1次試験が始まってから58分。通過したのは今の所16組。木の葉の同期達はガイ班以外はクリアしていた。
「あいつら遅いな。まさかダメなのか?」
キバが心配そうに呟いた。
「大丈夫よ。サクラがいるんだから」
いのは言う。サクラは学力においては天才であり、これくらいの問題が解けないはずがないと確信していた。
時計の針が一つ進み、残り1分を切った頃ドアが開く。
「ギリギリセーフよ。ったくリーが最後の問題で無駄に塗りつぶしたから時間食っちゃったわ!もう」
「すみませんサクラさん。でも悪気はないんですよ!」
「まぁクリアできたんだ。よしとしよう」
サクラ達が言い合いながら入ってくる。
その顔を見て同期達は皆笑顔になった。
「ま、これで全員1次は通ったな。だがまだ1次だ。気は抜けねぇな」
シカマルは不敵に笑う。面倒くさがりのシカマルにしては珍しいものだった。
「そうだね、でもやることはやったし出来る限りやってみよう!」
ヒナタは意気込み声を上げる。ヒナタは少しだが笑顔も見せた。
ナルトはそんな2人を見て嬉しそうに笑う。
「ここからが本番だってばよ。次の試験も絶対通って中忍になってやるぜ!」
ナルトはシカマルとヒナタの手を握る。
「みんなで一緒に中忍目指して頑張るぞ!シカマル!ヒナタ!」
そして力強く握り声を出した。
「あぁ、やるぜ」
「うん、ナルトくん!」
そうして1次試験終了の時間を迎え、10分後、奈良シカクが入ってくる。
「お前ら、ご苦労だった。お前達は1次試験合格だ。17組、なかなか優秀なやつらだ。次も期待してるぜ」
その言葉に下忍達は頷く。
ナルトは満面の笑みを浮かべて2度頷いた。
「次の試験の会場までの道を今から俺の術で各班の代表に伝える。合格が早かったチームから1人ずつ前に来い」
いのいちの言葉にナルトが立ち上がろうとするがシカマルがそれを制す。
「俺が行くぜ。お前馬鹿だから忘れそうだし」
「ば、ばかじゃねーってばよー!」
ナルトの反論を聞く耳持たず前に歩いていくシカマル。
そしてそれに続くように次々とシカマルの後に列ができる。最後尾にはサクラが並んでいた。
そしてシカマルが戻ってくると2人に伝える。
「よし、行くぞ。場所は第9区画、死の森。スタート地点は1-A、まぁ行けばわかるとさ」
シカマルの言葉を聞きナルトとヒナタは頷く。
「じゃぁ行くってばよ!ヒナタ、シカマル!」
ナルトは出口に向け歩き出した。その後ろをシカマルとヒナタも歩き出す。
「俺たちも行くぞ。スタート地点は1-Kらしい」
サスケはテンテン、チョウジに告げると走り出す。
「ちょっとー、急ぐ必要ないでしょー!」
「待ってよー、もう疲れたよー」
テンテンとチョウジは仕方なく後ろを追いかけ始めた。
「俺たちも行こう。いの、キバも準備はいいか?」
ネジが振り返りたずねると2人は声高らかに返事をする。
「ええ!頑張るわよー!」
「あったりまえだー!赤丸も準備万端だぜー!」
キバが走り出す。その後ろを2人も追うように走り出した。
「さて、私たちしかいなくなっちゃったわね、じゃぁ私たちも行きましょうか」
サクラは手を腰に当て呟く。
「はい!絶対に2次試験を合格してガイ先生に成長の証を見てもらいましょー!」
リーは目に炎を燃やしている。さらにやる気があふれているかのようにオーラが漂っている。
「そろそろ行こう。なぜなら時間に間に合わなくなったらいけないからだ」
シノは歩き出す。
その隣をサクラが歩いていく。リーはまだ燃えており気づいていないので放っていくことにしたようだ。
「ちょ、ちょっと待ってくださーい!」
リーが気づいて走り出す。追いつく直前に2人は前を走り出す。
そしてリーは2人をずっと追いかけて走るような格好になってしまったのだった。