「ナルト、ヒナタ。2人に聞いておきたいことがある」
死の森のスタート地点の前で待機していた試験官から試験の説明を受け、巻物を渡された。
2次試験は巻物争奪戦。天と地の書を揃えゴールである砦にたどり着くのが合格の条件。
たどり着くまでに巻物を見るとトラップが発動し、そこでゲームオーバーということだった。
そして巻物は敵から奪い自らのものとする。
そしてそれを守りきり砦にたどり着けば合格といった流れだ。
「聞きたいこと?何だってばよ?」
ナルトはシカマルの言葉に対し問いかける。
「同期の連中が目の前に来るとする。それも全員戦闘の後で疲労がたまっている。そして巻物を2本とも持っていたとする。その時そいつらに対し攻撃を仕掛けるのか。それとも仕掛けずに見逃すのかを決めておいたほうがいいだろ。後で揉めるのは面倒だからな」
シカマルの言葉はもっともだ。これは試験である。仲間である前にライバルでもあるのだ。そして忍びとしての覚悟。これを問われている。
「俺は戦うべきだと思う。もし俺たちが巻物が揃っていないなら。間違いなくチャンスは少ない。だって17組しか合格してないってことは基本として9組は確実に落ちるんだろ?だったら情けなんてかけちゃダメだってばよ。仲間だからこそだ」
ナルトは真剣な目をしていう。その目は覚悟を決め、誰からでも奪うという目。
そして甘えを捨てた目と言ってもいいだろう。
「そうだね。ナルトくんの言う通りだと思う。ただ2つ揃ってるなら急いでゴールを目指すべきだと思う。無駄な戦闘で怪我をすると次以降の試験がどんなものかわからない以上は避けるべきだよ」
ヒナタは言う。しっかりと自分の考えを伝える。そしてその言葉はかなり的を射ている。
「そうだな、揃っているなら急いでゴールを目指す。揃っていない時は戦闘を行う。いいな?」
シカマルの言葉に2人は頷く。
そして立ち上がったナルトは右手に拳を作り左手で受け止める。
「シカマル、巻物はお前が持っていてくれ。戦闘では補助に徹してくれていい。ヒナタ、ヒナタは俺の後ろを任せるってばよ。だからヒナタの背中は俺に任せろ!」
ナルトの言葉に2人は頷くと立ち上がる。
「さぁ、開始まであと15分。そろそろ準備しとくか?」
「そうだね、15分後には本番。頑張ろうね、ナルトくん、シカマルくん!」
シカマルが肩を伸ばしながら呟くとヒナタも準備運動のように肘を抱える。そして2人を交互に見つめながら言うとにこりと笑った。
「あぁ、誰が相手でも負けねぇってばよ!俺は火影になる男だからな!」