中させる。
「んんんぐぐぐ」
ナルトはその場から動かない。そして足元の水面の両手の辺りから少しずつ波が立つ。
「ナルト、難しかろう。わしが手本を見せてやろう」
自来也はナルトの横で同じようにすると両手にチャクラを流していくと、そのまま水を持ち上げるように立ち上がる。
「うまくできるようになればこのように水をこぼさずに水のボールを作ることができる。それに」
片手の上にボールを乗せるとそのままの上体でキープされている。ナルトはそれに驚愕する。
「す、すげぇ。それってば中のチャクラはどうなってるんだ、じっちゃん?」
ナルトの疑問の言葉が漏れる。
その問いに対し自来也はナルトに教授する。
「今はこの水の周りだけにチャクラの膜を張るイメージだ。そしてこれの最終形態はこうなる」
手の上にある水の玉が激しく水流を作り始める。それは玉の中で一定の方向に高速回転しているように見えた。
「これはまた別の機会に教えてやる。中忍試験がもうそろそろあるがそのときに使うには少し危険な術なんじゃ。だから今日はこの水をこのように持ち上げられるように頑張れ」
自来也の言葉にうなずくとナルトはそれからずっと水の上で修行し続けた。
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「ナルト、そろそろ今日は終わりにするぞ」
自来也はナルトに声をかけるとナルトはしぶしぶ水の上を歩いてくる。
「まぁ、形にはなるようになったからのう、だからこれからも風呂に入るたびに少しずつ練習しておけ!」
「わかったてばよ!俺ってば毎日風呂で練習する!だから今度あの最初にやってたやつ教えてくれってばよ!」
自来也はナルトの言葉にしっかりうなずく。
「そうじゃのう、次は中忍試験の予選のあとの本選までの1ヶ月のときじゃな。それまでしっかり修行しておけよ」
ナルトはうなずくと言葉を返す。
「おう、じっちゃん!じゃぁかえるってばよ」
2人は来た道を戻り、途中の店でアイスを買い食べながら帰る。
親子2代の弟子の成長に自来也は静かに喜んでいた。
二人は夕焼けを背に並んで歩く。
まっすぐ前にと歩いていく。