本来のナルトと違う世界   作:落ち葉崩し

5 / 9
5話 試験前の時間

「ナルト、シカマル、お前達2人でそちら側から挟み込め。そしてヒナタはそいつに技を叩き込め!」

 

中忍試験第1次試験まで残り3日を切っていた。

この日カカシは影分身を使い3人のチームワークの訓練を行っていた。

 

試験参加を決めてから時間があればチームワークの訓練や個人個人の体術や忍術の訓練。

さらには時間があればシカマルとヒナタに個人的な課題を与え少しでもナルトとの差を埋められるように努力を尽くしていた。その間ナルトはナルトで性質変化の訓練を行っておりかなりの上達を見せてきていた。もう3つほど術は習得できていた。

 

そしてシカマルは以前よりあった分析力に加えて体術面での強化を、そしてヒナタには白眼の使い方の訓練と柔拳を駆使した体術の訓練、そして2人には同時にチャクラコントロールの訓練も行い、二人とも水上には立てるようになっていた。だが波が出ている海上などではまだ心もとないだろう。

 

そしてナルト。カカシはナルトの成長の速度の速さには驚かされていた。ナルトに課していた課題はことごとくクリアしていた。さらにミナトが得意としていた螺旋丸も形になりつつあった。これは自来也の訓練の指示の賜物なんだろう。

 

「そう、そこで止まるな、ヒナタ!もう一歩前に踏み込み叩き込め!」

 

「シカマル、そのままもう少し耐えろ!ナルトの攻撃の直前まで粘れ!」

 

「ナルト、もう少し早くだ、仲間の負担を減らせ!」

 

カカシは影分身を代わる代わる相手にさせながらさまざまな戦い方をし、対処の仕方の訓練をする。

 

「ヒナタ!俺が動きを止める。その瞬間に叩け」

 

「ナルト君!後ろは任せて」

 

「2人とも、しゃがめぇ!!風遁・裂風爪!」

 

三人のチームワークはかなり上達してきていた。

 

全員が考え声を掛け合い、お互いをカバーしあう。

さらにはシカマルの指示でチ動いたり、ヒナタを戦闘にしての戦闘や、ナルトを中心にした高速戦闘などもこなせるようになりつつある。

 

 

「お前等、これが最後だ!」

 

最後は影分身ではなくカカシ本人との戦闘訓練。いつもの流れであった。

 

「今日こそやるぞお前等!」

 

シカマルの声にうなずきヒナタとナルトが戦闘を仕掛ける。

 

ナルトがカカシに対し連撃を繰り出す。右の突きから左の回転回し蹴り、着地したまま下段の足払いとどんどん攻撃を繰り出すが当たらない。最初の試験のときとは違い本気のカカシには今でもまったく歯が立たない。

 

「いけ、ヒナタ!」

 

シカマルの声に反応するカカシ。上空から太陽の陰に隠れて突っ込んでくる。それをかろうじて後ろに回転しよけるとそれはヒナタではなくシカマルだった。

 

「しまった!」

 

 

その瞬間後ろからの攻撃。「ヒナタか!?」

 

後ろをちらりと見るとそこにいたのはナルト。

その瞬間前にいたはずのナルトが煙に巻かれヒナタに変化する。

 

「終わりです。柔拳法・空拳!」

 

カカシの体に突き刺さる右の拳。そしてそのままその体をナルトが受け止める。

 

「カカシ先生、今日は俺達の勝ちだってばよ」

 

にやりと笑いカカシに告げるナルト。その顔はかなりのドヤ顔であった。

 

「あぁ、そうだな。まぁ今日は合格でいいでしょ。今日の訓練は終わり。もうすぐ夕方だからな。今日は皆で飯でも食って帰りますか」

 

カカシのまわりに集まる3人に言葉を告げると3人は皆手をあわせていく。

 

ハイタッチだ。最初の試験以降初めて合格をもらったからだ。

 

「中忍試験まであと2日、あとは各々の訓練だな。ヒナタは明日はクシナさんに訓練をつけてもらえ。シカマルは親父さん、ナルトは俺だ。明日は個別の訓練になるから次に会うのは2日後の試験会場。遅刻するなよ?」

 

3人の頭をポンと叩き町に向けて歩き出したカカシの後ろを3人は笑顔を見合わせるとカカシを追い走り始めた。

 

 

 

::::::::::::::::::

 

「カカシ先生、他の班は出るのか?」

 

シカマルは食べ終わった器を横に置きながらたずねる。

 

「あぁ、お前等の同期は全部出るがまぁ2次試験を全員がクリアするのは厳しいだろうな」

 

カカシはお冷を飲みながら答える。

 

「そんなに厳しい試験なんだね、でも頑張ろうね!」

 

ヒナタの問いに2人もうなずく。

 

「まぁ、お前等ならいけるよ。俺から1本取れるようになってきたからな。まぁそのへんの下忍には負けないだろう」

 

カカシの言葉にナルトが立ち上がる。

 

「誰が相手でも俺達が倒してやるってばよ!」

 

ナルトは気合十分といった表情で、拳を突き上げる。

 

「俺ってば父ちゃんに負けない忍びになってやるんだ!」

 

そう言うとナルトは二カっと笑うと座りなおしラーメンをすする。

 

「ま、俺たちは俺たちらしくやろうぜ。気負うこともねぇしな」

 

シカマルの言葉にカカシもうなずき言葉を出す。

 

「そのとおりだ。お前等はいつもどおりやれば大丈夫、自分を信じ仲間を信じてな」

 

「はい」「おう」「あぁ」

 

ヒナタ、ナルト、シカマルが返事をし立ち上がる。

 

「2日後、いつもの公園に朝7時集合だ。会場には一緒に行こうぜ」

 

「あぁ、寝坊するなよ?ナルト」

 

「うん、頑張ろう、1次試験」

 

3人は手を合わせ約束を交わすと店を出て行く。

 

「あいつら、強くなってきたな」

 

お金を置き店から出て行くカカシはうれしそうに呟きながら出て行った。

 

 

「じゃぁな、まっすぐ帰れよ」

 

カカシの言葉に皆返事をし走り去っていった。

 

「あと二日、できることはやってやらないとな」

 

そう言うとカカシは闇夜の町に消えていった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。