黄泉路への案内人   作:楽一

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第六話

 

第六話

 

 

SIDEノーヴェ

 

 

ノーヴェ「あ、葵兄!? ちょ、やりすぎじゃないか!!?」

 

葵「大丈夫だろ・・・・・多分」

 

ノーヴェ「葵兄!? 今最後に不安な言葉残して何言ってんだ!?」

 

葵「死んでない。内臓破裂もなし。頭を狙って無いから記憶の損傷も無いだろ。うん、大丈夫。というかノーヴェ、お前の方は大丈夫なのか?」

 

 そういって葵兄はこっちに来て治癒魔法をかけながら聞いてくる。だけど、

 

ノーヴェ「さっきから治癒をかけてくれてるから大丈夫だ。さて、コイツどうする?」

 

 自称『覇王』。ホントどうしよう・・・・。

 

葵「ノーヴェ、悪いがスバルのところに連絡を入れてくれ。一番あいつのところが近いからな。それに、ティアも一緒にいるから大丈夫だろ」

 

ノーヴェ「分かった。あ!! あ、あたし仕事・・・・・どうしよ・・」

 

葵「その辺はこっちでやっておくから安心しろ」

 

ノーヴェ「ほ、ほんとか!?!?」

 

葵「あぁ。だから、コイツを連れて行くぞ」

 

ノーヴェ「おう!」

 

 葵兄はその場を去り、あたしはスバルに事情を説明して、止めてくれるよう頼んだ。

 

 

SIDEout

 

SIDEアインハルト

 

 

アインハルト「ん・・・!?」

 

 起きるとそこは知らない天井でした。・・・・あれ? 何故でしょう? 言わなきゃいけないような・・・まぁ気にしたら負けですね。

 

???「よう。やっと起きたか?」

 

 隣を見ると、そこにはノーヴェさんがいました。

 

アインハルト「えっと・・・ここは?」

 

――コンコン

 

 すると、ノックをすると音がし、それにノーヴェさんが答える。

 

???「おはよう。ノーヴェ。それから・・・」

 

 そこにはオレンジのきれいな長い髪をストレートにした女性がいた。

 

ノーヴェ「あぁ、こいつは自称覇王イングヴァルト。で、本当の名前は、アインハルトで、あいつらと一緒の学校の中等部」

 

 すると、女性が申し訳なさそうな顔をして、

 

女性「ごめんね。あのあと、葵さんがあなたの荷物を持ってきて・・・その・・・」

 

アインハルト「?! ま、まさか・・・その神無月さんは・・・・」

 

ノーヴェ「安心しろって。葵兄はそんなことしねぇよ。身分を証明するもんだけ見て仕事に行ったよ」

 

 ほっ。良かった。

 

ノーヴェ「それにしても制服と学生証を持ち歩くとはね。覇王様はよっぽどのドジっこらしいな」

 

 っ!?

 

アインハルト「あ、あれはたまたま学校の帰りだったんです! で、でもそのおかげで神無月さんと一戦交えることが出来ましたし」

 

 すると、青色の髪の女性が入ってきて、

 

女性2「みんなおはよー! 葵さん特製の朝ごはん持ってきたよ~♪」

 

ノーヴェ「葵兄あの後来たのか!?」

 

女性2「うん。二人の様子を見て元気がつく物作ったら帰っていったよ」

 

 元気そうな女性に案内され食卓に向かうとみたこと無い料理ばっかでした。ただ、これは地球の料理だということだけはわかりました。

 

ノーヴェ「お! 和食じゃん!」

 

 すると、元気そうな女性がこちらに来て、

 

ス「あ。私スバル。スバル・神無月。まぁ、いろいろな事情があると思うけど、その、色々聞かせてくれたらうれしいな」

 

アインハルト「・・・はい」

 

ス「ありがと。でもまずは朝ごはん食べよ! 一日の元気は朝食から!」

 

 そういって席に座ると、

 

ノーヴェ「さっき紹介したと思うけど、ここはこいつ、あたしの姉貴、スバルの家だ。で、姉貴の隣にいるのが本局で執務官をしている」

 

ティア「ティアナ、ティアナ・R・ランスターよ」

 

ノーヴェ「で、知ってると思うけど、お前を倒してたのが「神無月葵総統。管理局のトップで、創造神、そして管理世界の守護神ですよね」・・・あぁ、というか詳しいな?」

 

 そりゃ憧れ目標の人ですから!

 

ティア「・・・・まさか」

 

ス「ティアも思った?」

 

ノーヴェ「・・・・葵兄。結婚してからもモテるな」

 

 なぜか三人が集まってブツブツと何か言ってます。あ、この肉じゃがおいしいです。

 

 すると、ティアナさんが、

 

ティア「おほん。で、あなたがあの恋即格闘家襲撃事件の犯人――ということでいいの?」

 

アインハルト「はい」

 

 顔は穏やかだが、さすが執務官といったところでしょうか。

 

ティア「理由聞いても言い?」

 

 聞くべくきことは聞いてきます。

 

ノーヴェ「なんでも大昔のベルカの戦争がこいつの中ではまだ終わってないんだとよ。で、自分がどこまで強いのか、自分の強さがどの程度なのか知りたくてやったみたいだぜ。あと、聖王と冥王をぶっ飛ばす―――だったか?」

 

 ノーヴェさんが代わりに説明をしてくれました。でも、

 

アインハルト「最後のは少し違います」

 

 すると、皆さんがこちらに視線を移し注目する。

 

アインハルト「古きベルカの王のだれよりもこの身が、覇王が強いということを証明したいんです」

 

 それを聞いたノーヴェさんが、

 

ノーヴェ「それじゃあ、聖王家や冥王家に恨みは無いんだな?」

 

アインハルト「はい」

 

 それを聞くと、ティアナさんと、スバルさんが安堵の表情を見せる。

 

アインハルト「?」

 

ノーヴェ「そっか。お前に言ってなかったな。その二人はティアナとスバルの娘なんだよ」

 

アインハルト「え? あれ、そういえばお二人の名字は・・・・」

 

スバル「うん。神無月」

 

ティア「つまり葵総統の妻。で、二人はその娘。なにいったかは知らないけど多分葵さんの逆鱗に触れちゃったんじゃないのかな?」

 

 ・・・・え?

 

ノーヴェ「あ、でも確かあの後別に気にしてないって言ってたぜ?」

 

ス「葵さんらしいね」

 

 その後、ノーヴェさんと共に喧嘩両成敗ということで一緒に署に行って注意を受けることになりました。

 

ノーヴェ「っと、署に行く前に」

 

 すると、ノーヴェさん、ティアさん、スバルさんがサムズアップしてきました。

 

ティア「アインハルトさん。葵さん、神無月総統のこと本当に憧れや目標にしてるだけ?」

 

アインハルト「え?」

 

ノーヴェ「そ、その、不治の病というか、なんというか」

 

ス「恋心抱いていない?」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?

 

アインハルト「(ぼんっ)///」

 

三人「あ~、やっぱり」

 

アインハルト「だ、だってそうじゃないですか!? あれだけカッコいい映像流されては惚れない方が不思議ですよ!!」

 

ノーヴェ「あの時の映像か(あれは仕方ない)」

 

ティア「まぁ、仕方ないわね(あの後私も貰ったしあの映像)」

 

ス「うん。仕方ないよね(あのせいでさらに人気上昇しちゃったし・・・主に女性に対して)」

 

 

SIDEout

 

 

――湾岸第六警防署

 

 

SIDEスバル

 

 

ス「ごめんねティア。折角のお休みなのに」

 

 そう。今日はティアは非番なのだ。にもかかわらずこうしてノーヴェ達のためにこうやって付き合ってもらっている。

 

ティア「それはあんたも一緒でしょ?」

 

 まぁ、そ、そうなんだけど・・・。

 

ティア「それにしても、私たちってとことんベルカの王様に縁があるわよね」

 

ス「そうだね。主に葵さんなんだけどね」

 

 あれからすぐに近くの署に来たんだけど書類やそういった細かいことはすでに葵さんが済ましていた。後は、注意を受けるだけで済んだのだけど、

 

葵『以上で終わりだ。まったく、こういうことは今後なしにしてくれよ』

 

アインハルト「は、はい///」

 

 何故か葵さんにここの署員が通達して葵さん直々に注意することになった。葵さんも急な連絡で驚いていた。

 

葵『ノーヴェ、後のことは任せていいか。どうせ何か考えているんだろ?』

 

ノーヴェ「あははは・・・やっぱ葵兄には敵わないな」

 

葵『まぁ、もしできることがあれば頼るといい。力にはなるぞ』

 

ノーヴェ「おう! 頼らせてもらうぜ」

 

葵『あぁ。あとここの署員には本当に迷惑をかけました。申し訳ありません』

 

署員「い、いえいえいえいえ!? 総統頭をあげてください! 別にこれが仕事なので」

 

葵『そう言ってもらえると幸いです。では面倒をかけますがよろしくお願いします』

 

 そういって通信が切れた。

 

 

SIDEout

 

SIDEアインハルト

 

 

 私は何をやっているんだろ。やらなければならないことが多くあるというのに・・・。

 

――ぴた

 

アインハルト「ひゃっ?!」

 

 行き成りほほに冷たい感触が来て、驚いて変な声を出してしまった。

 

ノーヴェ「隙だらけだぜ? 覇王様?」

 

 私があたふたする姿を見てしてやったりの顔をするノーヴェさんがそこにいた。

 

アインハルト「な、何をするんですか?!」

 

ノーヴェ「いや、これな。あぁおごりだから別に金とかは気にしなくて良いぜ」

 

 そういってジュースの缶を渡してくる。

 

 ノーヴェさんは隣に座り、

 

ノーヴェ「もう直ぐ解放だけど、学校はどうすんだ? 今日は休むか?」

 

アインハルト「いえ、私は学生なので、学校に行きます」

 

ノーヴェ「そっか」

 

 一口ノーヴェさんが口に飲み物を含み、それにつられるように一口含む。すると、

 

ノーヴェ「あ、あのよ、うちの姉貴やティアナは局員の中でも結構すごい連中なんだ」

 

アインハルト「そうなんですか? まぁ神無月さんの奥さんですからね」

 

ノーヴェ「まぁ、そうだな。で、その知り合いの中に古代ベルカに詳しい専門家や知識人も知ってる。お前の言ってる『戦争』について知ってるかどうかはわかんねぇけど」

 

 そして、ノーヴェさんは真剣な目で私を見つめる。

 

ノーヴェ「協力できることがあるなら手伝う。だから「聖王たちに手を出すな。―――ですか?」違・・・あ、でも違わなくはない・・・・手出されても困るし・・」

 

 そういって何か表現に困っているよう。でも、

 

ノーヴェ「葵兄が途中で入ったとはいえガチでやりあったから何となくわかるんだよ。おまえ、格闘技(ストライクアーツ)好きだろ?」

 

 好き? いざ聞かれるとわからない。

 

 私が考えている中でもノーヴェさんは何かを言ってる。でも、その気持ちもちゃんと伝わる。でも、

 

アインハルト「好きとか嫌いとかそういう気持ちで考えたことはありません。覇王流(カイザーアーツ)は私の存在そのものなんです」

 

 すると、ノーヴェさんが、

 

ノーヴェ「なら、聞かせてくれないか?覇王流のこと、お前の国のこと、お前がこだわってる戦争のことを」

 

 

SIDEout

 

 

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